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2024.04.07
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昨日、手賀沼沿岸の谷津田でアオゲラを観察した旨のリポートしました。
鳥友から今までアオゲラの観察記録が少ないのはどうしてかと質問をもらいました。
(関東はアオゲラの分布の空白地帯)
バードリサーチ(2023)は、アオゲラの分布についての知見を整理し報告しています。
それによると、本州以南に広く分布して拡大していますが、分布の空白域になっているのが関東地方の平野部から房総半島にかけてと記しています。
関東地方のアオゲラの記録率は28%と低く、次いで低い中部太平洋側(57%)の半分以下の順となっていると述べています。
その理由として、関東の平野部は,農地や住宅地が中心で,そこに樹林が点在しています。こうした環境は樹林性のアオゲラにとっては生息地として適していなかったこと、南方系のアオゲラは厳冬期に移動しない留鳥性の高さ(*)があることをあげています。
(*)北方系のアカゲラは厳冬期に移動する習性をもちます。
手賀沼とその沿岸では1997年以降、10月から翌年2月まで少数が観察されています。
(ナラ枯れとアオゲラの分布)
バードリサーチ(2023)は、関東地方にカシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によるナラ枯れが2010年代後半から拡大していることをあげ、かつて佐渡でナラ枯れが増えた時期にそれまでいなかったアカゲラが定着・増加し、現在は普通種となっています。
関東でもナラ枯れの増加でアオゲラの分布拡大が加速するのかと注目される旨を記しています。
(引用)
バードリサーチ.2023.日本の森の鳥の変化:アオゲラ.2023年05月12日.
(写真)アオゲラ:2024年4月6日手賀沼沿岸、アカゲラ:2020年1月13日柏市内で撮影








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最終更新日  2024.04.07 10:55:24コメント(0) | コメントを書く
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