星とカワセミ好きのブログ

2023.03.25
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仮面ライダーの敵として、ショッカーの戦闘員が「イー!」と叫びながら出てきます。
なぜ「イー!」と言うのか、そのきっかけが「泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社」P129に記されていますので、ご紹介します。


「泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社」
(P129)
大野剣友会の演じる戦闘員の「イー!」も台本にはなかった。

怪人と違って戦闘員は何度も出てくるし、その存在を印象づける声は大事ということは判っていた。もっと独創的なものがないかと考えているうちに、アフレコの録音当日になって、あの「イー!」が出てくるまで1時間以上掛かったんじゃないかな。監督やプロデューサーはブースの中からダメ出しするばかりで、何十回やってもОKが出ない。そのうち大野剣友会の若手が腹立ち紛れに、「いい加減にしろ」とか「もう何でもいいや」とかのつもりか、「イー!」と叫んだんだ。下っ端でいいように使われていたから不満もあったんだろうな。偶然というか怪我の功名というか、それを聞いた録音技師の太田克己さんが顔を輝かし、懸案だった戦闘員の声が決定した。「イー!」は頭で考えたものじゃなくて、もっと感覚的な心の叫びだから、みんなの胸に響いた。

戦闘員のマスクは折田至監督の発明なんだよ。初期の戦闘員は顔にペイントしてたけど、それじゃ一度やられた奴が何度も出てくることになって不自然。戦闘員は大野剣友会の20~30人しかいないわけで、いくら顔に絵具塗っても髪型とか顔の形で同じ人間と判っちゃう。それで折田監督がプロレス用のマスクを被るアイデアを出したんだ。黒戦闘員に混じって赤いコスチュームの戦闘員は小隊長のつもりだったけど、番組の中では今ひとつ判りにくかったかもしれないね。


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↓ 仮面ライダー画報 仮面の戦士三十年の歩み/竹書房 P30


【戦闘員 1~13話】
各怪人ごとにチームが組まれ、メイクや衣装が微妙に異なる。赤戦闘員と黒戦闘員から構成され、赤戦闘員がリーダーをつとめた。戦闘力は人間の3倍。




【戦闘員 14~52話】
ゾル大佐に仕えた戦闘員は額に各怪人のマークが入る。死神博士の下で働く戦闘員は黒戦闘員のみとなり、赤戦闘員はいなくなってしまった。




【戦闘員 53~79話】
主に地獄大使の配下として活動した戦闘員。ボディに骨をあしらったデザインが施された。ショッカー崩壊時には、大量の戦闘員が処刑された。






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最終更新日  2023.04.02 12:40:32
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