音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年03月21日
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テーマ: Jazz(1968)
カテゴリ: ジャズ
唯一のBN盤にして必聴の名盤(後編)


 さて、 前編 に引き続き、コルトレーンの名作『ブルー・トレイン』の続きということで、収録曲などを見ていくことにしたい。。

 本作収録中の5曲のうち、唯一オリジナル曲ではなく、小休止的な役割を果たしているのが、4.「アイム・オールド・ファッションド」。…なのだけれど、冒頭のピアノと合わせたテーマ、コルトレーンに続きカーティス・フラー、ケニー・ドリュー、リー・モーガンとソロ回しが続いていくのを聴き進んでいくと、やっぱりいい意味での緊張の糸がずっと張りつめているように思う。本盤は“コルトレーンが喜び勇んで吹いている”みたいに言われることがあるけれども、個人的には、“ただ楽しく吹いている”のではなく、演奏者間でうまく緊張関係が維持されているからこそのコルトレーンのこの演奏につながっているのだろうと感じている。5. 「レイジー・バード」 は、そもそも曲自体が個人的には大の好みなのだけれど、この完成度の高さもやはり同様の理由から来ているような気がする。

 ところで、名盤ガイドの類いで常に取り上げられる本盤だけれども、正直なところ、“最初の1枚”にはあまり相応しくないと個人的には思っている。あくまで一般論かもしれないが、最初に聴くのは、どの楽器に耳を傾けたらよいかがはっきりしている方がいいように思う。その点で(ワンホーンでないという理由で)本盤はコルトレーンだけ聴いてもよく分からない(聴き手の頭の中は???)という風になってしまう可能性が高いように思う。もちろん、この完成度、演奏内容は、“聴かずに死ねない”ものであることは確かなのだけれど…。

 そのようなわけで、きっと本盤は“3枚目”とか“5枚目”でいいような気がする。いろんな楽器があり、その組み合わせ、演奏メンバーが生む“雰囲気”(ここでの緊張感)、結果として音という形になって出てくる演奏を聴いてみようという余裕が聴き手側に出た時に、初めて勧められるように思うのだけれど、いかがだろうか。



[収録曲]

1. Blue Train

3. Locomotion
4. I'm Old Fashioned
5. Lazy Bird


[パーソネル・録音]

John Coltrane (ts)
Lee Morgan (tp)
Curtis Fuller (tb)
Kenny Drew (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

1957年9月15日録音。







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Last updated  2017年02月06日 08時07分37秒
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