ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ
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こんにちは。 かなり間が空いてしまいましたが、本日は、最新作 「おもしろ歴史ウォーキング 武蔵国編」からのネタです。 新たに取材したネタと写真をもとに書き下ろした本書は、東京周辺の歴史スポットの紹介で人気を博しております。 今回は、第2章の『 縄文時代を体感できる水子貝塚公園と戦国の城のビジュアルを再現した難波田城をめぐる旅 埼玉県富士見市 』をお送りさせていただこうか、と。 諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。 すべての記事は、こちらですよ。 是非、本書もご覧いただければ幸いです。 1.埼玉県富士見市で、ウォーキングの新たな楽しみ方を発見 今回は、埼玉県の富士見市の歴史スポットを歩きます。この周辺を歩くのは2回目ですが、ここは私のウォーキング史上初の経験をした場所なのですよ。 鼻高々に言うことではないですが、それは真っ白な状態から、ウォーキングコースを作ったこと。 それまではガイドブックやテレビの旅行番組で知った場所へ出かけるケースがほとんどでした。しかし今から20年以上前、何気に地図を見ていて、面白そうな歴史スポットが並んでいる町を見つけたのです。 出かけてみると、思った通りの新たな出会いが多数ありました。 当時はなぜ、これだけの観光スポットが一般の人に知られていなかったのだろうと思いましたね。後で紹介する歴史スポットが整備される直前ということもあり、当時はあまり知られていなかったのかもしれません。 それから10年以上経って、あるウォーキングガイドで、今回のウォーキングコースが紹介されていたのですよ。途中までは、ほぼ私が前回歩いたコースと同じでした。 この体験に味をしめて、その後は、地図を眺めながら歴史ウォーキングに出かける場所を探すという選択肢が追加されたのです。 そうした場所は、ウォーキングコースが作られていないケースも少なくありません。それ以来、自分でウォーキングコースを創造する楽しみが増えたような。 もっとも、周辺の歴史スポットをすべて盛り込もうとするから、1日に3万5千歩以上歩くこともありましたが…。 実は、今回も、結果的にとんでもない距離を歩くことになってしまいました。翌日、免疫力が低下して風邪をひいてしまったのです。 しかし、今回、ご紹介するのは、帰りにバスを利用すれば無理なく歩けるコースです。ご興味のある方は是非。 2.3つのテーマの景観が楽しめる富士見江川プロムナード ウォーキングのスタートは、東武東上線のみずほ台駅。 西口から出て、線路沿いの道を鶴瀬駅方面に歩きます。踏切のところで左の道に入り、しばらく行くと、水辺に沿った遊歩道が現れました。 ここは、富士見江川(ふじみえがわ)プロムナード。 解説板によれば、ここは、富士見江川の河川敷地を利用して作られた約610メートルの水と緑の遊歩道らしい。 610メートルのうち、180メートルが「水と遊びのストリート」、220メートルが「藤棚ストリート」、210メートルが「親水と新緑のストリート」と、それぞれテーマに分かれているのですか。 遊歩道沿いには、東屋が設けられていたり、動物のモニュメントが置かれていたりと、快適に歩ける趣向が凝らされていました。 プチフィールドアスレチックのような場所もあって、子供は楽しめるかも。 …と思って歩いていたら、石垣に囲まれた水堀に見える部分もあり、城好きのオヤジも楽しめるかも、と訂正したのでした。 3.ハナショウブの時期には是非訪れたい山崎公園 県道266号を超え、さらに富士見江川に沿って歩くと、川幅が広くなり、住宅街を流れる普通の川の景観に…。 ただ、市民農園があったり、周りに高層ビルがなかったりする緑豊かな景色は、貴重に感じられました。気持ちよく歩き、最初の目的地である山崎公園に到着。 シンプルで、清潔感のある公園はいいですね。 この公園は、単に途中の休憩場所としてウォーキングコースに組み込んだのですよ。面積約1ヘクタールの小規模な公園ですが、ここを目的に訪れても良いような見どころがあるのでした。 それは、「せせらぎ菖蒲園」。 ただ、行った日は11月で、まったく花は咲いていませんでしたが…。約1000平方メートルの広さがあるという菖蒲田には5000株の花菖蒲が植えられているらしい。ハナショウブの一番の見頃とされる6月頃には、多くの見学者が訪れ、公園入口付近には屋台が並ぶこともあるそうですよ。 木道に立ち、目をつぶって最盛期のハナショウブが咲き乱れるさまをイメージしてみるのでした。 4.縄文時代のムラを再現した水子貝塚公園 さて、いよいよ本日のウォーキングコースの目玉の一つに向かいます。 地図を見ながら、山崎公園の裏手にあるバス通りを進んでいくと、右手に「国史跡 水子貝塚公園」の看板が現れました。 水子貝塚公園は、約5500~6500年前の縄文時代前期の遺跡を整備した歴史公園。 当時は気候温暖で、海面が今より4〜5メートルも高くなるため、縄文海進と言って内陸部まで海が入り込んでいたとのこと。だから、海のない埼玉にも貝塚が作られたのですな。 縄文時代、この辺り一帯は、亜熱帯性の常緑広葉樹林が広がり、意外に豊かな暮らしが営まれていたのですか。 昭和初期に、大規模なムラがあったことが確認されると、それを再現する形で公園の整備が進められたのですね。 「水子」というと、この世に生まれ来ることが出来なかった子どもをイメージしてしまいます。しかし、ここの地名である水子は、「水のあるところ、水が湧き出るところ」という意味だそうです。 「縄文ふれあい広場 水子貝塚公園」として開園したのが、平成6年。公園の敷地面積は約4万平方メートルもあり、敷地内には、当時のムラ全体が含まれているのだとか。 中央にある広い芝生広場には、5棟の竪穴式住居が復元されていました。 最近は、さまざまな歴史公園で竪穴式住居を見る機会も多いですが、ここに立つ住居はどれも大きい。 発掘調査の結果に基づいて、住居や周りの森が復元されたそうなので、縄文時代の景色はこんな感じだったのでしょうか。 ちなみに、「縄文の森」は、発掘調査で出土した植物の種などを基にして復元したそうですよ。 芝生の上にある白い陶片は、確認された貝塚の位置と規模を表示しているらしい。 5.縄文時代が身近に感じられる水子貝塚展示館と資料館 公園の正門付近には、水子貝塚から出土した土器などの考古資料を展示した展示館と、富士見市内のその他の遺跡から出土した考古資料を収めた資料館が設けられていました。 どちらも無料で見学できるのがうれしい。 まずは、大きな建物の水子貝塚展示館へ向かいます。展示館では、貝塚の発掘の様子を再現した展示と、貝塚を大型スクリーンで紹介する映像を見ることができました。 貝塚から発見された唯一の人骨や犬の骨がスポットライトを浴びています。 人骨は、身長146cmくらいの30歳代の女性らしい。犬は体高40cmくらいの小型犬で、現在の柴犬に似ているとのこと。 人骨は、手足を折り曲げた姿勢の屈葬ですね。歴史の教科書で習った縄文時代の埋葬法ですが、その理由は諸説あるらしい。 たとえば、穴を掘るスペースの節約や胎児の姿勢をとることによる再生の祈り、死者の悪霊が蘇るのを避ける、など。 ただ、弥生時代になると、伸展葬といって、体を伸ばした埋葬法が主流になるのですよ。 その理由もまた、渡来人が大陸からもたらしたとか、死者の霊を忌避せず安らかな形で埋葬しようとしたとか、さまざまな説があるのですか。 女性の人骨と犬の骨が絶妙の距離にあり、両者の関係を想像してしまいます。 ほかにも、土器や石器、出土した貝・獣骨・木の実などの展示はもちろん、発掘調査当時の様子が再現されており、縄文時代が身近に感じられました。 隣にある水子貝塚資料館では、市内の各遺跡から出土したという土器などの考古資料を見ることができます。 黒く煤けているのは、実際に煮焚きに使われたものでしょうね。シンブルですが、とても使いやすそう。 6.美しく整備された戦国の平城・難波田城 水子貝塚公園を出て、今度は新河岸川の土手を歩きます。 旧氷川排水にぶつかると、そこを右折し、排水に沿ってしばらく歩くと、左手に公園が現れました。 ここが、本日の2つ目の目玉スポット、難波田城公園。 難波田城公園には、東武バスや市内循環バスのバス停があり、アクセスも便利です。 このお城は、意外と知られていませんが、東京近郊には珍しいほど整備された戦国の城跡なのですよ。 (以下、「おもしろ歴史ウォーキング 武蔵国編」に続く) このあと、戦国時代は広大な水堀に囲まれていたという難波田城を詳細にレポートします。 難波田城は、河越夜戦など幾多の戦乱の舞台になり、小田原征伐後に廃城になった城。 城跡に作られた資料館では、難波田氏や難波田城をはじめ、富士見市の中世から現代までの歴史や民俗の実物資料や模型などが展示されていました。 明治初期に建てられてここに移築された、市指定文化財の古民家2棟と長屋門も必見です。 貴重なのは、公園の近くに、当時の土塁が残っていること。 城好きとしては、それが見られただけでも来た甲斐があったと満足するのでした。 東京周辺の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧いただければ幸いです。 「おもしろ歴史ウォーキング 武蔵国編」 (参考)目次より第1章 城跡、藩校、郷土資料館がセットで揃う、武蔵国の貴重な城下町・岩槻を歩く 埼玉県さいたま市 1.小田原だけではなく、岩槻にもあった城の総構 2.江戸城を築いた太田道灌ゆかりの芳林寺 3.かつては岩槻警察署の庁舎だったさいたま市立岩槻郷土資料館 4.埼玉県で唯一残っている江戸時代の藩校・遷喬館 5.さまざまな戦乱の舞台になった戦国最大級の水城・岩槻城 6.岩槻城址公園に残る江戸時代の二つの城門 7.現代に残る岩槻城の痕跡をさがせ 8.今も時刻を知らせる岩槻の貴重な「時の鐘」 第2章 縄文時代を体感できる水子貝塚公園と戦国の城のビジュアルを再現した難波田城をめぐる旅 埼玉県富士見市 1.埼玉県富士見市で、ウォーキングの新たな楽しみ方を発見 2.3つのテーマの景観が楽しめる富士見江川プロムナード 3.ハナショウブの時期には是非訪れたい山崎公園 4.縄文時代のムラを再現した水子貝塚公園 5.縄文時代が身近に感じられる水子貝塚展示館と資料館 6.美しく整備された戦国の平城・難波田城 7.難波田城公園の江戸時代を感じる明治の古民家 第3章 のぼうの城・忍城の痕跡と市内随一の桜の名所・水城公園を歩く 埼玉県行田市 1.のぼうの城の大ヒット前から注目していた「忍の浮城」 2.江戸時代の存在感が伝わってくる大長寺の大仏 3.日本一の足袋どころ、行田を知っていますか 4.三階櫓の眺望と行田の歴史文化がコラボで楽しめる行田市郷土博物館 5.市街地に残る大城郭・忍城の痕跡 6.「忍の浮城」の名残をとどめる水城公園は、市内屈指の桜の名所 第4章 武蔵国トップの古墳があるさきたま古墳群は、特別史跡をステップに世界遺産登録を目指す 埼玉県行田市 1.埼玉の名前発祥の地、行田 2.令和初であるとともに、埼玉県初の「特別史跡」に指定されたさきたま古墳群 3.前方後円墳の形にまつわるエトセトラ 4.さまたま古墳群と田園調布の深い関係 5.国宝の鉄剣が必見のさきたま史跡の博物館 6.武蔵国最大の二子山古墳と国宝が出土した稲荷山古墳 7.将軍山古墳は、実物の横穴式石室を建物の中から見学できる 8.のぼうの城で、石田三成が本陣とした丸墓山古墳 第5章 国分寺、庭園、名水、古刹、総社など、歴史ファン必見のスポットが満載! 古代武蔵国の県庁所在地を歩く 東京都国分寺市・府中市 1.古代の武蔵国の中心地であった国分寺と府中 2.国分寺崖線を利用した絶景が見事な国指定の名勝・殿ヶ谷戸庭園 3.武蔵野の面影が残るお鷹の道と日本の名水100選のひとつ・真姿の池湧水群 4.タモリが作った楼門のある国分寺と全国屈指の規模があった武蔵国国分寺跡 5.訪問するたびに、見やすくわかりやすくなっている武蔵国国分尼寺跡 6.府中高札場は、都内に当時のまま残る2つしかない高札場のひとつ 7.かつては、新田義貞や鎌倉公方の軍事拠点にもなっていたという高安寺 8.古代に武蔵国内の神々を合祀した総社であった大国魂神社 第6章 興味深い歴史アイテム満載の「葛飾区郷土と天文の博物館」と戦国の巨大城塞・葛西城の痕跡を巡る旅 東京都葛飾区 1.江戸川区の葛西ではなく、葛飾区にあった葛西城 2.お花茶屋地域のネーミングに関わった八代将軍吉宗 3.事実上の奥州の国主であった武将が創建した普賢寺 4.リニューアルしてピカピカになった葛飾区郷土と天文の博物館 5.桜の季節は、贅沢なウォーキングが楽しめる曳舟川親水公園 6.子供たちのニーズに配慮したアイテムが満載の上千葉砂原公園 7.美しい桜並木の亀有さくら通りと長崎奉行を務めた旗本の墓がある宝待院 8.戦国の巨大城郭、葛西城の痕跡を探せ! 9.ギネスブックにも乗っている「こち亀」の舞台・亀有 第7章 前田利家をはじめとする豊臣方の大軍を迎え撃ったと言われる武蔵丘陵森林公園周辺の城を巡る 埼玉県滑川町、熊谷市 1.国営武蔵丘陵森林公園の周辺には城跡がいっぱい 2.豊臣の大軍を迎え撃ったという伝説が残る羽尾城 3.東松山市の大城郭・青鳥城との関連の伝承が残る羽尾神社 4.304ヘクタールの広さを誇る森林公園は、見どころがいっぱい 5.山田城が未完成の理由に対する一考察 6.不可解な縄張りの謎の城・山崎城 第8章 歴史好き垂涎の見どころ、エピソードが目白押し! 日蓮宗の大本山・池上本門寺を歩く 東京都大田区 1.日蓮上人が入滅された場所に建つ池上本門寺 2.加藤清正が寄進した長い石段がある 3.大本山の風格が漂う昭和に再建された仁王門と大堂 4.重要文化財に指定された関東最古の五重塔がある 5.古今東西の有名人のお墓がいっぱい 6.日蓮上人に帰依していた池上宗仲の館跡に作られた本行寺 7.丘陵の斜面に、約370本の紅白の梅の花が楽しめる池上梅園 第9章 都会の喧騒から一瞬で大自然にワープできる等々力渓谷と巨大古墳がコラボで楽しめる散歩道 東京都世田谷区 1.23区唯一の渓谷と古墳がコラボで楽しめる街 2.地域のランドマークを競う古墳と五重塔 3.等々力渓谷へ行ったら、忘れず訪れたい日本庭園 4.桜や紅葉が楽しめる見晴らし舞台がある等々力不動尊 5.古墳の形の変遷が興味深い御岳山古墳と横穴古墳 6.帆立貝型古墳として最大級の大きさを誇る野毛大塚古墳 7.昭和の歴史に触れられるゴルフ橋は、等々力渓谷のアイコン
2021年12月25日
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