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ボクサーであり続けるために---------!!
だがその時、人が倒れていると、マンションの管理人が慌てて走ってきたのだ。
その人物は既に死亡。
彼の家に駆けつけると・・・そこは鍵がかけられ、チェーンがかけられていたのだ。
チェーンを壊して中へ入ったカイト。
「生きていくのが嫌になった」
パソコンに残されていた遺言。
鍵もチェーンもかかった密室だったため、これは自殺と考えたけれど・・・。
そこへ右京がやってくる。
どうやらカイトが通報者という事で、上司としては放って置けないとの事。
だが、自殺するのに、部屋のカーテンが閉まっていたのはおかしいと言い出す右京。
すると、カーテンの近くに血痕を拭いた跡が発見される。
これは自殺ではない。
ここで宮坂は殺されたのではないのか。
犯人は奥の扉に隠れていたのではないのか。
そして、カイトが外を見ているときにでも隙をついて逃げたのではないのか。
「ごめんなさい」
わはは!!
壁に頭をぶつけてやっちゃったとばかりに謝罪するカイトが可愛いじゃないかっ(>▽<)
やはり 宮坂の死因は撲殺。
宮坂のPCの閲覧記録から、彼が最後に見ていたページが、ボクシングの荒木の試合のページだったのだ。
ゴールデンボーイというネーミングで通る、荒木という男は、代理で試合に出たところランキング保持者だった相手に勝利し、そのまま世界マッチに出るまで勝ち続けているという。
ネーミング主でもある記者の松井が教えてくれた情報。
今回のタイトルはそこからきてるのね(^^)
そして、宮坂と荒木は先輩後輩という仲で、最近世界マッチに出ることが決まり、スポンサー紹介など、何かと世話をしてくれたというのだ。
そこで、荒木のいるスポーツジムで話を聞いた所・・・荒木も、トレーナーの石堂も犯行時間にひとりでおり、ちゃんとしたアリバイはなし。
更に 石堂はこのジムに犯人がいるというのかと言ったのだ。
テレビの報道では、まだ自殺とも他殺とも言われていない。
これでは他殺だと分かっているという証拠とも取れる。
次に犯行時間前にエレベーターの防犯カメラに映っていた映像から、それがそのビルのオーナーだと判明。
彼・柳田は宮坂と会う約束をしていたのだが、結局踏み切り事故で遅れたために、チャイムを押したが不在だったので帰ったというのだ。
それなら普通は電話をかけないか?
ふたつの不審な人物が浮上。
どうやらカイトもそういうのは一応洞察眼はあるようで。
いちいち右京に 「刑事ですから」
って言うカイトに思わずくすっ(^^)
だがその頃、試合前だからと、 荒木は無理な減量で倒れてしまったのだ!!
「美しくて残酷で、奇跡的な競技」
それがボクシングだという荒木。
それに魅入られた彼。
どれだけ打ち込まれていても、たった一発のパンチが試合を覆す。
そんな世界を子供の頃から生きてきた荒木。
彼にとってボクシングが人生なんだ。
一方、柳田の捜査をしていた右京は、社長室にメモリーを忘れたという言い訳で、部屋に入り、彼が不在なのを狙ってPCをチェックしたのだ。
そして 閲覧履歴からスポーツ賭博の会社が摘発される。
どうやら柳田も賭けに参加しており、常習者だったよう。
そして、 新規顧客のリストの中に宮坂の名前も発見されたというのだ!!
今から柳田の元へ行くという連絡をカイトに入れる右京。
だが駆けつけた会社はすでに無人。
その時、右京からの電話を受けた際、一緒にいた石堂が話を聞いていたのではと気づいたカイト。
すぐさま右京とカイトはジムへ。
そこには 石堂と、撲殺された柳田の遺体が-----------!!
だが、石堂は逃げも隠れもせず、ただリングを前に、椅子に座って項垂れていたのだ。
何故こんなことをしたのか?
柳田と宮坂の狙いは------荒木だったのだ。
宮坂は親切な振りをして荒木に近づき、スポンサーとして実業家を紹介してくれたのだ。
そして荒木は、お世話になったこのジム再建のため、 その実業家から1000万の金を借りたというのだ。
だが・・・。
実はその男は桜心会の者。
そうと知らずに男から金を出仕してもらったというのだ。
宮坂はそれをネタに、次の試合で八百長を仕組むことが目的だったのだ!!
借金があった宮坂はこれで金をチャラにしてやるという手はずになっていたよう。
そして桜心会の者も儲けがという筋書きだったよう。
当然そんな八百長など出来ないと断る荒木。
彼にとってボクシングはお金にも変える事は出来ない神聖なものなのだ。
だが、借用書を手に、尚もゆすりをかけてくる宮坂。
そしてあまりにしつこい彼を思わず殴ってしまう荒木。
すると・・・なんという運の悪さ。
打ち所の悪かった宮坂は死んでしまったのだ!!
怖くなった荒木は彼の部屋から逃げ出してしまう。
そして、そこへ調度あの日、柳田が訪ねてきたというのだ。
状況を察した柳田はすぐさまマンションを出た・・・振りをして、実は階段でもう一度宮坂の部屋へ戻ってきていたのだ。
これはまたとない 荒木への恐喝のネタを見つけたと思った柳田。
彼はそれを完璧なものにしようと、宮坂を自殺に見せかけて、ベランダから突き落としたのだ。
では何故それで荒木を自首させなかったのか?
「遅かったんだ」
石堂は倒れた荒木がどうにも気になり家を訪ねたところ・・・
荒木はすでに自殺していたのだ----------。
そこに残されていた石堂宛ての遺書で、今回の全てのことを知った彼。
感謝で綴られたその遺書。
荒木は弾みとは言え、拳で人を殺してしまったことで、既にボクサーとして戦えなくなってしまっていたのだ。
追討テンカウントを行ってもらえるようなボクサーになるのが夢だった荒木。
だが、その夢が叶うことは二度とないのだ・・・。
確かに柳田たちがやったことは許されない。
だが・・・
「罰するのはあなたではありませんよ」
右京の言葉に項垂れる石堂。
最初は確かに捜査のためだったかもしれない。
でも、荒木のボクシングに向ける真摯な姿勢に、カイトも憧れめいた何かを荒木に感じたのだろう。
「あいつ、必死にボクシングを守ろうとしてたんだ」
今度の試合を見に来いと、チケットをくれた荒木。
本物のボクシングをみせてやるといっていた彼。
なのに・・・。
「すいませんでした。
俺、そばにいたのに、何もできませんでした」
悔しさを隠せないカイト。
石堂にはそれが救いだったろう。
「ありがとう」
カイトにそういい残し、連行されていくのだった・・・。
カイトは荒木がくれたチケットを大切に懐に入れるのだった・・・。
「覚えておきたいんです。
何も出来なかったこと-------」
この事件で、容疑者だけでなく、新たな犠牲者を作ったと、全てを息子の失態にして、忘れてしまいたいと言い出す甲斐。
だがそれを聞いて右京は、 カイトは自分の無力さを忘れようとしない人間だと
フォロー。
償えもしないことを忘れないのはあいつらしいと、苦笑する甲斐だった。
刑事である前に、荒木というボクサーに惚れたカイト。
だからこそ、彼の闇に気づけず、傍にいたのに助けられなかったことが悔しいのだろう。
確かに失態かもしれない。
でも、この失敗を教訓として、カイトは成長するはず。
そんなカイトを導き、見守る右京。
まさに成長物語。
二人で一緒に事件を追いかける姿もいいけど、別々の捜査が最後に繋がるっていうのは爽快だよなぁ。
そんな風にこれからもふたりで事件を解決して欲しい。
成くんが本当いいなぁ♪
こういうの、かっこ可愛いっていうのね(^^)
右京とのコンビもなんだかんだでいい感じに動いてるようだし。
いい流れです。
◆キャスト
杉下右京:水谷豊
甲斐亨:成宮寛貴
笛吹悦子:真飛聖
甲斐峯秋:石坂浩二
伊丹慶一:川原和久
三浦信輔:大谷亮介
芹沢憲二:山中崇史
角田六郎:山西惇
米沢守:六角精児
ゲスト
石堂:山本龍二
荒木:趙みん和
柳田:若杉宏二
松井:渡嘉敷勝男
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