全25件 (25件中 1-25件目)
1
小泉首相の靖国神社参拝で中国・韓国との外交関係が冷え込んで久しく、小泉政権下での関係修復は無くなり、9月に予定されている自民党次期総裁の手に委ねられたと、国民の多くは仕方なく感じています。その次期総裁候補の一人とされる麻生外相は小泉路線を継承することを鮮明にして、その立場を有利に持ち込もうとしていますが、器量の小ささと将来展望への危うさが感じられます。現在の外交責任者と言う立場を忘れて、国民の多くが危惧している中韓との外交関係断絶状態は意に介せず、「靖国神社の天皇参拝が望ましい」と発言したのですから、将に「火に油を注いだ」に等しく、両国との関係悪化は一層加速することになりました。インターネットニュースでは次の様に報じています。麻生太郎外相は先週末、或る公明党議員後援会に出席し、小泉首相の靖国参拝について聞かれ、こう答えました。「靖国に祀られている英霊にしてみれば、天皇陛下のために『バンザイ』と言ったのであって、天皇陛下の参拝なのだと思う。それが一番」これに対して定例記者会見でコメントを求められた安倍官房長官は、麻生大臣の個人的な見解だという認識を示しこう述べました。「麻生大臣の講演については麻生大臣の考えなりをおっしゃったんだろうと、このように思っております」又、天皇の靖国参拝については、安倍氏は「私人としての行為に位置づけられる」とした上で、「社会情勢などを考慮しながら、慎重に宮内庁が対処しており、今後も同様だ」と述べました。現在中韓の反日感情は最悪の事態で、国内からも懸念する声が大きくなりつつあり、関係修復のイニシアティブは日本側惹いては自民党次期総裁が握っていると見られます。徐々に醸成されて来つつある小泉首相のレームダック化を意識することも無く、麻生太郎氏はあからさまに小泉首相に阿り敢えて、政権の負の部分の継承を力説し、あまつさえ天皇まで外交に引き出そうとの意図の様ですが、時代の流れに即せず総裁候補マッチレースから脱落しつつあると思われてなりません。
2006.01.31
コメント(3)
ヤマハ発動機製無人ヘリの中国不正輸出未遂事件が此の所紙面を賑わせていますが、企業のコンプライアンス意識の薄さが原因だとみています。この事件のニュースを見て、私自身にも25程前に中国輸入担当局から米国GE社のジェットエンジンを転用し日本製出力タービンを付加したガスタービン発電装置の引合があったのを思い出しました。アジア貿易輸出担当の営業の方に折衝をお願いしたのですが、輸出に際してはフルスケール装置断面図が欲しいと言うのでした。通常の機器商売では考えられない要求で、ノウハウ等は全て流出しかねない懸念があったのです。日中友好が叫ばれ、改革解放の時代でしたので、日本からの情報供与で自力生産を目指したいと言う意図も見え隠れしていました。ジェットエンジン転用型ガスタービンは、元来の軍用エンジンから飛行制御機能を削除したものでジェットエンジンへの復帰には相当の技術がいるのですが、それでも共通部品が80%あり、且つその頃は共産圏輸出を禁止する対共産圏輸出統制委員会COCOM(Coordinating Committee for Export Controls)の対象となる戦略物資の一つでしたので、経産省(当時は通産省)に聞くまでも無く、営業と相談して結果は丁重にお断りするとの結論と致しました。COCOMはソ連が崩壊し冷戦が終結するとココムの意義が薄れたため1994年3月に解散したのですが、今回の不正輸出未遂事件は法令違反判断を軽視してビジネスを優先させたコンプライアンス(法令遵守)意識の薄さがこの様な結果をもたらせたのだろうと思います。今回、製品輸出に伴ってどのような要求がされたのかは報じられていませんが、無人ヘリ技術の中核となるコンピュータ制御「ヤマハ姿勢制御装置」が狙われ、軍事用に展開したい意図から、その情報提示がなされたものと考えられます。この国際輸出事件ニュースだけで無く、粉飾決算、各種偽装の国内ニュースを知るにつけ、技術・営業・経理・総務・法務が一体となった企業のコンプライアンス意識の充実が求められます。インターネットニュースで以下の様に報じられています。ヤマハ発動機(磐田市)による中国への無人ヘリの不正輸出未遂事件で、2003年11月頃、最高性能モデルを中国人民解放軍が運営する企業に不正輸出していたことが分かった。ヤマハ発動機が別の中国企業から年間数千万円のリベートを受け取っていたことも判明、警察当局は、軍事転用されることが分かって上で輸出したと見て、外為法違反(無許可輸出)容疑で立件を視野に詰めの捜査を進めている。輸出貿易管理令などによると、噴霧器があり燃料以外に20リットルを超えるものを運べる無人航空機で「自律的な飛行制御及び航行能力を有するもの」の輸出は、経産相の許可がいると定めている。ヤマハ発動機は「輸出は2001年から9機、規制対象の自動性能は無く、違法性は無い」と説明している。しかしヤマハ発動機が輸出しようとした無人ヘリには、全地球測位システム(GPS)が付いた「ヤマハ姿勢制御装置」(YACS-G)という機能が搭載されている。同社の資料によると、「YACS-G」は、ヘリのすべての舵をコンピュータで制御し、飛行の安定性と操縦性を高め、高度や速度も検知する。電波障害で遠隔操作ができなくなった場合や電波が届かない場所に行った場合には、自動的に機体を静止させ、その後ゆっくり水平下降させる。警察当局は、この機能を「自律式」とみる根拠にしている。
2006.01.30
コメント(2)

テレビ朝日系列の長寿番組「世界の車窓から」で、大陸横断鉄道カナディアン号が漸く一昨日観光地ジャスパー(Jasper)に到着、昨日はジャスパーの町が紹介されました。ジャスパー国立公園の入口スポットとは言え、観光客で溢れかえるバンフ(Banff)とは異なり土産物店も無く、駅前にはホテルも無い相変わらず静かなダウンタウンの様子で、懐かしく見てしまいました。私達家族旅行で、カナダ国有鉄道(CNR: Canadian National Railway)を利用したのは25年も前、1981年8月初旬でした。バンクーバーから20時間掛かる夜行列車で、ジャスパー駅到着は午後3時となっていました。この辺は緯度が高く午後10時頃まで暗くは成りませんので、レンタカーにてジャスパー国立公園の白眉マリーン湖(Maligne Lake)に迄出掛けました。その帰途、夕暮れと共に冷えて来て、半袖ではいられない程気温が下がって来ました。宿泊するロッジ(Tekkara Lodge)に帰って来た時は、夜の帳がすっかり降りていましたが驚く程寒くなり暖炉に火を入れた覚えがあります。大陸の真ん中で緯度も高いと夜の寒さ対策様に暖炉用の薪は一年中常に装備されていたのです。
2006.01.29
コメント(4)
昨日はモーツアルトの誕生日でしたので、テレビ各局も特集を組んでいました。NHKBS2では、夕刻7時半から9時半まで、ゲストを交えてモーツアルトの人と成り、曲・メロディーの秘密などを紹介していました。あまり長いのでずっと見ていた訳ではありませんが、ベートーベンとモーツアルトの自筆楽譜の比較等は、音楽の質を知る上で参考となりました。しかし、私にはCDジャケットに書かれていた次の解説が彼に一番ふさわしいのではと思っています。開拓者であり冒険家であるハイドン、夢遊病者とも言えるシューベルトとの間に位置するモーツアルトとベートーベンは建築家と言って良い。しかしながら、両者の建築方法は何と違っていることだろう!ベートーベンは、最初のひとかけらの石から一つ一つ矯めつ眇めつ、順番にまるで建築関係法に遵守する如く積み上げて建物を構築して行く。一方、モーツアルトは出来合いの部品を素晴らしいメロディーで繋ぎ合わせて、作り上げて行くことを選んでいる。それも、その他のアレンジ法が無い様な素晴らしい結果を得ているのだ。 Between Haydn, the explorer and adventurer, and Schubert, the sleepwalker, Mozart and Beethoven are considered as architects.But how differently did they build !From the beginning of piece, Beethoven places stone by stone, constructing and justifying his edifice as it were in accordance with the laws of statics.Mozart, on the other hand, prefers to join together the most wonderful melodic ideas as prefabricated components. He arranged one element after another; as though it could not be otherwise. ブレンデルの演奏で「コンチェルト・ロンド K.382」をお聴き下さい
2006.01.28
コメント(4)

ロイヤルアントワネットは英国の名窯ロイヤルクラウンダービーの代表作です。優美な形状と超薄手の白素地が優雅な野の花のブ-ケと星を際立たせ、エッグシェルとも呼ばれる形、艶やかな金彩と相俟って、貴婦人の香りを漂わせるとも言われています。この写真はデミタスカップとソーサーで15年程前、ロンドン三越で購入したものです。エスプレッソを呑むには最適なのですが、我が家ではレギュラー珈琲が殆どですので、食器棚に仕舞われていて活用の機会があまりありません。ロイヤルクラウンダービー社は、ミントン社、ロイヤルアルバート社と共にロイヤルドルトン社傘下となっていますが、各々のブランド名はそのまま残されている様です。ロイヤルクラウンダービー社は1748年創業、1775年に国王ジョージ3世にクラウンの名を授かり、1890年にはビクトリア女王より「ロイヤル」の称号を与えられ、英国で唯一ふたつの王室称号を持つロイヤルクラウンダービー金彩と超薄の生地が気品を放っている。超薄手で半透明にも見えるベリーク(Belleek)磁器も魅力あるC/Sでしたが、こちらは買いそびれました。「Belleekと言う白色磁器」日記はこちらですウェッジウッド傘下となったコールポートのFloral Studies紹介日記はこちらです
2006.01.27
コメント(0)

ムンバイ(Mumbai)市を訪問したのは1985年1月でしたから、既に21年が経ちました。その当時はボンベイ(Bombay)市と言われていまして、ボンベイ沖に天然ガス田が発掘され、工業的に勃興期の始まりと言った感じがする町でした。僅か3泊のビジネス旅行でしたので、市内観光は商事会社の現地運転手の方に2時間程連れて行って貰っただけで、車の窓から名所などを眺めただけでした。その当時は、物乞いの子供が群がって来ますので、車から出て歩かない方が良いとの助言もあったからです。その運転手はインドでは数少ない拝火(ゾロアスター)教信者で、死んだら鳥葬となるとのことで、その聖地にも案内して頂いたのですが、市内の何処だったかは分かりません。しかし、ムンバイの観光ハイライトはムンバイ湾岸にあるインド門だった様で、今でも記憶に残っています。この画像はムンバイから頂いた絵葉書をスキャンしたもので、私自身は外出散歩もしなかったので、1枚も写真撮影はしませんでした。インド門(Gateway of India):英国の支配下にあった1911年に、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の訪問を記念して造られた。玄武岩でできており、ムンバイ湾に面したアポロ埠頭の突端に建っている。高さ26m、グジャラート様式のこの門は、パリの凱旋門をモデルにしてジョージ・ウィテットの設計により、1924年に完成した。かつては、植民地であったインドを訪れる英国の要人たちの歓迎式典が行われる場所であったが、現在は観光客で賑わいを見せる観光ポイントとなっている。また、世界遺産にも登録されているヒンドゥー教の石窟寺院で有名なエレファンタ島への船着場もこの門の前にある。
2006.01.26
コメント(0)

ローズ幼稚園が閉鎖されてから7年ほど経過しました。子供達の明るい声が消え、2階建ての建物は非常灯が点いてはいましたが、住む人も無く何か廃屋が残っている様で、付近の治安上一寸不安でありました。5年前にはオーナーであるローズ幼稚園が、三井住友建設と共にマンション計画「ローズマンション」を建築申請した経緯があります。周囲が4m道路しか無いのに地上8階建て、しかも駐車場率が70%ですので、違法駐車が常駐化する恐れがあると、多摩市に行政指導する様にメールした所、次の様な回答が市長から封書で来状しました。建坪率:建坪率60%、容積率200%の第2種中高層住居専用地域要求に合致している。建築確認:建築確認の段階には無い駐車場完備:「多摩市宅地開発等指導要綱」に基づく行政との協議が必要で、市としては駐車場設置台数の増加、周辺環境への配慮等改善を事業主に要望している。この時はオーナーの資金繰りが出来なかった様で、計画中止となりました。時は流れて、昨年オーナーが資産税を逃れる為土地を売却してしまった様で、買い取った藤和不動産が、「藤和シティホームズ多摩センター」を建設する計画が持ち上がりました。地上8階地下1階の実質9階建てで、建坪率60%、容積率150%、駐車場率100%となり「ローズマンション」よりは改善している様ですが、容積率にはカラクリがあり、地下1階と定義づけたグラウンドフロアはカウントされていないので、実質容積率は170%を越えてしまいます。グレイに塗った部分は地下1階ですが、周囲道路より高くなっています。幼稚園建物が4m程盛り土した所にあったので、其処を3m掘り込んで地下1階と定義してあり、実際には1階で将にグレイゾーンなのです。付近は2階建てタウンハウス、4階建てマンションが殆どの地域で、僅かに幹線道路際に1階が店舗となった7階建ての下駄履きマンションが1棟あるに過ぎない中低層地域なのです。200m先にあるライオンズマンションは数年前に完成しましたが、4階建てとなっていて付近との違和感はありません。先日行われた施主側の説明会では、付近住民が丹沢山塊を望めた景観権、地域環境との調和を主張し、5階建てマンションを要望する意見が多数を占めました。私も付近住民の一人ですが、廃屋がマンション化されるのは基本的に賛成ですので、付近環境と合わせる様8階にある3戸を取りやめて7階にして、容積率142%とし、来客駐車場を3台確保するのが妥当と意見を述べましたが、後で考えるとこれは施主側の狙う落とし所かも知れません。今日も幼稚園建物の取り壊し作業の騒音が煩く聞こえていますが、今後このマンション計画が複数回の説明を経て住民要望をどの様に取り込み、変貌して行くか注目しています。藤和不動産は説明会開催を装い、強行突破で売り逃げも考えられますので気が抜けません。駅前の商業地区ではマンション計画が目白押しで、10~15階建てマンション計画が少なくとも3つ同時並行で進んでいます。原則的に住民が増えるのは良いことですが、会社事務所ビル等、世代を越えて人が働く場所が増えないと、20年単位で考えた市政運営は上手く行くとは思わないのですが、その辺について市当局者の長期方針が欠落している様に思えてなりません。
2006.01.24
コメント(1)
東京地区に10cm程の積雪があって2日、今日も昨日に続いて快晴ですが、西風が強くゴーゴーと音を立てて吹き荒び、寒い朝となりました。道路の雪は昨日で殆ど無くなりましたが、北斜面は未だ真っ白で、樹冠にもこんもりと雪が残っています。強い西風が屋根に残った雪、樹冠の雪を吹き散らし、細かい雪片が舞い明るい太陽に照らされて見渡す限りきらきらと輝き、まるでテレビで放映されるダイアモンドダストの様で、綺麗です。本当のダイアモンドダストはマイナス30~40℃で大気中の水分が氷結するものですので、実際には見たことがありませんが、こんな状況なのかと想像出来る様な気がします。その画像を撮影しようかとデジカメを取りだしてみましたが、細かい動画機能が充実して無いと、とても再現出来そうも無いので自分の眼だけで観賞することにしました。又、今冬は富士山の冠雪が少なく斑に見えていたのですが、昨日からは丹沢山塊を突き出て真っ白となりました。豪雪地帯の方々には申し訳無いのですが、東京地方で此処2~3日美しい冬景色を堪能させて頂いております。
2006.01.23
コメント(1)
コニカミノルタはカメラ・フォト事業不振を受けてコニカとミノルタが2003年8月に合併誕生した会社でしたが、業績回復がならず2006年3月で創業以来のカメラ事業と写真フィルムを含むフォト事業から完全に撤退すると発表するに至りました。コニカは、小西六写真工業としてサクラフィルムを販売、その後世界初のオートフォーカスカメラ「ジャスピンコニカ」の開発などで名を馳せました。ミノルタは、「ミノルタハイマチック」が、1962年米国初の有人宇宙船「フレンドシップ7号」に搭載され、その後も1985年に世界初のボディ内蔵型オートフォーカス一眼レフαシリーズの発表等で話題を提供して来た由緒ある会社でした。コニカミノルタのWebサイトには次の様に発表されています。昨今のデジタルカメラにおいては、CCD等のイメージセンサー技術が中心となり、光学技術、メカトロ技術など当社の強みだけでは、競争力のある強い商品をタイムリーに提供することが困難な状況になってまいりました。一方フォト事業は、1903年に国産初の印画紙、1941年に国産初のカラーフィルムを発売するなど、一世紀以上に渡り、多くの皆様にご愛用いただいてまいりました。また、1984年に世界初の無水洗処理方式採用のミニラボを発売することにより、写真をより身近にし、フォト市場の発展に大きく貢献してまいりました。しかし、歴史ある銀塩写真の市場は、世界的なデジタル化の進展により、その市場規模が急速に縮小しております。そうした状況の中で、カメラ・フォト事業につきましては、近年、収益が悪化しており、大幅な事業構造改革を行うことが、今後のコニカミノルタの更なる成長のため急務となっておりましたが、以下の通りに決定致しましたのでお知らせいたします。1.カメラ事業についてカメラ事業は、デジタル一眼レフの共同開発で提携したソニーへ譲渡していくことが最適との結論に至り、2006年3月末にデジタル一眼レフカメラシステムの一部資産をソニーへ譲渡することで、ソニーと合意に達しました。2005年3月期のカメラ事業の概要売上高:1,170億円(2006年3月期の見通しは750億円)営業利益:△73億円2.フォト事業についてフォト市場の需要の縮小を考慮しますと、残念ながら継続的な黒字事業としていくことは厳しいと判断し、同事業を終了することと致しました。2005年3月期のフォト事業の概要売上高:1,515億円(2006年3月期の見通しは1,100億円)営業利益:△14億円3.人員の体制についてグループ内の人員体制の適正化を図るため、07年度上期末までに、全世界のコニカミノルタグループの従業員33,000人から、早期退職を含め3,700人の人員削減を行います。コニカミノルタグループは、市場環境の変化に素早く対応、選択と集中を実践し、より強い企業グループを目指しております。今後、中核事業の情報機器分野、戦略事業の光学及びディスプレイデバイス分野、成長が見込まれる医療分野、計測機器分野などのビジネスユース向けの事業へ集中し、事業競争力を一層高め、企業価値の更なる拡大を図ってまいります。連結決算で売上1兆円を越える企業が歴史あるコンシューマー製品から撤退し、B2B(企業向け)製品のみの経営方針転換で業績回復なるのか、勝ち組へのチャレンジよりも撤退イメージが強いので難しいのではと危惧せざるを得ません。しかし、伝統企業再生への試み、紆余曲折はありましょうが頑張って貰いたいものです。
2006.01.22
コメント(3)
1月16日東京地検の強制捜査に端を発したライブドアショックは、株の売り一色となり、果ては証券取引停止に迄至ってしまいました。ライブドア子会社の風説流布・偽計取引による証券取引法違反に留まらず、ライブドア本体の粉飾決算の疑いが出て来てしまったのですから、70%を占めると言う個人投資家が不安に駆られ一斉に売り注文を浴びせたのが混乱の元凶である様です。16日時点で株価700円あったライブドア株は連日ストップ安を続け、金曜日になって300円に下落しても、売り注文が2億6千万株、買い注文が4百万株と取引が纏まらない事態で、その影響を受けて株式市場全体にはひびが入ってしまいました。ライブドア公開株は10億株ですので、1/4を越える株が売りに出されるのですから、投資家がこの企業を見切って「不要」の烙印を押してしまった様です。1月16日時点で時価総額7000億円が5日間で3000億円に下落したのですから、回復不能の異常事態ですが、来週も下がり続けることは確実で、上場廃止に迄至って株券は只の紙屑となる可能性も大きいと見られ、ライブドアは落ちた偶像と化し、その復権は無いと思われます。勝ち組の新興勢力として名を馳せたライブドアですが、東証から情報開示要求されての管理ポスト移行を受け、既成勢力で株持ち合いと共に業務提携をして来た放送業界の雄「フジテレビ」は業務提携解消を示唆し始めました。このライブドアショックの結果から、通信と放送の融合を目指した新たな業界展望は後退し、既成勢力が従来通りの路線を変えず既成権力を維持することになりそうなのが如何にも残念です。テレビ局は此処を先途と、元幹部のコメント等を使ってライブドア潰しに懸命です。この状況では、既成「TBS」も新興「楽天」との業務提携は解消に傾くと予想せざるを得ません。しかしタレントを使ったエンタメ系を垂れ流して良しとする業務展開には、多くの視聴者もうんざりしていて、本当に面白くないと感じているのです。放送コンテンツを豊富にし、垂れ流しのエンタメ系で無く、双方向で自分の番組を選択する権利を享受するのが数年遅れるのは確実で、世界の時流から置いて行かれる危険性があります。法制度ぎりぎりから法令違反を認識しつつ、本業の充実を忘れて時価総額増大を図った最高財務担当者(CFO)は企業消滅を演出しただけで無く、通信と放送の融合と言う時代の方向を逆行させた責任は極めて重いと思われます。
2006.01.21
コメント(3)

テレビ朝日系列の長寿番組「世界の車窓から」で、つい先日から初秋のカナダ横断編が始まりました。僅か5分番組ですので車窓内外の様子を見せながら、これから2ヶ月間の放映で西端バンクーバーからトロント、ケベックを経て東端ハドソン湾の小さな町チャーチルまでを旅するとのことです。テレビ朝日の番組案内には次の様に紹介されています。1月9日から3月19日放送まで放映予定:豊かな大自然の宝庫、多様な人種と文化が融合する国、カナダの旅。大陸横断鉄道カナディアン号は、西の玄関口・バンクーバーを起点に東へ走ります。カナディアン・ロッキーを越え、内陸の平原を抜け、カナダ最大の都市トロントまで3泊4日の行程です。さらにはフランス文化色濃い世界遺産の町ケベック・シティを目指し、秋のメープル街道を走ります。ローレンシャン高原では一面に広がる美しい紅葉と出合いました。内陸の拠点ウィニペグからハドソン・ベイ号で永久凍土の町チャーチルへ。ユーモラスな白クマや神秘的なオーロラが目を楽しませてくれました。カナダの初秋を彩るバラエティー豊かな車窓をお楽しみください。この大陸横断鉄道カナディアン号は24両連結と、とてつも無く長い列車で、席まで持って来てくれるドリンク・軽食サービスの他、食堂車から展望車も連結されていて、乗客が楽しめる様に工夫されている様子です。私達家族旅行で、カナダ国有鉄道(CNR)を利用したのは25年も前のこととなりました。大陸横断でなく、バンクーバーから観光地ジャスパーへ20時間掛かる夜行列車でしたが、懐かしく写真を取り出して見ています。この列車、24両あったか否か定かではありませんが、やはり相当長い連結だったか様に記憶しています。客室はコンパートメントで、日本の寝台車ぬ比べてゆったりとしていた覚えがあります。この所、日本では新幹線網が発達して夜行列車が殆ど無くなって来てしまっていて、ゆったりとした汽車の旅が満喫出来なくなっているのが残念です。
2006.01.20
コメント(1)
北朝鮮のドン、金正日総書記が昨日まで9日間極秘訪中していましたが、帰国して後、漸く非公式訪中ニュースとして北朝鮮・中国で発表され始めました。訪中している時の記者会見では、対日批判の報道官として知られる中国外交部の孔泉氏が苦笑しながら「この件私には報道する権利は無い、党に聞いてくれ」と共産党から報道管制されたことを発言する始末でしたから、やはり国民主体の民主主義は共産主義国家には無いのだと認識せざるを得ません。金総書記と胡錦涛国家主席との会談も行われ、公式には核問題を平和的に解決する立場を堅持し、6者協議を推進することで一致したと発表されました。その他、金総書記は中国の改革・開放政策を絶賛し北朝鮮での経済改革に意欲を見せ、6者協議再開の障害となっているアメリカの金融制裁問題の解決を中国と共に目指す意欲を示したとされています。今回訪中の最大の狙いは金融制裁の解除に中国の協力を取り付けたことにあるのでは思っています。北朝鮮の国家犯罪は、外国人拉致(日本人、韓国人、タイ人など)から外貨偽造、麻薬製造・密輸、不法ミサイル輸出、核兵器技術輸入に及びますが、その中で偽ドル札、麻薬密輸で得た資金を「洗浄」する為にマカオの銀行口座を利用して外貨預金50億ドル以上とも目される個人資産を蓄えていたのです。この金融制裁を6者協議再開の障害とすること自体、「国家犯罪を黙認せよ」と言うことでおかしなことなのですが、この辺の倫理観は全く無いようで、中国指導部も支援して行くと言うのも解せません。世界に残る二つの共産主義理念を忘れた官僚・軍部独裁国家の連携をそれ程図る必要があるのか、又それを国際社会が是認すると思っているのか、と問い直してみたい所です。インターネットニュースでは次の様に説明されています。米国の北朝鮮に対する制裁措置は、北朝鮮にとって相当、深刻な問題だ。北朝鮮はマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」などを使ってマネーロンダリング(資金洗浄)や、違法な貿易決済による外貨獲得、金正日総書記の秘密資金の管理を行ってきたことが指摘されている。マカオは非合法な経済活動の拠点であるばかりか、合法的な貿易決済の窓口にもなっており、そこへの締め付けは北朝鮮にとり「死活問題」にも発展しかねない。
2006.01.19
コメント(2)
今朝の株式オープニングベルを見ていましたが、昨日証券取引法違反容疑で強制捜査されたライブドア株は売り一色で値が付かない状況でした。東証ダウ平均株価は前日より150円程安くなっていますが、下げ渋りとの情報もあって株式全体への影響は大きくはならない様で、好調とされる自動車株等が下支えしていると放映されていました。ライブドアはポータルサイトを運営するインターネット事業の大手企業ですが、実態は株式市場で集めた資金を梃子に投資を行って利益を得る企業買収ファンドに近い。常に話題を振りまいて投資家に注目させ、実態を離れた自社株の高い時価総額を梃子に他社をM&A買収して、更に株価を釣り上げることで膨張をして来たのです。この手法は別に新しいものでも無く、1980年後半アメリカで駆使されていたLBO(Leveraged Buy-Out)、株式交換を模倣したに過ぎないとも思われたのですが、時代の寵児として持て囃されていました。しかし、従来企業の経営者にあるべき商業道徳・倫理観はありませんので、法制度ぎりぎりの隙間を突いて行く方法、自社株式分割1/100の繰り返し実施・時間外取引のよる株大量取得等が散見されました。今回の強制捜査につきライブドアは「捜査に全面協力し、嫌疑の内容把握に務め、関連事実の調査に全力を尽くしております。社内調査については、解明次第追って報告致します」とのコメントを出している様ですが、「株主配当をするので無く、株価の値上がり益で還元する」として来た株主対策を、投資家特に60%を占めると言われている個人投資家がどの様な判断を下すか此処一両日予断を許しません。私は株価は企業実体を反映すべきものと考えている方ですので、IT企業群の高価格は異常と思われ、このマネーゲーム騒動の結末には注目しています。
2006.01.17
コメント(1)

教会の前には慈愛に満ちたマリア像が置かれるのが普通ですが、両手を広げたキリスト像が設置されている教会もあります。 上の画像が新上五島町大曽地区にある赤煉瓦製の大曽教会入口正面にあるキリスト像、下は江袋教会の入口側面に設置されている像です。両方とも等身大の大きさで石膏製のものですが、原型鋳型は同じで、おそらくイタリアの何処かの教会辺りからコピーされたものと思われます。江袋教会のキリスト像には彩色が施されていて、信仰の対象となる三位一体の神と言うより、若々しい青春ただ中の人間のキリスト像となっています。「憐れみ深い人々は幸いである。 汝等は憐れみを受ける。」「心の清い人々は幸いである。 汝等は神を見る。」「平和を実現する人々は幸いである。 汝等は神の子とよばれる。」と語り掛けているのでしょうか?
2006.01.16
コメント(2)

バロック後期のイタリアの作曲家でバイオリン奏者でもあったアルカンジェロ・コレルリ(Arcangello Corelli、1653-1713)は、イタリアバロック音楽を代表する作曲家ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi)の師匠でもありました。1700年に出版された作品5「12曲のバイオリンソナタ集」は、ヨーロッパ各地で数十回も再販されるほどの人気作品となり、バロック器楽形式における「ソナタ」の構造を完成させ、後進の手本となったとされています。彼の作品は独自の気品と格調によって貫かれており、柔らかい旋律は極めて端正且つ高貴であり、しかも生きた肌の暖かさを伝えて呉れる様で、聴いていて快い気分になります。先日、何かのCMのBGMとしてコレルリのガボットが使われているのに気が付きましたが、癒し系の商品紹介には打って付けの音楽かも知れないと思われました。バイオリンソナタ第10番からのガボットを聴いてみて下さい!これは彼が、宮廷音楽家として活躍し堅実な奏法でローマ楽派を確立すると共に、古代ギリシャの古典美に憧れる文化人グループの有力メンバーであったことによることにも起因しているかも知れません。
2006.01.15
コメント(2)
西村貞二氏が逝去されてからどの位経過しているのかは分かりませんが、敬虔なクリスチャンであり西洋史学者でありました。第2次世界大戦後、東大総長は南原、矢内原とクリスチャンが2代続き、彼等に私淑して東大教養学部の助教授でしたが、彼等の退任から暫くして東北大に転出し、其処で教授、名誉教授となりました。ルネサンスと宗教改革-講談社学術文庫(西村貞二 著)嘗て燦然たるルネサンス文化を生み出した活力は何処へ行ってしまったのであろう。現代社会において人間は組織や管理で手かせ足かせをはめられている。画一主義が横行する中で個性の発揮は難しい。ヒューマニズムは単なる学識でなく、人間が生きる為の精神的土壌だった。しかし、万事に於いて実利主義が幅を利かす当節、古典教養が人間形成の具だ等と言うのはお笑い草だろう。古典知識は閑人の閑仕事とみなされ、大学か研究室で余喘を保っているに過ぎない。宗教改革はどういう結末をつげたか。ルターは形骸化したローマ教会の制度儀式に抗議したが、こうした抗議の姿勢は長くは維持出来なかった。ルター派が宗教改革を成功させる為には、否が応でも世俗権力と手を組まねばならなかった。その為、次第に俗権に対する抵抗力を弱め、現実政治に無関心になるか卑屈な隷属に陥り、単なる個人的信仰に逃避してしまった。昨今、「近代の終焉」をしきりに耳にする。だからこそ、もう一度初心に立ち帰ることが有意義なのではなかろうか。この書籍は元来1968年文藝春秋に発表されたものの復刊なのですが、1993年復刊に際しての「あとがき」として上記に様に述べているのです。西村貞二氏は歴史から学んだ事柄を現代に反映させ、政治社会体制にも警鐘を鳴らす人でもありました。ギリシャの歴史と政治について、「アテネが王政にはじまり、貴族政治・金権政治・僭主政治・民主政治をへて衆愚政治に堕落する経路は、まるで政治のひな型を見るようでありませんか」と記し、民主主義が最善でないことはもとより、その脆弱性・衆愚性・危険性を暗示していました。人々は富を求めて競争するのが当然とされ、結果として自己の利益を優先する「個人主義」、他者を蹴落とす術に長けた者のみを成功者とする「弱肉強食」の社会が構築されることへの警鐘でしたが、残念ながら省みられること無く、尚一層その傾向が加速してしまっている様です。此処数年改革と言う標題が吹き荒れましたが、問題はその後道義ある初心をどの様に展開するのかに掛かっているのだと思います。
2006.01.14
コメント(2)

屋外には花が無かった神代植物園でしたが、大温室内は花盛りでした。熱帯園部では極楽鳥花として知られる「ストレリチア」が鳥のくちばし状でオレンジ色の萼(がく)の中に青紫色の花を咲かせていましたし、黄色の椿と知られる「キンカチャ(金花茶)」も蝋細工の様な小振りな花を咲かせていました。ハス園部ではオオオニバスを含めた色とりどりで各種のハス花が咲き乱れ、少し温度を下げているベコニア園部では花弁が大きすぎるのではと思われるベコニアが咲き誇っていました。出口近くにある洋蘭園部では、カトレア、シンビジュウム、胡蝶蘭等が盛りの時期で、豪華さで他を圧倒していました。この画像はその内の一つですが、花弁の姿、香り、色の鮮やかさから「洋ランの女王」と呼ばれることも納得出来ます。我が家にあるミニカトレア、シンビジウウムの花鉢には今年全く花芽が上がって来ませんが、温度管理の拙さと水をやり過ぎなのかも知れません。洋蘭類は乾燥させ過ぎる位が適切と言われるのですが、素人にはこれが徹底出来ないのです。
2006.01.13
コメント(1)

寒中にも拘わらず、昨日は晴天で寒風も無く、気温も10℃を越えました。今年一番の暖かさに誘われて、神代植物園に行って来ました。新春寒牡丹展が正門入口近くの野外テント内で1月22日まで行われているのですが、今冬の寒さが厳しいせいか出展数も少なく、その展示品の数点が萎れている様に見え、昨年程の華やかさが感じられませんでしたし、それを知ってか入園者は疎らで少なく寂しいものでした。園内を散歩してみましたが、水仙にも花芽が見えず、何処にも花の姿がありませんので、一番奥に位置する梅園・椿園まで足を延ばしてみましたが、寒梅・寒椿も未だ開花してはいませんでした。漸く梅園の一角にあるロウバイ(蝋梅)の花が咲き出したのを見つけましたが、未だ数輪が咲き出した所で一寸寂しい感じがしました。この花、蝋細工のような花から「蝋梅」になったらしいのですが、本当に半透明の蝋細工の様に見えましたし、良い香りを嗅ぎましたのが唯一の収穫でした。唐梅(からうめ)とも呼ばれる中国原産のロウバイ科の植物です。見られたのは蝋梅の一種「素心蝋梅(ソシンロウバイ)」、花の外側だけでなく内側も黄色いのが特徴です。園内の散歩道を一部閉鎖して、道路際を掘ったり、砂利を敷き直したりの作業が行われていましたが、訪問客の少ない時期ですので、花の時期に向けて整備を行うには都合の良い時期でもある様でした。
2006.01.12
コメント(2)

HP200LXは7~8年前迄は312gのパームトップパソコンとしてマニアックな人気がありました。何と言っても単3乾電池2本で、1ヶ月以上使えちゃうところが強みで、スケジューラやメモの他、Dos/VとしてLotus123の表計算が出来るのが最大の魅力でした。WindowsのベースとなっているMS-DOSがOSですので、全てのソフトが軽く快適に動くのです。しかし、Hewlett Packard社が1999年に生産中止して以来、急速にユーザーが減ってしまい、今ではその話題を聴くことも無くなってしまいました。昨年の暮れ、100円ショップで中国製の充電器が売られていましたので購入し、デッドになっていたHP200LXのMH電池を充電してみました。105円充電器ですのでコンデンサー容量が135mAしかなく、1600mAH電池の充電に何と16時間も要してしまいました。ボタン電池もデッドになっていましたので本体RAMにあったデータは全て消え去っていましたが、フラッシュメモリに入れて置いたデータは無事でした。ボタン電池CR2032は100円ショップで品切れ状態でしたので、近くのコンビニにて250円で購入し交換、充電が終わったMH電池でHP200LXを立ち上げてみました。この画像はLotus123の表計算のグラフを表示したものですが、僅か312gのパームトップで実現可能ですので魅力は未だ残っている様に思えました。7~8年前に重宝していた住所録・電話帳は携帯電話の発達と共に、時代遅れとなっていますし、持っているModemカードも3Kbpsと通信スピードが遅く時代にマッチしません。赤外線ポートを使って115Kbpsで通信が出来るともされていましたが、Hewlett Packard社が1999年に生産中止して以来サポートも無くなったのでバージョンアップも期待出来なくなりました。立ち上げてはみましたが、今後あまり使わないだろうと思わざるを得ませんでした。インターネット検索しましても殆どが5年程前の記事ばかりですので、表計算・財務計算ソフトが組み込まれていますので魅力は未だ残っている様ですが、やはり携帯電話の発達と共にその役割を終えたのかも知れません。
2006.01.10
コメント(0)
中東地域は世界の火薬庫と言われ、パレスチナ問題はユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三大宗教の聖地エルサレムを巡るユダヤ人と、パレスチナと呼ばれるこの地に住むアラブ人との抗争は、まさに有史以来の長きに渡るとされています。 第二次大戦後のイスラエル建国はユダヤ人にとっては悲願の達成であったが、パレスチナに住むアラブ人にとっては土地を追われ流民となる悲劇の始まりだった。 そして冷戦構造なき後も、絶えず紛争が続くであり続けたのです。歴史的な終止符が打たれようとしたのは、1993年9月米国ホワイトハウスで行われたイスラエル・ラビン首相とPLO・アラファト議長が和解に合意し握手したのです。 半世紀にも及ぶ憎しみ、民族と宗教の壁を乗り越えての歴史的な和解で、その時、ラビン首相は、長い間の敵に向かって「パレスチナ人諸君、言わせてください。血も涙も充分に流しました。もう充分です」と呼びかけ、和平プロセスが進展する筈でした。しかし2年後の1995年11月過激派によってラビン首相が暗殺され残念ながら水泡と帰しました。それから10年経過し、右派政党リクード党首として又首相としてPLO・アラファト議長との対話を拒否し強行路線を採って来たシャロン氏がアラファト議長の死後、急遽多くの反対を押し切ってガザ地区撤退を敢行し、和平路線に転換したのです。イスラエル・シャロン首相とパレスチナ自治区アッバス議長、お互い新しい盟主として今度は上手く協調路線が動き出すだろうと期待されていました。シャロン氏は保守党を離党、中道新党カディマを結成し国民多数の賛成を得て和平実現に意を尽くしていたのですが、突然2回の脳梗塞で重体となってしまい、情勢は再び混沌として行きそうな気配となりました。朝日新聞社説には先日次の様に述べられていました。シャロン氏はイスラエル建国以来、4度の中東戦争を戦ってきた筋金入りの将軍である。自他ともに認める極めつきのタカ派だが、ガザからの撤退に踏み切った。入植地はなんとしても維持するというイスラエルの国是を転換するものだ。残るヨルダン川西岸の占領地についても「境界を画定する土台を築きたい」として、撤退に含みを残した和平プランを示していた。 自らが結成に関与した右派政党リクードが撤退拒否の旗を降ろせないと見るや、離党して中道新党カディマを結成した。対立する労働党のペレス元首相らも合流し、3月に予定される総選挙では政権獲得が確実視されるところまできた。 政界再編で和平プランを進めようという剛腕である。政界や国民に対するシャロン氏のカリスマ性がその原動力だった。新党が求心力を失う可能性は大きく、空中分解の恐れさえ取りざたされている。 幸い、シャロン氏が倒れた直後の世論調査でも、新党の支持率は落ちていない。民意が期待するのはパレスチナ人との共存であり、対決ではないということだろう。シャロン氏の後継がだれになろうとも、この民意をくめる政権が生まれることを望みたい。ラビン氏、シャロン氏は歴戦を生き抜いた将軍で、労働党、保守党と立場は違いましたが、共にカリスマ性が大きいことが国民を納得させた原動力でした。シャロン氏は重体と言われ病状回復しても政治活動については再起不能となる可能性も高く、今回も和平路線が水泡に帰す懸念が大きくなりそうで残念で仕方がありません。イスラエルの次期後継者にはカリスマ性が無くとも国民の多数意向を受けて何とか和平への道を探って貰いたいものですが・・
2006.01.09
コメント(2)

この冬は厳冬となり、日本海地方では記録的な豪雪で家の倒壊も起き、又屋根の雪下ろし等で多数の死者が出て、遂に自衛隊も出動して除雪作業が行われている様で、この地方に住まわれている方々にはお見舞い申し上げなければなりません。一方関東地方では、日本海地方で豪雪を降らせた後の乾いた寒風が吹き荒び、湿度が20%とカラカラの寒い日が続いています。風邪も引きやすい状況なのでしょうが、雪が無いことは本当に有り難いことと思っています。こんな日々には暖かい春の日を思いやるのが良いのでしょうが、現実にはなかなかそう上手くは気持ちが切り換えられません。そこで、南半球のニュージーランドでは今が真夏で暑いのだろうと、パソコンに収蔵されているニュージーランド訪問時の写真を思い出しながら見ていました。クィーンズタウンの南40kmにあるキングストンから、観光用の蒸気機関車「キングストン・フライア」が運行、片道14kmで終点のフェアライトに到着し、此処には町もないのでそのまま折り返し運転となります。日本は只今小寒の寒中、この後大寒を経て漸く立春となりますが、未だ3週間ほど経過しなればなりません。この画像では見物客は皆半袖で快適に見え、こんな季節を心待ちにしてしまいます。
2006.01.08
コメント(0)
七草粥用の春の七草は近くのスーパーでセットとして売られていますので、それを刻んでお米に混ぜてお粥を作り、残っている餅も入れて出来上がりです。普通の白粥は風邪が酷く喉が痛い時以外に食べることはありませんが、七草粥は随分昔から食べている様な気がします。今朝の七草粥は塩気が少ない様でしたので、少し生醤油を垂らして食べましたが、粗塩の方が良かったのかなと思いつつも、素朴で良いものだと思いました。別に風習の謂れを理解して続けている訳では無いのですが、その様な習慣を無批判に受け入れて従うと言うのも偶には良いかも知れません。七草粥の風習は中国伝来のもので、平安中期頃に始まったとされる。七草粥とは、正月七日に無病息災を祈って、春の七草「芹(せり)、薺(なずな)、ごぎょう(別名:母子草)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、清白(すずしろ)」を入れて炊いた粥。正月に疲れた胃袋を整えるために食べる。しかし、春の七草は和歌に読まれている位ですので日本古来のものと思っていたのですが、この風習も日本古来のもので無く中国から渡って来たものと分かります。それにしても近頃の日中関係は、お互いに面子の張り合いが激しくなって相手国を非難する始末で、本来あるべき善隣友好精神を忘れ、その冷え込みは寂しいものがあります。昨年迄の政冷経熱から一段と悪化し、今年は政凍経冷になるのでは懸念されています。
2006.01.07
コメント(2)
今日午前中に、府中運転試験場に免許証更新に行って来ました。前回、前々回は違反区分で3年間だったのですが、今回は一般区分となり有効期間は5年となりました。それ程違反をする訳では無いのですが、スピード違反(20km以下)、駐車違反等が此処6年程、運悪く1~2年毎にありますので、なかなか優良区分にはなれませんでした。今回の更新通知ハガキによりますと、平成15年8月ベルト装着違反1件のみでしたので、漸く一般区分に復帰したのですが、それでも更新場所は運転試験場又は免許更新センターのみで近くの警察署では不可となっていました。持参するものは更新通知ハガキと免許証のみで、写真は不要に変わっていました。試験場に着きましたが、所定の無料駐車場は駐車待ちの車で長蛇の列、仕方無く通り過ぎて隣にある「むさしの公園」の有料駐車場に入れ、3分程歩いて試験場本館に到着です。案内所で、ハガキと免許証を出しますと、免許証をスキャナーで読み込んで申請用紙を渡して呉れました。本人記入は氏名、振り仮名、生年月日のみで、性別・病歴はチェックするだけで、後は所定の更新料3150円を払い込んで、収入印紙を貼り付けて完了です。視力検査をしてOK、最後に1時間講習を受ける必要があったのですが、間が悪く2人前で次の講習時間に回され、1時間待機することになりました。講習を終え新しい免許証を受け取ったのは到着から2時間半後のことでしたが、普通に行けば2時間で終わると考えても良さそうです。帰り際、前回まで複数店あった代書屋を見てみましたら、其処に入って行く人も疎らで、単なる駐車場の呼び込みに変わっていた様です。免許更新には、写真も申請用紙タイプ打ち込みも不要となりましたので当然のことかも知れません。それでも、未だ国際免許交付には写真が必要なのですが、申請数も限られていますので商売になるとは考えられず、早晩代書屋さんは消え去る運命にある様に思いました。免許更新次は5年後、何とか優良区分にまで復帰したいものですが、果たしてどうなるやら、見通しは悲観的です。極力安全運転を心がけますが、交通量の少ない山道の坂下辺りで、速度取締など卑怯と思われる違反摘発まで避けるほど注意深くはなりたくありませんから・・
2006.01.06
コメント(4)
スウェーデン出身のベルイマン(Ingmar Bergman)監督は、黒澤明やフェデリコ・フェリーニ等と並んで、世界映画史に残る巨匠の一人として認識されています。1950年代後半「第七の封印」「野いちご」「処女の泉」、そして1960年代 “神の沈黙”三部作と呼ばれる「鏡の中にある如く」「冬の光」「沈黙」を立て続けに発表しました。しかし、1982年に「映画を撮る愉しみを充分に味わい尽くした」として映画監督業から引退してしまいました。1918年生まれで90歳に近い高齢となっている筈ですが、現在ではスウェーデン王立劇場での舞台演劇の脚本と演出を中心として活動している様です。映画女優で同じスウェーデン出身のイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)とは姓が同じですが、両者は血縁関係には無いと言われています。(バーグマンはBergmanをそのまま英語読みした呼称で、スウェーデンでは両者ともベルイマンになるらしい)ベルイマン監督作品は難解で商業的には成功したとは言えませんが、1960年代の日本では芸術性高い作品を上映するATG(Art Theater Guild)劇場が新宿、銀座等にも存在していました。彼の初期の代表作「第七の封印」「野いちご」「処女の泉」は、難解で陰鬱であったこともあり興行的にも難しく、一般映画館ではなく全てATG劇場で上映されました。その中でも新約聖書の最後に位置する「ヨハネ黙示録」をテーマにした「第七の封印」が秀逸な作品でした。インターネットではDVDが発売されており、「第七の封印」は次の様に紹介されています。生と死をテーマにした、この幻想的なイメージに満ちた作品のタイトルは、「ヨハネの黙示録」に記された世界の終末を示す7つの予言から採られた。魔女狩りやペストが流行した世紀末的様相の中世を舞台に、宗教に解答を求める騎士の悲壮な姿を通して、現代人に死生観を問いかけている。深遠にして異色な作品だけに数々の映画人に多大な影響を与え、'57年にはカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。常に前向きに人生を描き続けるイングマール・ベルイマン監督の初期代表作である。新訳聖書の中で異色とされる「ヨハネの黙示録」の映像化は後年コッポラ監督も挑戦した様ですが、ベルイマン監督作品の影響を受けたのかも知れません。「ヨハネの黙示録」はこの映画を契機に読んだのだと思っています。
2006.01.05
コメント(1)
正月3ヶ日もあっと言う間に過ぎましたが、「今春、看(みすみす)又過ぐ」との悲観的想いばかりで、残念ながら今年の抱負と言ってもなかなか出て参りませんし、逆に社会構造の劣化が気になって仕方がありません。人口減少と共に過疎地に於ける廃村、又激化しつつある競争社会が目立って来て、住みにくい世の中になって来ました。朝日新聞1月3日のトップ記事は「就学援助4年で4割増」となっていて、自由を阻む競争社会を警告しています。公立の小中学校で文房具代や給食費、修学旅行費等の援助を受ける児童の数が2004年度迄の4年間に4割近くも増え、受給率が4割を越える自治体もあることが分かった。東京や大阪では4人に1人、全国平均でも1割強に上る。経済的な理由で子供の学習環境が整いにくい家庭が増え、地域的な偏りも目だっている。此れに対して、苅谷東大教授(社会教育学)は次の様にコメントしています。「塾に1ヶ月何万円も掛ける家庭がある一方、学用品や給食費の補助を受ける子供がこれだけ増えているのは驚きだ。義務教育段階でこんなに差があっては、次の世代で社会がどうなってしまうのか。今後、自治体が財政難を理由に切り捨てを進める恐れもあり、機会均等もなし崩しになっては、公正な競争社会とは呼べない」こうした児童だけで無く、就職難に喘ぐ働く人の権利もあって無きが如くで、正月1日から休日無しで営業する店舗も年々多くなりました。労使協調の名の下での労働組合の弱体化、牽いては組合結成率の低下と共に、働く人の権利は蹂躙されているのですが大きく問題視されなくなって久しいものがあります。「グローバリゼーション」は世界共通の自由競争社会であるべきなのでしょうが、企業家に都合の良い勝ち組優先論理に立ったシステムで、媚を売って謙る者(今風にはチルドレン)が得をし、独立不羈で反抗を企てる者は徹底的に排除する、嫌な特徴がある様に思えてなりません。「今春、看(みすみす)又過ぐ」との傍観者的な立場のみを採って行くと、後年、劣悪社会確立の協力者になってしまうのでは、と心配になって来ています。「目出度さも中位なりおらが春」と迄も行っていないのは残念で、精々「正月は冥土の道の一里塚」と言った心境でしょうか。
2006.01.04
コメント(5)
全25件 (25件中 1-25件目)
1