目を引くのは、壁一面に広がる白い本棚との対比が美しいアーチ状の青い天井、パリのパサージュ(通り抜ける道)や、フランスの詩人マラメルの世界観をイメージした内装は、仏文学者である鹿島さんならではの空間に仕上がった。 書店を運営する「ALL EVIEWS(オールレビューズ)」によると、2年前に神保町のすずらん通りでオープンした1号店「PASSAGE by ALL EVIEWS(パサージュ バイ オールレビューズ)」が本好きの間で話題となった。 「棚主になりたい」という申し込みが殺到し、人気の棚では抽選倍率が30~40倍にもなった。由井緑郎(ろくろう)社長(41)は「特に週末は多くの若いお客さんが来店し、店や上階のカフェはクラブのようになった」と語る。 今回は、その勢いに乗ってオープンした「3号店」になる。すでに直木賞作家の角田光代さんら人気作家も棚主になっている。ただ、まっ白な本棚にはまだ空きが目立ち、棚主を募集中だという。(森下香枝)