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すごく早寝をして、夜中1時すぎに目がさめて、少しだけ肌寒いなと感じ、温度計を確認してみました。外気温8℃、棟温12℃、室温19℃でした。「おい、室温20℃を1℃割ってるぞ。がんばれOM!」と心の中で叫ぶ私がいました。そして、1℃のちがいを肌で感じるデリカシーを持った自分に感動(?)しています。ところで、この季節になると、ドイツのクリスマス市が思い出されます。日本でも、日が暮れるのが早くなったなと感じますが、ドイツはその比ではありません。私のいたのはベルリンでしたが、正確な日の出、日没の時間を調べようと、ググってみたら、time and date.comという便利なサイトがあり、Find sunrise and sunset for a locationからベルリンを選択して、Sunrise and sunset in Berlinというページに、ベルリンの日の出、日没時間が表示されています。朝8時ごろようやく日が昇り、なんと午後4時前には日が暮れます。本当に毎日、夜がすぐ来てしまう感じなのです。そこでこの時季を明るく楽しく過ごす術(すべ)をドイツ人も考えたのでしょう。クリスマス前4週間のこの時季を、ドイツではAdvent(szeit)といいます。そして街にはAdventsmarkt、クリスマス市というものが繰り広げられます。街が華やかに飾り付けられ、あざやかなイルミネーションが街を照らし、クリスマスに必要なデコレーション、アクセサリー、シュトーレンなどのお菓子、体を温めてくれるグリューワイン(ホットワイン)、それにもちろん焼きソーセージ(Wurst)などを売る屋台が軒を並べます。ドイツ全土のあちこちにこの時季だけの移動遊園地ができ、ベルリンでは、アレクサンダープラッツの広場が大きな遊園地に様変わりします。ということを書きながら、ぜひ行きたいけど今年もドイツに行けないなあ、と思っていたら、日本でも大阪梅田で、「ドイツ・クリスマスマーケット」というイベントをやっていることが分かりました。「ドイツのクリスマスマーケットが丸ごとやってくる」という触れ込みで、昨年「日本におけるドイツ年」記念イベントで開催されたのですが、今年もやっているようです。都合の良いことに、今度関西出張があるので、ついでに寄ってみようと思います。(あくまで、大事な他の用事のついでに行くのであって、このために行くのではありません)
2006.12.02
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「新エネ等電気利用法」、「新エネ特措法」、「新エネRPS法」、「RPS法」、これらはみな同じものです。「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」のことです。(RPS法ホームページから、法令及び関連資料がダウンロード可能となっています。この法案が審議された際、自然エネルギー、再生可能エネルギー促進派の人たちから支援を受けた野党4党(民主党・日本共産党、社会民主党・自由党)により「自然エネルギー発電促進法案」が共同提案されました。この法案の文面や、国会での動きなどは、自然エネルギー促進法推進ネットワークのサイトに、くわしく掲載されています。「RPS法」と「自然エネルギー発電促進法案」とを比較しながら、この法律の詳細を見ていきたいと思います。この「RPS法」は、「目的」を、第1条で次のように規定しています。「この法律は、内外の経済的社会的環境に応じたエネルギーの安定的かつ適切な供給の確保に資するため、電気事業者による新エネルギー等の利用に関する必要な措置を講ずることとし、もって環境の保全に寄与し、及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする。」RPS法では、「内外の経済的社会的環境に応じたエネルギーの安定的かつ適切な供給の確保」が主目的で、ついでに「環境の保全」や「国民経済の健全な発展」も望めます、といっています。これに対して、「自然エネルギー発電促進法案」の第1条では、「この法律は、自然エネルギー発電を促進するための措置を講ずることにより、枯渇しないエネルギー資源の有効な利用及び温室効果ガスの排出の抑制による地球温暖化の防止を図り、もってエネルギーの安定的かつ適切な供給の確保及び環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら持続的に発展することができる社会の構築に資することを目的とする。」となっています。こちらには、「自然エネルギー発電」とわざわざ銘打った上で、「枯渇しないエネルギー資源の有効な利用及び温室効果ガスの排出の抑制による地球温暖化の防止」を図り、これによって、「エネルギーの安定的かつ適切な供給の確保及び環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら持続的に発展することができる社会の構築」もできますよ、といっています。みなさん、どうでしょうか?のっけから、再生可能な自然エネルギー、地球温暖化のために温室効果ガスの排出を抑制すること、持続可能な社会の構築、などへの思いの違い(RPS法は、これらにまったく言及していないが、自然エネルギー発電促進法案には、明確に謳われている)が、如実に表れていると感じませんか?
2006.12.02
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寒くなってきました。今日も午前7時40分ごろ温度計を見たら、外気温がまだ6℃、棟温も9℃。ところが室温は20℃あり、室内はまったく寒くありませんでした。OMソーラーのおかげです。さて、表題のRPS法です。新エネルギー法について、これまで書いてきましたが、ずいぶんと硬い文章で、読む気が失せた方も多くいると思います。そもそも新エネ法からRPS法について述べていこうと思ったのは、私たちが再生可能エネルギーを利用しようとしても、国はどうもそれを支援してくれている雰囲気ではないなあ、冷たいなあと感じているからです。つまり、1997年のCOP3・地球温暖化防止京都会議における京都議定書調印以降の日本のエネルギー政策は、再生可能エネルギー、自然エネルギーを推進するような体裁、形式をとっているけれど、実際のところ、むしろもっと拡大していいはずのこれらのエネルギーを抑制するものになっているのではないか、そのためにヨーロッパでできているこれらのエネルギーの拡大が日本では押しとどめられており、風力で圧倒的に差をつけられ、太陽光でもせっかく日本が維持してきた世界一の座をドイツに明け渡すことになってしまったのではないか、すなわちその法体系、あるいはこれらの法を施行する政府の政策や電力会社などの姿勢に問題があるのではないか、ということを述べたかったわけです。で、新エネルギー法を検討した結論としては、その規定・定義からして、再生可能エネルギーが新エネルギーの一部として位置づけられ、本気で推進する体制になっていないこと、新エネルギーに廃棄物を焼却して得る熱利用や発電、そして燃料製造といったエネルギー利用が含まれる、この廃棄物利用エネルギーが新エネルギーの主役になっていること、を述べました。前置きが長くなりましたが、ということで、次にRPS法について述べていきます。日本政府は、新エネルギーには経済性、出力安定性、利用効率に問題があり、この新エネルギーの利用を促進する措置が必要だということで、そのために、「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法案」を、平成14年度通常国会に提出しました。この法案は2002年4月26日衆議院本会議で採択し、5月31日には参議院も通過、成立しました。2003年4月から施行されている「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」は、略して「新エネ等電気利用法」とも呼ばれるが、さらに略されて、通常「新エネRPS法」あるいは「RPS法」と呼ばれています。RPSというのは、Renewables Portfolio Standardのイニシャルをとったものです。Renewables(sをつけない場合も多い)というのは、再生可能なもの、ずばり再生可能エネルギーのことです。このRPS法で対象となるエネルギーは、再生可能エネルギーと称していることもあり、新エネルギー法で規定されたものと若干異なります。これはまた後に説明します。次にPortfolio・ポートフォリオというのは、もともとの意味は、紙ばさみ、紙を簡単に綴じるファイルケースのことですが、「個々の機関や個人が保有する証券はそれぞれ紙ばさみにはさんで保管されていたことが多かったため、保有者ごとにはさまれた複数の証券を一つの資産として見なし、それをポートフォリオ(紙ばさみ)と呼びました。そして、現在では証券のみならず不動産等も含め多種多様な運用商品を組み合わせてできた投資資産全体をポートフォリオと呼んでいます」(東海東京証券のサイト。http://www.tokaitokyo.co.jp/main/investment/fp/fp_po_1.html)ということです。で、そのStandard・スタンダード=標準・基準を定めたものということで、電力会社が新(再生可能)エネルギーの決められた義務量(基準利用量)を達成するのに、市場メカニズムを通じた投資分散戦略を活用しておこないなさい、というものです。すなわちこのRPS法は、再生可能エネルギーによって発電された電気の目標量を購入する義務とするとともに、「グリーン証書」の取引という市場メカニズムを通じて、市場の参加者の間に競争が起こり、決められた再生可能エネルギーの総量をもっとも安いコストで達成できる制度証書などの発行や取引などをおこなうものです。長くなってしまったので、今日はこの辺で。
2006.12.01
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昨日、11月の太陽光売電量と電気使用量のお知らせが入っていました。太陽光売電量が97kWh、電気使用量が284kWhでした。10月は、売電量が使用量を上回ることもあったのに、ショックです。前の家の太陽光売電量は、月間、最低でも126kWh、最高では273kWhあり、平均で200近くいっていました。電気使用量は、以前とほぼ同じ。これはいったいどうしたことでしょうか?考えられる原因は、次の二つです。1.太陽光を受ける時間や角度などの問題で、ソーラーパネルの発電量が少ない。2.構造上、あるいは使用の仕方により、特に昼間の電気使用量が増加し、余剰電力が減少した。今、おじいちゃん、おばあちゃんが来ていて、人数が増えており、多少の電気使用量の増加は考えられますが、それにしても売電量が少ない。今時間がないので、後でまたじっくりと分析してみます。
2006.11.29
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鹿児島は昨日から今日にかけて、雨が降ったりやんだりで、土砂降りになったと思えばパッと太陽が照る時間もあって、めまぐるしく天気が変わりました。外気温が午後6時現在でも20℃あるという11月末とは思えない暖かさで、棟温が27℃、室温も26℃になっています。それどころか、午後1時過ぎには、棟温が41℃にもなっていました。しかし、予報では、1週間後には、最高、最低とも気温が6,7度低くなるとされており、鹿児島にもいよいよ冬が到来します。OMソーラーが、どの程度の効果を発揮するでしょうか?
2006.11.27
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前回、下→上→下ときましたが、今度は、1700になったのを機に、172も上に飛んで、一気に1873になりました。その前後の状況ですが、アクセス時間 利用者 1874 2006-11-27 16:37:22 xxxxさん 1873 2006-11-27 15:37:01 ***.blogmura.com 1700 2006-11-27 14:13:40 ○○○○さん 1699 2006-11-27 13:09:20 *.ocn.ne.jp 1698 2006-11-27 12:44:02 125.100.*.* 1 2006-11-27 12:43:43 EZweb 1696 2006-11-27 12:09:43 △△△△さん 1695 2006-11-27 12:07:23 ***.bbtec.net 1694 2006-11-27 12:04:51 *.ocn.ne.jp 1693 2006-11-27 12:00:03 *.ucom.ne.jp 1692 2006-11-27 11:31:49 210.196.*.* 1691 2006-11-27 11:24:59 ●●●●さん 1690 2006-11-27 11:20:46 *.dion.ne.jp ●●●●さんなどとなっているのは、楽天ブログにログインしてアクセスしている人で、ユーザー名が表示されています。気になるのは、1697晩になるところに、EZwebが来て、1番になっていることです。アクセスカウンタがおかしくなったうちの1回目、2回目(このときは2回連続)のときも、その少し前に1 EZwebというのが確認できました。3回目の不具合の時には確認できませんでしたが、私が見過ごした、つまり見る前に最近のアクセス記録50回を超えてしまった可能性もありうるので、これが怪しいと考えられます。可能性としては、1.auのケータイからEZwebでアクセスすると、何らかの要因でアクセスカウンタが1と表示され、そのしばらく後に、アクセスカウンタが誤動作して、不具合が生じた。2.EZwebでアクセスした者による、何らかの意図的な操作が行われ、アクセスカウンタが誤動作して、不具合が生じた。どちらかである可能性が高いと思いますが、まだ何ともいえません。楽天ブログで、このアクセスカウンタの不具合が頻発しているようで、楽天ブログのスタッフも原因をまだ掴めていないようです。さて、いろいろと最近の話題を織り込みつつ、新エネルギー法につづいて、今後しばらくは、RPS法について述べていく予定です。
2006.11.27
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11月26日から27日の日付変更時点で、また1806から1635に下がりました。これまでのトータルで、-152+330-172=+6。+6。結果的にはいい線いっているけれど、いったいどうしてこういう事態になっているのか、まったく分からない。ということで、とにかくこういう事態はブログの管理者に不安を与えるので、楽天ブログスタッフBlogに再びトラックバックしておきます。
2006.11.26
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経済産業省の外局である資源エネルギー庁は、従来型エネルギーに新エネルギーを加えた「ベストミックス」について、次のように説明しています。 「わが国は、エネルギー源の約8割を海外に依存するなど、他の先進国と比較してもエネルギー供給構造は脆弱である。さらにエネルギー供給の過半を占める石油の中東依存度は近年再上昇する傾向にあり、エネルギーを安定的に供給することは重要な課題である。 今後とも化石燃料に過度に依存することなく、またエネルギー源の多様化を図る観点からも、新エネルギー等の導入を促進し、各エネルギーのベストミックスを実現することが重要となる。 新エネルギーは、環境負荷が小さく、また、資源制約が少ない国産エネルギー、または石油依存度低下に資する石油代替エネルギーとして、地球環境問題などへの対応やエネルギー安定供給の確保に貢献することに加えて、新規産業や雇用の創出に資するなどさまざまな意義を有しており、従来よりその開発と導入の促進に積極的に取り組んできている」としたうえで、 「しかしながら、新エネルギーは、長期的には潜在的に一定の供給力を担う可能性を有しているものの、現時点においては、経済性、出力安定性、利用効率等の面での課題等により、一次エネルギー総供給に占める供給サイドの新エネルギーの割合は1%台(新エネルギーに水力および地熱を加えた再生可能エネルギーでは5%程度 )にとどまっており、今後は、一層の導入促進に向けた経済性の向上等が課題となっている」と、その問題点を列挙し、次のように述べています。 「新エネルギーは、技術的には十分実用可能な段階に達しつつあるが、現時点では、経済性等の面における課題が存在している。このため、さらに技術面での対応を講じるととともに、以下のような経済性、出力安定性等の課題の解決を図るための対策を講じる必要がある。(1)経済性 新エネルギーは、全面的に現時点では、従来型電源に比べ発電コストが高いという状況にあり、その導入に際しての課題となっている。 このため、製造コスト低減のために技術開発を推進するとともに、適切な政策的支援による初期需要創出を通じて量産化や習熟効果の実現を図ることにより、経済性の向上を図ることが必要である。(2)出力安定性 太陽光発電、風力発電といった自然条件に左右される新エネルギーは出力が不安定であり、そのエネルギーを利用できる機会や地点が限られる。さらに、新エネルギーの電力系統への連系が増加するにつれて、電力品質が悪化し、一般需要家への影響を及ぼす可能性も指摘されている。 このため、現時点では安定的な電力が期待される電源として補完的な位置付けであり、そのために、太陽光発電や風力発電に対する蓄電池を併設したシステムについて、電力系統に対する電圧変動や周波数変動の影響に関する実証研究等を実施している。 (3)利用効率 新エネルギーの中には、太陽光発電、風力発電等のようにエネルギー変換効率や設備利用率が低く、利用効率の面での課題を有するものがある。 このため、発電効率等のエネルギー変換効率や設備利用率の向上等に資する技術開発を行うことが必要であり、そうした取組を通じ、新エネルギーの潜在的な導入可能地点、導入可能量の拡大を図るとともに実際的な潜在量の把握が期待されている。なお、このような利用率の向上を図ることは、経済性の向上にもつながるものと考えられる。」 以上を見ても分かるように、まず石油火力は主力ですが、今後低減していくべきで、石炭火力や丹念ガスなどの他の化石燃料も同じで、その代替エネルギーとしては、二酸化炭素を排出しない原子力こそ地球温暖化回避のためにもエネルギーの自給率を高めるためにも有力であり、優先すべきであると考えられています。そして、新エネルギーとして規定した再生可能エネルギー(自然エネルギー)は、原子力に遠く及ばないエネルギーであるという認識が、非常に強いことがうかがえます。確かに、再生可能エネルギーが、現時点で非常に多くの課題を抱えているのは事実です。 とくに夜間電力は、原子力に依存するかたちになっており、安井至教授の運営する「市民のための環境学ガイド」の2006年11月19日の記事「オール電化再考」でも、「エコキュートを入れたら、「原発のお陰で安く上がっています」と感謝すべきで、「原発に足を向けて寝るのはどうか」、という機器なのも事実。」と述べられています。 安い夜間電力が原発によって作られているのは事実です。ただ、原発の発電した余った電力を昼間に回すために、揚水ダムに送って、ロスを生みながら発電しなおしているのも事実で、この夜間電力の需要が伸びることが、原発を擁する電力会社にとってもありがたい、という構造であるともいえます。つまり、オール電化やエコキュートを導入した家庭にとって、原発様々なのですが、原発からしてもオール電化やエコキュート様々であり、お互い様ということもできます。とにかく、原発とオール電化やエコキュートは、切っても切れない関係にあることは事実なのです。 だから、原発との関係を断ち切ることはできないとしても、少しでも依存度を下げたいと思えば、夜間電力の自給する方法などを考えなければならないかなあと思っています。うちでも、太陽光発電だけでは、夜間に対応できないので、原発への依存から脱皮して、電力自給をできるだけ達成するためには、風力発電が不可欠だなあ、と考えている次第です。 しかし、わが国には根本的な発想の転換が必要だ、とも考えています。私たちは、ドイツや北欧などでは、再生可能エネルギーに対して、その将来的な可能性を高く評価しながら、高い目標に向かってさまざまな優遇策が現実にとられ、実際にその比率を急激に伸ばしていることを想起すべきだと思います。
2006.11.26
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今、うちの学祭に来ています。学生たちは、授業中見たこともないほど生き生きした顔をして、いそがしそうに模擬店で働いていました。で、いろいろと買って食べて、ごみを分別して捨ててから、研究室でパソコンを見ると、アクセスカウンターが今度は1368からいきなり1699にとんで、1700に達していました。どう理解していいやら。それはさておき、シリーズで書いている新エネ法について、続けます。「新エネ法」の区分を見てもわかるとおり、「新エネルギー」は、「従来型エネルギー」の「従来型利用」に対置されています。その中心である石油や、それを代替するものとして、「代エネ法」に位置づけられた「従来型」「石油代替エネルギー」である「石炭、天然ガス、原子力」がその利用形態も含めて、「従来型エネルギー」として意識され、それに「新エネルギー」が対置される構図になっています。しかし、これらのエネルギーは、「従来型エネルギー」として一括されるよりも、資源や環境との関係で明確に特徴をあらわす呼び名があります。「枯渇性エネルギー」という呼び名です。すなわち、これらの石油、石炭、天然ガス、ウランなどは、いずれも鉱物資源で有限であり、今後一定の期間しか利用できないもので、それをこえると「枯渇」してしまうからです。現在の確認可採埋蔵年数は、石油41年、天然ガス67年、石炭192年、ウラン85年とされています。この「枯渇性エネルギー」に対置されるものが、「再生可能エネルギー」という定義です。したがって、「再生可能エネルギー」という定義は、枯渇の危険性と地球温暖化への影響という二つの側面をもつ従来のエネルギー資源の限界を明らかにし、それに替わるべきエネルギーとしての性格を、より端的に表現できるものということがいえます。逆に、「再生可能エネルギー」ではなく、「新エネルギー」とした最大の理由は、従来の石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料や原子力の燃料となるウランのイメージダウンを防ぎ、これらのエネルギーに、「再生可能エネルギー」が取って代わるのではなく、あくまで従来のエネルギーの「補完」として位置づけようということではないでしょうか。ウランは二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーということになっていますが、ひとたび事故がおきると大災害を引き起こす可能性や放射性廃棄物の蓄積の問題、使用済み核燃料として増大するプルトニウムの処理などの問題に加えて、ウラン資源の枯渇性やその採掘における危険性の問題もあり、それらのコスト負担も含めて、ストレートに推進できないものだと思います。本日はここまで。
2006.11.25
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昨日は、ブログランキングに登録したりしたおかげで、これまでで最高の1日152のアクセスがあったのですが、その分がきれいさっぱり消えて、23日から24日に日付が変わるときに1456から1305にダウンしていました。今調べている最中だそうですが、どうなっているのでしょうか?タイトルを「アクセスカウンタ」というふうに変更(一般的にそうなっているので)、すなわち最後の「ー」(長音記号)を削除しました。今後私も、それで通します。
2006.11.25
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私は、小泉内閣がチームマイナス6%をスタートさせたときから、小泉さんにはいろいろと不満なところがあるけれど、現実に少しでもCO2などの温室効果ガス削減に協力できるなら、といち早く入りました。もちろん、クールビズやウォームビズにも、いいたいことがいろいろありつつも、協力してきました。で、チームマイナス6%が推進するエコファミリーについても知ってはいたのですが、エコハウスが完成して、全面的に協力できるようになってからと考えていました。が、入り忘れていました。チームマイナス6%から送られてきた過去のメルマガを読み返して、これに気づき、エコファミリーに登録することにしました。登録する際に気になったのは、環境省の外郭団体、日本環境協会というものがやっていること。税金の無駄遣いになるような気もするけれど、私が登録することでかかるお金はほとんどないだろうし、他の無駄遣いよりましだし、そんなこと気にしていては何もできないなどと、自分を納得させて、やることにしました(チームマイナス6%の登録のときも同じ)。エコファミリーに登録して、具体的に活動する内容は「エコ度チェック」「エコライフアイデア」「エコチャレンジ」「Ecocho(えこ帳)」「エコイベント」などがあります。うちのエコファミリー名はecologiciansです。我が家の環境大臣は、ecologicianにしたかったけれど、これが11文字ということで、10文字以内という制約に引っかかって登録できなかったので、仕方なくカタカナで、エコロジシャンにしました。で、登録したら、下図のような我が家の環境大臣任命証というものが送られてきました。というか、これを自分のパソコンに表示することによって、正式に登録ということのようです。登録しなくてもやれることはいっぱいあるけれど、これを励みにしてできること、他の方のアイデアや取り組んでいることなどの情報が入ることなどのメリットはあると思います。皆さんもいかがですか?
2006.11.23
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今日は雨です。太陽光発電は動いてくれません。できるだけさまざまな種類の再生可能エネルギー、自然エネルギーを推進していく必要があります。環境エネルギー政策研究所(Isep)では、自然エネルギー20/20というキャンペーンに取り組んでいます。そこでは、5つの目標をかかげています。 1. 国・自治体による「2020年・自然エネルギー20%」目標設定 2. 自然エネルギーの普及に効果的な促進制度の導入 3. 事業者による自然エネルギーの積極的な導入 4. 自然エネルギーへの投融資の促進 5. 市民や地域の率先した自然エネルギーの選択その説明を引用すると、 自然エネルギー20/20 キャンペーンについて 誰でも参加・賛同できます! ・キャンペーンの趣旨に賛同すれば、個人・団体・企業いずれでも参加できます。 お気軽にご参加下さい。 キャンペーンの狙いは? ・今秋から盛り上げを作り、来年に国の「追加対策」として自然エネルギーの上乗せを目指すなど、「5つの目標」の実現をはかります。 できるアクションを! ・「5つの目標」のどれか1つでも、それぞれの立場で取り組んで下さい。ということですので、ぜひご参加、ご協力ください。 ところで、昨日、新エネルギーの規定はせまくて問題だ、としましたが、これは行政上の縄張りを意識したものにほかなりません。どの省庁、部局が担当しようと、小規模水力発電や地熱発電などが推進されればいいわけです。というか、結論を先に言えば、ドイツのように、国をあげて何をおいても自然エネルギー、再生可能エネルギーを最優先で推進するんだ、という目標・計画とそれを達成するためのやる気がみられれば問題ないわけです。が、それがどうもみられないことが問題なわけです。実際に政策を展開する、もう少し身近な現場においては、どうでしょうか。たとえば鹿児島県の策定した「県ビジョン」では、1.太陽光発電、2.太陽熱利用、3.風力発電、4.廃棄物発電、5.廃棄物熱利用、6.廃棄物燃料製造、7.未利用エネルギー、8.バイオマスエネルギー、9.雪氷冷熱エネルギー、10.クリーンエネルギー自動車、11.天然ガスコージェネレーション、12.燃料電池を、「新エネ法」にもとづく新エネルギーとしています。これに総合資源エネルギー調査会報告(2001年7月)にもとづき、13.水力、14.地熱を加え、さらにこれらに15.海洋エネルギーを加えた15種類のエネルギーを「新エネルギー」としていて、水力、地熱、海洋エネルギーを加えている点で、国の「新エネ法」よりも実情にあわせたものになっています。もう一つ、この「新エネルギー」の定義で問題となるのは、「再生可能エネルギー」の中に、「自然エネルギー」と「リサイクルエネルギー」の二つが含まれている点です。「再生可能エネルギー」に関する多くの文献では、「再生可能エネルギー」は「自然エネルギー」と同義とされているものが多いのですが、わが国の「新エネ法」では、そこに「リサイクルエネルギー」が加えられることによって、「廃棄物発電」「廃棄物熱利用」「廃棄物燃料製造」もまた、「再生可能エネルギー」であり、「新エネルギー」とされ、促進すべきエネルギーの対象となりました。しかしこれは、ダイオキシン発生抑制のキャンペーンと同時に打ち出された「発電」を兼ねた大規模「一般廃棄物焼却炉」、あるいは「RDF(ごみ固形(化)燃料)製造及び発電」「高温ガス化溶融炉」などの推進を意図したものに他なりません。ダイオキシン騒動が起こったときに、小規模焼却炉を閉鎖するとともに、1日100トン以上を処理する大型焼却炉のみ補助金の対象とするという、焼却炉メーカーにとって都合の良い政策が出され、その後、案の定、焼却炉メーカーの談合が明るみになりました。これらのごみ焼却炉の推進は、決して廃棄物の発生抑制・減量やごみ焼却処理の抑制につながるどころか、むしろ逆にごみの減量やリユース、マテリアル・リサイクル利用を妨げ、ごみの発生や焼却の増加を促すことになりかねません。しかも、これらの施設の危険性は、たとえば2003年8月に発生した三重県のRDF焼却・発電施設において人身災害を引き起こした事故により、RDF炉が大きな問題となったことをみても明らかです。RDF炉は炉内にクリンカがこびりつくなどして、常に正常な運転をおこなうのが難しく、RDFに対する需要も低下して、現実に多くの問題を抱えており、こうした施設を「再生可能エネルギー」「新エネルギー」と呼んで推進するのは、非常に問題があるといえます。かごすまさんから質問があった黒液についても、近いうちに展開しますが、本日は以上とします。
2006.11.23
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11月17日新エネルギー法(1)の続きです。「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律(代エネ法)」と「長期エネルギー需給見通し」に加えて、新エネルギー利用等の促進を加速化させるため、1997(平成9)年4月に制定され、同年6月から施行されたのが、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」、いわゆる「新エネ法」です。この法律では、国・地方公共団体、事業者、国民等の各主体の役割を明確化する基本方針(閣議決定)の策定、新エネルギー利用等を行う事業者に対する金融上の支援措置等を規定しています。また、この法律に基づき、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令」及び「エネルギー使用者に対する新エネルギー利用等に関する指針」(通商産業省(現経済産業省)告示)が定められています。この「新エネ法」で規定された「新エネルギー」とは、石油・石炭・天然ガス・原子力などの従来型エネルギー源にかわるものであり、技術的には利用レベルに達しているものの、コストなどの理由で普及が進んでいないため、これから積極的に導入が必要なものとして国が指定しているものです。そして、エネルギー源の性質により、大きく3つに分けることができるとされています。すなわち、「新エネルギー」は、次の3つということになります。(1)「供給サイドの新エネルギー」のうちの「自然エネルギー」 これは、太陽などの無尽蔵な自然界のエネルギーを利用するもので、どんなに使ってもなくならないエネルギーです。(2)「供給サイドの新エネルギー」のうちの「リサイクル・エネルギー」 今まで捨てていたものを回収して、これを有効に利用するエネルギーということです。(3)「需要サイドの新エネルギー」=従来型エネルギーの新利用形態 今まで使用していた石油・天然ガスなどを新しいアイデアや技術で効率よく利用したエネルギーです。この「新エネ法」において規定された「新エネルギー」とは、石油代替エネルギー法(代エネ法)(1980年)の第2条に規定された石油代替エネルギーを製造・発生または利用し、また電気変換で得られる動力を利用することのうち、経済性の面における制約から普及が十分でないものであって、その促進を図ることが導入を図るため特に必要なものとして、政令で定めるものという、きちんとした哲学のない、恣意的な要素の入る規定となっています。具体的には、1.太陽光発電、2.太陽熱利用、3.風力発電、4.廃棄物発電、5.廃棄物熱利用、6.廃棄物燃料製造、7.温度差エネルギー、8.バイオマス発電、9.バイオマス熱利用、10.バイオマス燃料製造、11.雪氷熱利用、12.クリーンエネルギー自動車、13.天然ガスコージェネレーション、14.燃料電池が、この新エネルギーに該当するとされました。このうち、8.~11.は、2002年の政令で新たに加えられてものです。(1)の再生可能エネルギーとして、1.2.3.11.、(2)のリサイクル・エネルギーとして、4.5.6.7.、(1)(2)の両者を含むものとして、8.9.10.、そして(3)の従来型エネルギーの新利用形態として、12.13.14.が位置付けられています。ここでまず問題なのは、実用化段階に達した小規模水力発電や地熱発電、研究開発段階にある波力発電や海洋温度差発電が、再生可能エネルギー、自然エネルギーでありながら同法に基づく新エネルギーには指定されていないことです。「新エネルギー」とは、「技術的に実用化段階に達しつつあるが、経済性の面から普及が十分でないもので、石油に代わるエネルギーの導入を図るために特に必要なもの」と政策的に定義されているためです。そのため、実用化段階に達した水力発電などや研究開発段階にある波力発電などは、自然エネルギーであっても新エネルギーには指定されていないのです。しかし、実用化段階に達したとされる小規模水力発電や地熱発電も、永続的に供給可能で、地球温暖化防止に役立つ、環境にやさしい再生可能エネルギーであるにもかかわらず、本来普及すべき段階に達しているとは到底いえず、もっと意識的・政策的に促進すべきエネルギーであることは明らかです。また、研究開発段階にあるとされる波力発電や海洋温度差発電も、確かに現状では課題も多く、すぐに実用化というのは困難であることははっきりしていますが、だからといって、たとえば核融合のように、技術的にまったくそのめどが立たないというものではなく、もう少し研究が進み、コスト面での改善を図ることができれば、実用化できる見通しのある、大いに促進されるべきエネルギーです。その点で、これらのエネルギーをはずした「新エネルギー」の定義は、実効ある措置をとるためにも、せまい規定になっているといわざるを得ません。これが問題点の第一です。今日はここまで。
2006.11.22
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やまももさん、またまたコメントありがとうございます。私の前回の記事には、移動手段としての公共交通の役割が前面に出ていたので、やまももさんの次の指摘にはっとさせられました。「ただ、たくさんの人々が歩きショッピングなどを楽しんでいる道(歩道)と同じ平面上を路面電車が行き交い、それにすぐに乗ったり降りたりできる魅力は高架や地下を走る電車にはないような気がしますが。」そうなんです。私がはじめて訪れたドイツの街がフライブルクであり、一番感動したのがそうした街づくりでした。その中心街は、自動車を遮断(裏通りに運搬車のみ入れるだけで、表通りは禁止)して、つくられています。自動車は、まわりにつくられた駐車場において、徒歩か、自転車か、あるいは公共交通で、中心街に入るようにできています。そして、この駐車場は中心街に近いほど高くなっているので、できるだけ遠くの駐車場にとめるか、最初から公共交通を使ったほうがお得になっています。パークアンドライド(P&R:郊外に駐車して公共交通機関に乗る)、トレインアンドバイク(列車と自転車でどこにでも行く)の考え方です。フライブルクにはSバーン、Uバーンは走っていないので、公共交通はトラムかバス(遠くから来る場合はDB)。特にトラムに力を入れて、市内のどこに住んでいても200m歩けばトラムに乗れることをめざして、軌道を延長しています。大聖堂、市役所、大学、そして商店などで構成される中心街は、自動車がビュンビュンと行き来する道路から城壁のような立体駐車場によってさえぎられ、一転して静かな構造になっています。そして、道の脇にベッヒレ(小さな清流)が静かに流れる街には、歩行者と自転車とトラム、バスだけが、ゆっくりと行き交っています。中心街にある商店経営者たちは、中心街に自動車を入れないという計画がでてきたときは、売り上げが激減することになると大反対だったそうです。しかし、モータリゼーションの中、次第に売り上げが減少しており、短期間だけ実験的に試してみると、なんと中心街に人が戻ってきて、売り上げも逆に増えたそうです。そこで、これはいいということで、車の入らない街づくりが始まり、環境首都に選ばれたこともあり、今日では世界中から、観光客だけでなく、環境に関心のある公的機関やNPOなどがひっきりなしに視察に訪れる環境・観光都市になりました。フライブルクはまさに、やまももさんの述べた「たくさんの人々が歩きショッピングなどを楽しんでいる道(歩道)と同じ平面上を路面電車が行き交い、それにすぐに乗ったり降りたりできる魅力」にあふれた街なのです。東ベルリンの中心街の一つ、アレクサンダープラッツにも、公園の中をトラムが走っていて、人と自転車とトラムだけが行き交う空間があります。中心街こそ、自動車のない街をめざすべきかもしれません。ベルリンでいえば、東のメインストリートであるウンターデンリンデンからブランデンブルク門を通り、西に広がるティアガルテンをへて、西の中心街ツォーあるいはクーダムまで、あるいは南に下ってポツダマープラッツまで、トラムを走らせてみたいですね。
2006.11.21
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やまももさん、コメントありがとうございます。さっそく、西ベルリンの路面電車について調べました。西ベルリンをググると、すぐに目的のことが書いてあるサイトが検索できました。「世界飛び地領土研究会」というサイトの1ページで、「西ベルリン」という文字通りのページです。そこでの該当箇所の記事を引用します。「★東ベルリンの地下を通る西ベルリンの地下鉄 & 西ベルリンを走る東ドイツの国電 電車を発明したのはドイツ。そういうわけで、戦前のベルリンは路面電車にSバーン(国電)、Uバーン(地下鉄)と、電車が市内を縦横無尽に走っていた。戦後もそれらは運行を続け、西ベルリンも含めて東ドイツが運行を行っていたが、1961年にベルリンの壁が築かれると、電車は国境線でストップされてしまい、そのまま路線は分断されてしまった。そもそも西側が東ドイツが壁を築いたことを知った第一報は、西ベルリンの駅で地下鉄を待っていた乗客から「時間になっても電車が来ない」という通報が西ベルリンの警察署に相次いだことだった。 ベルリンの壁ができてからは、西ベルリンの路面電車は廃止。Sバーンは東西ベルリンの境界線で線路が分断されて、東は東、西は西だけで運行された。ただし西ベルリンのSバーンも東ドイツ側が運行したため、西ベルリン市民は「運賃を払うとそれが壁の建設費用に充てられる」と反発し、乗客が激減してすっかり閑散としてしまい、80年代には路線も縮小されてしまった。一方、Uバーンも東西別々で運行されたが、路線の大部分が西ベルリンだったため、西ベルリンのUバーンは西が線路を借りて運行。しかし6号線と8号線は一部区間で東ベルリンの地下を通っていたため、この区間内の各駅は電車は止まらず通過した。ただし6号線のフリートリッヒ通り駅だけは、東西ベルリンを結ぶゲートに指定されたため停車し、駅構内に検問所が作られた。 ドイツ統一後はSバーンやUバーンの運行も統一され、分断された路線の復活が続いています。」(http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/euro/berlin.html)まず、路面電車(トラム)ですが、壁がつくられて東西分断されてしまってすぐに、西ドイツでは廃止されたようですね。たいへん悲しくそして重い歴史をベルリンはたどってきたわけですが、その一つにトラムの歴史もあるわけです。同時に、その後の東西の街づくりのあり方のちがいも、トラムのあるなしに反映していると思います。東ベルリンの道路は非常にゆったりとつくられていて、トラムの走る軌道の外側に、さらに2車線、3車線の車道があるうえ、交通量も少ないので、トラムがあっても自動車の渋滞などもありません。西ベルリンの道路は、東ベルリンよりも狭い感じで、トラムなしで2車線ないし3車線でできていて、自動車の通行数も多く、やや込んでいる感じです。ただ、日本の道路と比べると、やはりスムーズに流れています。しかし、新たに西ベルリンにトラムをつくるとなると、現在の道路事情を悪くすることになるし、すでにSバーン、Uバーンがかなり走っていて公共交通としてもかなり充実しているので、なかなかむずかしい、と感じます。もちろん、それを補う形で、バスもかなり走っており、その部分はトラムにするともっと良いと思いますが、バスの走っている道路には狭い道路もあり、トラムを建設するのはむずかしいな、と思います。もっとも、東ベルリンでも一部、路地のようなせまいところにもトラムが走っていましたから、建設できないことはないと思いますが。それから、Sバーンを()つきで、「国電」とされていますが、東京の山手線や中央線などの感じで走っているので、そのイメージで捉えてください、ということだと思います。それはその通りですが、Sバーンは、ドイツではDB(日本のJRにあたる)ではなく、各都市の交通局の所轄です。ただし、同じ公共交通機関として、何の問題もなく、乗り換え自由です。ベルリンでも同様で、DB、Sバーン、Uバーン、トラム、そしてバスが補完しあいながら、公共交通機関が縦横無尽に走っています。Sバーン(S-Bahn)は、Stadtbahn(都市鉄道)というのがもともとの名称でしたが、Schnellbahn(高速鉄道)とも現在は呼称され、ドイツ語の辞書には両方とも載っていて、「(都市と郊外とを結ぶ)高速鉄道」となっています。前述の日本の「国電」というか、JRなどの日本の鉄道とまったくちがうのは、DBも含めてドイツの鉄道はすべて踏切がないことです。つまり、自動車の走る道路と立体交差しています。私が、以前Sバーンを「都市高架鉄道」としたのも、その方がイメージがわくと思ったからです。Uバーン(U-Bahn)は、Untergrundbahn、文字通り「地下鉄」です。ただ、ベルリンでは、路線、場所によって、Sバーンが地下を走っているところがあったり、Uバーンが高架になっていて地上高くを走っているところもあります。今回はこの辺で。
2006.11.20
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先日、OMソーラー協会から『OMソーラーを勉強する本』などが送られてきた(無料)ことを書きましたが、今度はシンケンからカレンダーや「やまなしの実」などとともに、『「あたり前の家」がなぜつくられないのか』『燦燦』という本が贈られてきました。『「あたり前の家」がなぜつくられないのか』には、シンケンの迫社長が出てきて、「あたり前の家」のプランニングについて語った後、「あたり前の家」のヒントとして、大まかな考え方が展開されます。時間をかけ、間取りが大切、情報公開が大切、信頼関係を大事に、居住性能が大切、普通の価格で提供、国産材を中心に、石油化学建材を使わない、地域でつくる、解体後のことも考える、オールマイティな材料、などというように展開され、とくに国産材を使いましょう、ということで、その背景や天然乾燥、半自動加工、トレーサビリティ、品質管理、森林認証制度、四方背割り、面材、モイス、調湿、断熱材、免震など、エコロジーと住みやすさをあわせもった住宅建設の思想・哲学と実際にそれを実現する方法とが述べられています。『燦燦』は、『SINKEN STYLE』『LLB』と同様、シンケンの家を建てた事例を集めたものですが、最後に、現在シンケンはソーラーシステムとして、「OM」ではなく、非常にシンプルで、しかも夏の熱い空気を室内に取り込まないようにして、涼しくできるように工夫した「そよ風」を使っていることが書かれています。この説明を読むと、どう見ても「そよ風」の方が、省エネ(電力)及び夏の暑さ対策としては優れているようです。ですから、これは私には少々ショックでした。「いつ変えたのか?」と。私たちにもぜひ知らせてほしかった。これから数十年、この家で暮らすのに、タッチの差で、もっと良いシステムを使えなかったとなると、悔いが残るなあ、と。まあ、まだ夏は先なので、まずは冬の効果が問題で、まずはそこを見極めることをしますが。
2006.11.19
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やまももさんのコメントをきっかけに、ドイツ、特にベルリンの路面電車などを中心にした記事も掲載していくことにします。今回あまり時間がないので、簡単ですが、ベルリンの事情の一つを。ドイツ最大の都市ベルリンも、たいへん公共交通機関が発達しているのですが、その路線図を眺めていてある日突然気づいたことがありました。路面電車(トラム)が、東半分しか走っておらず、西半分にはないのです。DBはじめ、Sバーン、Uバーン、それからバスはもちろん東西を貫いて走っていましたから、奇妙な感じでした。これはもちろん、1990年まで東西ベルリンに分かれていたことに起因します。東ベルリンではずっと路面電車が走り続けてきたのですが、モータリゼーションの進んだ西ベルリンでは、いま正確な年月はわからないのですが、ある時期に路面電車が廃止されたからだと思います。じつはこの事情をくわしく調べようと思いつつ、ここまでそのままにしてあったのですが、これを機会に自分でも調べてみようと思います。どなたか、このブログを見て、くわしい事情を知っている方があれば、教えてくださいね。
2006.11.18
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今日は、これから朝から晩までいろいろ詰まっていて忙しいので、新エネルギーのことはお休みして、明日書くことにします。こんなブログをはじめてしまった以上、OMソーラー協会がどんなことを言っているのかをくわしく正確に知っておく必要があると思い、OMソーラー協会に注文していた『OMソーラーを勉強する本』『働く家』『フォルクスA 国産集成材 からまつの家 杉の家』などの本が届きました。ページをめくってみると、OMソーラーの仕組みだけでなく、その考え方が相当くわしく書かれています。これらの本を素材にして、今後書き綴っていきたいと思います。今日はこれで勘弁してね。
2006.11.18
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そろそろ風力発電(だけではなく、その他の再生可能エネルギーあるいは自然エネルギーと呼ばれるものも含めて)の制度的な問題を掘り下げていきましょう。ただし、いきなり結論ではなく、まどろっこしくて、読むのがいやになるかもしれませんが、マイペースでその背景なども踏まえてゆっくりと進むことにします。現在、わが国では、風力発電は、太陽光発電、太陽熱利用、廃棄物発電、廃棄物熱利用、廃棄物燃料製造、温度差エネルギー、バイオマス発電、バイオマス熱利用、バイオマス燃料製造、雪氷熱利用、クリーンエネルギー自動車、天然ガスコージェネレーション、燃料電池などとともに、「新エネルギー」として位置づけられています。この「新エネルギー」という用語は、1997(平成9)年、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」(経済産業省所管)を成立させたところから、国や自治体のさまざまな文書で使われています。この法律は、いわゆる「新エネ法」(または「新エネ特措法」)と呼ばれています。この新エネ法の目的は、資源制約が少なく、環境特性に優れた性質を示す、石油代替エネルギーの導入に係る長期的な目標達成に向けた進展を図ることとされています。風力発電などを位置づけた法律・制度としては、「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律(代エネ法)」と「長期エネルギー需給見通し」がありました。まず、「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」、通称「代エネ法」は、エネルギーの安定的かつ適切な供給の観点から、石油代替エネルギーの開発及び導入を促進する法的枠組みとして1980年に制定、1992年に改定され、「石油代替エネルギーの供給目標(閣議決定)」の策定・公表等並びに新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施する各種事業を規定したものです。なお、石油代替エネルギーの供給目標は、エネルギーの需要及び石油の供給の長期見通し、石油代替エネルギーの開発状況その他の事情を勘案し、環境の保全に留意しつつ定めることとしており、それらの事情に変動があり必要があると認められるときには、供給目標を改定することとしています。また、長期エネルギー需給見通しは、総合的なエネルギー政策を確立するため、エネルギー需給の将来像を示しつつ、エネルギー安定供給に向けた取り組みを促す観点から、通商産業大臣(当時)の諮問機関である総合エネルギー調査会において、策定されました。そして、1997(平成9)年12月の気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)におけるわが国のCO2排出量の削減目標を踏まえ、1998(平成10)年6月に改定、その後の動向を踏まえ2001年7月にまた改定、さらに2005年7月に今後目指すべきエネルギー需給の姿として改定と、京都議定書の制定以来、めまぐるしく改定(10年たらずの間に4回も改定)されて、現在に至っています。この2つの法律・制度の上に、「新エネ法」が加わったのです。(以下次回)
2006.11.17
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風力発電の続きです。制度的な問題もあり、おいおい詳述したいと思いますが、まずはここで、鹿児島の風力発電の概要について、紹介しておきましょう。 鹿児島県は、この2,3年で風力発電の立地が急速に進み、2004年には、北海道、青森に続く第3位に躍進し、その後秋田に抜き返されたものの、2005年3月現在で、風力発電導入量は、設備容量(kW)、設置基数(基)ともに、青森、北海道、秋田に続く第4位となっています。(下表は、鹿児島県に設置された大型風力発電設備です。このうち、1の沖永良部島に設置された九電の施設はすでに撤去されました。撤去後については、累積出力、累積基数から除外してあります。また、離島については、市町村名ではなく島名にしてありますし、市町村合併で、吉田町が鹿児島市、根占町と佐多町が南大隅町になるなど、市町村名がかわったところがありますが、ここでは設置当時のままにしてあります。) 鹿児島でも、1980~90年代は、九州電力が試験研究、あるいは実証試験のための比較的小さな風力発電施設をいくつか、離島を中心に建設してきたのですが、21世紀を迎える2000年から2001年ごろに風力発電所の建設が活発化しはじめ、また大型の風力発電施設もつくられるようになりました。そして、2003年から2004年にかけて一気にブレイクし、大型の風車を林立させて大量の発電事業を行うウィンドファーム型の施設が建設されるようになりました。 ここで、これらの鹿児島の風力発電施設のうち、主要なものの概要を紹介しておきます。(1)上甑島里村風力発電所1990年3月15日に運転開始された、現在稼動している鹿児島の風力発電施設のうちで、最も古いものである。出力250kWで、風況条件は、起動風力5.4m、定格風力12.1m、停止風力24.0mとなっている。ローター配置方式は、いまや当たり前となったアップウインドで、羽枚数3枚、直径30m、定格回転数48回転/分、タワーの高さ30m、三菱重工製である。(2)頴娃町風力発電所九州電力以外で建設された初めての風力発電施設である。頴娃町が観光施設、アグリランドえいの電力をまかなうとともに、観光にも活用しようと建設した。タワーの高さ42m、羽根の長さ20m、発電機の定格出力495kwで、一般家庭およそ165世帯分の電気を賄うことができる。(3)鹿児島錦江高原ホテル権現ヶ尾風力発電所2000年当時、鹿児島だけでなく、日本全国でも、もっとも大型の風力発電を導入したものであり、大型風車の先駆けといえる。「風太郎」と呼ばれ、錦江高原ホテルの電力使用量(年間)300万kwhの約70%を賄っている。NORDEX GmbH(デンマーク/ドイツ製)で、羽根直径60m、発電定格出力は1300kW/320kWである。発電開始風速3m/sで、定格風速15m/s、発電停止風速は25m/s、重量は風車本体145t、基礎1600tである。(4)長島町風力発電所2001年2月に長島町が建設したもので、近くの国民宿舎、温泉センター、文化ホール、体育館、歴史民俗資料館などの公共施設の電力をまかなうとともに、余剰分を九州電力に売電している。ドイツENERCON社製。風速2.5m以上で発電可能になり、13.5mで定格出力を確保する。安全のため、風速25mを越えると自動停止する。1年をかけ風を観測した結果、年間平均風速5m以上の風が吹くことを確認し、採算がとれる見込みだということである。支柱の高さ 46m、羽根の半径20.15m、羽根の最上部の高さ66m、風車が建っている高さは89mで、出力600kW/h、総事業費2億2500万円(過疎債を充当。70%が国からの交付税で賄う)。長島では、さらに長島町と東町の境にある標高300~400mの丘陵地帯に九電が出力2400kwの風車型発電機21基で(総出力は54,000kWで九州最大)を設置する計画を発表した。年間発電量は約1億kWh(一般家庭3万世帯分)で、2008年10月営業運転開始予定と発表された。(5)笠沙町野間岬風力発電所鹿児島県の南西部,笠沙町の野間岬で風況調査をしたところ,風力発電に適した毎秒6.4メートル(年間平均)の風が吹いていることがわかった。この野間岬に、出力 300kWの風力発電機を、1997年(平成9年度)に2基、1999年(10年度)に3基、2002年(14年度)に5基、あわせて10基 、出力合計3,000kWの発電設備を設置し,自然エネルギーの有効利用を図っている。起動風速は、3.5m/s及び2.5m/s、定格風速 14.4m/sである。(6)南大隅ウィンドファーム(佐多・根占風力発電所)2003~2004年に建設された、ローター直径 60m、定格出力 1,300kWという大きな風車を、佐多町と根占町の稜線に、それぞれ10基ずつそろえるウィンドファームである。それぞれで13,000 kW、両町合わせて(すでに両町は合併して南大隅町になっている)26,000kWという西日本最大級の風力発電所で、一般世帯の消費電力を2kWで試算すると、約6,500世帯分の電力を賄うことができる。風車の配置は、デンマークの風力発電スペシャリストに委託して決定したそうだ。(7)トーメンパワー輝北ウィンドファームローター直径 60m、定格出力 1,300kWの風車16基、合計20,800kWの出力を持つウィンドファーム。欧米でも風力発電事業などを展開するユーラスエナジー社の日本法人、ユーラスエナジージャパンが運営管理をしている。 ユーラスエナジージャパンは、北海道の苫前、浜頓別、遠別や東北の岩屋、尻労、釜石、西目、小田野沢などの主に北日本の各地でウィンドファームをつくり、風力発電事業を展開してきたが、南日本としては、沖縄につづいて、鹿児島にも進出することになった。この輝北ウィンドファームでは、九州地域産業活性化センター (10銭/kWh 3年間)から助成金を受けている。 (8)鹿児島市吉田牟礼ケ岡風力発電所南九州クリーンエネルギーが九州グリーン電力基金の助成を得て建設したもので、直径60mの3枚のプロペラを持つローターをもつ風力発電機(出力1300kW)8基が設置され、合計出力は10,400kW。約6500世帯分の電力を供給できる。(なお、前回のブログで16基、発電出力14,000kWとしていましたが、これは私の勘違いで、8基、10,400kWが正しい数値で、前回のブログも訂正しておきました。)本日はここまで。
2006.11.16
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夜中に目がさめてしまい、こんな時間に起きて活動しているのは余計な電力消費も使うし、あまりエコライフではないなと思いつつ、パソコンに向かっています。そこで、やはり夜中にも発電してくれる手段として、風力発電はぜひほしいところです(自分のエコでない生活を棚に上げて、少し論理展開が強引です)。今も、外は強い風が吹いています。私の家の3階の屋根にあるトップライト(天窓)からは、1年半前の合併で鹿児島市に編入された吉田牟礼ヶ丘に2年前にできたウィンドファーム(1万kw以上の大型風力発電設備が集中立地しているところ)がよく見えます。このウィンドファームは、2003年7月に設立された南九州クリーンエネルギー(資本金8000万円)という会社が運営しているもので、島津家別邸であった仙巌園(せんがんえん、別名磯庭園)などを運営する島津興業が51%を出資し、これに「さつま白波」で有名な焼酎メーカー薩摩酒造(枕崎市)17%をはじめ、情報システムの構築や保守を行うNECパーソナルシステム南九州(鹿児島市)17%、風力発電にも力を入れ始めたIHI(石川島播磨重工業)10%、鹿児島を代表する地銀である鹿児島銀行5%が共同出資してできた企業です。この吉田牟礼ヶ丘に建設されたウィンドファーム(デートコースとして紹介したブログがありました)は、1基1.300kW、8基あわせて10,400kwの発電能力を持つ大型風力発電設備で、8基の風車が山の尾根づたいに並んでいます。この風車が立ち並ぶ前の牟礼ヶ丘に毎年登っていた妻は、実際にこの風車完成直後にこの山に登って、風車を立てるためにかなり広い土地の木を伐採し、山を削って整地して、近くで見ると本当に馬鹿でかい風車を建設しているのを見て、「風力発電は環境破壊だ、許せない。」と私に食ってかかりました。(当初16基、総出力14,000kWとしていましたが、これは私の勘違いなので訂正しました。)私が建設したわけではないと思いつつ、しかし風力発電はいいといい続けてきたのも事実だし、妻が環境破壊というのも間違っていないし、私も後日現地に行きましたが、たしかにそういう面は否めません。CO2削減や脱原発を果たすためにほかに方法があればいいのですが、景観破壊やバードストライク(北海道ではオジロワシが風車に衝突して死んでいるのが見つかっているし、鹿児島の長島に建設予定のウィンドファームは出水のツルの渡りのコースになっており、鹿児島県ツル保護協会が反対を表明している)の被害を抑える手段をなんとか模索しながら風力発電を進めるしかない、と考えています。私の勤務する学校の山の上にも、1基ですが錦江高原ホテルの大型の風車が立ち、このホテルの電力の約70%をまかなっています。これらの風車が昼見たときに元気よく回っているのを見ると、やはり気分がいいです。こうしたものを見ると、我が家にもぜひ小型風力発電がほしい、と思っています。とくに夜の電力確保のために。しかし、風力発電を推進してきたドイツ、デンマーク、スペイン、あるいはアメリカのカリフォルニア州などと比べて、日本ではあまりにも制度上の制約が大きいのです。長くなりましたので、このことについては今後触れたいと思いますが、とにかく風力発電がほしい、というのが今の私の率直な思いです。
2006.11.14
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午前7時半雨が降ってきました。長男はそのだいぶ前に出発してもう学校についたころで、次男がこれから学校に行こうとするところでした。ぎりぎりセーフで、次男は長男の傘を持ち、傘をさして行きました。めまぐるしく変わる天気。時折吹く強い風。これが冬の訪れでしょうか。ことのほか、秋晴れが続いた今年も、暦を見ればあと1ヵ月半で終わります。ということで今年を振り返ってみれば(振り返るのが早すぎるけど、振り返ってみたくなった)、ヨーロッパでは、ドイツやスウェーデンで社会民主党率いる政権が総選挙で敗れて保守政権に道を譲り、イタリアでは逆にメディア王でフォルツァ・イタリア党首のベルルスコーニが首相の座を中道左派連合のブローディに明け渡しました。アメリカでは中間選挙で共和党が敗北、イラク戦争を続けるブッシュ政権に国民はNOを突きつけました(いささか遅すぎた感はありますが)。日本では、小泉首相から安部首相へ。世界に誇れる平和をうたった憲法や、その前にまず教育基本法が危機にさらされています。「愛国心」などというみみっちい「愛」より「人類愛」、そしてあらゆる生命や地球、宇宙にいたるまでを愛する心こそ、おおらかにして素晴らしい本当の愛だと思うのですが。その結果もたらされるものが、戦争、差別、貧困、環境破壊ではなく、平和、平等、幸福、環境保全であってほしいと考える今日この頃です。
2006.11.14
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寒くなってきました。いよいよOMソーラーの本領発揮の季節到来(のはず)です。午前5時現在、外気温9℃、棟温13℃、室温21℃となっています。棟温とは軒下の温度で、昼は太陽の熱を受けて暑いときには40℃以上に上がるかと思えば、夜は10℃近くにまで下がります。室温は22℃に設定しており、昼は24℃、夜は21℃までの範囲を行き来しています。室温がデータの上では昼と夜3℃ほどしかちがわないにもかかわらず、室内でも、昼は暖かく、夜は肌寒く感じるようにも思いますが、たしかに暖房を入れるほどではなく、1枚重ね着をすればすむ程度です。これから一段と寒さが厳しくなる中で、OMソーラーで室温がどの程度保たれるのか、興味津々です。(下は、我が家のOMハンドリングボックス)
2006.11.13
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今朝、小学校1年生の次男に、椋鳩十の『チビザル兄弟』(ポプラ社)を読み聞かせてあげました。どのように餌やねぐらを探したり、確保したり、生きているのかというヤクザルの生態、世界遺産登録前の屋久島で木材生産林として屋久杉を伐採(皆伐)し、それを運ぶ道路を建設するためにさらに開発が進み、サルの群れが追い詰められていく様子、そうした中で生じるサルと人間との出会いや摩擦、サル1匹1匹の個性も合わせて、よく描かれています。椋鳩十の本には、他にもたくさん屋久島の動物に関する本があり、お勧めの本がたくさんありますが、世界遺産に指定された屋久島の歴史を知る意味でも、この本もぜひ読んでほしい1冊です。
2006.11.12
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雨が本格的に降ってきました。これで、雨水タンク(プラスアルファ工房のあめん坊ー)がいっぱいにたまり、庭の草木もたくさん水を吸ってくれるでしょう。うれしいです。
2006.11.11
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1週間ほど前、シンケンの建築とほぼセットになっているのですが、「薬をまかずにシロアリ退治」をキャッチフレーズにしたセントリコン・システムの説明にきました。OMソーラー採用の住宅でシロアリ被害をはじめ、通気口などのさまざまな欠陥住宅による被害にあい、当地の建設会社とOMソーラー協会を訴えている岐阜の方の例などをWebサイトで見ており(サイトで見る限りでは、なぜこのようなずさんな工事と対応が許され、被害者への補償に応じないのか、こちらも怒りを感じる)、シロアリ被害に対する警戒心はもちろんありました。このシステムは、家のまわりに置かれた「餌木」を定期的に調査(点検)し、シロアリの存在が認められれば、ごく微量の薬剤(ベイト剤)を投与し、次々と薬剤を含んだ餌を巣の中に運んで、やがて餌を食べたシロアリすべてが連鎖的に死滅し、巣そのものが根絶するというものです。薬剤の有効成分は「ヘキサフルムロン」というもので、脱皮を行う生物だけに効くので、人やペットには安全で、成長に不可欠な「脱皮」を妨げる働き(キチン質合成阻害作用)により、シロアリを死滅へと追いやるというものです。じつはこのシステムの基本的なことは説明に来るまでもなく知っていたのですが、シロアリの女王アリが一度に産む卵の多さ(2万~3万)、女王アリが死ねばすぐに副女王アリが女王アリが引き継ぐなどの独特の生態、また鹿児島でも高級住宅地で知られるようなところがけっこう被害にあっているなどどこでも大丈夫というところは存在しないことなどは、この説明を受けて、改めて認識しました。OMソーラーは床暖房だから他の住宅よりも被害に遭いやすいという認識を持っていたのですが、シロアリの生態からすれば、住宅によって被害に遭いやすい遭いにくいということはないこと、床や壁を引き剥がし薬をまいて自分の住宅にいるシロアリを全滅させても、家の近くにある巣が残っていれば問題は解決しないこと、も学びました。この薬剤はシロアリにだけ効くと認識していましたが、よく考えるとこのシロアリを餌にした昆虫に対しても効くことになる、と思いつつ、申し訳ないがこちらの都合でそのことには目をつぶって、このシステムを採用することにしました。このセントリコン・システムは、大手のシロアリ防除会社も採用しているそうだけど、シンケンの関連会社ハウスケアと価格が大幅に違うらしい。それは、ハウスケアは各地にくまなく調査点検をする人たちを配置しているので、交通費等がかからず、それで圧倒的に安いコストでできるからだ、という説明を受けました。いずれにしても被害に遭わないように、そして不運にもあった場合には、このセントリコン・システムで無事防除できるように願うものです。
2006.11.10
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今朝、予告どおり、4時半から5時半の1時間、できるだけゆっくりとしたペースでしたが、走りました。歩くようなペースで、と思いましたが、さすがに歩いている人は抜いてしまいました。それから、ゆっくりと風呂に入り、便意を催すのを待って、2日目の検便を済ませました。そして、朝食抜きで、朝早く大学の健康診断にいきましたが、もうたくさんの人が健康診断を受けていました。朝走ったことで、尿検査や血液検査に多少の影響は出るかも、と思いつつ、受けたのですが、尿検査で蛋白が±になっていました。これまでは尿検査の項目すべてが-だったのに。やはり、走った影響か?さて、体重は1年前より、6kg落ちていました。体重減少のうち、今朝走ったことによることも、0.5kgほど要因として入っているだろうけど、基本的にはこれまで3食をきちんととりながら朝走ってきたことによって、相当効果があったといえます。他の項目では、左の視力が1.2から1.0に落ちたことがありますが、本日わかった範囲内ではそれ以外は問題ありませんでした。ところで、胃にレントゲンを照射するバリウム検査をたくさんの人が受け、行列になっていましたが、こういう情報もあります。「胃バリウム検査で癌になる?」とタイトルがつけられた新日本橋石井クリニックのサイト(http://www.interkarte.or.jp/12doc/main99.html)です。このサイトでは、英国オックスフォード大グループの調査で日本人は75歳までにがんになる人のうち、放射線診断が誘発したがんの割合を算定した結果、3.2%という15カ国で世界一のデータが得られたこと、新聞では過剰なCT検査が問題だと取り上げているが、CTの被曝線量は10-20mSyだが胃バリウム検査は、直接撮影(大きなフィルムで撮影する方法)では15-25mSy、間接撮影(健診車による小さなフィルムで撮影する方法)では20-30mSyになり、胸部X線写真の被曝量が0.1mSy(読売新聞の0.02mSyが間違い)で胃バリウム検査では何と胸部X線写真の150-300倍の被爆があること、レントゲン線は遺伝子の本体であるDNAを傷つける作用があり、傷ついたDNAが原因で発癌するには1回の被曝量が50-200mSy(広島長崎のデータ)と言われているので、1回の胃バリウム検査で発癌することはないが、毎年胃バリウム検査を受けるとDNAが徐々に傷ついて発癌に至る可能性は否定できないこと、診断能でも胃バリウム検査は限界があり、内視鏡検査の方がよいこと、などが述べられています。※見直したところ、放射線被曝が被爆となっていました。訂正しておきます。2006年11月14日ということで、私はこの数年胃バリウム検査を受けていません。ただし、何もしないのも早期発見を逃すという問題があるので、そろそろ胃内視鏡検査を受けてみようと思います。
2006.11.09
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明日は健康診断です。しかし、明日だけではなく、それは今日からすでにはじまっています。一つは、検便です。今日と明日の2日分を提出しなくてはなりません。今日の分は、さきほどとりおわりました。説明書によれば、便を流さないようにするために、便器の手前側のほうにトイレットペーパーを敷き、逆を向いて(ふたの方を向いて)座らなければなりません。実際にそれをしようと思うと、ズボンもパンツもすべて脱がないとできません。「いったい何でこんなことまでしなければならないのか?」「これでなかなかでなかったらどうしよう?」と思いつつ、わりとすんなりと便が出て、ほっとしました。説明書には、便秘気味の人は、2,3日前からとっていいよ。ただし、冷暗所に保管してね、とあります。逆向きに長時間座るのは大変だろうなと想像しつつ、便通のよいことを感謝する次第でした。もう一つ、明日は空腹にしておかなければならないので、朝飯抜きです。前夜の飲酒も控えてくださいとなっていますが、普通に夕飯は食べてもよい、ということで、これから明日の昼飯まで何も食べられない(水やお茶を飲むのは許される)と思うと、いつもより味わって食べることができました。ところで、明日の朝走ろうかなあ、走るとまずいのかなあ、と思いつつ、食事についてはしっかりと注意が書かれているが、運動については何も書かれていないことをいいことに少し走ってみよう、と思っています。
2006.11.08
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いま、鹿児島市の甲突川沿いの広場では、恒例の「秋の木市」が開かれています。毎年、春と秋の2回、1ヶ月間ずつ、鹿児島以外からも含めて、50近くの業者さんたちが集まって、樹木や草花、種苗、ついでに犬や鳥、金魚などの出店を開きます。鹿児島のガーデニング・園芸愛好家にとっては、年2回の楽しみになっています。11月5日の日曜日、その秋の木市に出かけ、スイートスプリング、ジューンベリー、イチジク、四季咲きモクセイ、バラなどを買ってきました。スイートスプリングは、八朔と温州みかんを交配して作られた品種で、春開花し、秋から冬にかけてさわやかな香りと甘い果汁たっぷりの実ができるということです。また、ジューンベリーは、5月に花が咲き、6月には赤紫色をした小さいけど甘くておいしい果実が房なりにつくそうです。この2つとイチジクを、南東側の庭に植えました。すでにあったモモ、ウメ、グミに加えて、小さな果樹園(?)ができました。
2006.11.07
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またまた久しぶり!しばらく、自宅のPCからインターネットにつながらない状態が続いていました。こんな状態にしたプロバイダに対して怒っていたのですが、後から考えると、私の勘違いでつなげなかったことを悟り、反省仕切りです。ま、とにかくつながってよかった。さて、家庭菜園はじめました。大根、カブ、ラディッシュ、小松菜、中葉新菊(春菊)の5つの野菜の種をまき、ブロッコリーとサラダ菜の定植をしました。うまく育ってくれるといいけど、どうかな?
2006.11.06
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久しぶりになってしまいましたが、またゆっくりと、無理をせず、書き綴っていきたいと思います。私は昔、マラソンに挑戦しはじめたとき、ハアハアゼエゼエ、息を切らして走ることがトレーニングだと思っていました。しかし、佐々木功氏の『ゆっくり走れば速くなる』(ランナーズ)という本に出会って、目を見開かせられました。長時間、ゆっくりと、距離を走るLSDによって、末梢毛細血管を増やし、正しいフォームをつくり、積極的に疲労回復を図り、体調を引き上げる、そしてグリコーゲンを枯渇状態にするすることにより持久的能力を開発する、という多面的効果が得られる、とこの本には書いてあります。この本の著者佐々木功氏は、東洋大学や日本電気ホームエレクトロニクスの監督を歴任、遅咲きのマラソンランナー浅井えり子を育てました。そして、佐々木功氏若くしてガンに倒れ亡くなりましたが、ガン告知後に浅井えり子は彼と結婚、闘病生活を支えたそうです。胸が熱くなるような話ですね。このことは、「喜八の本棚」というWebサイトにも紹介されています。少なくとも、無理に無理を重ねて苦しんで走るよりも、ゆっくりと走る方が、楽(らく)であり、またまわりの風景や鳥の鳴き声などを楽しむ余裕が生まれる。また、いろいろな考えをめぐらし(散歩と同じ効果?)、時にすばらしいアイデアが生まれ、時間をたつのを忘れる、こんな時間を過ごさせてくれます。たとえ速くならなくても、これだけでもすばらしい効果です。とにかく、体調と相談して、決して無理をしない、これが最近の私の練習での走り方です。しかし、本番のレースになると、ついオーバーペースになり、苦しい走りを強いられる、まだまだ未熟な私です。10月27日(金)28日(土)と、二日続けて、1時間半ほど走りました。最初はゆっくりと、ラスト30分は少しペースを上げて、気持ちよく走り終えました。
2006.10.29
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長いタイトルになってしまいましたが、ごみ・資源物の分別が変わることに伴い、開催された地域説明会に行ってきました。校区ごとにそれぞれ2回ずつ開催されるもので、わが校区2回目の説明会開催でしたが、参加者はわずか4名。100名をこえる参加者の説明会もあったそうですから、みんなそうだとはいえないけれど、市の広報の仕方が悪いのか、市民に関心がなさすぎるのか(おそらくその両方でしょう)、盛況とはいいがたい状況です。さて、その中身ですが、鹿児島市の説明によるとこの地域説明会は、「現在建設中の新北部清掃工場が稼動すると、現状では埋立て処分しているゴム類、皮革類、リサイクルできないプラスチック類などを焼却処理できるようになります。これに伴い、平成19年1月から分別の内容と収集曜日が変更となりますので、小学校区ごとに説明会を開催します。」(「鹿児島市ホームページ>環境リサイクル>>ごみとリサイクル>ごみ・資源物の分別が変わります~地域説明会の開催~」より)ということです。この変更は、新北部清掃工場の建設、稼動により可能となったもので、担当者の説明によると、その狙いは、(1)横井埋立処分場をできるだけ長持ちさせること。このままいくと、20年で満杯になる見込みで、今回の措置(プラスチック製品、皮革製品、ゴム製品などをもやせないごみからもやせるごみに変更)で、これを10年延長させることができる。(2)ごみ処理経費を低くすることができる。(現在総額49億円、一人当たり8100円)→どんな措置でどの程度低くできるのか聞きそびれましたが、焼却処理の増加により運転コストを低くできるということだと思います。(3)資源エネルギーの有効活用ということで、これまで南部清掃工場には設置されていましたが、北部清掃工場ではおこなわれていなかったごみ焼却発電を新たにおこなう。などです。 鹿児島市のホームページでも、「現北部清掃工場は、昭和53年に稼働開始し、老朽化が進んできていることから、それに替わる新北部清掃工場を建設するものです。 新北部清掃工場は、最新の技術を導入し、ダイオキシン類をはじめとする公害防止対策に万全を期すとともに、ごみ焼却により発生する熱エネルギーは可能な限り有効利用を図ります。 また、焼却に伴って発生する焼却灰の資源化や、粗大ごみから資源物の回収を行うなど、地球環境にやさしく循環型社会に則した清掃工場を目指しています。」と説明されています。新北部清掃工場(鹿児島市犬迫町11877番ほか)は、平成19年3月竣工予定、敷地面積約51,600平方メートルで、そのプラントの主要施設はごみ焼却施設と粗大ごみ処理施設とからなり、ごみ焼却施設は、焼却炉(連続運転式(ストーカ式燃焼装置),処理能力530t/日(265t/日×2炉))、灰溶融炉(プラズマ式溶融炉(黒鉛電極式),処理能力90t/日(45t/日×2炉))、発電設備(蒸気タービン発電機8,700KW))を備え、また粗大ごみ処理施設は、破砕・選別式(鉄・アルミ・可燃物・不燃物の4種選別),処理能力30t/5時間となっています。特に注目は、焼却灰をプラズマ式溶融炉で無害化し、資源化するというものです。川辺町では、ダイオキシンとナトリウムを化学反応させ、塩素を除去して分解して、焼却灰を無害化し、川辺エコレンガとして製品化していますが、鹿児島市では無害化した焼却灰の資源化をどのようにするのか、注目したいと思います。また、粗大ごみも資源物を選別、可燃ごみも燃やして、埋立に回る最終廃棄物を極力減らそうという意図が見えます。(今後も、この話題を掘り下げていきたいと思います。)
2006.10.23
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ブログは、毎日少しずつ更新していくのがよいというのは百も承知ですが、まとめて更新しなくては時間が取れない状況なので、3本まとめて記事を書くことになってしまいました。22日(日)、1日時間がある(妙円寺参りに行く予定でしたが、片付けに変更)ということで、ようやく荷物の箱をあけ、本棚に本を入れて整理しました。あっちこっち入れ替えたりなんやらしましたが、膨大な量の箱を空け、何とか形がつくところまで来ました。これで、ようやく一段落。ただ、子どもたちに夕方終わったら、野球と自転車の練習をすると約束をしていて、次男の自転車の練習はつきあってやれたが、野球はできなかったので、長男はずいぶん不機嫌でした。それから夜中に、久しぶりに雨が降りました。けっこう強く降った時間もあるけれど、数時間でやんでしまいました。(また少し降ってきたので、もう少し降り続くかもしれません。)しかし、これで雨水タンクにたくさん雨水がたまりましたし、草木も十分水を吸ったはずです。こちらも一安心。
2006.10.22
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10月21日(土)に、日本製紙連合会と南日本新聞社が主催する環境講演会に行ってきました。「紙と環境とのかかわり」というテーマだということで、どんなことを話すのだろうと言う興味だけでなく、資料も手に入れて、授業のネタにすることもできるという打算も働いて参加しました。講演会は、北越製紙株式会社技術開発部中俣恵一氏が、「紙と環境とのかかわり~紙づくりが世界の森を増やす時代が来た~」という題目で基調講演を行い、休憩をはさんで、ビートたけしの兄である北野大(まさる)明治大学工学部教授が、「マー兄ちゃんのやさしい環境講座」というタイトルで特別講演を行うというものでした。私自身は、前半の基調講演がメインで来たわけです(参加者の大半は有名な北野大氏のお話を聞きにこられたようでしたが)。その中俣氏の基調講演の論旨は、(1)紙は国の活力の原動力、(2)紙はバイオマスのチャンピオン、(3)紙が世界の森を増やす時代が来た、というものでした。(1)では、ラオスなどの貧しい国では紙がなく、教科書もノートも手にすることができないというのが、一番の学校教育の障害になっている、こうした国を豊かにするためには、まず紙が使えるようにすることが大事、というお話でした。(2)では、石油をエネルギーとしてきた時代は限界に来ており、それに変わるエネルギーの一つとしてバイオマスが注目されているが、取り扱いやすくそしてすでに大量に生産されているバイオマス燃料が、パルプ製造工程で作られる黒液であること、(3)いま日本の紙パルプ産業は南米など海外に植林を行って森林を増やし続けてきている、また日本の里山の木も人が木材利用をしないと荒れてしまう、というものでした。それぞれの事柄については、至極もっともなものでしたが、日本の製紙会社が過去におこなった海外での原生林を含む天然林伐採については(現在はどうかについても)言及されませんでした。紙パルプ産業も、明らかに環境重視の方向に向いてきているのは事実ですし、場の雰囲気も考え、質問を控えましたが、環境重視の方向でさらに努力していただきたい、と思います。第二部の北野氏の特別講演ですが、マー兄ちゃんなんておこがましい、マー爺ちゃんだよねなどといいながら、ビートたけしを中心に家族の話題をずいぶんと織り込みつつ、時々会場の参加者にクイズ、質問して、正解者(正解でなくても積極的に答えた人)に自分の書いた本をプレゼントしてりして参加者を眠らせないようにするというものでした。話の流れは、(1)かつての産業公害から、最近は都市型生活型の環境問題に変化してきたこと、(2)公害は、健康、財産、生態系生物、快適性(アメニティ)への害となり、世代内(肉体的弱者、経済的弱者、途上国への押し付け)、世代間、生態系生物などに対する不公平があること、(3)地球温暖化を防ぐための京都プログラムの約束(CO2のマイナス6%)を日本は本当に守れるか、→約束のマイナス6%プラス1990年からの約8%増大分合わせて、これから14%減らす必要があるが、森林吸収分で3.9%、京都メカニズムと呼ばれる共同実施や排出権取引などにより4~5%をまかない、あとの5パーセント前後を何とか国民の省エネで達成しなければならない、名前に京都プロトコル(京都議定書)という日本語がついた名前の協定を日本自らが破るわけにはいかないので、がんばらなければならない、というものでした。質問は、公害の「こう」という字はもともとどんな字を書いたか?(正解は足尾鉱毒事件の鉱という字)など、答えられたのに遠慮していましたが、正解が出ないので、やはり次は答えようと考えていると、二酸化炭素など地球温暖化をもたらすものを温室効果ガスというが、温室というのは英語でなんといいますか? と聞いてきたので「Greenhouse」と答えたら、北野氏が監修した『なるほど環境ディクショナリー』(環境再生保全機構)をサイン入りでプレゼントされました。最後にひとこと。眠気対策として、つねに発問、問いかけをして、聞く者に参加意識を持たせるというのは、納得のいくものでしたが、カスピ海ヨーグルトなどで有名な家森(やもり)京都大学大学院教授が「講演会で眠ってばっかりいると、寝たきりになる」といったということで、それを何度かおっしゃっていましたが、本当に寝たきりになるのでしょうかねえ? 確かに話をしている者からみると、眠らずに起きていてくれた方がありがたいし、本人のためにもぜひ起きていてほしいのは事実ですが。
2006.10.22
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LSDとは、あぶない薬のことでなく、Long Slow & Distance のイニシャルをとった言葉で、「長い時間、ゆっくりと、長い距離」を走ることです。これにより、体全体の機能をアップして、タイムをアップすることができるものです。(くわしいことは、今後紹介)今年はじめに、いぶすき菜の花マラソンとランニング桜島に出場し、本当に久しぶりに長距離市民レースを走りました。しかし、フルマラソンを今でも走れるか自信もなく、また調整もあまりできなかったので、いぶすき菜の花マラソンは10km、ランニング桜島は少し距離を伸ばしてハーフ(21.0975km)に出場しました。結果は手元に資料がないので、また後ほどアップしますが、今年(来年1月のレース)は、いぶすき菜の花マラソンのフル(42.195km)にチャレンジするということで、早々と申し込みました。今年の前半から夏休みにかけて、相当走り、その結果ずいぶんと減量しました。ところが、最近忙しくて、しばらく走っていませんでした。ようやく時間がとれたので、今朝というか、走り始めたのはまだ夜中ですが、午前3時から6時までの3時間、甲突川、及びその支流の幸加木川沿いを何度か往復しながら走りました。フルマラソンに備えて、最低3時間は走ろうと思い、LSDということになりました。最初は軽快でしたが、久しぶりということで、最後はちょっとへばってしまいました。走った後、走る前と比べて3kgやせていました。その後、いつもよりのどが渇き、ずいぶんと水分を摂り、食事も多めに摂りましたが、先ほどはかっても1kgしか増えず、2kg減の状態でした。もちろん1回走るだけでは、結局元に戻ってしまいますが、続けていけば、LSDには、非常に減量効果があります。私自身、半年前に比べて7kg体重が減少しました。いぶすき菜の花マラソンまであと2ヵ月半、本格的にトレーニングを再開して、あと3kg減らして、1年で約10kg減で、レースに臨む予定です。
2006.10.22
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以前住んでいた家でつけていた太陽光発電でも、九電との系統連系をしていました。これは、昼間太陽光発電量が電気使用量を上回っているときには余った電気を九電に売り、夜など電気使用量が発電量より多ければ、九電から電気を買うシステムです。 2003~2005年にかけて、こちらが九電に売った太陽光売電量と九電から買った電気使用量の月別推移を示したグラフを見るとわかるように、4月、5月、10月などは、太陽光売電量が電気使用量を上回っていますが、その他の月は電気使用量が太陽光売電量を上回っています。ちょっと冷暖房を使いすぎたと反省する部分もありますが、夏は非常に暑く、冬も意外に寒い鹿児島の気候において、仕方のない面もあります。 太陽光売電量と電気使用量の差を、年間を通してプラスにするにはどうするか? やはり冷暖房を抑えることが肝要です。 私も環境省が取り組むチームマイナス6%の一員ですが、夏は冷房温度を28℃以下に設定しない、冬は暖房を20℃以上にしない、というのが、チームマイナス6%の提案です。夏はクールビズ、冬はウォームビズで、たしかにずいぶん違います。 ただし、やはり、気合だとか我慢で乗り切るという面もあり、どうしても積極的におこなう人々ということになると意識の高い人に限られてきてしまいます。そうではなく、だれもが楽にクリアできるようにするにはどうするか? やはり、断熱効果を高めたりコジェネなどを充実させて、住宅やオフィスの温度調整システムをもともと冷暖房が極力要らないシステムにすること、もとから解決することが、最も有効な方法といえます。 そこで、冬は日向ぼっこの暖かさ、夏は木陰の涼しさを実現するというOMソーラーの家にすることにしました。そのシステムの詳細について、これから述べていきたいと思います。
2006.10.19
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ずーっと晴れの日が続き、今日も太陽が燦燦と照っています。おかげで、家の庭と車庫の屋根につけたソーラーパネルが思いっきり発電してくれています。(手前に私の影が!) その一方で、雨水タンクに入っている水は、すべて水道水。残念ながら、雨が降ってくれないと、意味がありません。庭の木もかわいそうだし。
2006.10.17
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まだやりたいこと、うまくいかずに不満なところ、いろいろとあるのですが、それはまたこれからおいおい語るとして、とりあえず基本は、・木の家LLB(シンケン)・パッシブソーラーエネルギーハウスとしてのOMソーラー(OMソーラー協会)・アクティブソーラーエネルギーの活用としての太陽光発電(京セラ)・トイレ、庭の水撒き用の雨水リサイクルのタンク(あめん坊ー)等です。 今後、・生ごみ処理して、庭の菜園の堆肥にするコンポストボックス(自作)・夜も動く小型風力発電などもそろえたいと思っています。
2006.10.17
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以前にも、一時期太陽光発電の家に住んでいたのですが、気候のよい4月、5月、10月については、九州電力に売る太陽光売電量が、九電から買う電気使用量よりも上回っていました。 冷暖房で電気を食うと、九電の世話になるが、冷暖房をしない時期には、電力の自給(総量としてですが)が可能になる。 OMソーラーシステムと太陽光発電をあわせてつけた理由です。
2006.10.17
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長い間待ちに待ったエコハウスがようやく完成し、2006年10月15日、引っ越しました。 荷物の整理もこれからですが、エコハウスの仕組み、住み心地、改善点、等々を、少しずつ、ゆっくりと、書き込んでいきたいと思います。
2006.10.17
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