TRENTINO-Alto Adige ~南チロルの町たち~ 30
EMILIA-ROMAGNA ~エミリア・ロマーニア~ 161
La Costiera Amalfitana ~アマルフィ海岸 105
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みなさま、こんばんは☆約2週間の出張もようやく終了し、無事に帰国いたしました☆今回は、パリで1日、自由時間があったくらいで、その後は最終日の午前中までびっちりお仕事 前回体調が思わしくなかったこともあり、今回は出張前日に医者へ行って薬をもらい、さらに栄養ドリンクも詰め込んでの出国。おかげさまで体調面では問題なく過ごすことができました最終日、午前中ミラノにてショウルーム訪問後、晴れて「自由の身」となったワタクシが、午後からショートトリップに出かけたのは上の写真の町。ミラノから特急電車でおよそ1時間半、ロメオとジュリエッタの舞台となったロマンティックな古都、ヴェローナですミラノも大好きだけど、やっぱりびっちりお仕事してしまった後だから、どうしても雰囲気の違う場所に行きたかったというワケ今回のハードスケジュールの中でも、ciao-chie.の好奇心はもりもり♪仕事の最中(笑)や合間に撮った写真を織り交ぜて、またブログを元気に再開したいと思います!出張中もコメントありがとうございました♪またこれからもどうぞよろしくお願いします
March 12, 2012
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町をぶらぶら歩いていて、ふと気になった風景に、「やっぱり自分はマニアだなぁ。。」って思うこと、よくあります。こういう建物も、1階、2階のアーチが連なる窓よりも、最上階、質素な木のよろい戸が付いている小さな窓が気になったり、 ・・・・こういう街角にむしょうに惹かれたり(笑)とおりをはさんだ二つの建物はどちらも歴史を感じますが、やっぱり手前側、レンガを積み重ねた壁、コレがマニアにはたまらないこのレンガの色といい、土台の石といい、コレはいいニオイがする~~ 果たして、見上げてみるとやっぱり♪立派な塔と、グエルフィ峡間をそなえたお屋敷でした個人のお宅なのかしら? まだまだ現役の貴族様なのかしら。。。??マニアの血が騒ぐ、建物なのでした
January 28, 2010
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パドヴァの町は、昔風の細い石畳の路地もあれば、こんな風に大きな幹線道路も。このとおりはコルソ・ミラーノ。ミラノ大通り、というワケですが、なるほどミラノの町を思い出してしまう・・・かな 大通りから、町の中心部に向かって路地を入るとすぐに、こんなかわいらしい建物が現れました♪ まあるくてクリーム色の建物。。ケーキみたいですぅ 何かにつけて食べ物を連想する私はかなり、食い意地が張ってます、失礼この建物は劇場なんだそうでして、公演予定のお芝居のポスターなどが貼ってありました。なんだかかわいらしい劇場ですよね♪
January 27, 2010
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パドヴァの宿、タウンハウス・ディアマンティーノ・パドヴァ「ディアマンティーノ」とは、ダイヤモンドという意味なんですが、宿の1階部分が宝飾店をやっているため、こんな名前がついているようです。プライヴェート感たっぷりのこのお宿、チェックインとチェックアウトは1階の宝石店で手続きイタリアの宝石店って、中に入るときにインターフォンで店員さんを呼び出さないと入れないようになっているので、普段はそうそう入れない、敷居の高いところそんな宝石店で、お部屋の代金を前払いして、部屋の鍵と、建物の玄関の鍵を受け取ります レストランなんて付いてない、貸し部屋みたいなところだと思っていただけるといいかもしれません。朝食は、宝石店のお隣にあるバール兼パティスリー。チェックインの時に泊数分の朝食券をもらえるので、滞在中は身支度を整えてから、宿の外に出てバールでいただくようになりますコレが面倒くさくなければ、このホテルはお勧め☆毎朝、地元の人たちの会話をBGMに、アツアツのブリオッシュとカプチーノをいただいて、好きなときに自分で鍵を使って建物に出入りできちゃう。 ホテルに滞在している、というよりもパドヴァに住んでるっていう気持ちになれるんですよ♪ パドヴァのど真ん中の広場に面した建物は古いのですが、小ぢんまりしたお部屋はピカピカに改装済み 洗面台もモダンでおしゃれ~ ガラス張りのシャワールーム、中丸見えよんこういうのって、お掃除大変そう。。ガラス戸はちゃんと拭いておかないと、水滴の後がのこっちゃいそうですものね。・・・自分の家だったら絶対、ノーサンキューだわ狭いながらもかなりモダンテイストにまとめてくれてます。便器もさりげなくカワイイのしかも、しかもですよ! お部屋の窓から見えるのは、広場の顔ともいうべき、イタリア初の時計塔 夜になると、金色にライトアップされたこの時計塔や広場が目の前にベッドに入る前に、何度もカーテンを開けて、広場を見下ろしちゃった♪ そして、お部屋の外の廊下には、「ご自由にどうぞ」と、パドヴァや近郊のマップや観光資料がどちらかというと、「イエナカ」派の私。こういうお宿だと、1日は引きこもって資料や本を読み漁ったりしたくなっちゃいますこんな、隠れ家的なくつろぎのお宿ですが、実は欠点がヒトツだけ ・・・そう、エレベーターがないこと巨大スーツケースを持っていくと、この狭くて急な階段に泣くことになりますチェックインの時は、宝石店のスタッフの方が運んでくれたんですけど、出発の日は店が休みだったので、「鍵は部屋の中においておいて、勝手に出てっていいです(玄関の鍵はオートロックなので)」というハナシになっていたのね。3階のお部屋から、この階段を、大きなスーツケースを持って降りるのが大変でした~それでも、また機会があったらぜひ、リピートしたいお宿です☆腕力に自信のある方はぜひ♪⇒パドヴァの隠れ家、タウンハウス・ディアマンティーノのHPはこちらです☆
January 27, 2010
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ヴェネツィアから電車に乗って、やってきたのはパドヴァ。自然に囲まれ、歴史をはぐくんできたパドヴァは、聖アントニオが眠る聖地でもあります 駅から数百メートル歩くともう、城壁に囲まれた中世の雰囲気を残す古い町並みが広がります。こうした城壁の内側の町は、徒歩で歩き回るのに十分な広さ。宿に荷物を置いて、さっそく町歩きスタートです ヴェネツィアの支配下に置かれていたパドヴァは、町を流れるブレンタ川でヴェネツィアと水路がつながっていたため、往時のヴェネツィア貴族たちはこぞって、川沿いにヴィッラを建て、夏の避暑、真冬の避寒地としてたびたびパドヴァを訪れていたそうです。そのためでしょうか、パドヴァは今でも、エレガンテな雰囲気がタップリ 町を歩いていても、優美なお屋敷や、お屋敷を改造して作ったおしゃれなブティックなど、ついつい目を奪われてしまいますこちらの赤い壁のお屋敷も、いかにもヴェネツィアっぽい雰囲気がありますよね♪ 屋上で、ライオンが「おすわり」しているお屋敷なんて、なかなか無いでしょ??
January 26, 2010
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ヴェネツィアの色は何色?絢爛豪華な共和国時代を思わせる黄金の色もそうだし、カーニヴァルの色とりどりな仮面も捨てがたい。運河に面して立ち並ぶ建物の色は赤や黄色。高いところから見下ろす町並みはレンガ色で、おそろいの窓のよろい戸は深緑。 なるほど、ゴンドラの黒も、ヴェネツィアには欠かせない色ですね☆でも、赤も黒も金色も、肝心のあの色が無ければ、ヴェネツィアの色にはならないかも。 ・・・そう、絵の具を水に溶いたような、この運河の水の色もっと透明でも、もっと青くてもダメ。これが、ヴェネツィアの色!
January 25, 2010
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ところ変われば、というけれど、イタリアの教会も場所によってやっぱり「土地柄」みたいのを感じることは沢山あります。それは主に建築様式やファザードなどに見られるんですけど、作られた年代とか地域で特徴があったりしますよね。この教会でも、そんなヴェネツィアらしさを見つけました♪でも、建物の建築様式とか、ファザードの装飾ではありません。 聖堂の奥の、質素なオラトリオ。特に飾りがあるというワケではないんだけど。。。 照明がヴェネツィアン・グラスのかわいいシャンデリアだったの~
January 24, 2010
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祭壇の磔刑図。磔にされたジェズ様の十字架の下で嘆きの表情で見つめているのは、 聖母マリアとマグダラのマリア、そしてジェズ様の愛弟子であったヨハネ。聖書にも描かれている有名な場面ですが、なぜか「お呼びでない」人たちが描かれてるそれはね、絵の右隅に、ひっそりと。。。 おそろいの衣装でバッチリカメラ(?)目線のこの4人あんたたち、いったい誰っ??
January 24, 2010
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前回に引き続き、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ信者会付属の教会から。こちらが、教会の聖堂です。正面の祭壇入り口には両側に天使がいて、その横や上の絵もほとんどがマリア様関係の絵。 いろんなご絵があったけど、私が気に入ったのはこちら幼子ジェズちゃまを抱いている聖母に、天使たちが冠をかぶせようとしているの。 ・・・かわいくて、とっても癒されちゃいました
January 23, 2010
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スクオーラ・グランデ・サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ(…長っ!)の敷地内、門を入って左側にある小さな教会を訪ねてみました。豪壮な信者会の建物に比べると、こぢんまりとして温かみを感じる古い教会は、聖母マリア様にささげるための教会。重たい鉄の扉を押して中に入るとすぐ左手に、マリア様の礼拝堂があります。 いかにも古い、薄暗い聖堂内で、この礼拝堂だけ、パステルカラーに彩られて明るく輝いているように見えます 礼拝堂の奥には無原罪のマリアさま。なんとも神々しく、初々しく、足元のバラがいまにも香りを放ってきそうなお姿にしばし見とれてしまいますこのパステルカラーの暖かい色彩は、照明だけではなく、天井につけられた明り取りの窓にはめ込まれた、やさしい色のヴェネツィアン・グラスによるもの あの真ん中の窓から差し込む光で、礼拝堂はよりいっそう美しく照らされるということなんですネ☆ う~ん、さすがヴェネツィア☆・・・この天井見ていたら、ケーキを思い出しちゃって、おなかがグゥ。。と鳴ってしまった私は、まだまだ未熟者デス
January 23, 2010
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さて、観光客でにぎわうサンマルコ広場周辺から少し歩いて、スクオーラと呼ばれる信者会が点在する、サン・ポーロ地区へとやってきました。入り組んだ運河沿いの路地を歩いていると、うっかりやり過ごしてしまいそうなところにあるのが、スクオーラ・グランデ・サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ福音書記者ヨハネ(サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ)の信者会、ということで、門の上には聖ヨハネを象徴する鷲が刻まれています門をくぐって右側がスクオーラ(信者会)の建物で、左側にはかわいらしい教会がありました。外見は小ぢんまりとしたお屋敷風の建物ですが、信者会の2階の大広間はものすごい豪華 壁から天井まで、極彩色の絵で飾られ、床は色とりどりの大理石で彩られています「信者会」というともっとつつましい世界を想像しちゃいますが、ヴェネツィア共和国の栄華はハンパじゃなかった、ってことを改めて、こんなところで実感してしまうのであります。そもそも信者会というのは、中世のヴェネツィアで発祥した共同体で、中産階級を中心とした商人や職人たちが共通の仕事や出身地などで団結して互助活動を行うためのものだったらしいのですが、やがてはグループごとに贅をこらしたサロンを作るようになっていったのだそうです。。それにしても、こんな大広間で、いったいどんなことをしてたんでしょうかねぇ~。。(ため息) ふと足元を見ると、広間の入り口の床にこんな模様がありました聖ヨハネのシンボルである鷲と、唐草模様の中には金槌やのこぎり、コンパスなどが描かれています。なるほど、この信者会はきっと、地元の大工さんたちの共同体なのね~。大工さんたちの信者会だもん、立派な建物なワケですね
January 22, 2010
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ため息の橋で文字通り、ため息をついた後、再び外の世界へ重苦しい牢獄を見た後で、こうして外の空気が吸えるということに単純にヨロコビを感じてしまいます空を見上げると、ほんの一瞬でしたが、雲の間から青空がみえたのでした 新鮮な外の空気を楽しみながら、宮殿の前の小広場へ。ピアツェッタ・サン・マルコと呼ばれる小広場から見るラグーナの風景は、昔も今も、変わっていないんでしょうネ♪ さて、そんな小広場には大きな石柱が2本、まるで門のように堂々とした姿を見せています。左側の柱の上には、ご存知ヴェネツィアの守護聖人、サンマルコさんを象徴する、有翼の獅子が、そして右側の柱には、サンマルコが守護聖人になる前の時代まで、ヴェネツィアの守護聖人であったというサン・テオドーロさんが立っています。・・・守護聖人って、途中で変わってもイイものなんですね新旧の守護聖人を象徴する像に挟まれた小広場って、なんだか縁起がよさそうなんだけど、ガイドブックを見たら、昔はこの二つの柱の間に絞首刑をするための執行台があって、ヴェネツィア人たちはこの場所を「不吉」だとして柱の間を決して通らなかった、という言い伝えがあるんですって・・・・知らずに何往復もしてました、私。。。ま、その結果特に不吉なことは無かったので、単なる迷信でしょう♪だって、歴代守護聖人の間を通るんですもの、気にしない、気にしないそんな言い伝えよりも、私が気になったのは、先代の守護聖人であるサン・テオドーロさんの足元 伝説によると、ドラゴン退治をしたというサン・テオドーロさん。足元に踏みつけているのは退治したドラゴンなんだって。・・・・ずいぶん寸詰まりなドラゴン・・・っていうかソレ、ワニなんじゃないの??
January 22, 2010
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ドゥカーレ宮殿には、豪華な広間だけでなく、恐ろしい牢獄もあります。見学してゆくと、豪華な宮殿部分を見た後に、寒くて暗くて不潔で恐ろしい牢獄を見るようになっているのがまた、なんともいえないところです暖かい季節に来たときはそれほど思わなかったのですが、こうして真冬にココを訪れると、囚人たちの過酷な状況が身にしみてわかります。牢屋の中は窓も無く、むき出しの石の壁と石の床。こんな季節には芯から冷え込むだろうし、運河から這い上がってくる冷たく湿った空気が常に、じっとりとまとわりつくような感覚。囚人が増えてくると、宮殿の屋根裏や運河の水面に面したところにも牢屋を作ってたんですって そして、その牢屋さえいっぱいになってしまったので(相当治安悪かったのね、ヴェネツィア共和国)運河をはさんだお隣の敷地に、新しい牢獄を作って、宮殿で裁かれて有罪になった罪人たちが、そのまま外の空気を吸うことすら許されずに牢獄へと渡ったのが、有名な「ため息の橋」。 囚人たちはこの渡り廊下に開けられた窓から、この世の見納めと、ため息をつきながら外を眺めたということから名づけられた「ため息の橋」。そとから見ると、お屋敷造りの大理石の建物をつなぐ、ロマンティックでかわいらしい窓付きの橋は、なんとも切ない場所だったのですネ。囚人たちがため息で見つめたという橋からの景色。私もそっと、のぞいてみました 果たして、そこから見えたのはラグーナから遠く、果てしなく続くアドリア海と、海に浮かぶサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の白亜のファザード。手前の、スキアヴォーニ河岸からこちらに向かってカメラを構える観光客の笑顔も、囚人目線で見るとなんとも切ない景色です。赦しの場所である教会と、その向こうに広がる自由な海をみて、ため息をつかない囚人がいたでしょうか。。思わず私も、ため息をついてしまったのであります
January 21, 2010
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ドゥカーレ宮殿の中庭に面した回廊部分です。あまりにもヒトが少ないのに感動して写真を撮ってみました(笑)たぶん、観光シーズンにはもっとたくさんの人がいて、話し声や足音で結構にぎやかなんだと思います。実際、自分が以前来たときがそうでしたから。。今回は本当に静か。ポツリポツリと見える人影もほとんどがお一人様だったり、個人旅行の二人連れ。こうなってくると、なぜか皆さん適度な距離を保って動きますだってほら、写真を撮りたいポイントや、思わず見とれちゃうような必見のモノって皆さんいっしょでしょ?だからそれぞれ等間隔で立ち止まって写真とって・・・と進むので、お互いに貸しきり状態で見学できちゃうんです。 なんだか面白いと思いません? というわけで、こうして宮殿の見所のひとつである黄金階段に差し掛かったときも、誰にも邪魔されることなく、豪華な装飾を堪能することができました☆ 16世紀に作られたという、黄金色に輝く化粧漆喰で飾られたドーム状の階段。その名のとおり、「黄金階段」です金と白の細かい立体的な装飾は、パッと見るととってもゴージャスなんですけど、実は私、個人的にはちょっと苦手~ なんていうか、平面的なモノ、たとえばフレスコ画とかのだまし絵ならじ~~~っと見てて飽きないんですけど、いろんな装飾(人物だったり草花だったり。。。)が細かく立体的になってると、見つめているうちにどうも酔っ払ってしまうんですよ~もちろん、美しさに酔いしれるっていうことはイイことなんですが・・・あんまり凝視せず、全体的に見ればイイッてことなんでしょうかね びっしりと装飾で埋め尽くされた階段を上り詰めると、いよいよ歴代ヴェネツィア総督の公邸であった宮殿内へと入ることになります。宮殿の内部は撮影ができなかったのですが、豪華な宮殿の様子はガイドブックや旅番組などで紹介されているとおり黄金階段はこうして総督を訪ねてくる外交使節たちを、謁見するまえから威嚇、というかその権力を見せ付けるためのものだったのではないかと思います。私なら階段だけでもう、すっかり酔っ払ってしまいましたから
January 21, 2010
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せっかくサンマルコ広場に来たので、ドゥカーレ宮殿を見学。一応建物の中だし、外にいるよりは暖かいかと思ってヴェネツィアへは何度も行っていますが、ドゥカーレ宮殿を見学したのは1回しかなかったっけ、なんて思いながらチケットを購入。 初めてここを訪れた時はまだ、夏のにおいの残る9月。 この宮殿も、サンマルコ広場も観光客でごった返していたものでした。さすがに真冬、オフシーズンど真ん中というこの時期はさすがのドゥカーレ宮殿もガラガラで、ゆっくりと見学することができました。 中庭に面した回廊から、宮殿部分へと上がる有名な「黄金階段」の入り口を守っていたのはこのヒトなんだかゴッツイ棍棒(?)で、怪物を叩きのめしてる・・・??絢爛豪華な装飾や芸術作品もさることながら、こんなふうにところどころに見られるちょっとコワイ彫刻なんかも発見したりして、薄暗い冬の午後がさらに寒々としたモノに感じてしまったのであります観光客で賑わっていたらこの彫刻もさらっとやり過ごしていたかもしれませんが、まるで貸切みたいに静かな宮殿ですと、自分の足音にすらビクビクしちゃいます夜だったら絶対、いい肝試し会場になるわね~~ だって、目の高さにこんなおっきな顔がこっちを睨んでたりするんだもん
January 20, 2010
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さて、カラフルなパレードも楽しかったけど、ヴェネツィアでカーニバルに参加するならやっぱり、こんな正統派時代衣装に身を包んでみたいもの。こんなドレスに身を包んで、仮面をつけて、夜のサンマルコ広場で踊ってみたいですよねぇ~いいな、やっぱり憧れちゃうな~~~
January 20, 2010
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このパレードで一番華やかで、お客さん受けがよかったのが彼女たちスペインの美少女軍団(?)で、おそろいの赤いマントと、ミニスカートからのぞく健康的なナマ足に、見物客は大喜びやっぱり、若い子はカワイイわね♪ ・・・隣で見ていた王様ふうのおじ様が、とっても嬉しそうでした~
January 19, 2010
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カラフルなサンマルコ広場でのパレードにぎやかな音楽や、人々の歓声につつまれて、出演者も見物客も一気にテンションが上がります やっぱり、ヴェネツィアはこうでなくっちゃ☆ みなさん、デジカメや携帯カメラを掲げて撮影に余念がありません各バンドはそれぞれ自分の番が終わると見物客と混じってほかの参加者を眺めたり、野次を飛ばしたり。。 観光客にカメラを向けられて、ご満悦で手を振る二人~♪まさに、一足早いカーニバルといった雰囲気です☆ 広場はいつの間にかたくさんの人で賑わってきていて、広場に面したカフェではいそいそと、テーブルや椅子をだして並べ始めたんだけど・・・ 早速、出番を終えたばかりのグループの休憩所にされてしまったのでした~
January 19, 2010
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カーニバルを数週間後にひかえた真冬のヴェネツィア、サンマルコ広場。寒くって静かで、なんだかサビシイ。。。そんな(私を含めた)観光客の気持ちを察してなのか、突然にぎやかなパレードが始まりました☆カラフルなコスチュームに身を包んだ楽団が、広場を練り歩きます♪それにしても、みなさんそれぞれ、面白い演出ですね エジプトのファラオたちまで行進してる~~ それぞれお国柄を感じるコスチュームで広場を練り歩くバンドの皆さん。面白かったのは、衣装やフェイスペイントに、漢字をあしらったりしているグループが多かったことこのグループは背中にドラゴンの絵、そして前身ごろのあわせの部分に大きく「龍」の文字。 こちらのバンドマン、右肩に「龍」の文字。・・・・逆さだけどこのグループの衣装は、着る人それぞれに違う文字が入っていました。 左の、楽器を持った人。 右胸に「対象」って書いてありました 彼の前を歩くご婦人の胸には「水」おまけにフェイスペイントは梵字だし、ナゼか頭にパンダを乗っけてる人も。。。思わず笑っちゃうパレードなんだけど、背景にサンマルコ寺院のファザードなんて、やっぱり贅沢な風景だわ~♪
January 18, 2010
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きらびやかな衣装や仮面を見て、気分はすっかりカーニバルなんとなくウキウキと気分が高まってきたころ、サン・マルコ広場からはにぎやかな音楽が聞こえてきました♪前日、霧に包まれて静まり返っていた風景がウソみたいに、どこからともなく、人が集まってきます そして、人波のあいだから見えたのは、音楽だけではなく華やかな衣装に身を包んだ軍団~ヨーロッパ各国からやってきた、アマチュアバンドたちのフェスティバルが始まるところだったのでした!カーニバルとはまた違うけど、にぎやかになったヴェネツィアは曇り空の下でも急に、輝きだしたみたい参加したバンドたちは、思い思いのコスチュームに身を包んで、演奏だけじゃなくて、パフォーマンス全体でアピールしています。いよいよバンドのパレードが始まるらしいので、私も早速、見物客の中に混ざってみることにしました♪・・・つづく・・・
January 17, 2010
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ヴェネツィアがもっともにぎやかになるのが、カーニヴァル。今年のカーニヴァルは2月6日から19日まで。・・・そう、あとちょうど3週間です仮装したり、仮面をつけたりしてちょっぴり羽目をはずして過ごすカーニヴァル。ヴェネツィアのおみやげ物やさんでは一年中、華やかな仮面を売っていますが、これからカーニヴァル本番にかけて、こうした仮面や衣装をあつかうお店がだんだんと多くなっていきます。町をあるいていると、広場に仮設テントを設けて、カーニヴァルの貸衣装小屋ができたりするのですが、こういうお店に飾ってある衣装は売り物なのかしら。それともやっぱり、レンタル??仮面もいろんなのがあるけれど、地元ヴェネツィアっ子たちは、毎年新しい仮面を用意するのかしら?ちょっと気になる、カーニヴァルの準備です
January 16, 2010
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・・・久しぶりに、建物の間から青空が見えてきました!なんだかラッキーです水の都、ヴェネツィアに住む人は年々減少しているそうです。というのも、町全体が古いから、家のメンテナンスだけでも相当費用がかかるし、近年は温暖化で水位の上昇(アクア・アルタ)のため、運河に面したエリアでは建物の1階部分は居住区として使えなくなってしまったところも多いようです。真冬には霧も多く、湿度との闘い。寒さと湿気を避けて、冬の間は南で過ごすという人も多いというヴェネツィア。外から見るのと、生活するのとではやはり、大きな違いがあるんでしょうねさて、そんなヴェネツィアに、もしも住むならどんな家がいい??豪華なお屋敷もいいけど、私なら、上の写真みたいに、屋上テラスつきの家がいいな♪・・・屋上テラスゥ? アレってどう見ても、「物干し台」じゃないのっていわれそうだけど(笑)、あれで十分☆ウソだと思うなら、実際に上がってみてくださいナ♪ カーニヴァルやお祭りの日には、ここから花火も見られるし、なんといってもこの、ばら色の屋根を見下ろすだけでもイイ気分~~♪休日のブランチをこんなところでいただくのもいいですよね☆う~ん、あこがれちゃうなぁ~~~普段なかなか見られない、ヴェネツィアの屋根。生活感あふれるこの景色は、教会の鐘楼からは見られません☆でも、観光客でも見られる場所がちゃんとあるんです♪こちらからドウゾ~⇒@@@かたつむりの階段@@@
January 16, 2010
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サンタ・マリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ教会(…長い名前だなぁ)の近くに、こんな赤い壁の家がありました。小さな広場に面した建物は古びていて、よろい戸のほとんどが閉まっているのを見ると、人が住んでいるのかどうかもわからないですが、この古さと、壁の鮮やかな赤がなんとも言えぬ雰囲気で引き付けられてしまいます世界で始めての集合住宅(アパート)が出来たのはココ、ヴェネツィアなんですってこの建物ももしかしたら、フロアごとに別の世帯が住んでいるのかもしれないですね。もうちょっと陽気のいい季節なら、あの窓から身を乗り出して、広場の井戸端会議に参加しているヴェネツィアっ子たちの姿がみられるのかもしれません 赤い家の脇にある路地へ入ろうとして、ちょっと変わった造りに気づきました。1階よりも、2階部分がバルコニーみたいにせり出していて、壁などは石造りなのに、そのせり出したトコロだけ、太い木組みで支えてあるんですなんだか、お寺や神社の屋根を支える組物を思い出してしまいます。なんだかとってもエキゾチックな雰囲気で、しかも周りの建物には似たようなものは見当たらなくて、個人的にすっごく気になってしまったんですよね~。。。
January 13, 2010
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ヴェネツィアを歩くときは、敢えて地図やガイドブックは見ないようにしています。・・・って言うとカッコイイけど、実際には地図を見ても、ガイドブックとにらめっこしても、絶対に迷子になるからだから、ぶらぶらと足の向くまま、気の向くままに歩いていると、こうして突然、大きな教会や広場に出てビックリすることも。地図で見ると、大して大きくないヴェネツィアという町には、そりゃあもうたくさんの教会があるので、迷子になっても教会の名前で調べれば必ず、地図で自分の場所がわかるようになってるんです。橋の向こうにレンガ造りの大きなファザードが見えてきたので、迷わずそちらへ向かいました。 果たして、ゴンドラの浮かぶ運河の向こうに見えてきたのはヴェネツィアを代表する教会のひとつといわれる、サンタ・マリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ教会。14世紀半ばに着工してから1世紀以上もかけて完成されたといわれる巨大な聖堂です。 ティツィアーノやドナテッロの芸術作品に出会える教会として有名ですが、数ある教会の中でも、サンマルコに次ぐ高さを誇る鐘楼も、自慢の一つ。このあたりはスクオーラと呼ばれるヴェネツィア独特の豪奢な信者会の建物が多く、観光客も多いエリア、とのことでしたが、やっぱりこの時期は閑散としていました。 おじさんたちも、なんだかヒマそうですネ。。。2010年、ヴェネツィアのカーニバルまでいよいよ1ヶ月をきりました(今年は2月6日~19日まで)。おじさんたちがヒマなのも、今のうちかもしれませんね
January 12, 2010
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黄金色のサンマルコ広場でしばし、夢気分を味わった後は、再びヴァポレットに乗って、宿のあるサンタルチア駅前まで戻ることに。カーニバル期間中は真夜中までにぎやかなサンマルコ周辺ですが、この時期は夜の9時を過ぎたらもう、人影もまばら。ヴァポレットを待つ人もほとんどいなくて、ぽつんと一人、停留所に立って、目の前の大運河と、対岸のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の小さな明かりを眺めていたら、大好きな須賀敦子さんのエッセイを思い出しました。リド島のペンションで友人とひと夏を過ごすことにした須賀さんはやがて、島での退屈な毎日から逃れようと、ある夜リド島へは戻らずに、ヴェネツィアの町に宿をとります。せっかくヴェネツィアに宿をとったものの、一人で夜の街を出歩こうという気にもならなかったという筆者は結局、早々と床につきますが、廊下の話し声やドアを開けたてする音、シャワーの音などが気になってなかなか寝付かれずにイライラしながらも、いつの間にか浅い眠りにつく。どれほどの時間がたったのか、筆者は今までとはまた、違った物音で目を覚まします。。。(須賀敦子著「ミラノ 霧の風景」より ~舞台の上のヴェネツィア~から抜粋)・・・ふと、物音で目が覚めた。暗い中で耳を済ませたが、先刻までの騒音と違って、今度の物音はおよそ見当のつかない種類のものだった。しかし、じっと聞いているうちに、それが窓の外から聞こえてくる水の音だとわかった。運河の水が岸に当たっている、そこまではよかったが、その水音は、もうひとつの、まったく自分には想像のつかない摩擦音を伴っていた。なんだろう、といろいろ考えたが、わからない。私はとうとう起きだして、音がどこから聞こえてくるのか確かめようと窓を開けた。(中略)・・・・開けて見ると、考えたとおり、運河の水が岸の煉瓦にチャポチャポと当たっていた。そしてすぐそばの暗い街灯に照らされて、小舟が一そう繋がれているのが見え、私はあの摩擦音が、船の舳先が波の上下につれて岸辺の意思にこすれる音であることを突きとめた。それはスタンダールやアッシェンバッハの劇的なヴェネツィアとはほど遠い、そしてあの汗と喧騒に満ちた昼間のヴェネツィアには似ても似つかない、ひそやかでなつかしい音だった。何時ごろまで、その音がつづいたのだろうか。私はその音を聴きながら、なにかほっとしてまた眠りに落ちたのだった。読んでいて、そのときの様子が目に浮かぶような情景ですが、今こうしてヴァポレットを待ちながら、埠頭にひとり、たたずんでいると、須賀さんが体感した音とはまた違うけれど、「ひそやかでなつかしい」という表現がぴったりの波音が足元から聞こえてきます。運河沿いの路地の突き当たりにあったという宿で聴いた水音は真夜中、ヴェネツィアという町が眠りについた時間だけに聞こえるひそやかなものであっただろうと思います。それに対して、サンマルコの埠頭に当たる水音は、単なる水、というよりはもう、しっかりとした「波音」。チャポチャポというよりは「ザブンザブン」という音なんだけどザブンとザブンの間に、シャラシャラ・・と小さい音がまざっていて、そのシャラシャラ・・というかすかな波音もまた、真冬の、人気のない埠頭でじっと、耳を傾けないと聞こえないような小さな音です。そして、埠頭に繋がれたたくさんのゴンドラたちがゆれるたびに奏でるギイィ・・という音が重なると、『ザブン、シャララ、ギイィ、ザブン』と、耳にやさしく響いてくるのです。リズミカルな、『ザブン、シャララ、ギイィ、ザブン』を聴いていたら、凍えそうな空気の冷たさが少しだけ、和らぐような気がしたのでした。・・・やがて、波音に重なるように、ヴァポレットのエンジン音が近づいてきました。「ブォナセーラ、スィニョーラ!」かすれた声で怒鳴りながら、埠頭の杭にロープを巻きつける水上バスの車掌さん(?)に会釈をして乗り込むと、後ろから若い学生さんたちが数人、ワイワイ騒ぎながら飛び乗ってきました。あの波音も、ラガッツィの話し声も、ヴァポレットのエンジン音も、みんなヴェネツィアの音。ガラガラの船内で硬いベンチに腰を下ろして初めて、自分が芯から冷え切っているのを実感宿に着いたら、たっぷりのお湯を張ったバスタブにゆ~っくり浸かろう!と、熱いお湯がほとばしる「音」を夢見つつ、宿へ向かったのでした
January 11, 2010
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灰色と、霧に閉ざされたヴェネツィアの風景はいい加減見飽きてしまいませんか?・・・もちろん、そんな真冬のヴェネツィアだからこその魅力もあるのですが、こう毎日グレーの空が続くと、さすがに「色」が恋しくなってしまいます。そんなときには、夜のヴェネツィアがお勧め☆路地を歩くのも楽しいけれど、サンマルコ広場のライトアップは圧巻です小広場から、広場へ向かって歩いてゆくと、左手前方には鐘楼、右手にはサンマルコ寺院のファザードが見えてきます。 ロマネスク・ビザンチンと称されるエキゾチックなファザードは、夜になって金色の照明に照らされるとより東洋的で神秘的な表情になります。光と影が、重なるアーチや小柱、そしてきらびやかな彫刻たちをよりいっそう美しく見せてくれる、夜のサンマルコ広場は昼間とはまた、完全に別の顔。そして、寺院から広場を振り返ってみましょう。。。 夕方から降り出した雨に濡れた広場は、金色の光を反射してこんなに輝いていますこれから舞踏会が開かれる宮殿の大広間みたいでしょ?寒くって、雨に降られて、お店も閉まってるけど、こんな広場を独り占めできるなら、真冬のヴェネツィアも悪くない、ですよね
January 10, 2010
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水上バスを降りて、サンマルコ広場へとやってきました。・・・・なんだか拍子抜けするくらいの静けさいつもならたくさんの観光客がいて、その観光客に負けないくらいのハトたちがいて、広場の真ん中あたりまで、カフェのテーブルが並べられていたり、おみやげ物の屋台がでていたりするのに。霧に包まれた広場はまるで魔法にかかったように静かで、なんだかかえって荘厳な感じがします。 サンマルコ寺院を正面に、三方をぐるりと囲んでいる建物の1階には老舗のカフェやお店が軒を連ねているのだけれど、実際に営業しているお店はほんの数軒。カーニヴァルまでまだ数週間。ヴェネツィアが1年で一番静かな季節なのかもしれません。 あまりにも静かな広場の様子に、なんだかどうしていいかわからず、思わず建物を見上げても、曇り空にそびえる古い建物じゃ、ますますどうしていいかわからなくって。。。 ちょっぴり切ないような、さびしい気持ちでポルティコの下を歩く私・・・。これって、現実?それとも夢・・・??ブルーのイルミネーションに慰められてもういちど、広場の方をみたけれど、 そこにはやっぱり、無彩色のヴェネツィアが静かに、静かに横たわっていたのでした。。
January 9, 2010
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霧のヴェネツィア、大運河クルーズもそろそろ終点。サンマルコが近づくにつれて、運河の幅が広くなって、「運河」というよりはもう、「海」という雰囲気になります。水の上の霧は、この辺りでだいぶ晴れてきましたが。。。 街の上空は相変わらずのグレイの世界。サンマルコ広場の名物である巨大な鐘楼も、上のほうは霧の中に入ってしまっていますネ。寒そうな景色ですが、水上バスのデッキに立っているとホントにしんしんと冷えてしまいます。 ヴァポレットはようやく、サンマルコの停留所へ到着。鐘楼は相変わらずぼんやりだけど、停留所の、サンマルコの獅子のオブジェが出迎えてくれました赤と黄色のスチールでできた、影絵のようなオブジェを見てたら、無性になにか、暖かい飲み物が恋しくなってしまったのでした
January 8, 2010
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サンマルコ行きの水上バスはやがて、アカデミア橋に差し掛かりました。大運河に架かる橋の中でも唯一の木造の橋です。がっしりした石橋が多いイタリアで、細かい寄木細工のような木造の橋を見るとどこか懐かしいような、エキゾチックな香りの漂う橋。こんな霧の日は特に、旅情がかきたてられます。。。橋の向こうにお屋敷が1軒だけあるように見えますが、本当は運河に沿ってあの向こうにもびっしりと建物が軒を連ねているんです。つまり、それだけ霧が深くなってきたということ。。。 橋をくぐった辺りから、視界がまた、一段とぼやけてきました。それでも、ところどころ濃いところと薄いところがあって、時折重なり合った白いヴェールがそっと持ち上げられるように、霧の中から船や建物の陰が姿を現します。ゴンドラやボートをつないでおくための杭にはカモメが一羽、羽を休めに降りてきていました もう一度、アカデミア橋を振り返ったところ。須賀敦子さんがエッセイの中で、「夜のうちに小人たちがマッチ棒で組み立てたような」と表現した繊細なつくりの橋は、霧の中にすっぽりと隠れてしまっていました。それでも、この橋を過ぎるともう、サンマルコまではもうすぐです。 ヴェネツィアの顔とも言うべき、麗しのサンタ・マリア・デッレ・サルーテ教会のクーポラも、霧に包まれてもう少しで見逃すところでした教会は工事中で、養生幕や囲いがあったのですが、霧のおかげでうまくごまかせているみたい初めてヴェネツィアを訪れたのは、初秋。仕事関係のご招待で、ヴェネツィアでディナーをいただいたときでした。夕食の時間まで自由時間で、ヒトリでぶらぶら歩いていたのですが、案の定迷子になってしまい、アカデミア橋で途方にくれていたところ、たまたま引率してくれていたイタリア人の方と橋の上でばったり遭遇。その方はローマ出身の弁護士さんで、やっぱりヴェネツィアは初めて、という人でした。でも、ソコはやっぱりイタリア人。地元ヴェネツィアの子供たちに道を聞きながら、ザッテレ河岸からこの教会へとたどり着きました。当時まだイタリア語は「ぼんじょるの」と「ぐらっつぇ」位しか知らなかった私ですので、たぶん英語で話をしていたんだと思います。細い路地の小さな橋の上から、運河に泳ぐ魚を見て「Pesce(ペッシェ)だ」と言った彼の言葉が聞き取れずに「ピッチ?ビッチ?ペッチ?」なんて聞き返して大笑いされたことや、迷路のような路地を抜けると突然、夕日が輝くザッテレ河岸が目の前に広がって、そのあまりの美しさにしばらく絶句したこと、サンタ・マリア・デッレ・サルーテ教会の中で初めて聞いたイタリア語のアヴェ・マリアの祈りの響きの美しさなどが、凍りつくような寒さと霧に閉ざされた大運河で、鮮やかによみがえってきたのでした。・・・まもなく、サンマルコに到着です♪
January 7, 2010
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リアルト橋の袂からヴァポレットと呼ばれる水上バスに乗って、再びサンマルコ広場へと向かいます。前回の写真に写っていたレストランがあるのが画面左側、テラスに赤い日よけがかかっているお店です。うっすらと霧が出てきた大運河に乗り合いの渡し舟、トラゲットが乗り出しています。リアルト橋が白い霧のヴェールに包まれてなんともいえない情緒を感じてしまいますネ。 ヴェネツィア本島の南側、アドリア海から立ち上ってくる霧は、大きくS字を描いて蛇行する大運河のところどころで濃くなったり薄くなったりしているので、水上バスからの眺めもまた、ドラマティックに展開してゆきます。 運河の両側には12世紀から17世紀にかけて建てられたという優美なお屋敷が軒を連ねていますこうしたお屋敷も、よく晴れた日中ならきらきらと華やいで見えるのですが、どんより曇った真冬の、重たい霧に包まれてしまうとどこかミステリアスな、なんとも不気味な表情に見えてしまいますねともすると、廃墟のようにも見えるお屋敷ですが、時折人の気配というか、今でも使われているんだなって思わせてくれる光景に出会います。 パーティでもあるのでしょうか、たくさんの椅子やテーブルを運んでいますこういう風景を見ると、ますますお屋敷の中が気になってしまいますよね~~。。カナルグランデの霧は、この後さらに深くなってゆくのです。。。。(つづく)
January 6, 2010
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カナルグランデの冬景色空はどんより重たそうで、水の色は冷たそう。。。この後冬の北イタリア名物(?)である霧が出て、水の上の古都をすっぽりと包み込んでしまいました。曇り空のヴェネツィアなんて、魅力も半減だな、と思っていたのですが、逆に「喧騒」からは程遠い、ちょっぴりしっとりした、静かな風景があるものですネ。 そんな大運河の、リアルト橋のすぐそばにあるリストランテ。なにやらスーツ姿の男性が数人、話しこんでますなにかの打ち合わせでしょうか。お店の装飾といい、テラス席のまん前に停泊中のゴンドラといい、あまりにも「絵になる」風景なんだけど、きっとお値段はべらぼうに高いんだろうなぁ~~~(ため息)
January 5, 2010
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ヴェネツィアの大運河に堂々とした姿を誇るリアルト橋。16世紀の後半に作られたという、白亜の大理石の橋は、大運河と両側の建物の間で美しい姿を見せています。ヴェネツィアの橋は、その下を船やゴンドラが通れるように、大小のアーチを描く反り橋になっていて、下を通る船はイイけど、橋を歩いて渡るほうはというと、少なからず階段を上り下りすることになります。 こうした橋の階段は、大運河だけではなくてこうしてヴェネツィアの町を迷路のように張り巡らされた運河の小さな橋にも見られます。ヴェネツィアの人たちは、忙しくてあっちこっちに行かなければならないことを「上がったり下がったり」って言うそうです確かに、町のいたるところにある橋を渡るということは、その数だけ階段を上がったり下がったりしなくてはイケナイということ。なんだかすごく実用的というか、現実的な言い回しなんですネ でも、トウキョウで「東奔西走する」よりは、こうやって、ヴェネツィアで「上がったり下がったりする」ほうが、やっぱり魅力的かも・・・ただし、スーツケースとか持っていない場合に限りますけどネ
January 3, 2010
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ヴェネツィアの路地を歩いていたら、急に視界が開けて、広々としたゴンドラ溜りに出ました。・・・といっても、真冬の平日ですもの、ゴンドラも開店休業状態ですねでも、こんなにたくさんのゴンドラが集まってるのって、なかなか壮観です 少しすると、カップルがゴンドラに乗り込んで、真冬の運河に乗り出して行きました。恋人たちにとっては、観光シーズンよりも静かでいいかもしれないですネやっぱり、ゴンドラはお二人様が似合います お一人様は、ジモティ御用達のトラゲットを賢く利用しなくっちゃ。大運河を橋のないところで渡りたい、っていうときに便利なのがこの乗り合いの渡し舟。初めて乗ったとき、ほかにお客さんが誰もいなかったから、私は船の端っこに座って大運河を横断したんですが、ホントは立ち乗りが基本。 多いときにはこんな風に満員状態になるんですね~ヴェネツィアの通勤ラッシュって、こんな感じ。。。??☆☆ いよいよ大晦日です 今年もまた、ブログを通していろんな出会いがありました。 来たる2010年もひきつづき、皆様よろしくお願いします☆☆・・・よいお年を
December 31, 2009
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ヴェネツィアの町歩きは、何度行っても面白い。細い路地は入り組んでいて、ちゃんと地図をたどっているつもりでもいつの間にか同じトコロに出てしまっていたり。一番確実なのは、やっぱり運河をゆくヴァポレットに乗って行くのが簡単だし、わかりやすいけど、あえてこんな路地で迷子になってみるのが結構楽しいのです 小道を歩いていて、ちょっとカドを曲がると目の前に運河があったり、別の角を曲がると今度は、 バロック様式の、まるで劇場かと思うほど美しい教会のファザードが迫ってきたりヴェネツィアの町はまるで、紙芝居みたい。 角を曲がるたびにわくわくしてしまうのです。。。
December 30, 2009
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ムーア人の時計塔から、サンマルコ寺院の裏手にかけて広がる小さな広場を、ライオンのピアツェッタといいます。ここからナナメに見るサンマルコ広場の様子はまた一味違った眺めライオンのピアツェッタ、というだけあって、小さなライオンの像が置いてあったりするのですが、ここでも私たちを出迎えてくれるのは。。。。 チャオ!かもめさん・・・ちなみに、このカモメさんが立っていた(?)のは 高級ヴェネツィアングラスのお店の真上でした(笑)お店のガード役なのか、それともお客様を呼び込んでいる「まねきカモメ」なのかしら? カモメさんを目で追っていたら、広場についての説明みたいなプレートが写ってました。写真を整理していて気づいたんですけど、よく見ると、「このライオンのピアツェッタは法王ヨハネ23世にささげます」みたいなことが書いてあって、プレートの上には、パパ様の横顔のレリーフが飾ってありましたそう、夏にソット・イル・モンテで生家を訪ねた、ベルガモ出身の法王さま、パパ・ジョヴァンニ23世だったのでした夏にソット・イル・モンテに行かなければ、こんなトコロも気づかなかったと思うと、ちょっと嬉しくなってしまった私なのです♪
December 28, 2009
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サンマルコ寺院の横、広場の隅にはかわいらしい時計塔があります。15世紀の終わりごろに建てられたというこの塔の屋上には、時を告げる鐘を鳴らす、二人のムーア人の像が立っています。 ムーア人というのは、主に北アフリカのイスラム教徒たちを指す言葉なんだそうです。ムーア人は、イタリア語ではモーロ、と言ってちょうどこの時計塔が作られた15世紀にミラノの公爵であったルドヴィーコ・スフォルツァが別名を「イル・モーロ」と呼ばれていたことなどを思い出します。ルドヴィーコ・イル・モーロは、ムーア人を思い出させるような褐色の肌だった、と言われていますが実際にはそれほど色黒ではなかったようです。・・・もしかしたらこの時代、流行っていたのかしら、ムーア人。。。?ちなみにこの「モーロ」という言葉、現在でもモーダの世界ではよく使われています。ルドヴィーコ・イル・モーロの肌の色を差して使われていたこの言葉ですが、現在でも黒褐色やこげ茶色を指す色の名前を「テスタ・ディ・モーロ」なんて言うんですヨイタリアで靴やバッグを買うときに、こげ茶色のことを「テスタ・ディ・モーロ」って言ってみたら、お店の人もビックリしちゃうかも♪ ・・・話がそれてしまいましたが、こちらがあの塔の、肝心の時計ですすっご~い、24時間表示の文字盤なんだ。。日本では十二支を使って「子の刻」とか言ったりするけど、さすがヨーロッパ、ソコは黄道十二宮、12星座を使うんですネちなみに、デジカメのデータで調べたら、この写真を撮ったときの時刻は現地時間の14:15ごろ。時計塔の針もちょうどXIIIIのマスに入ったところ。・・・・ムーア人は、時間に正確なんですネ
December 28, 2009
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サンマルコ小広場から、ヴェネツィアの風景の代名詞的な鐘楼を見上げてみました。あんまり大きくて、写真に撮るのが難しいデス。小広場に面した建物にはいろんなお店が入っているのですが、建物自体も装飾が凝っていますよね。屋根の上にあんなにたくさん、像が並んでる~~・・・・ん?ちょっと待てよ、あの真ん中の像って。。。 アハハ、カモメが頭の上にとまってる~~一瞬、帽子かとおもっちゃったんですが、こうしてみるとあのカモメ、結構大きいですよね!スキアヴォーニ河岸にはライオン像にスズメ、サンマルコ寺院の前ではハトの襲撃。。。水の都、ヴェネツィアは案外、鳥の都でもあったりして。。。
December 27, 2009
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ヴェネツィア最大の見所がここ、サンマルコ寺院。ヴェネツィアに来たら誰もが必ず訪れる場所のひとつだと思いますが、私は初めてヴェネツィアに来たときに一度だけ見学しただけで、しばらくご無沙汰をしていました。今回、久しぶりに訪れたので、寺院の中をもう一度見学することにしました。新約聖書の、4人の福音書記者の一人、聖マルコの遺体が納められている聖堂は、外の喧騒がうそのような静けさに包まれていました。質素な石の棺が据えられた聖堂はそれはもう豪華。堂内の装飾が派手で豪華であればあるほど、聖人が眠る棺のシンプルさに心を打たれるような気持ちがしました。 神聖な聖堂内は撮影ができませんでしたので、サンマルコ様にご挨拶したあとは、見事なファアードの2階バルコニーへ上ってきました。2階のバルコニーには、なぜか大きな青銅の馬ここからの眺めは、サンマルコ広場を一望できるなかなかのビュースポットです。まずは、サンマルコ広場の左手にある、サンマルコ小広場の方を見てみます。 運河に面した、見晴らしのよいこの広場は「ピアッツェッタ・サン・マルコ(サンマルコの小広場)」と呼ばれています。十分に広いから、普通に広場でもいいんだけど、お隣のサンマルコ広場に比べたら小さいからこんな風に呼ばれているようです。でも、どう?こんな風にちょっと高いところから広場を見下ろすと、なんだかエラクなったような気がして、嬉しくなっちゃった
December 26, 2009
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ヴェネツィアの守護聖人が眠る、サン・マルコ寺院。エキゾチックな建物はイタリアのほかの教会とはまったく違う雰囲気ですネ。さっそく見学にいこうかと思った、その瞬間! 突然の、ハトの襲来サンマルコ広場はハトが多いけど、こんなに「写りたがり」なハトたちは初めてよ~あ~、ビックリした!
December 26, 2009
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サンマルコ広場に面したギャラリーのウインドウに飾られていた、ヴェネツィアらしい作品大運河の風景の中でももっとも有名な、カ・ドーロ(黄金宮殿)のファザードのミニチュア版です3層からなる、レース編みのような美しいアーチには、目の覚めるようなブルーのヴェネツィアン・グラスがはめ込まれています。 本物のカ・ドーロのファザードは現在白く塗られてますが、15世紀に建てられた当初は、こんな風に金で塗られていたんですって大運河の水面に映る黄金のファザード。この作品を見て、さもありなんとうなづいてしまった私です。 ・・・このお値段、高いのか安いのか、見当もつかないけど~~~大運河でもっとも優美なお屋敷、本物のカ・ドーロはこんな感じ☆⇒C'a D'oro ~カ・ドーロ、黄金の館
December 25, 2009
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夜のヴェネツィア歩き。ちょうど雨が降っていて、ぬれた路面にイルミネーションが映ってとても幻想的でした☆実はこの風景、ちょうど3年前、2006年の冬に行った時にも同じ場所で写真を撮っていたのを思い出して、以前の写真を引っ張り出して見ました。 う~ん、われながら懐かしい2006年に訪れたときはちょうどカーニヴァルシーズンだったので、夜でもお店が遅くまで営業していたし、通りを歩く人もかなり多かったですネ☆3年前までは白熱電球だったのが、LED電球に変わっていた、というワケなんですね☆ブルーのイルミネーションは、最初はどうも冷たい感じがして違和感を持っていたのですが、水の都、ヴェネツィアにはかえってこのブルーが良く似合うような気がしました。皆さんは、どちらがお好き。。。?
December 25, 2009
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冬のヴェネツィアといえばカーニヴァルだけど、この時期はまだオフシーズン。売店も、なんだかやる気無さげな雰囲気です売店のお兄さんは雑誌を見てるけど、もう一人のお兄さん、手前の女の子、そしてモコモコのわんこまで、おんなじ方向をじっと見てるなになに? 気になるじゃない・・・?? 見れば、制服姿のカラビニエーリ(憲兵)がたくさん何かあったのかしら?なんて気になってみてたけど、みんな楽しそうに談笑してるの。 何かがあって、集まってるのかとおもったけど、すぐそばの建物に、「カラビニエリ↓」っていう標識がありました。ナルホド、休憩中。。。?・・・ちなみに、イタリアの国家憲兵って聞くとすっごく堅苦しい感じがするんだけど、公式サイトにはなぜかゲームとかジョークのページがあるんですよね、カラビニエリ。「われわれの制服の赤いラインが何を表しているのかといいますと、着替えるときに「表」と「裏」を間違えないための目印です。」とか、「我々の職員は、パトカーを綺麗にすることにも大変熱心で、各々の勤務の終わりには、灰皿を空にするために必ず自動車ごとひっくり返しています。」などなどもしかしたら、こうしていながらも、なにか面白いネタを考えてたりしてカラビニエリの公式サイトはコチラ☆(イタリア語です)イタリア語わかんなくても、このゲームなら出来ます♪⇒神経衰弱にチャレンジ!(画面中央のイラストの下のMisura la tua abilita!をクリックすると、別画面で開きます。1番か2番、選んでチャレンジしてみて☆)
December 22, 2009
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サンマルコ広場から東へ続く、スキアヴォーニと呼ばれる通り。広場とはまた違った、運河からの風を感じることのできる開放的な雰囲気のエリアです。 運河の前の通りには、立派な銅像が建っていました件を振りかざした馬上のヒトがどなたなのか、ちょっと忘れましたが、足元の女神とライオンの像がとってもかっこよくて思わず立ち止まっちゃった。女神はおそらく、「アドリア海の女王」であるヴェネツィアを象徴しているのだと思います。そして、りりしい表情の有翼の獅子はもちろん、ヴェネツィアの守護聖人、サンマルコの象徴海に向かって牙をむき出したサンマルコの獅子は、いかにもヴェネツィアを外敵から守っているといった勇ましい表情。でも、ヴェネツィアを守っているのは、ライオンだけじゃないみたい。 冷たい海風にさらされた羽を膨らませて、海を見つめるスズメさん小さいのに、キリリとしたまなざしがとってもカッコイイですよね
December 22, 2009
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サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会でしばし、大運河とサンマルコ広場の景色を楽しんだ後は、いよいよ対岸のサンマルコ広場へと向かいます。次のヴァポレットが来るまで、埠頭で待っていたのですが、真冬のヴェネツィア、足元からしんしんと寒さが身にしみてきますやってきた船に飛び乗ったのはいいけど、あまりに寒くて、景色を楽しむと言うよりは暖をとるのが先決! 一駅とはいえ、扉の閉まる室内座席の真ん中に陣取って、ホッと一息ついたのでした。ちなみに、このサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は、対岸のサンマルコ広場から見た眺めがもっとも美しく見えるように設計されているのだそうです。 というわけで、サンマルコに到着して、まず撮ったのが、先ほどお邪魔したサンジョルジョ・マッジョーレ島だったのでした・・・う~ん、私のデジカメじゃ、ちょっと遠いかもね。でも確かに、なるほどとうなずいてしまった、サンマルコからの風景なのでした☆
December 21, 2009
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サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼から見た大運河の景色。さっき下から見たときは青く見えていた海の色が、こうしてみると翡翠のようなきれいなグリーン色に見えます下にはヨットが停泊していますが、普通の町ならいわゆる「駐車場」って感じなのかしら? 運河とは反対側、教会の屋根を見下ろしています。・・・・さすが教会、風見鶏ではなく、天使が風の向きを教えてくれるというワケなんですね~~☆
December 21, 2009
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駅の前からヴァポレットに乗って、やってきたのは運河に浮かぶ小さな島、サン・ジョルジョ・マッジョーレ。船を降りたところから、対岸のサンマルコ広場を見たところです。このあたりで雲が途切れ、広場の上に鮮やかな青空が広がりました。・・・真冬の空はまた、なんともいえないブルーですネ島の名前と同じ、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼から見るヴェネツィアの風景がまたすばらしいということでしたので、さっそくエレベーターで鐘楼の上へとのぼってみます。 ・・・果たして、この絶景~絵葉書みたいな風景にすっかり感動。運河を渡ってくる冷たい風も忘れて見とれてしまいました。やっぱり、高いところに上ると遠くまでよく見えますよね☆この日は雲が多かったのですが、もっとお天気がいいと、ドロミテの山々まで見ることができるのだそうです。 でもね、あんまり良く見えすぎてもちょっとガッカリしちゃうこともあるんですよね。。。サンマルコ広場から少し目をずらして、大運河のほうを眺めてみると、ヴェネツィアのシンボル的な美しい教会、サンタ・マリア・デッレ・サルーテのクーポラが見えましたが、残念ながら工事中。そして、ばら色の屋根が続くヴェネツィアの風景のさらに向こうには、工業都市、メストレの工場地帯がとってもよく見えてしまうのこれが今のベネツィアの風景なんだから仕方ないんだけど、せっかくのロマンティックな風景の向こうで、煙突から白い煙がモクモクと出ているのはちょっとガッカリかも。。。ま、贅沢な注文ですね
December 20, 2009
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見所たっぷりだった、リ・スカルツィ教会を出ると、目の前は大運河。ようやく水の都、ヴェネツィアらしい景色ですネさて、お次はどこへ行こうかしら。。。??ヴェネツィア探索は、自分の足で歩くか、船がたより。 TAXI、なんていう看板があるけど、もちろんタクシーだって船ですヴェネツィアのタクシーは個人タクシーがほとんどだから、結構お船は立派。お値段も、立派。私は、初めてヴェネツィアに行ったのが仕事先のご招待だったので、タクシーでピアッツァ・ローマからサンマルコ広場まで連れて行ってもらったことがあります。大運河に面した高級ホテルのレストランでディナーをいただいたんですが、私にとってははじめてのヨーロッパ旅行で、これまた初めての、ドレスコードつきの食事会でした。まだ暖かい初秋の夜、月明かりに輝く大運河と、両側に立ち並ぶ貴族のお屋敷。。。まるで夢のようなひと時でした 今でも、ヴェネツィアのタクシーを見ると、あのときのシンデレラ気分がよみがえって、うっとりしちゃう私なのです ・・・ま、現実は個人旅行のヒトリ旅。もちろん堅実に、乗り合いヴァポレットの48時間チケットを買いましたケドね~
December 20, 2009
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リ・スカルツィ教会で欲しかったモノが実はもうヒトツ。こちらの小さなプレゼーピオなの「プレゼーピオ」って、イエス様ご降誕の場面をお人形で再現したジオラマのことなんですが、教会や町の広場などではかなり大掛かりで立派なものがあって、この時期は見て回るのも楽しみだったりします。各家庭でもそれぞれ趣向を凝らしたプレゼーピオを飾っていたりするのですが、これはいかにもヴェネツィアらしくて素敵だと思ったんです。。ヴェネツィアングラスで、ゴンドラを形作って、その上にマリア様とヨセフ様、そして真ん中に生まれたばかりのジェズ・バンビーノ救い主の降誕を東方の三博士たちに告げたという煌く星がちょうど、聖家族の上に来るように作られているところがまた、ニクイほんとに手のひらサイズで小さなものなんですけど、すごく魅力的でしょう??やっぱり、またヴェネツィアへ行かなくちゃってことですね~~~どなたかご一緒に、いかがです。。。??
December 19, 2009
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☆PひよこPさん、ご指摘ありがとうございます~最後のリンク直しておきました。。。☆ アビラの聖女テレジアの法悦を見た後はこちら。聖セバスティアーノの受難ですセバスティアヌス、とかセバスチャンという名前で知られていますネ。私はセバスチャンといえば、ハイジに出てくるあの執事を思い出していたものでしたが(笑)、実はこんなにイケメン聖人だったとは。。。。(ちなみに私の好きな3大(?)イケメン聖人は、この聖セバスティアーノと、以前湖水地方の教会で見た聖アレッサンドロ、そして聖ロレンツォさんです) サン・セバスティアーノをあらわす絵や像はほとんどがこうして、たくさんの矢が突き刺さっている痛々しい場面・・・・痛々しいけど、ナイスバディ~。。。。キリスト教迫害時代のローマで兵士だったセバスティアーノは、仲間の多くを改宗させたとして、皇帝は彼を弓矢で処刑するように命じます。草原に立てられた杭に縛り付けられたセバスティアーノは、「まるでハリネズミのように」矢を突き立てられ、見せしめのためにその場に置き去りにされます。その後、キリスト教の信者である未亡人が彼を葬ろうとして近づくと、彼はまだ生きていて、手当てをしてくれた未亡人の妹(当時盲目だった)の目を癒したそうです。回復したセバスティアーノは再び兵士として軍に戻ったため、今度は完全に息絶えるまで殴打されて殉教したんだそうです。肉体的な苦痛に耐える力によって、セバスティアーノは現在、スポーツ選手や兵士の守護聖人として信仰を集めているのだそうです。また、中世ヨーロッパをペストの脅威が襲ったときには、矢傷がペストの発疹と似ているとして、ペストなどの疫病から守ってくれる聖人としても有名です。ただのイケメンと思ってたら、ものすごいご利益のある聖人様だったんですね~ちなみに、うちのセバスチャンは、こんなヤツです
December 18, 2009
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ヴェネツィアの入り口にある、リ・スカルツィ教会。祭壇から入り口方向を見たところです。立派なオルガンがありますね~。教会の両側には聖人をまつった礼拝堂があるのですが、対照的な二人の聖女に会うことができます。 まずはこちら。「小さき花のテレジア」とも呼ばれているリジューのテレーズです。14歳で修道会に入ることを志し、24歳の短い生涯をかけて「小さき道」を示した聖女の姿は透明感のある、美しいモザイクで飾られていました ・・・かわいらしいですね~☆マザー・テレサが自分の修道名に「テレサ」を選んだのは、リジューのテレジアを愛し、尊敬していたからだとか。薄暗い聖堂のなかで、ここだけ別の世界のようにキラキラと輝いていましたそして、もうひとつ、この「小さき花のテレジア」と同じ「テレジア」という名前の聖女の像が飾られた礼拝堂が、反対側の壁にあります。 有名な、「聖女テレジアの法悦」。同じ名前の彫像といえばローマのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会の、ベルニーニの作品を思い出しますが、天使が持つ、黄金の矢に心臓を貫かれるという究極の「法悦」に包まれているのが、アビラの聖女テレジア。 聖女テレジアがたびたび体験した幻視は、天使が黄金の槍で心臓を何度も突き刺し、精神的にも肉体的にも「甘美な激痛」によってすべての感覚が麻痺し、恍惚に満たされるというもの。常に自分に厳しく、体罰をもいとわない厳格な修道生活を送っていた聖女にもたらされた法悦は、官能的でありながら荘厳な雰囲気を漂わせています。有名なベルニーニの「聖女テレザの法悦」に比べると地味だけど、地味な分、説得力があるように思えるような気がします。。。
December 18, 2009
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