記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2007.04.05
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随分前から、非常勤の上司たちから、食事に誘われていた。
今回は柚木崎が辞めるにあたって、もう退職しているのだけれど
久しぶりに会いたいと言ってくれた上司がいるため、
平日だがお誘いを受けることにしたのだ。

お昼に新橋。
そう聞いていたのだが、実は柚木崎、新橋は初めて降りる駅だ。
コンラッド東京というホテルなのだが
できたのが最近のところのようで
いろいろお呼ばれされたことがある柚木崎も

駅を降りて、まず少々困ってしまった。
地図もプリントアウトしてきたのだが
イマイチ方向が分かりにくい。
地図をみながらだと余計に混乱しそうだったので
柚木崎、自分の勘を信じることにした。

こういう話をすると、大抵の人に笑われるのだが
本当なのだから仕方がない。
頭の中で自分がいつも頭を向けて寝ている方角を探す。
少し目を閉じて、顔をわずかに上向ける。
ふぅ、と方角が見えた。
そして、自分がいま立っている場所から自宅の方角が、

今回はそれは無視し、北を探り、地図をこの向きにあわせると
向かうべき方角が見えて来るのだ。
この方角、と歩き始める。
ちょうど昼時。
サラリーマンやOLの人達がたくさんいる。

不審そうな視線を向けられながら、人込みをすり抜けて目的の方角へ。
方角的にはあっているはずなのに、見つからない。
少し時間に余裕があったので
うろつきながら入口を探すことに。
ようやく入口を見つけた時には、約束の時間の2分前だった。
コンラッド東京の28階、チャイナブルーという中華料理のお店。
予約を取ってくれていた上司が、離れた席から手を振っている。
時間ジャスト。
もう少し早めに着きたかったのだけれど。

こちらのお店も、別のお店もなのだそうだが、
苦手な食材をきちんと聞いてくれて、
いれないようにしてくれるのだそうだ。
柚木崎は甲殻類と貝類がダメなのだが
上司は前もって連絡してくれていたそうで
他の人達と少々、料理が違うのだと言う。
それはそれで楽しみである。

一番最後にもう一人上司が加わって、食事が始まった。
全部で5品。
それに、予約を入れてくれた上司の心尽くしのケーキが入った料理の数々。
本当に柚木崎のダメなものは入っていない。
単に皿に移す際に除けてくれただけと分かっているが
それでも手間が掛かっていることは分かる。
あとで薬を飲めば良いだけの話。
面倒だったろうに、ありがたいと思う。
こういう気遣いをしてくれる店は多くないから
これから増えてくれると嬉しいのだが。

料理も美味しく、店員の気遣いもとても良く
居心地よく過ごさせていただいた。
また、久しぶりにあった上司たちとも、
楽しい時間を過ごさせていただいた。
随分久しぶりの、嬉しい再会だった。
こういうホテルのレストランを使うのもいいかもしれないと
認識させてくれた本日のできごと。





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Last updated  2007.04.12 17:28:09
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