音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年03月20日
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テーマ: Jazz(1968)
カテゴリ: ジャズ




 モダン・ジャズ・テナーを代表する奏者ジョン・コルトレーン(John Coltrane)の代表盤として、 『ソウルトレーン』 と並んでよく名の挙げられる超有名盤が、この『ブルー・トレイン(Blue Train)』。いきなり脱線話のようになってしまうが、ブルートレインと聞くと、昭和の感覚で思い浮かべるのは次の二つに一つに違いない。一つは、かつて全国を駆け巡っていた国鉄(現JR)の寝台夜行列車“ブルトレ”(なんでもブルートレインは商標登録されていて、いまだJR東日本などがそれを保持しているとか)。そして、もう一つがジャズ界のこの名盤『ブルー・トレイン』なわけである。いずれも1950年代後半(昭和30年代)のネーミングということになる。

 コルトレーンの本盤は、名盤中の名盤としてあちらこちらで紹介される。なので、いまさら語りつくされたかもしれないような、おまけに高尚なもの(?)について語るのはどうかと思わないでもない。けれども、やっぱり素晴らしい盤だけに、本ブログで取り上げるのを避けるというのもどうかと考え、ようやく掲載する決心がついたのでお付き合いいただければ幸いである。

 さて、本盤を吹き込んだ1957年のコルトレーンは実に精力的で、20枚を優に超える様々な盤の吹き込みに参加した。例えば、レッド・ガーランドのトリオと録音した『トレーニング・イン』や、トミー・フラナガンらとの 『ザ・キャッツ』 もこの同じ年の吹き込みである。そうした1957年の活動の頂点とも言えるのが、本盤『ブルー・トレイン』である。

 ブルーノートらしい組み合わせの三管の共演の中で、コルトレーンの演奏はもちろん聴きどころである。けれども、残り二管を忘れてはならないように思う。ちょうど前年にクリフォード・ブラウンの死と入れ替わるようにシーンに登場し、のりにのっていたリー・モーガンの冴え具合が素晴らしい(名演とされる こちらの曲 を吹き込んだのもこの同じ年)。それから三管の残るもう一つ、トロンボーンで参加しているのは、カーティス・フラーである。1957年はフラーにとっても大忙しの年で、プレスティッジでの初のリーダー作に続きブルーノートでも次々と吹込み(参考過去記事 (1) (2) (3) )をこなしていった年であった。

 これら三管の関係は、アンサンブルで随所に見られるように、緊張感に溢れている。表題曲1.「ブルー・トレイン」のアンサンブルによる幕開け、これに続くコルトレーンのソロ、その背後でサポートするトランペットとトロンボーン、そして各楽器のソロという展開は、ドラマチックそのもの。2.「モーメンツ・ノーティス」、3.「ロコモーション」と進むと、テンポにのって進む演奏はもはや止まらない、というか、聴き手の側も頑張ってこのテンションについていかなければ楽しめない(いやはや、そのテンポに引きずり込まれてしまう、といった方が適切だろうか)。

 久々に長めの記事になりそうなので、続きは 後編 で(曲目等のデータは後編に掲載します)。






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Last updated  2016年03月21日 20時29分05秒 コメント(2) | コメントを書く


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