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シャヴァンヌって、西洋美術館にある漁師の絵の印象しかなく、日本初のシャヴァンヌの展覧会ということで期待していた。ところが、全体の作品数が少なく、習作やデッサン、スケッチが多いため。あっという間に見終わってしまい、ちょっとがっかり。世紀末の象徴主義の画家ということなのだが、建築物の壁画を専門にしていたとのことで、幻想的というよりも、優美な古典主義的な絵が多く、見ていて心地よくなる絵も多かった。壁画の縮小版もけっこう描いていたらしかったので、味わいのある小品もあり、もう少し集めてきてくれてもよかったのにと思った。最後の黒田清輝らの日本人画家の絵はまったく蛇足。☆☆
2014年01月05日
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1月2日午後。展覧会初日。入場制限はないものの、中は三重の人垣。最前列で見ようとすると延々と並んで待たなくてはならない。おまけに冊子のものはショーケースの中に平置きなので、後ろからはまったく覗けない。とにかく人いきれで疲労困憊。最近は、錦絵以前の単色刷りの墨摺絵にも愛着がわいてきて、菱川師宣などじっくり見たかったのだが、今回の展覧会は浮世絵の歴史を追っての展示なので、最初の方はとにかく激混み。後ろの方からさらっと眺めただけだった。それでも鈴木春信のコーナーだけは、しっかり並んで見ようと思ったら、大英博物館蔵の「雪中相合傘」の前にご老人が単眼鏡片目にどんと居座ってなかなか動かない。これもあっさり通り過ぎてしまい、傘の柄にかかった細やかな指先の様子など、じっくり見ることができなかった。今回、ダントツによかったのは、葛飾北斎「端午の節句」と葛飾応為「夜桜図」の2点の肉筆画。時代は下って、北斎の頃になるとお客さんも疲れてきたのか、列の間に隙間ができるようになる。この父娘の競演は見事だった。北斎の武者飾りはまるで命があるような迫力。応為の夜の光景は、闇と光がかもしだす怪しい雰囲気にうっとりと見とれてしまう。さすがとしか言いようがない。この2点を見ることができただけでも、大収穫。浮世絵は千葉市美術館でゆっくりと見よう。☆☆☆
2014年01月04日
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今年初めての美術館めぐりはこちらから。忘年会でチケットをいただいたので、息子を連れて出かけてきた。印象派とは何か、世紀末美術とは何かと息子に講義しながら見て回ったので、少しは父親の威厳が発揮することができたかな。ルドンの版画は何回も見たことがあったのだが、ヴァロットンの版画は初めて。単純な白黒2色の木版画に写し出された町並みや人物が実に面白い。油絵と全く異なった世界観。今年、大規模な展覧会があるということで、ちょっと楽しみ。☆☆
2014年01月03日
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2013年12月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2290ページナイス数:606ナイスロスジェネの逆襲の感想頭の中で堺雅人や北大路欣也たちが話をしているイメージから離れられません。三笠、伊佐山グループの最後の悪あがきが潰えた時の爽快さ。仕事は正しい方向に向かって一生懸命やらねばならぬと実感しました。読了日:12月1日 著者:池井戸潤キアズマの感想今回は、大学の部活をテーマにした作品。期待通りさわやかな話ではあったが、やはりプロの方がワクワクドキドキしたな。豊と彼女との関係など次作への伏線が多く楽しみではあります。読了日:12月4日 著者:近藤史恵ファミレスの感想2段組みの長編で、前半は重松作品の割には読みにくいなぁと今一つ没頭できなかった。しかし後半になって、いつもの重松節にぐっとやられた。料理にはあまり興味がないのだが、登場人物が抱える様々な危機には同世代として身につまされる思いを痛切に感じてしまった。正しさと優しさのくだりはけだし名言。読了日:12月11日 著者:重松清旅猫リポートの感想この本のことをまったく知らずに、風刺小説か、滑稽本かと思いながら読んでいたら、後半に気になる文章があり、おやっと思ったとたん、どんでん返しのように真実が立て続けに明らかにされました。てっきり、悟はリストラされたものだとばかり思い込んでいて・・・。ミステリファンとしては失格ですね。心温まるエピソードが散りばめられていて、読後感は良し。読了日:12月15日 著者:有川浩切り裂きジャックの告白の感想猟奇殺人がテーマかと思ったら臓器移植問題に発展し、どんでん返しの結末。読み込みが浅いのか、犬養刑事が真犯人にたどり着いた経緯がよく分からなかった。ラストのほのぼの感でオープニングのグロさは帳消し。読了日:12月21日 著者:中山七里エピタフ (角川ホラー文庫)の感想「墓碑銘」は、文中からおどろおどろしさが伝わってきて十分に怖いのだが、オチはオーソドックスな幽霊話だと思った。「ニホンザルの手」は有名な「猿の手」へのオマージュ。笑えた。「憑」は、人が壊れていく様子が不気味で、スプラッターの要素もあり、読んでて気分が悪くなったが、そういう意味では成功している作品だとは思う。読了日:12月27日 著者:あせごのまんサファイアの感想ムーンストーン、あれ?何か勘違いして読んでいたのかなとうまく作者に引っかけられました。サファイアで絶望の淵に立った主人公がガーネットで再生する件が心温まりました。ドロドロだったらどうしようと心配しながら読んでいたもので。読了日:12月31日 著者:湊かなえ読書メーター
2014年01月03日
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