音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年01月06日
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24歳のデビュー盤


 アメリカン・ロック界の“ボス”ことブルース・スプリングスティーンがデビューしたのは、1973年のことだった。同年初頭に本盤『アズベリー・パークからの挨拶(Greetings From Asbury Park, N.J.;旧邦題は『アズベリー・パークからの挨拶状』)』を発表し、同年末にはセカンド作 『青春の叫び(The Wild, The Innocent & The E Street Shffule)』 を出すことになる(ちなみに日本国内ではセカンド作が最初にリリースされた)。

 その後は 『明日なき暴走』 (1975年)でブレークして人気を獲得するわけだけれども、デビュー当時の彼のプロモーションは“第二のディラン”という、シンガーソングライター的な扱いで、本ファースト作もそのような方向を向いた仕上がりになっていた。そのため、これが彼のやりたかった音楽かと言われると疑問が残るし、デビュー盤だからといって初めてスプリングスティーンを聴く人に好適かと言うと、決してそうではないだろう。

 けれども、後々のライヴ・パフォーマンスで重要となる楽曲が多いのと、20歳代前半の時点で既に彼のストーリーテラーとしての完成度の高さを見ることができるという点で、無視できない作品だと思う。以下、注目曲をいくつか挙げてみたい。

 個人的なお気に入りは、2. 「成長するってこと」 と7. 「おまえのために」 。ライヴの演奏においては、いずれの曲も弾き語り形式でもバンド形式でも好演奏に仕上がるというのは、元の楽曲のよさゆえだろう。当時から圧倒的なライヴ・パフォーマンスが素晴らしかったというスプリングスティーンだが、その片鱗が窺える曲としては、5.「洪水に流されて」、8.「夜の精」、9.「都会で聖者になるのはたいへんだ」。特にこの最後の曲は、“溢れ出る言葉の洪水”(レコード会社が売り出したかった側面)とスリリングなロックンロール(アーティスト側がやりたかったこと)がうまく両方とも体現されているように思う。ちなみに、冒頭の1.「光で目もくらみ」は、後にマンフレッド・マンがカバー( 関連動画




[収録曲] *( )内に邦題、[ ]内は旧邦題。

1. Blinded by the Light (光で目もくらみ)[光につつまれて]
2. Growin' Up (成長するってこと)[成長期]
3. Mary Queen of Arkansas (アーカンソーの女王)
4. Does This Bus Stop at 82nd Street? (82番通りにこのバスは停まるかい?)[82番街の話]
5. Lost in the Flood (洪水に流されて)[血まみれになって]
6. The Angel (天使)
7. For You (おまえのために)[お前のために]
8. Spirit in the Night (夜の精)[夜の魂]


1973年リリース。




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アズベリー・パークからの挨拶/ブルース・スプリングスティーン[CD]【返品種別A】




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Last updated  2017年01月08日 15時09分47秒
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