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仙台で「患者が開く糖尿病教室」のNPO法人法人化へのキックオフ(決起)集会が開催されました。昨年6月から開催された「宮城野区糖尿病教室」に参加された方がその取り組みにとても感心され、是非全市的な取り組みにしたいと各方面に働きかけて立ち上げることになったのです。「宮城野区糖尿病教室」とは22年にわたって続いてきた行政と医師会が力を合わせて開催してきた「患者向けの教室」です。20年前といえば国が糖尿病増加に気づき始めたころでしょうか。全国的に保健所が音頭をとって、地域で糖尿病教室の開催を医師会に働きかけ始めた時期です。宮城県でも柴田町・大河原町で医師会と栄養士が糖尿病教室を開催して、その手法が注目されていました。仙台市でも中田の医師会の有志のドクターがフリーの栄養士と一緒に教室を始めました。同じ頃宮城野区(その頃はまだ政令市になっていなかったのですが)でも医師会のドクターが中心になって教室が始まりました。医師の講話と管理栄養士の食事療法の講話、調理実習という今の形が出来上がっていました。この教室を管理栄養士として運営していたのが自営・開業栄養士の先駆者山本博美氏でした。スタッフとして後輩の栄養士を育ててくださって、私もそこで勉強し、成長させてもらった一人です。仙台市が政令市になるとともに仙台市の行政サービスの一環としての教室として保健センターと医師会の共催の形になり、全区(5区)で実施されるようになりました。「糖尿病教室Bコース」という名前でした。「Aコース」は完全に「予防」の観点から、Bコースは患者のためのコースという取り組みです。実績を持っていた宮城野区は従来の取り組みをそのまま生かせましたがその他の区はノウハウがない状態で始めることになったようです。このBコース、誕生のときから行政側との小さな(?)マサツがいろいろと、なかったとはいえない状態であったようです。保健所は本来「予防」が使命で「患者」と規定されると医療の範囲。だから保健所のサービスにはなじまないというのが基本的なスタンスのようで、これは正論です。わたしもそう思います。糖尿病の食事療法は治療法の一つだから医師と患者の問題であることは、その通りです。そこに行政の予算を入れてよいかというのは、難しいところですね。糖尿病だけ特別、というのも筋が通らない。しかし、糖尿病人口がどんどん増え、合併症を起こす人も増えて生活に支障をきたす人が増えている現状と、各開業医に管理家栄養士がほとんどいないという現実を見れば、多少の予算を入れてもいいのかな、と感じていました。そして20年が経ち、昨年。宮城野区を除く4区で糖尿病Bコースの開催が終了してしまいました。医師会の事情、行政の事情、いろいろあったのでしょうが、私たちには内情がよくは分かりません。事実として「終了してしまった」という現実だけがのこりました。宮城野区の医師会では、何としても開催を続けるというドクターの意思のもと従来通りの教室が開催されました。毎月一回、6ヶ月での開催でした。その教室に参加された方がこのようなすばらしい教室が閉鎖の危機にあるのはとんでもない。患者自身が勉強するための団体を立ち上げる必要があると「市民が開く糖尿病教室」を設立することになりました。NPO法人化をめざし、医師、患者、コメディカル、薬剤業界、その他の業種も含めた広い人々の参加をいただき、患者自身が「自分が主治医」として自己管理ができるような勉強の機会を提供していくのが目的です。昨日は県議会の若手の議員、重鎮の議員、野菜の生産者、流通関係、医療関係の方々が会場に入りきれないほど集まって会の立ち上げを期しました。このような患者自身のフットワークの軽い教室が皆さんのご協力をいただきながら有機的に社会とつながり効果的な事業展開ができる事を願っています。私たち栄養士も患者とどのように連携して効果が出るように動くのが良いのかを真剣に検討していきたいと思います。
2009年03月28日
早くも二月になってしまいました。特定健診・保健指導元年の平成20年、なんとも動きが鈍く気をもんでいたのですが年度末目前になってやっと仕事が出てき始めましたね。先日も去るアウトソーシング会社から保健指導についてのご相談を受けました。その会社では指導教材を別に用意していないとのことで仕事を請けた管理栄養士に任せるということでした。さて、その教材ですが昨年度の保健指導実践研修会のときにテキストと一緒に5000円で購入したのです。手元には製本されたものはあるわけです。が、その本の紙が薄く、コピーをすると裏移りしたり、本ですからページのあわせ目が黒く移ってみっともなくなってしまいます。厚生労働省のウェブサイトにはこの本の元データがすべておいてあってそれをダウンロードすればきれいに印刷できるのです。厚生労働省「標準的な健診・保健指導に関するプログラム(確定版)」http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info03a.html保健指導における学習教材集http://www.niph.go.jp/soshiki/jinzai/koroshoshiryo/kyozai/index.htmこの教材集のファイルがパワーポイントなのです。PDFファイルではないので改変することができるのですが・・・MSPowerpoint パワーポイント、高い。2007ヴァージョンは25000円以上、2003ヴァージョンは33000円以上します。正直言って保健指導の仕事のためだけに35000円は支払えません。だってどのくらいの仕事量になるのか、いまだに判然としません。仕事として割が合うのか?成り立つのか?たぶん、手間を考えると割りは合わないような気がします。パワーポイントは学会発表や種々な教室でも使えるから、持っていても損にはならないかもしれないけど、3万円以上はかなりの負担になる。と、どうしよう~~と悩んでいる仲間も多いのです。で、お勧めは学生の(中学生でも良いようです)が身近にいたらアカデミック版を購入することですね。MSOffice Professional を買ったらすべて入っています。しかも安い。子どもがみんな卒業してしまったら、しょうがない。買うか? でも高いです。5万円以上する。そこで、無料のプレゼンソフトを探しました。みなさんご存知のGoogleにありました。オープンソースのスター スイーツというソフトがあるのですが同じものがグーグルのサイトにおいてあり、簡単にダウンロードすることができます。とご案内したところですが、つい最近までgoogleのサイトにあったスタースィートがなくなっていました。なんと言うことでしょう。どうもstarsuite9が発売になったのでフリー版はなくなってしまったらしいのです。でも、同じものがOpenOfficeというフリーソフトで配布されています。日本語版はこちらから。http://ja.openoffice.org/Impressというプレゼンテーションソフトがはいっています。これがパワーポイントの2003との互換がほぼ完全にできるようです。特定保健指導の教材はほとんどテキストボックスとオートシェイプだけですのでImpressで十分間に合います。もしプレゼンテーションソフトがないから教材集が使えない、という方はお試しください。
2009年02月03日
11月7日、富谷高校をいい大人35人が大挙して訪問。仙台で「せんだい・みやぎオータムセミナー2007」実行委員会が高校向けに主催しているキャリアデザインセミナーの一環として開催した「職業教育」の授業の講師たちでした。私もその一人とし参加して来ました。この取り組みはもう3,4年前から続いているもので、今回初めて普通高校に呼ばれたとのこと。参加した「大人」は社会人と学生。高校生の進路の決定に役立つお話ができればうれしい、と仕事をなげうって平日の午後に集まりました。私には「管理栄養士になりたい、どんな仕事なのか知りたい」「管理栄養士と栄養士の違いとは何ですか」などの話が聞きたいという生徒さんが16人もいるのでぜひ、と声がかかりました。うれしいね!だって、240名くらいの生徒のうち16名ですよ、14%弱ですよ、結構志望者数が多いじゃありませんか。45分間、8人づつ2回に分けて話し合いをしました。それぞれ女子が7人、男子が1人。熱く、熱く栄養士の仕事のおもしろさ、楽しさを語ってきました。栄養士は生活そのものがすべて仕事の種になること。人の人生に直接関われる、人生を左右することにもなる仕事であること。これからは食に関わるすべての場面で重要なキーマンになれること、ならなければならないこと。そして自営のフリーの管理栄養士の働き方はこんなにおもしろい、ということ。組織の一員としての管理栄養士であっても自分の意識の持ち方しだいで仕事はおもしろくなる。給料分の働きで終わるのではなく、半歩でも踏み出した仕事をすると社会が変わること。世の中がおもしろくなること。などなど。このセミナーに参加した人々はみんな、半歩どころではなく2歩も3歩も閾を踏み出している人々ばかり。じゃなきゃ、仕事をなげうって、年休を取ってまで高校生のためにわざわざ行きゃしませんって。だから、おもしろ~~~い人々の百科事典のような一団ではあったと思いますね。そして、セミナーの感想が送られてきました。「今までずっと栄養士という仕事は学校の給食とかの献立を考えているということしか知りませんでした。今日詳しい話が聞けてとても良かったです。栄養士という仕事は自分の生活にも影響すると思うので将来とても役に立つと思いました。自分も栄養士になりたいとすこし考えているので参考にしていきたいと思います。」「栄養士の仕事が学校で給食を作りとだけ考えていたけれど、今は違うということがとてもよくわかりました。自分の日常などに深く関わっているという子tが市って将来なりたいと思いました。」と多くの生徒が同じような感想を寄せてくれました。中にはスポーツ栄養を扱う栄養士になりたいとはっきりした目的をもった生徒もいて心強い限りでした。栄養士ってどんな仕事だと思っていたの?と聞いてみたらほぼ全員が「中学校の給食のときの栄養士」と答えていました。ということは中学校の給食に携わっている栄養士はよほど心して生徒にあたらないといけないということになりますね。食に関してのエキスパート、頼りになる栄養士像を植えつけるすごいチャンスなのですね。残念なことに小学校については、記憶にないのかなあ。話に出てこなかった。子どもに直接触れるチャンスが少ないということなのでしょうか。給食だけが栄養士の仕事ではなく行政での疾病予防の仕事やフリーの栄養士の自由な活動についても興味をもってくれたみたいで、うれしかったです。さて、あおるだけあおって、フリーになったら生活できない、就職しても賃金が安すぎる、現状を何とかしなければなりません。専門職や現業職がどんどん給与を下げられて結婚もできない、家族を養えないなんて何か間違っている。介護職も栄養士も。セクハラでいうのじゃないけれど女性の多い職場はどうしてもベースが低くなってしまうのはなぜ?職業として確立できていないということでしょうか。安心して暮らせるだけの賃金を保証してほしいものです。正規の雇いではなくパートや臨時でしか就職できないのは絶対におかしい。というとフリーの栄養士はかなり難しい立場に立たされることになりそうだけど、でもフリーだからこそできる仕事もあるのではないかなあと思うのです。フリーの栄養士はできるだけスキルを磨いて常勤者ではできないことに特化して仕事を確立させないといけないのでしょうね。難しいけれど。それがまたやりがいなのですから。
2008年11月23日
いよいよ、特定検診・特定保健指導が始まってきましたね。まだ件数はちょぼちょぼのようですが増えてくるのでしょう。たぶん。実際思ったより件数が上がってこないなあ、というのが実感ではあるのですがね。なぜって、メタボの該当者があまりいないのだそうです。つまり服薬している人が結構多いらしいのです。未病ではなく有病の人が思ったより多いらしい。へえ~ですね。さて、8月から10月にかけて東北一円を管轄している某企業の寮の食事を作っている方たちへの栄養についての指導の仕事をしています。今年はゆっくりと時間をかけて寮の利用者の様子などを聞きながらメタボ予防の一端を担っていただくための話し合いを続けています。その中で次第にあぶりだされてきた問題が「特定検診」に該当しない年代の方の食意識をどう変えるか、というもの。50代、60代の社員は多かれ少なかれ食事や健康について注意しなければならないとの意識を持っているらしい。しかしすでに「有病」になってしまった人に病気に対応した食事の提供をどうするか。これってすごい難しい問題ですね。いろんな病気の人が入り乱れているのに全部に対処するなんて無理。集団給食施設ではないから栄養士がいるわけでもないし。どうする?それにもまして、食事の問題で悩みなのが40歳以下の若年層。食に対する意識があまりに低過ぎる、と言う。寮で出す食事を目の前にしてカップラーメンを食べる、食事を食べずに菓子を食べる、食べるのはハンバーグだけ、食卓にはジュース、完全にお子様ランチ状態魚料理は残す野菜料理の残すほとんど食事に手をつけず、部屋にこもってスナック菓子を食べる「これをどうしたらいいのでしょうか?」「ほっとくわけにもいかないけれど、でも強くもいえない。相手はお客さんだから」というのが悩みだという。保健指導に該当しない層にも強力な指導が必要かもしれない。職場検診のあり方をメタボにばかりではなくすべての層に必要な支援を届けるにはどうしたらいいのだろうか。というより、新入社員などについてはそれまでの「家庭でのしつけ」の問題だなあ、とつくづく感じます。食に限らず「家庭の教育力」が著しく低下しているのでしょう。さあ、どこから手をつけたらいいのかな。また、大きなテーマをもらってしまったようだ。
2008年10月03日
ほんとに久しぶりの更新です。先月、全国地栄協の組織強化懇談会&ブロック研修会にpcをもって出て以来なんだかパソコンがおかしくなってしまった。CDドライブが認識できず、音声が認識できず、とうとうキーボードが何にも動かなくなってしまった。ちょうど1年前前のPCの電源コードが切れて動かなくなり仕方なく(急ぎの仕事が立て込んでいて)このSONYのPCを買ったのだけれど、まだ1年しかたってないのに。それも保障が切れてその翌日にまるで動かなくなった。すわ!SONYタイマー始動?あきらめきれずヨドバシにいってSONYのお兄さんに食い下がり、修理サポートに食い下がり、ほとんどご迷惑な客になって調べてもらった。ら・・・どうもVISTAが壊れてしまったらしい。95やMEの時には頻繁にリカバリーしてたのだけど、久しくやってない。リカバリーCDもついてこなかったし、どうしよう。それよりもデータのバックアップやCドライブのバックアップを取って、復元しての手間と時間がかかりすぎる。でも仕方がないので、やりましたほんとに久しぶり。BAIOSを見たのも久しぶり。セーフモードも懐かしい。しばらく見たことないもの。XPってほんとに安定してたのね。リカバリーはさくさく終わったのですが、アプリとデータの復元が、かかるかかる。時間と手間が。ああ、面倒。というわけでメールもブログの更新もさっぱりできませんでした。それにしても、VISTAって結構危ういかもね。
2008年08月06日
去る15日に平成20年度の栄養士大会が開催されました。ここ3年ほど毎年開催されているこの栄養士大会。中村会長の意気込みが伝わる会でした。今年は「特定健診・保健指導=栄養ケア・ステーションへの対応」というテーマでした。厚生省のお役人の(厚労省健康局総務課生活習慣病対策室長 関氏)型どうりのお話で国も各県栄養士会の「栄養ケア・ステーション」を行政の中に位置づけている・・・とのお話でした。そして各県栄養士会の上部に日榮のなかの「栄養ケア。ステーション推進検討会」なるものを位置づけるとのことで、結局は日榮の一元管理になるのかなあ、と先が読めない感じでした。つまりは今まで各県ごとに法人として立ち上げてもいいし、NPOでもいいし、、、といっていたのが日榮の思った型にはめ込んでね、ってことになるらしい。人的管理も日栄が管理するらしいし、???。続いてのシンポジュウムでは井上幸一日栄広報普及部長などの話があり、端々に「地栄協会員の力が求められる!」と出てくるのだが、今提示されている報酬額で果たして生活ができるだけの収入になるのだろうか。年金や夫の被扶養者など副次的な収入に頼らざるを得ない人々でなければ従事できないような収入保障しかでない現状で地栄協の力を頼りにしているなんていわれても、困る。地栄協が退職者や主婦の会員で占められるべき時代は終わったと思うし、終わらなければならないと思う。もっと自由に動ける、発言できる栄養士の集団としてパワーアップしていかなくては。組織の論理に従わざるを得ない従業員のしがらみにとらわれない「正論」を誰はばかることなく言える栄養士の集団としていかなくては。とおもっていた矢先、栄養士会総会資料を繰っていたらショック。総会資料131パージから各職域協議会役員名簿が載っているのですが、、、、地栄協の役員名簿の勤務先が真っ白。これってなに?たとえば私は「管理栄養士事務所 D&Nサポート システムズ」として事業登録をしているれっきとした(自分では自負しているのですが)個人事業主です。当然勤務先も事業所の開設地にあります。勤務先は事業名の場所でなのに、空白になっている。幹事承認の届けには書いたような気がするがなあ。会長以下真っ白とは。ありえないでしょう。今年の幹事の方でも多くの方は自分で事業を起こしているはず。こんなところからも日栄の地栄協に対する意識の低さと期待度の低さが現れているようで、悲しい。これからの地栄協は「保健指導」含めて、あえて組織に依存しない独立の栄養士の集団として学卒直後の若い人たちを受け入れて訓練し、使い物になる真の意味での地域活動栄養士の軍団となっていかねばと思ったしだいでした。道遠しかも知れないけど。地域活動栄養士協議会の仲間の皆さん、ぜひ事業届けを出して「個人事業主」として活動しませんか。意識が変わる、行動が変わる、世界が開けること間違いなしです。何、税務署に紙切れ一枚出すだけですから。お金もかからないし。ただし確定申告は必ずしなければなりません。が経費の差っぴきができること、事業控除が大きいことなど利点もいっぱいあります。このあたりの詳しいことは東西ブロック研修会で日本栄養士会 監事の 沼田新先生の講演でお聞きできます。東会場が 7月19日 9:30受付開始 会場 さいたま市 さいたま共済会館 (浦和駅下車)西会場は 8月9日 9:30受付開始会場 福岡リーセントホテル詳しくは日本栄養士会雑誌をごらんの上お申し込みください。まだまだお席に余裕があるようです。
2008年06月20日
今日の新聞(河北新報 3月29日号 ティータイム欄)にとてもとてもうれしい記事が載っていました。読者の投稿欄にです。「メタボリック」と題して昨年9,10月に多賀城市で実施された「ヘルスアップ教室」を受講、終了された方の投稿でした。実はこの教室で私もかかわらせていただき、講話とグループワークを2回担当したのでした。3月15日に終了式があって無事終了されたのだそうです。お名前を見るとお顔が浮かんできます。この教室は6ヶ月かけて体重を5パーセント減らす、という目標を立て食事の見直しと運動となにより体重の計測を継続していくことを目指しました。チャレンジシートに「自分なりの実行すること」を書いて実行したかどうかのチェックシートを定期的に送信し行動の変容の継続を図る、継続支援として電話かメールによる働きかけを2回するというプログラムでした。そして見事体重5パーセント減、腹囲の5パーセント減、中性脂肪、血圧も下がったとのことです。何よりうれしかったのは「80人の受講生の中で、自分に一番合いそうなグループに入り。講話、運動、試食どの勉強会に休まず参加し、6回の規定をがんばった。」そうですが「家では毎朝、体重計に上がり腹囲をメジャーで測り。メモしてグラフにした。一日五千歩歩き、主食はそれまでの八分目、朝食は必ず取り、甘いものは控える、夕食後の飲食は避ける、甘い果物は減らすーーこの成果は大きかった。」と書かれていることでした。講話と試食会でお話したこと、そのままです。実行してくださった。なんともうれしい限りです。私がかかわったのは2回だけでした。その後の継続支援の部分は保健師と看護師が担当してくださたので声がけと支援のしかたがよかったのだと思いますが、でも。話がストレートに受け入れてもらえていたと分かってとてもうれしいです。このプログラムは健診・指導の専門の業者が市から受託して行った教室でした。プログラムそのものはきっちりと計画されていました。保健師によるプログラムの説明と身体計測集団指導とグループワーク、(ここの部分の講話を担当)試食会とグループワーク (ここの部分の講話を担当)個人のチャレンジシート記入と提出電話による支援私が工夫する余地は、いかにプログラムの目的を受講者に印象付けられるか、ポイントを絞った話ができるか、だったと思います。話術の工夫ですね。冗漫にならず、すっきりと腑に落ちるような講話が与えらた時間内にできるか。分かっていただけただろうか、と毎回帰りの電車のなかで自問自答しておりました。80人の中のお一人とはいえプログラムが行動の変容につながり、結果がでた、と言うのは本当にうれしいことでした。やり方しだい、企画しだい、話の仕方しだいで良い結果を生むことが分かりました。少し、20年からの保健指導に光が見えてきたかもしれません。でも、問題もすこし。この教室は本来保健指導を念頭に置いたものではなかったらしく保健指導のモデル事業でもなかったようです。だから費用はかなり潤沢にかけてあったかもしれません。20年からの保健指導ではどの程度の費用をみているのか、いまだにはっきりとは示されていません。今日もきょうとて日栄では全国の栄養ケア・ステーションの担当者を集めて会議を開いていました。そこで特定健診・保健指導の全体像がはっきりと示されていればいいのですが。
2008年03月29日
明けまして おめでとうございます平成も20年。びっくりするくらい月日のたつのが早い。「新しい元号はヘーセー」といっていたのが昨日のような気がするのに。特に私にとってはこの10年がめまぐるしいほどの変化の多い年月でした。こどもたちが結婚や就職で独り立ちし、母の介護を25年して見送り、事業の立ち上げ、そして今年は5回目の年女になります。びっくり。ちょっと前なら「赤いちゃんちゃんこ」を着るところなんでしょうけど、「そんなの関係ねえ~~~」。だってね、バスに乗ったら私以外の乗客がみんな敬老パスを持っている。しかも、ほんとに敬老パス?ってくらい皆さん若い。私なんかまだまだ放たれ小娘の感。まいったね。それはともかくことしはいよいよ特定健診・保健指導が始動する。準備は万端整ったっといたいけど、どうなんでしょう。みなさんでがんばらなきゃ。近ごろとても興味を引かれているのがこのブログに書き込みをしてくださっているeclipseさんがweb上で処理できる計算のプログラムを組んでくださっていることです。web上のさまざまなレシピや外食産業の食情報を簡単に取り込んで栄養計算ができるように作ってくださっているようなのです。しかもテキストで取り込んだweb上の情報を「計算しましょ」に送り込んで計算ができるようになるらしいです。これってすごいことですよね。だって入力なしに取り込めるんだから。そこで皆さんにお願い。秤量の単位をみんなで持ち寄って平準化しませんか? プログラムで自動的に処理する際にたとえば「小麦粉 大1」が何グラムになるのか、これはある程度資料があるのですが「大根 1本」は何グラム?「大根 小1本」は何グラム?たまねぎは? 「タラ 1切れ」は?などの1単位のグラム数を平準化していきたいのです。一般向きのレシピに「大根 50g」って言ってもわざわざ秤を持ち出す人は少ないかも。普通の料理本には目安量で書いてありますよね。それを数値化したいのです。だってやっぱりグラム数が分からないと栄養価が計算できないから。でも表面上は「大根1/3本」と表記したいのです。たぶんJAあたりの出荷の基準に数値があるんじゃないかしら。農家からの直買いでなければすべての商品は規格化されているはずだからね。でももっと広範なご意見をいただければもっとよいので、近々なにか皆さんからご意見をいただけるような仕組みを取り付けたいと思いますのでぜひご協力くださいね。それともうひとつ。eclipseさんの数学からの栄養の考え方、すこし取り組んでみたいテーマです。実のところ書いてくださったことの半分以上理解できないのですが、今までの栄養学の見方だけでは行き詰まってしまうような気がするのです。栄養分が細胞にたどり着いて分子どころか原子、粒子くらいのサイズまで分解されて再合成されるらしいとなれば食べ物の摂りかたも考え直さないといけないような気がするからです。反面、食事は300万年以上のヒトの歴史の中で連綿と続いてきたわけですよね。何を食べるかより食べることが果たしてできるか、が大問題なのですね。どんなに少なくても食べ物があれば、何とか生きてこれた。食べ過ぎこそが害悪だというのも事実です。生きることがこんなに頭を要するなんて時代はたぶん今までなかったのかもしれない。だからこそ今地球規模の「よりよい食べ方」を考える必要があるのでしょう。そんな動きの始動の年ともして行きたいものだなあと、新年にあたって考えたことでした。
2008年01月01日
宮城県の私立古川学園高校で未履修問題が発覚。未履修科目は家庭・保健・書道だそうです。家庭と保健ねえ。確かに私も高校のころは内職科目でした。でも、耳は必要な事柄は聞いていた(と思うんだけどね)。全く教わっていないのと授業は受けたけど、というのとは全く違うと思う。だからわかった。授業でこれは知ってると思って話をしても通じないわけだ。この頃の高校では生物や化学もあまり重要視していないらしい。選択科目なのだろうか。もともとは小学校の授業なのだと思う。総合学習が始まったときにこれはいい、面白い授業が展開できるじゃないの、と思った。家庭科なんてものは総合学習そのものだもの。料理は算数と理科の総合されたものだ。割合がわからなければ調味料の計算ができない。理科がわからなければ砂糖と塩の働きがわからない。食材の特徴も栄養のことも分からない。それを有機的にどう結び付けて学習させるかって、教えるほうもすごく面白いと思うんだけどね。教師の力量が問われていると思うんだけど。大学入試に必要ない?人間として必要なんじゃない?東大に入ってもヒトの仕組みがわからないんじゃ、人間失格じゃない?道徳も必要だけど、数学も大切だけど、もっと大切なものがあるんじゃないかしら。と痛切に感じていますね。この頃。大切なことを省いてしまう学校には入れないほうがいいともう。なんぼ進学率がよくっても。生涯にわたってのことを考えたら目前のことしか考えない学校なんて、良い学校とは言えないよね。
2007年12月26日
eclispeさんから新しい問題が提起されました。「献立のカロリー配分なんか聞いてる人がいますけど、まあ、もう少し数学的に考えたらって思っちゃいますねー。教える側も、「言い伝え」「奥義」みたいな感じで根拠が...。」このカロリー配分が何を指しているのかが定かではないのですが、主要な栄養素の配分、という意味でならかなりの部分算数で計算できます。必要総カロリーは身長から計算できます。身長の二乗に22を掛けて標準体重を計算します。その体重に1kg当たりの必要なカロリー数を掛けます。この係数は生活の活動量を考えて決めます。ふつうは30~35を掛けます。 身長 160cmの方の 標準体重 は (1.6)^×22 = 56.3kg 普通の生活をしている方として体重1kg当たりの必要エネルギーを35kcalとしますと 56.3 × 35kcal = 1971kcal 総エネルギー から 糖質・タンパク質・脂質のエネルギーを計算し必要グラム数を出します 糖質は 総エネルギーの50~60% タンパク質は総エネルギーの 15~20% 脂質は 総エネルギーの 20~25%とされています。糖質・たんぱく質は1g当たり4kcal、脂質は9kcalとして上の式で出たエネルギーを除して出します。その他の栄養素については食事摂取基準にしめされた数値を用いますが、これはかなりの幅のある数字になっていて、確かに「言い伝え」じゃないですが個人対応をせよということになっています。食事というのは薬と違って消化吸収の個人差も大きく、その時の身体の状態によっても利用率が違いますので体内の必要量も、血液内の濃度も計算できません。また素材そのものの成分値も国で示している成分表のままではありえません。理系の科目ではあるのですが、文学と文化の問題でもあるのです。数字だけでは解決しないのが栄養の本当の問題なのかもしれないです。Rubyに関しては先日仙台でもまつもとひろゆきさんの講演会があったみたいです。
2007年11月12日
先日の書き込んだのだけど、そんなに日本国民はご飯(米飯)を食べすぎているのか?メタボの原因は米飯なのか?2,3日まえのnhkのニュースでメタボ対策と世界開発途上国の子供の食糧援助の両方を解決する妙案として某NPO(?)が大企業の社員食堂で寄付を募るキャンペーンをはじめたそうです。ご飯を普通盛りから小盛りにかえてもらうと1膳につきいくらか(20円くらいだったかな)の寄付をしたことになるのだそうです。すると食糧危機の人たちを援助することになり、ついでに食べすぎも防いでメタボ対策にもなるという一石二鳥の妙案だというのですが、なんか違うような気がする。メタボに陥っているのは米飯の取りすぎより脂肪の多い肉類の取りすぎなんじゃないかしら。誰に聞いても「ご飯は減らしている」っていうもの。米穀の消費量は最低水準以下になっているもの。平均一人1日当たり1合食べてないんじゃないかしら。減らすべきはご飯じゃなくて「主菜」。おかずなんじゃないかしら。上の写真は先日出先で食べたランチメニューです。その構成たるや、ぞっつとしました。ご飯・スープ・牛のさいころステーキ(約100g)・温泉卵・赤魚のバター焼き・付け合わせはマカロニサラダ(野菜はほとんどなし)・きのこと玉ねぎの炒め物(40g位)、ニンジン2切れ、トマト1切れ。サラダは食べ放題でしたがレタスと水菜。いくら食べても60gも食べられない。明らかにタンパク質過剰でしょう。メタボを減らしたかったら社員食堂のメニューの主菜を減らして野菜を増やす努力をするべきでしょう。米穀を減らすのは見当違いです。うがった見方をすれば、食肉業界の圧力と米作農家の圧力の違い?そんなことはないと思うけどね。「ジューシー」だの「蕩けるような」だのって食感の食べ物は、食べないことがメタボ対策の手始めだと思うんだけど。
2007年10月20日
なんと気づけば久しくブログをかいていない。身辺に変動が多くて・・・などと言い訳をしてみます。さて、このところホテル暮らしが続いていました。いろいろなホテルを渡り歩きほとんど住所不定の状態でした。(けっして逃げ隠れしていたわけではありませんが)そこで、毎朝の食事を観察することができ、メタボと食事の選択とたべる速さとの相関をじっくりと見てみました。たぶんほかの人から見たら不気味なおばさんに見えたことでしょうね。そこでわかったこと。メタボ(腹囲を測ったわけじゃないけど)と思われる人は「食べ方が早い・一口の量が多い」昨日も斜め前の40台前半の男性・ワイシャツの3番目と4番目のボタンがはちきれそうな人、豪快に食べてました。お盆には食パン2枚、ロールパン2個、ジャム、バター、牛乳、ジュース、キャベツのサラダ、スクランブルエッグとベーコンの盛り合わせ。その食べ方がすごい。ロールパン・・・3口で完了。2個食べるのに2分とかからなかった。6バイトで終了。トースト・・・1バイト、2バイト、3バイト、4バイト、5バイトと立て続けに口に放り込み12噛みして飲み込む。これでパン半分が終了。バターを塗りつけ残りを5バイト。豪快。卵とベーコンを半皿。キャベツ(小皿に1杯)をムシャ。牛乳をゴクッ。もう一枚のトーストを2度に分けてムシャ。ジュースをゴクッ。朝食終了!約5分。概算 800Kcalお昼には何を食べるんだろう。カツ定なんて食べたら・・・1000Kcalは軽く超えるよね。夕食は、きっとだれかと居酒屋で。メタボになるのは当たり前か。しかし、ホテルの朝食って食べるものがないよね。(サービスの朝食だからしかたない?)この無料のサービスの朝食ってのが困りもので、中途半端にサービスされてもねえ。この分有料にしていらない人はその分宿泊料を下げてほしい。いつも同じスクランブルエッグとべーコンか塩鮭とひじきの煮つけ(たぶん出来合いの)ではね。コンビニでおにぎりと惣菜と温泉卵かなんか買っても500円くらいですむもの。仕事でホテルを渡り歩いかざるを得ない人がこれだけいるとすれば、朝食食堂があってもいいよね。おいしいご飯と味噌汁と煮つけと焼き魚と果物と。私の持論。朝ごはんを家庭で絶対食べるべき、なんてことはいまやない。外で気軽に食べられる場所がたくさんあれば、それでいい。もちろん家で手作りの朝ごはんが食べられればそれに越したことはないけど。いまやね。ないものねだりをしても、無理だもの。ただし、条件がひとつ。家庭で作ったと同じくらいの高いクオリティのものを提供すること。工場でつくっていつ袋につめたかわからないなんてのはダメ。ないよね、こんな店。お店作っちゃおうかしら。儲からないなきっと。
2007年08月26日
ひさびさのブログ書き込みになってしまいました。遊んでいたわけではないんですけれど、次から次に処理することが多くて、書く閑がありませんでした。なんて言い訳に過ぎないですね。さて、日本中の栄養士が20年度から施行の「特定健診・保健指導」の研修に振り回されそうな今日この頃です。えっ、それって何?それは20年度から健診制度が大きく変化して今までのような「やればいい」健診ではなく「やったからには実効あるものに」となるのです。要は生活習慣のよくない人を拾い上げて(この拾い上げる尺度の一つが今話題のメタボリックシンドロームでその判定に使うのが腹囲85cmってあれです)健康を害する前に生活習慣を改めてもらおうという取り組みです。このために健診でメタボと判定された人には保健指導をすることが義務化されました。それに当たるのが医師・保健師・管理栄養士と明文化されたのです。全国で対象となる人が4000万ともいわれ管理栄養士が足りない。また管理栄養士の技術を同質に高めなければならないとして日本栄養士会ではこれにあたる会員の「実践研修」を全国規模で始めています。去年の年度当初にはなんにもそんなことは言われていなくて突然の制度変更にビックリです。しかしまあ仕事が増えるのはうれしいことで、がんばりましょう。先週の土曜日に栄養士会でこの健診・保健指導の「実践研修プロジェクトチーム」の打ち合わせ会がありました。会終了近くに業者の方からこの保健指導のために開発したシステムというものを見せてもらいました。国立健康・栄養研究所との協同開発?といっていました。これは保健指導のそのものを自動化するものでその特徴は指導コメントの自動作成にあるようです。もちろん対象者の抽出やデータの管理、その他の事務的なことは含まれるわけですが。この指導コメントの自動作成。国立健康・栄養研究所との協同研究によるアルゴリズムとロジックを用いて事細かなコメントが提示される。さらに指導媒体も自動的にプリントアウトされてくるらしい。とすると、人間の管理栄養士の仕事って何をすればいいんだろう。出てきたコメントを読み聞かせること?指導時間が15~20分とされている短時間に事細かなコメントを瞬時に読み判断しその中から行動変容にもっとも適すると思われる項目を選別して対象者に理解させやる気を起こさせる。難しい!それより何より、自分の感性がまったく入る余地がない?人との対話の入る余地がなくなるような気がする。栄養士のしごとってコメントを読むだけになる?恐れが大きいように思う。どうしたって印刷されて出てきた文章のほうが、特に国立健康・栄養研究所のお墨付きなんていわれたら特に、そっちのほうが権威があるように思われてしまうんじゃないかしら。PCでの条件付けに判断って実態に沿わないことが多々ある。介護保険の判定システムも実態とそぐわないと不評だった。評価ロジックがどうなっているのかがよく提示されていないシステムは使いづらい。もっと困るのは何でもPCやITは絶対に間違わないと信じてしまうことだ。ロジックが誤っていたら、アルゴリズムが適切じゃなかったら、結果は間違いになる。経験をつんだ栄養士なら「おかしい!」と直感するけれど経験の浅い人や初めからこれしか知らないで育ってしまったら・・・恐ろしい。このようなシステムが普及してPC教が蔓延したら、実践研修など幾らしても意味なくなる。というよりもっともっと実地の実践研修を積まないと実効ある指導ができないように思うんだけど。給食管理のシステムを作って売っている身としては痛し痒しなんだけどね。栄養計算だってPC処理が当たり前になってしまって数字の意味や食品の意味を理解しないままに仕事をしてしまうことが多くならないか、とっても心配なんです。結果の数字のみを見てその経過を見過ごしてしまいそうな気がする。だから今荷重平均の処理をシステムに実装するべきかどうか、悩み中なんです。これってホントに地道な単純な作業だから実装すればとっても便利なのはわかっているんですけれど、荷重平均をだす意味ややり方を理解せずに結果だけ出していいものか・・・。
2007年07月16日
アルケッチャーノの奥田シェフのトークショーに行ってきました。アルケッチャーノってなに?奥田シェフって?という方はこちらをご覧ください。河北新報ブログサイトのイタリアン(自称?)のアルケッチャーノ礼賛記です今日本で一番注目されているシェフの一人です。情熱大陸でも紹介されたのでご覧になった方も多いのでは?さてその内容です。氏によると料理は母の心だそうです。お出しする相手が今どういう体の状態なのか、なにが食べたいと思っているか、何がたりないのかを判断して一番よいものをお出しする。もし満足いただけないときは、再度挑戦させていたけるようにお願いする。2度目は絶対満足していただける自信があります、と言い切っていました。彼が注目されたのはお店のある庄内(山形県の海沿いの地方)の地物に徹底してこだわった料理ということ。そしておいしい地物を何とか世間に知ってもらいたいという熱い情熱。それがみんなの視線を庄内に引き寄せたのでしょう。そして、料理は材料と相談しながら、どうしたら一番おいしくなってもらえるかを食材に聴きながら決めるということ。料理ありきではないのですね。食材がまずあって、そしてそれがどう料理されたいといっているかを聴きながら料理法を決める。私たちって決まった食材を料理に押し込んではいないでしょうか。いや、栄養という名の型にはめ込んではいないでしょうか。反省です。お浸しは「ほうれん草」と決めたから、市場にその日なくても冷凍のものを使ってでもほうれん草にしてしまう。これでよいのかしら。食材は自然の産物だからない日があって当然。だったら何をどう使うか?予定が決まっているから、作業がどうだから、ではなくもっと柔軟になりたいね。そんなの無理、って頭から決め付けずにね。少しずつでも進歩したい。食材と食べる人と相談しながらねこれって洞察力と観察力と料理力とコミュニケーション力が問われるよね。みんな栄養士としては絶対に必要な能力だもの、磨かなくちゃ。
2007年06月06日
4月から新しい仕事をいくつかはじめました。まずは、魚屋さんとのコラボ。これは前にもかきました。次にはじまったのがこれ。DATE FM 「モーニングジャンクション ワンダー J」です。FMラジオへの出演です。時間は朝8時半ころからとちょっと早いのだけれど若い方がよく聞いているFM局での食育に関する取り組みの一環です。DATE FMというのはFM仙台の愛称でDATEは「伊達」(藩だったので)とかけています。つまり伊達者という意味らしいですね。毎月第4木曜日に放送で6~8分程度と短いのですが、自分の言葉で話せるのがいいかなって思ってます。テレビなんかだと局のシナリオのままに引きずられて、止めればよかったという苦い経験が一度ならずありましたからね。編集の段階で頭と尻尾だけをくっつけて、肝心のネガティブな部分はばっさりカット。結果見ている人はしゃべっている本人の意志に関係なく「変なことをいってる」と見てしまう。多分、今度は生なのでそれはないだろうと思っているんですけど。というわけでもしお時間があいましたら仙台DATE FM にダイアルを合わせてみてくださいね。DATE FM ホームページにもお話の内容が掲載されていますのでご覧くださいませ。ホームページでしたらfmの電波の届かない地方の方にも見ていただけますものね。urlは http://datefm.jp/won/ の木曜日のコーナーをクリックしてください。ちなみに26日は「行楽には太巻き寿司を持って」という内容でお話しました。楽しい記憶を子どもたちに残してほしいから。太巻きの作り方ものっていますのでごらんくださいね。
2007年04月27日
仙台市の公立保育所に栄養士さんがweb pageを作りました。「保育所の給食から にこにこ離乳食」です。urlはこちらです。栄養士さんたちの有志で結成している「乳幼児食育研究会」が作ったものです。その趣旨は「私たち保育所栄養士は,毎日の食事づくりの中で,離乳食のすすめ方や大人の食事から離乳食への展開の仕方などのKNOW-HOWを蓄積してきました。子育て中の保護者の皆様に,そのKNOW-HOWを毎日の離乳食作りの参考にしていただきたいと思い,このホームページを作成しました。毎日の離乳食作りに活用していただけたらうれしく思います。 」ということです。以前離乳食指導で家庭を訪問してたときから感じていたのですが、なぜか離乳食は人間の食事だと思っていないお母さんがいるのです。不通の食事とはまるでかけ離れた、薬品でも調合するような加工品でも調整するような感覚でいるらしいのです。タマヒヨ族と言われるくらい情報誌の記事には無抵抗。マニュアルチックな子育て。笑い事ではないのですね。保育所の現場で身を持って感じている栄養士が何とかしなければ、と行動に移した第一弾がこれです。コンセプトは離乳食から大人食をつくる。今までとは逆の発想ですね。今までは大人の食事から離乳食に展開させる方法を広めて以降としたのだけれどどうもうまくいかない。ならば発想の転換を離乳食つくりが大変ならいっそのこと離乳食を作るとご飯もできちゃうよ。といことなんだそうです。なるほどね。今の若い人は「おかず」を作るのはなんだかダサいけど、パーティ料理やケーキつくりなら張り切るからね。離乳食もイベント食にしてしまおう、という事だって。要するに、ちゃんとした離乳食ができればいいんだから、いいかあ~。
2007年04月19日
長かった~~~です。今年の春風邪。やっと声も出るようになりましたし、いくらか「やる気」も芽生えてきた感じです。インフルエンザではなかったのですが、喉・鼻・気管の辺りが散々でした。それと、倦怠感。孫がインフルエンザにかかって保育園をお休みしてうちに来たときにはとんでもなくテンションが高い。タミフルを飲んだらしい。私もタミフル飲んだらもっと元気になったかしら。ともかく、考えて見たら旅行・繁忙期・と重なってろくに寝ない・野菜を食べない。なによりたんぱく質の摂取量が多すぎ。体調に食べものが影響するのって実感しましたね。それだけ体力が落ちているってことなんでしょうね。たしかに、若くはない。暦的には。気持ちは、何時までも大人になれないんだけど。
2007年04月18日
聞いた話です。語ってくれた方は大変に怒っていました。去る1月23日に平成18年度(社)宮城県栄養士会 行政栄養士協議会ならびに宮城県栄養士設置市町村連絡協議会合同研修会が開かれた。宮城県は全国でもめずらしく全市町村に100%の栄養士設置という県なのです。先輩がたの苦労と努力の賜物といってもいいでしょう。しかし、この100%というのが曲者。つまり役場に栄養士がいればよくて、それぞれの現場にはいなくても事が足りると思われているらしく100%以上にするのはなかなか難しいらしい。各現場(決して給食の現場ばかりではなく、いろんな場所で)にそれぞれ専門にうごける栄養士を配置してこそ、手厚い住民サービスになると思うんだけどそうは問屋が卸してくれない。だから市町村にいる栄養士は「とても忙しい」らしい。さて、本題。この研修会ではなにを学ぶかというと、世の中はすさまじい勢いで変化しているのだから栄養士ももっと存在感を示して欲しいということだったらしい。栄養士が住民サービスの中で、あるいは平成20年度から施行予定の「保健指導」の仕事の中でどう生き抜いていくか、今「栄養士はこんなに仕事ができる、こうしたらどうか」といった積極的な姿勢を示し、前に出て行かなければ「いなくてもいい職種、いらない職種」になっちゃうよ、目を覚まし行動せよ!ということだったらしいのです。健診制度の保健指導の従事者として「管理栄養士」を加えさせ、明文化させるのにどれだけの苦労があったかを熱く語られたそうなのです。聞いていた「行政栄養士」でない他の協議会の栄養士は「そうだ!」と深く賛同したそうです。感激したそうです。ところが、質問タイムに入ったとたん出た質問に唖然・仰天・天の仰いで涙したとのこと。「***地区の行政栄養士のですが、現在*****の仕事でとても忙しいのに、加えてその仕事もしなければならないのでしょうか?」1時間半もの時間をかけて情熱を傾けて講演してくださった講師に対して「恥ずかしい。おなじ県(同じ県だからといってみんなが同レベルだって事はないんだからいいんだけれどね)栄養士として恥ずかしい」と。福祉や地域活動の栄養士は必死で「栄養士の存在」をアピールし生き残りをかけてがんばっているのに、肝心の行政の栄養士がこれじゃ困るというのです。確かに監査や監視で「指導」に来るのは行政の栄養士。何を監査し監視するか。これからは事業所内で栄養士がどのように仕事ができる体制になっているかを見る(給食場ばかりでなく)をしっかり監視監督指導(その必要があるのか疑問だけれど。むしろ相談にのる、アドバイスをする、重箱の隅をほじくることは止める・・・言い過ぎ??)ことが必要なんではないかしら。監査先で現場の栄養士のために使用者側と体を張って対決するくらいの気概を持って欲しいと思うのは、むりなんだろうな。給料をもらっている人はいいよね。苦労があるって言ったって収入が保証されてるんだから。フリーの私たちなんか「人よりも1つでも多く余分に仕事をして次の仕事につなげよう」と骨身を削っていても、なかなか暮らせない。職場にいるだけで、お給料をもらえていいよね、なんて・・・夢ゆめ考えてはいませんが、でも。収入を保証されている人ほど他のひとよりもちょっとでも「良い仕事」をなしとげる努力をして欲しいです。くれぐれも「私だけなんで・・・同じ給料なのに。」なんて思わないで欲しい。仕事は「できる人に」じゃなきゃ振れないんですからね。仕事を振られたって事は「できる人」と認められたってことなんだから。人生万事塞翁が馬。福が禍となり禍が福となる。今良いことは将来よくないことに変化するかもしれないし、今辛いことも将来の礎となるかもしれないのです。一つでも余分な仕事を「自分からやってみる」ことをしませんか?薬剤師養成課程で管理栄養士もとれるようになってしまいました。「師」業の一角の参入を許してしまったわけで保健師、看護師も栄養士のしごとはできるわけで、栄養士の立つ場は確実に狭まってきています。栄養士というものの業としてのイメージをこの際すっぱり捨て去ってあらためて再構築(ブログじゃないけど・・・すべてのリンクや繋がりを)しなければならない時期に来ているのではないでしょうか??
2007年01月29日
納豆が大迷惑してますね。納豆がかわいそうです。某人気テレビ番組で「納豆がダイエットに効果あり」と放送したら日本中の納豆が品切れになったそうですね。またいつもの「日本人の悪い癖が・・・」と静観していたらなんと方向が別の方を向いてきましたね。番組で使われたデータは「捏造」だったんだそうです。なにをか言わんやです。研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していたそうですよ。毎日新聞の報道によると同テレビによると、(1)被験者がやせたことを示すのに別人の写真を使用(2)米の大学教授の発言の日本語訳の一部をねつ造(3)被験者の一部の中性脂肪値が正常値になったとしたが、測定せず(4)納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつ食べた場合の比較で、被験者の血中イソフラボン濃度の結果をねつ造(5)被験者の血中のDHEA(ホルモンの一種)量検査のデータをねつ造、また、許可を得ずグラフを引用していたことが分かった。もともとこの番組は「まゆつばまゆつば」と思っていたから見ていないのですが(1)の別人の写真を使うなんて、あまりに幼稚。画像のモーフィングなんかで「使用前・使用後」を捏造するエステサロンの写真の方がまだしも高度なテクニックを使って偽造をはかっていますよね。それを盲信して納豆を買いに走る日本人もまた変。納豆なんて毎日の日常の食品だからふつうに食べていればそれでいいのにね。この騒動で納豆の有用性にケチがつくことが一番恐ろしい。納豆は大変によい食品なんです。ダイエットにだって霜降りの脂まみれの肉をたらふく食べるよりも何層倍効きます。ただし納豆ばかり食べたら、それはそれでよくない。なんでも「そればっかし」は絶対によくないのです。(絶対という言葉はおいそれとは使えない言葉ですがあえて使います)だいたいこの手の番組のよくない点は少人数も人の確からしくもない実験風のデータをさも確からしいデータのように言い立てるところにあります。人間なんて人様々だから10人やそこらのヒトの生のデータを示しても効果の判定の判定なんてできないものらしいです。ましてテレビ番組はしょせんおもしろければそれでよいわけ、論文でも学問的な検証でもないのだから、信じる訳にはいかないのですね。これを教訓としてテレビの見方を変えませんか?何が本当で、どこがあやしいか。まゆつばまゆつば、っていいながら見ると結構おもしろいものですよ。
2007年01月21日
今日は全国地栄協の幹事会に出席。来年度の地栄協の政策事業について話し合った。政策事業といっても格別政治活動をしようと言うことではない。政策とは協議会の事業を職域にこだわらず日本栄養士会の全体の活動のなかで主体的に協議会が何に取り組むかを提案して予算を獲得するというもの。いわば協議会ごとの予算獲得コンテストのようなもの。さて、地栄協は来年度に何をしたらよいか。議論百出。話し合いのなかで平成20年度より施行予定の健診後の「保健指導」に向けて会員の質の均質化と技術の平準化を目指しては、という案がでた。さて、ここで問題。地栄協の会員の年齢構成がどうなっているか。これは今集計中の会員実態調査の結果を待たなければ正確な実態はでないが知っている範囲での(自県の事を参考にしても)年齢構成は・・・高齢化。考えてみても私が栄養士会に入ったのがおよそ20年前。まだ40歳前だった。そのとき会の中心だった方も未だに中心に居たりして、私自身も還暦に近くなっている。自分じゃまだまだ動けると思っていたって、去年まで気にもならなかったことが今年はできない。バスのステップをトントンとおりられたはずなのに、今年になって1段ずつおりるようになった。周りを見回してみると仲間の構成が全く20年間変化がない。ってことは・・・・・外からも見たら年寄りの集まり?に見えるはず。いやだ~~という段階ではなく、これが真実。真実。真実は謙虚に認めなくては。だから、地栄協は学卒直後の若い栄養士を積極的に会員に引きずり込まなければならないのだ。いま、学生や求職中の若い栄養士が「開業栄養士」「自営・起業栄養士」に熱い視線を向け始めている。この機会を逃しては、ダメだとせつに思う。栄養士会のなかでの議論ではつい今までの業態のあり方にとらわれて「若い人を誘っても経済的な保証ができないからね~」で終わってしまうが「保健指導」が実施されればお金が動く。4000万人が対象と言うのだから1件あたり1000円(金額は全くの概算です。実際はもっといただかないと、仕事になりません、はい)としても4億が動く。5万人の栄養士の年収が総計1500億(平均300万円として。ちょっと安いけれど)。その400分の1のお金におそらく地栄協の会員が関われる。いままでにないことだ。上手く立ち回れば生活ができるかもしれない。保健師に蚕食させていい場合ではない。やはり専業でこの事業に当たる栄養士を養成する余地と必要があると、思う。でも分かってもらえないんだよね。現在の会員だけじゃ動きがとれないんだけれどな。栄養士の質の向上とか均質化とかはどこの職場だって同じことで、学卒直後の右も左も分からない新任の栄養士だって仕事に育てられて成長する。なんで地栄協の会員限っては質・質と言われるんだろう。どこまで質を向上させれば仕事を預けられるようになると言うんだろう。あまりに自己規制が強すぎるんじゃないだろうか。On The Job Training じゃダメなんだろうか。どこの職域だって新人教育をやってるんだけど。新人を育てなきゃじり貧になるのに。現に「高齢化」してるんだもの。地栄協会員だって仕事をリタイアすべき年齢ってあるはず。私だってそろそろ。前面の仕事ではなく後方支援にまわるべき時期があるはず。そしてできればこの後方支援(地栄の栄養士の教育・養成)が仕事として成り立てばそれでいいのだから。などと帰りの電車の中で考えてしまったことでした。
2006年11月11日
11月2日、社団法人宮城県栄養士会の一大イベント「いい日、いい汗、栄養まつり」が開催されました。薬剤師会・歯科衛生士会・健康運動指導士会に加えて今年からは看護協会も参加され充実した会となりました。来場者数はおよそ400人。内容はよつば乳業株式会社中央研究所長 元島英雅氏による講演イベント会場では骨強度の測定INBODYによる体組成の測定健康指導士による運動指導栄養士による栄養相談看護協会による血圧測定薬剤師会による「薬のクイズ」歯科衛生士会による「歯磨き指導」協賛各社の展示ブースもたくさんありサンプルもたくさんいただけました。なかでも東北生活文化大学の学生がボランティアとして参加してくださって大きな力にとなって働いてくださいました。若いってすばらしいね。寸劇「ランチョンマットウーマン」もなかなかの出来でした。とってもおもしろかったのがこれ!じつはこれ宮城県みそ醤油工業協同組合の出展。簡単みそ汁を飲もうという呼びかけなんです。みそ汁ってちゃんとしたみそを使ったらだしもいらないというお鍋もいらない具は・・・何でもOK。具で少し冒険してみてもいいんじゃない?という事パフォーマンス。なにしろみそ汁の具のことを「トッピング」というんですから。step1 お椀にみそを入れるstep2 トッピングを好みでセレクトして入れるstep3 ポットから熱い湯を注ぐstep4 よくかき混ぜてから飲む何とも簡単。あっという間。おいしい。ほんとにおいしい。トッピングもトッピ。柿の種あり、ポテトチップスあり、きなこあり、もちろんネギ・わかめ等の定番メニューもありです。コンセプトは「簡単」だから火を通さなくてもよい物が中心でした。一番の人気は「さばの水煮缶と生姜」と「アボガドとふのり」だそうです。この取り組みの「キモ」はちゃんとした味噌を使うこと。だし入りなんてまがい物の味噌ではなく本醸造の添加物なしの味噌。この日の味噌は味噌の品評会で金賞を取った佐々重さんのおみそ。それもかなりのお値段のものらしい。そこまでお高い物でなくても仙台味噌ならばすべて添加物なしの本物ばかり。どこのお店の物でもおいしいとのことでした。さすがは政宗公伝来の味噌の町。お試しくださいませ。
2006年11月06日
社団法人 日本栄養士会。いうまでもなく栄養士の職能団体として5万人の会員を抱える会です。身近の栄養士に「栄養士会にはいってる?」と聞くと「いいえ~」という答えが返ってくることがある。なぜ入らないか伺うとたいていは「会費が~~」と帰ってくる。今月号の日本栄養士会の機関誌「栄養日本」の3ページに「神保町だより」という記事があり、組織部長の尾籠悦子氏が寄稿している。会の機能や影響力の強化には会員の拡大や現会員の退会の防止が欠かせないと述べておられる。その中に会費5300円の用途の割合が書いてある。5300円の内訳は「栄養日本」誌代47.4%、会運営費33.7%、各職域協議会活動費18.9%となっている。「栄養日本」誌の会費に占める割合が約半分。読まなきゃね。実はこの頃「栄養日本」を丁寧に読むようにしている。結構役に立つ事柄や連絡事項、知っておかなければならないこと、政治政策行政の動き、他業種の動きなど有用な記事が満載なのだ。今月号にも昨年来会が「富士通総研」に依頼していた「栄養士制度の将来展望のための戦略的考察」という報告が出ている。栄養士大会の時に大冊の冊子で頂いてはきたが読みかねていたものがわかりやすく解説されている社会の変化に即応できる、機動力を備えた栄養士軍団になるためにはこういうレポートをよく読みこなしてその分析を用いる事が必要なのではないだろうか。いつも異業種交流会や起業セミナーなどで栄養士のビジネス感覚のなさを痛感するのだけれど、せっかくの(大金を費やして分析をしてもらったのだから)レポートをもっと勉強してみませんか?常勤だから関係ない、なんて言っていられない世の中の情勢なんですから。まして地域活動の栄養士はとくにね。
2006年10月25日
しばらくブログの更新をさぼってしまいました。気がつけば、なんと1月も過ぎてまった。この間にたくさんの事があって書ききれないんです。毎日、毎日刺激的。ここ2週間ほどはたぶんネットを開くことも出来ないほど忙しくなりそう。今日も福島まで行ってきました。福島で栄養士の方が「指定居宅介護支援事業所」を開設して大変順調に経営していると聞いたのでお話を伺いに行ってきたのです。この方は齋藤広子さんといって病院の栄養士を長らくなさったそうです。そして世の中の栄養士とちょっと違うのが病院の事務長までなさったと言う経歴。事務系の仕事、それも統括的な仕事をした経験を持っている栄養士ってあまり聞いたことがない。仕事の幅を栄養士という狭い処に押し込めるのではなく、外に向かって広げて行く姿勢がすばらしいと思いました。お会いしたら、笑顔のすてきな親しみやすい雰囲気の方でした。お昼をまでごちそうになっていろいろ栄養士の将来について話し合ったのですが、うなずける事がたくさんあってすばらしい出会いをいただいたと思います。彼女が力説するには、看護師、薬剤師、ヘルパーが介護事業所を立ち上げることが出来るのになぜ管理栄養士には認められないのか。おかしいじゃないの。と。そう、そう。そうなんだよね。私も以前某保険組合事務所に乗り込んで「産業保険の現場で医師からの指示による栄養指導をやってみませんか」とねじ込んだ事がありました。もとより「医療保険の点数」が医師の事業所のなかでしか認められていない事は百も承知の上です。でも、働き盛りの人たちがいかに受診しにくいか。勤務を抜け出して受診するなんて事がいかに難しいか。まして診療後の「栄養指導」に何時間も待つなんて、出来るわけがない。だから「分かっちゃいるけど、やめられない」と不適切な食事を続けてあげくに「透析」「脳血管障害」「心筋梗塞」で不自由ば体になったり亡くなったりする。健保組合としたって医療費の支払いで大赤字になる。予防のために栄養士が会社などに出前しても良いですよ、っていってあげているのに(ちょっと恩着せがましく)「それは医師の屋根の下でないから認められません」と剣もほろろ。だから、法律はそうなっているけど、運用の仕方じゃないですか・・・と粘ってみたけれど、おくらの食べ方が足りなかったらしく、だめでしたね。自前で栄養士の事業所を開設できたらもっと有効に働けるのに。クライアントの都合に合わせて相談事業が出来たらみんなが助かるのに。私なんて「コンビニ栄養士」を自称してますから、どこにでも出没しますよ。福島の齋藤さんもケアマネを取得なさって介護事業に参入出来た。だから栄養士の仕事がメインではないとのこと。「30年も病院で働いてきて、栄養士をしてきて、なんで「栄養士」の資格で自立出来ないのか、おかしいよね」、と言っていらした。「どうして栄養士だけが医師の直下に従属しなければならない、なんて絶対におかしいよね、そう思いません?」と。そうだ、そうだ。開業栄養士がこのごろ若い人の間で注目を浴びているらしい。学生もあこがれてるんだって。でも、独り立ち出来ない。特に医療・福祉の分野では。ここが問題。究極の隘路。何とかしなきゃ。日本中の管理栄養士・栄養士のみなさん。立ち上がりませんか?栄養士にも医療・福祉での栄養士業務の事業所開設を認めろって今のままではいつまでたっても、病院の、介護施設の従属物のままで終わってしまう。看護師・薬剤師・ヘルパーに認められていることがなぜ栄養士にできないのか。もっと考えませんか。栄養士会では「栄養士の質の担保、質の均一化のためにもっと研修をしろ、勉強しろ」といってますが、仕事の質をあげられないじゃないですか。目当てもないんじゃね。介護の世界で栄養士業務を使用とおもったら「ヘルパー」を取らないと出来ない、なんて変。だって仕事が違う。ヘルパー業務ももちろん重要だけど、もっと食に特化した業務、治療食の分野で活躍したいじゃないですか。それなのに別の資格じゃなければ参入ぢきないなんて、やっぱり変だ。がんばろうよ。声に出そうよ。ねっ。そうそう、齋藤さんの事業所は 大雲 指定居宅介護支援事業所http://www16.plala.or.jp/daiun/です。というわけで、(どんな分けだ???)、この1月間の出来事をひま暇にアップしていきますね。日付は順不同になっていまうかも。こうご期待。(たいしたこと無いかもしれないけど・・・)
2006年09月05日
「キキダスマーケッティング」おもしろい言葉でしょう?今、大注目を集めている中山マコト氏が提唱するマーケッティング法です。(今月号の日経ビジネスAssocie にも登場)それって何?と言うと下記の事だそうです。(ビジネス探偵団の後藤さんの記事から引用、一部書き換えた部分があります)☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆「販売促進がうまくいかない・・・」どうしたらよいかまずは最初のステップとして 商売繁盛を目指すのであれば もうこれ以上、自分で考えるのは止めてください!! 今すぐに! はぁ、 じゃぁ、どうすればいいんだぁって顔されたあなた!! その答えはたった一つです! 本当にシンプル その答えは・・・ 全部、他人(ひと)が教えてくれるということです! つまり お客さんの気持ちになって考える! それだけです。 すべての、販促のヒントは「人の気持ち・本音」のなかにあります。 逆に言えば、人の気持ちをつかむことで 「売れる販売促進」は簡単に実現できるんです。 (ホップ!)人の気持ちを訊き出すことで (ステップ!)あなたの販促企画が効き出す! (ジャンプ!)そしてあなたのビジネスが危機、脱す! これが キキダスマーケティングという発想法です しかもタダ!!! ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ね、これって私たちの、どうしたら患者さんの本音がひきだせるか、どうしたらその気になってもらえるか、という悩みの解決法として使えませんか?同じじゃないですか。「全部、他人(ひと)が教えてくれるということです! つまり お客さんの気持ちになって考える! それだけです。 」「すべての、販促のヒントは「人の気持ち・本音」のなかにあります。 逆に言えば、人の気持ちをつかむことで 「売れる販売促進」は簡単に実現できるんです。 」もっとも私たち栄養士は「販促」に使うのではもちろんありません。どうしたら行動変容につなげられるか、です。どうも、私たちは語りかけが多くなりがち。相手の気持ちを忖度すること無しに一方的にしゃべって、終わり。手応えはなく、糠にくぎ、むなしさのみ残る。ここから何とか脱出しませんか。技法はいろいろあります。私が今注目しているのはマーケッティング技法。特に営業トーク。相手にしゃべらせる、キキダス。なるほどね。これってコーチングやカウンセリングの技法にも通じる。この今注目の中山マコト氏のセミナーが仙台で聞けます。「人を動かすコトバのチカラ&バカ売れキャッチコピーの作り方」セミナー!! 開催大学での「栄養教育・栄養指導」の教育が役に立っているという実感はない。なにか別の技法を身につけなければ。世の中にはいろいろな商売があり、それぞれの技法があります。違う世界のやり方もちょっと覗いてみて、いいとこ取りしませんか?日時 8月19日(土) 午後6時 ~場所 仙台市戦災復興記念館 5階 会議室会費 1000円 (これって、あり得ないほど格安なんです)テーマ 「人を動かす言葉のチカラ&バカ売れキャッチコピーの作り方」(仮) このテーマも私たちにとっては魅力的。新規事業企画を立てても広報でつまずく。お客様が集まらない。人が集まるキャッチコピーは絶対大切。心に響くキャッチコピーは栄養相談の場でも大切ですよね。「あなたも、たった3日で「販促の(超)プロ」に変身できる! 訊き出す、効き出す、危機脱す!キキダスマーケティング 」すごいキャッチコピー。私は早速、引っかかりました。捉まえられてしまった。このパワーを少しでも、身につけたいと思いませんか?申し込みは下記のウェブサイトから申し込んでくださいね。詳しくはビジネス探偵団url http://www.e-touhoku.com/1/post_2.htmlこのキキダス・マーケティングで既存のマーケティング手法に喧嘩を売り続ける男!中山マコトさんのプロフィールはこちらから urlhttp://members.jcom.home.ne.jp/kikidasu-marketing/index.htmlhttp://blog.livedoor.jp/mac3939/archives/50282070.html
2006年08月02日
子どもの食事について取材を受けた。仙台の地元紙のタブロイド判のフリー誌。いろいろ話していて、私の考えだけど・・・と子どもの好き嫌いはあまり神経質にならなくてもいいだって、こどもだって好みはあるし、子どもが食べたがらない食品は往々にして子どもにとってあまり良くない成分が含まれていたりする。子どもの食わず嫌いは何かいやなものを連想してしまうなどで心理的に飲み込むことが出来ないことが多いとはなした。子どもと「食べろ」「食べない」とやりとりしていると絶対親が負ける。けんかになってしまうから。けんかになると、親は子どもに勝てない。しつけや諭しなら親は優位が保てる、でも。けんかは勝てない。だって泣く子と地頭には勝てないと言うじゃない。そこで、姑息な手を使う事をすすめる人がいる。先日もかの有名な某美人?国会議員にして料理研究家の女史がテレビで「今食べたのはあなたの嫌いなにんじん(だったかな?)のプリン(あれ?ケーキだったかな?)よ」と手柄顔に言っていた。相手がいい大人だったから良いけど、子どもが相手だったらこれは許せない。嫌いなピーマンや椎茸を刻んでハンバーグに混ぜて「ほら、食べられたじゃないの、えらい」などという人のいる。嫌いな物は器用に取り除いてしまう子どももいるのに。私は人をだますのが一番嫌い。だまされて気持ちのいい人はいない。まして嫌いな物をだまして食べさせられて、それもだました相手が親だったら、許せないよ。きっと。親不信に陥ると思う。世の中嫌いな物が一つや二つあったって良いじゃない。それで栄養が足りなくなるわけ無い。と思うから。鶏の皮のプチプチが嫌いで鶏が食べられない人がいる。良いじゃないの。豚が食べられるんだったら。戦争にでもなって食べるものがなくなったら、きっと食べるんだろう。と言ったのでした。今日、仲間と話をしていて、みそ味にすると嫌いなにおいが減るからいいのよ、おすすめよ。という。ふむふむ、なるほど。でも、おとなになってまで、そんなに嫌いな物を我慢してまで食べなきゃ無い物だろうか、とちょと思ってしまった。嫌いな物は嫌いなんだよね。体に良いからって食べるんだろうか。私の嫌いなもの、っていうか食べられないもの。あんこ特に白あん。牛乳。牛乳をごくごく飲んでいる人や練りきりを食べて居る人を見ると、見てるだけで首の後ろがさわさわしてくる。と言うくらいダメ。なんとしても、食べられない。仕方ないときは目に涙をにじませて、飲み込むしかない。つらいのよね。個別栄養管理という。好き嫌いくらい認めてもいいんじゃないかしら。それこそ代替食品をお勧めすれば良いことなんだから。信頼関係を壊さぬ事と絶えずたべられるかもしれないよ、と言う働きかけは必要かもしれない。子どもに関しては。だって食べられないものがあるって言うのは不幸な事だから。食べる楽しみが減ることだから。育ちあがった大人は、嗜好は大切に尊重してあげなくちゃね。
2006年07月27日
今朝、メールを見たら東京の某テレビ局の番組を作っているという会社から問い合わせのメールが入ってました。医療情報バラエティ番組を作っているのだそう。その番組のなかである医師が「アメリカ人はお肉を食べないでいると、必須アミノ酸が摂取できず、3日で倒れた。 しかし、日本人はお肉を食べなくても、大豆製品(味噌汁・納豆・豆腐)などから必須アミノ酸を摂取しているため、問題ない」と言ったのだそうだ。そこでアメリカ人と日本人では、必要とするアミノ酸の種類は、体質的に違うのか?日本人にとって「大豆製品」は肉の代わりになるのか。肉を食べなくても問題ないのか。というおたずねでした。そこで「ロース80gと卵1個」の組み合わせと「豆腐・凍り豆腐・油揚げ・なっとう」の組み合わせのアミノ酸組成の比較を表にして送りました。「ロース80gと卵1個」の組み合わせと「豆腐・凍り豆腐・油揚げ・なっとう」の組み合わせのアミノ酸組成の比較です。リジン・メチオニン・トリプトファン・ヒスチジンが明らかに低い。コメントは以下のように書きました。動物性食品の方がアミノ酸組成が優秀(効率的)で、植物性の食品は過不足が多いと言われています表は動物性食品(豚ロース80gと鶏卵一個)を食べたときと植物性食品(豆腐100g、凍り豆腐10g、油揚げ20g、納豆一パック)を食べたときのアミノ酸組成の比較ですこの量はだいたい1日に食べる量を考えました)総じて植物性食品の方が少ないのが分かるのですが、大豆製品の赤マークは特に足りない物です。成長に必要なリジンやヒスチジンが特に不足しているのが気になりますビーガンの菜食主義の方がお元気に暮らして居るのは知っています。最近の研究では大腸の中の細菌が関与して多少の必須アミノ酸の合成が体内でも行われるらしいとはきいていますが詳しいことはわかりません。専門家にお尋ね頂きたいと存じます。アレルギー等で動物性のたんぱく質を制限すると成長阻害が起きることは知られていますのでやはりあまり一つの物に偏るのは良くないと思います。すると夕方電話がありました。なんとしても「大豆食品を工夫して食べれば、肉は食べなくてもよい」という結論に導くような構成を考えたいらしい。ステーキと(200gくらいのだそうです)とスープ、サラダのメニューにちょうど見合うような大豆食品を使った献立は出来ないか?というのです。「見合うような」と言ってもアミノ酸にこだわった番組の内容のようだから、単にたんぱくや脂質の一致ではだめでしょう。アミノ酸の組成も一致させることまで求められたら、出来ません。と断ってしまった。まして、「肉を食べなくても大丈夫」。日本人は大豆を食べ付けているから、大豆を食べてりゃいいの。というコンセプトは論外です。などと言ってしまった。管理栄養士としての立ち位置からはそんなことはいえません、と。50億の人間の中にはもしかしたら全く肉を食べません!と言う人がいるかもしれない。でも、それは一般化できる理論ではない。どうしてテレビメディアは極端な話に乗っかりたがるのだろうか。先日もある番組で1人の医師が「朝ごはんは食べない方が体によい」と言っていた。会場の人はその話にどよめき(テレビの事だから演出家もしれないが)「やっぱり。食べなくてもいいのね」というリアクションだった。朝ごはん食べないのは勝手だけれど、あなただけじゃないの?医学部に入るために時間感覚が狂ってるんじゃないの?と、思わずテレビに毒づいてしまった。扇情的な文言に悪のりしがちなメディアの特性をしっかりふまえて、テレビをみましょうね。と言うわけで、全国デビューの道を摘んでシマッタかもしれないのでした。(もっとも名前も、管理栄養士という肩書きも番組では出しません、と言ってたけど。それはそれで、なんだかなあ、栄養士ってそれだけの存在なんだって思わないでもなかったのでした。)信じることに反することは、やっぱり出来ないしね。そのテレビ局の系列局は仙台にはないけどね。
2006年07月25日
高校の調理実習で食中毒が発生。ちょっとびっくり。原因菌はカンピロバクター。調理実習で食中毒が発生するとは。あり得ないことではないと思いつつ、あまり注意が行き届いていなかったかもしれません。調理してすぐに食べるし、さして問題は起こらないだろうと何となく思っていたのですがおきてしまった。カンピロバクターは鶏肉や生肉、簡易水道等につくという。今回の原因食物がなになのかは新聞やテレビでは報道されなかった。調理実習では食品はすべて食べてしまうし、残りないので検査の方法が無い。おそらくは生肉かとも思うが、わからない。ここで問題。高校の調理で生肉を食べるとは考えにくい。ではなんで感染したか。明らかに調理器具の二次汚染によるものと思われる。まな板や包丁、ふきん、ボウル、ザル。それらが菌に汚染され、生で食べるサラダや漬けものなどが汚染される。食べるまでの時間が短い実習中に中毒を起こすほど菌が繁殖するものなのか、あるいは菌の毒性が強いのか。どうも強いらしい。比較的少ない菌量でも感染が成立するし、低温に強くて4℃でも長期間生存するとのこと。鶏肉などの肉類は本菌により汚染されている可能性が高い。そして、もっと恐いことも。死亡例もあるのです。それとどうも「ギランバレー症候群」の原因ではないかと言われ始めているらしい。ギランバレー症候群とは突然運動障害や最悪呼吸障害を起こすこともある病気ですが原因がよく分からなかった。最近カンピロバクターに感染して10日ほどたったころに発症するようだと言われ始めました。恐いですね。いままでの中毒例を見てみると学校の調理実習でも何件か事故が起きている。親子丼が多い。やはり鶏肉。しっかり加熱することが必要なようです。同時に、肉・魚を処理する調理器具と、生で食べる食品のを扱う調理器具とをしっかり区別することが大切ですね。調理実習のでは受講者に衛生知識を伝えていくことも実習の目的の一つですね。「自分のため、みんなのため」に事故を起こさない、家でも安全に食事を作る。そのための実習であるべきなのだと、思います。でもこれが、なかなかむずかしい。今日も糖尿病教室で実習したのだけれど、あれあれ・・・という場面に出くわしてしまった。今日は生の魚や肉は無かったのだけれど、気をつけなければ。日本栄養会では今、会員の損害保険への加入を検討しています。進展しつつある訴訟社会への対応として「対人補償」を目的にしたものです。もし、調理実習が原因で健康を害するようなことがあったら大変です。起こらない無いように万全の注意を払うこと、そしてもしおきたら十分補償を担保しておくこと。やはり必要なことと思います。
2006年07月20日
先日、某地域包括支援センターの所長よりお電話がありました。腎不全の患者さんの栄養指導をお願いできないだろうか、とのことでした。詳しい話がお聞きしたくてそのセンターに足を運んで来ました。その患者さんは格別地域包括支援センターの利用者さんではないらしい。受診している病院の看護師より打診があったのだそうです。「退院するのだけれど食事が心配だから地域で栄養士の支援がうけられないものだろうか」と言うのです。「病院でも栄養士が指導はしているのだけれどどうも理解していないようだ。家に帰ってからゆっくり指導してくれる制度は無いの?」と聞かれたのだそうです。いままで個人的に患者さんのお宅に伺っての栄養相談はしたけれど医療サイドからこのような働きかけがあったのは始めて。たいていは医療サイドに「病院以外の栄養士が何を出しゃばって」みたいな扱いだったのです。個人の栄養アドバイザー(コンサルタント?)として医療再度と連携してなにかお役に立ちたいと願いながらなかなか医療の壁に跳ね返されてきていたので今回はとてもうれしく思いました。聞けばお一人住まいでお身内もなく、糖尿病で、腎症があって、でも自立で介護保健の適用にはなっていない。公の手の届き難いケースともいえるようです。保健センターの在宅訪問の栄養士も動いてはいますが頻回の訪問はでき無いはず。まして保健センターからの訪問は予防が主ですから治療のための指導はしません。医療サイドからのデータの提供も詳しくは無いはず。(私が訪問の仕事を辞めてから事情が変わったかどうか、分かりませんが)個人的な栄養士として私が動けば当然費用が発生します。負担はなるべく軽い方がいいけれど、こちらも無料でというわけにも行かない。なにか方法は無いものかと思案しているところです。たぶんこのようなケースはこれからもたくさん出てくることでしょう。栄養士会の栄養ケア・ステーションの整備が急がれますね。
2006年06月24日
このところちょっと忙しかったのと悪性の風邪をひいてしまってブログの更新もメールチェックも怠けていました。頭で考えていることが手に伝わらない感じ。打ち違いばかりでいやになってしまいました。さて、昨日は朝もはよから始発で東京へ。第2回全国栄養士大会に参加してきました。10時に渋谷のちょっと先の大学に集合なんて、一昔前なら考えられないよね。当然前泊付きの日程のはず。電車が速くなっていいんだか、悪いんだか。一日のうちに700km以上の距離を時速300kmの早さで移動するなんて体にいいわけ無いと思いますよね。もっと生物学的に許容される範囲の速度で移動しないと、キッと後から何かが起こるはずと思ってしまう。さて、栄養士大会。中村会長の挨拶ではじまりました。短くてよかった・・・特別講演は厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長 矢島鉄也氏「新たな健診・保健指導のあり方」」と題してたくさんの統計資料を示してなぜ「保健指導」が重要なのかを説明されました。「健康日本21」が平成12年から施行され17年に中間の評価が発表されました。また平成17年から平成26年までの10年間を実施期間とし、「生活習慣病対策の推進」と「介護予防の推進」を柱として健康寿命を2年程度伸ばすことを基本目標とする「健康フロンティア戦略」が「フロンティア21」として施行されました。健康日本21の中間評価は惨敗。肥満は増え、野菜の摂取量は減り、朝食の欠食率は増え、運動習慣は減りました。糖尿病の有病率7%の増。糖尿病性腎症で透析になる人は毎年1万人弱ずつ増えている。これじゃ保険制度が持たない。そこですでに病気にかかっているとはいえないけれど、抛っておけば確実に病気になってしまうという「グレーゾーン」の人々(これが半端じゃない人数、4000万人だって)の生活習慣を適正に導くことによって出来るだけ(せめて25%でいいから)健康を維持できるようにしたい。そのために検診後の「保健指導」を義務化する。これが新しい医療制度改革の理念。「保健指導」が義務化というのは大変なことですよね。指導に当たるのは「保健師・管理栄養士」とさだめられました。事業の主体は各保険者(健康保健組合や各自治体)。さあ、誰がこの仕事につくのか。私たちしかいないじゃない。フリーの開業栄養士の活躍の場が提供されましたよ。といって喜ぶのは、ちょっと早い。地域活動栄養士(開業の栄養士)に対する業界の目の冷たさをひしひしと感じた1日でもあったのです。講演会後段のシンポジウムでは京都方から「地域活動の栄養士は自分の都合を言い立ててマンパワーとして期待できない」といった内容の発言がありました。つまり、地域活動栄養士は「遊軍」として期待してるのに、期待にこたえない。使えない。といわれたのです。地域活動栄養士って遊軍? 主力ではない? 何故そんな風に思うの?だって、地域活動栄養士(開業の栄養士)はそれで食べていこうという栄養士。より良い条件の仕事があればそちらを取ります。霞を食べて生きているわけじゃないから。みんなそれぞれ決まった仕事をもっているから。それが勤務している給料とりとは違って、駒割をしてちょこまかと動いているから自由がかえって利かない。基本的に開業栄養士は「ピン芸人」とおなじ。差し替えが利かない仕事。指名で、あなただからといって依頼される仕事が多い。私今日は休みますから別の人をなんてありえない世界です。熱があっても、目が廻っても、親の死に目にあえなくても決まった仕事はしなければ。それほど厳しい世界です。一瞬々が勝負の世界。結果が悪ければ次の仕事はない。だから私たちは必死です。1つの仕事を引き受けたらその数倍の準備と勉強をしなければならない世界です。昨日と同じことをしていればよいなんて生ぬるい世界ではありません。なおかつ、販路の拡充を自分でしなければ。常に涼しい顔をして足は必死にもがいているなければ沈んでしまいます。つくづく勤務者がうらやましい、けど、この面白さは止められません。有給をとって無償ボランティアが出来るひととは根本的に違うのです。急に何時のいっかに来いといわれたって、動けない。世間並み以上の報酬を出してくれれば、他の仕事を調整してでも行きますよ、ということなんですよ。まあ、たいていはその仕事が面白そうだったり、社会的に「意気に感じる」ことのできるようなものであればほいほい乗ってやることも多いのですがね。日本栄養士会ではこの頃二言目には「開業栄養士への支援」などということを言い出していますから、こんごはちょっとは変ってくるかもしれません。期待できるかもしれません。
2006年06月19日
東北農政局の方から(知らない方でした)メールをいただき、表題のシンポジウムをきいてきました。女子栄養大学の香川学長が基調講演をなさるというので楽しみにしてました。主催は東北地域食糧自給率向上協議会と農水省東北農政局。会場に行ったらお集まりの方はほとんど男性。まあいいんだけれど、お役で動員かけられた人たち?中に知った顔の栄養士仲間もちらほらいました。聞けばもう何年か連続して開催されているらしい。東北地域食糧自給率向上協議会は地方公共団体、農業者・農業団体、食品関連団体、消費者団体、経済団体、それに政府(東北農政局)がメンバー。食品関連団体に宮城県栄養士会もはいってました。よかった。(でも、食品関連団体か??)農政省の局次長の講演があり、いかに日本の食糧自給率が低くなっているかを話されました。今のカロリーベースでの自給率40%を10年後には45%にしたい。それには生産と消費の両面から具体的な対応を重点を定めて実行していくとのことでした。具体的名方策の細かいところは、良くは分からなかったけれど、がんばって!ですね。親戚に農家がたくさんあるけれど、みな農地を委託して本業は別になっています。農家とは言いがたい。年老いたおばたちが腰をかがめながら畑を耕してほそぼそと近郊園芸を支えている。次の世代は、もう誰もいない。畑はあるけど出荷するほどはつくれない。昔からのお客さんが待っているからと80を迎えるおばがリヤカーを引いて作物を売っている。まあ、楽しみの「ほまちかせぎ」(仙台弁でお小遣いかせぎ)市場に出るような野菜はもう工場生産物と同じで、生産計画のもと品質管理という名の生産調整や薬物処理がされている。ここにはおばたちのような自然の畑作物の出る幕はないし、元気はないようなきがする。消費者の意向がこうだから、ときれいに整備された野菜は、なんだか怖い。楽しみにしていた香川芳子学長の講演は、一般的な栄養のお話に終始した。4群法のよさを強調されていたが、社会的にはむしろ食事バランスガイドにそった話の方が良かったのではないかしら。女子栄養大だから、4群法に固執するのもわかるけど。講演の後フロアから今度栄大に入学が決まったという若い方から次のような質問があった「栄養の大切さは良く分かった。しかし現実には友人などにも忙しかったりすると食事を抜かしたり、簡単に済ませたりするひとが多い。こんなときどうしたら良いですか?働いている人などがどうすればきちんとした栄養を取ることが出来ますか」良くぞ聞いてくれました。答えは「お料理は大変なんかじゃないです。栄養も4群法の3・3・3を守れば簡単にとれます。たのしんでお料理をすればいいんですよ」って、これはないんじゃないですか?簡単なお料理もできないほど世の中の人は切迫しているんですよね。だから、社会全体をちゃんとご飯を食べる余裕の持てるものにして欲しいんですよね。心理的にも、時間的にも。3交替、4交替で休みなく動く機械に人間が合わせられてる社会。お父さんが今日のうちに帰れない社会。野菜が電灯のしたで、いや今はLEDなおどという人工の光のしたで作られる社会。どこかおかしい。女子栄養大学の学長にそこを糺すような発言を期待した私は、甘かったみたいです。その後のシンポジウムでもそれぞれの場で産直にがんばっている方々のお話が披露されました。中で、おやっと耳をそばだてたのは農事法人で水菜の栽培をしているかたの話でした。シンポジウムの話題は地産地消です、あくまで。安心安全がキーワードです。「今年の冬は寒さが厳しく、水菜の生育がはかばかしくなかった。注文にも応じかねる事態だった。そこで他の生産者から購入して(譲ってもらって?)出荷した。」あれれ、それはないんじゃない?安心安全はどうするの?信頼関係は。農業が、食産業が経営中心になるとこうなるのかな、こんなでいいのかな?消費者の信頼をどこにおいてきちゃったのかな。まだまだ、消費者と生産者、流通との溝は深いなと感じたのでした。
2006年03月03日
このブログの「お気に入り一覧」」にも掲載してある影山なお子さんのブログ「パルマローザ 影山なお子 ダイアリー」の今日のお題がこれ。 在宅栄養士と開業栄養士の違いって・・・。長い間私たち勤務先を持たないフリーランスの栄養士は「在宅さん」と言われてきた。厚生省(現厚生労働省)の役所言葉のなかに「在宅栄養士」があった。行政の事業のなかでいわば人手の足りない部分を埋めるために便利に使われてきた栄養士を一括りにこういったらしい。だから、嘱託やパートタイムで役所で働く栄養士、行政の保健行政のなかで時間単位に雇われる栄養士を「在宅栄養士」といったらしい。これが勤務先を持たないフリーランスの栄養士すべてを表す言葉として認知されてしまったようだ。ところがこの「在宅」。世の中の変化で「在宅」が在宅介護、在宅療養、などサービスを受ける側の人々のおかれている状況を表す言葉になってしまった。保健所などの教室で「在宅栄養士の***さんです」などと紹介される。あまつさえ「いつもは家にいてこういう保健所の教室などを時々手伝っていただいている方です」などといらない紹介までされたりする。受講者からは「奥さん、いつもは家にいて何してるの?」などと聞かれてたりする。親しみがもてていいのかも知れないけれどとても違和感を感じてしまう。「今日の講師の管理栄養士・***さんです」という紹介でいいのに。また在宅栄養士といわれるとなぜか職業人としての気合がはいらない。所詮は主婦のお楽しみの稼業なのか。なら、自分からアクションを起こして事業展開をする栄養士稼業をなんというのか。私はただ単に「管理栄養士」でいいと思う。栄養士・管理栄養士は職種の名前であって仕事の仕方とフィールドは病院であったり、学校であったり、福祉施設であったり。それと同じジャンル分けに従えば全領域栄養士。これじゃ分かりにくいしね~。栄養士会のジャンル分けによれば「地域活動栄養士」つまりは勤務先を持たずに自宅を拠点として栄養士会に在籍している栄養士という位置づけ。しかし会員の活動フィールドがすべて「地域」であるとは限らない。ほとんど他のジャンルに入れない人々のような意味合いが濃い。臨時の栄養士として様々な職場で働く人、退職した人々、休職中のひと、栄養士として働く意欲はないけれど会員のままでいたい人なども含まれるからだ。私は自分を紹介するときには「管理栄養士の***です。自営でやっています。」といっている。開業栄養士というのも分かりにくいような気がする。起業当初は開業でもいいのかもしれないけれど年数がたってくると、なんだかね。それに弁護士だって税理士だって、医師だって「開業なんとか」とは言わないもの。自営と自分からいうのも変な気がするけれど、自営業の事業主として届けをだしているからにはその気概を持っていたいから。今年、介護保険のみなしが本格稼動する。地域包括支援センターへの栄養士の参入も期待されている(本当か?)。食育の場面でも、生活習慣病予防の場面でも、高齢者低栄養予防の場面でも。いまこそ栄養士が関わらなくて、何のための栄養士。栄養士会の中村会長が「栄養士活動はボランティアではない。質の高いサービスを提供してそれ相応の報酬を得るように努力すべきだ」と発言されたという。この言葉は私たち地域活動の栄養士(全領域栄養士または自営栄養士)に向けての言葉でなくてなんだろう。3月10日・11日横浜で全国地域活動栄養士協議会の全国代表者会議と公衆栄養研究大会が開かれる。講演は2題。中村栄養士会会長影山なお子氏のお二方に講演を頂く。どちらも今栄養士、特に自営の栄養士ががんばらなくちゃ、という内容になるらしい。影山氏は「栄養士のためのブラッシュアップセミナー」などを頻繁に企画開講されている。またコーチングの手法を食の場面に取り入れた「食コーチング」を提唱。実績を積み重ねられている今一番輝いている方。講演をお聞きできるのを今から楽しみにしている。
2006年02月24日
私の屋号「管理栄養士事務所 D&N サポート システムズ」はいままで私のパソコン上にありました。個人事業として届けてあるので法的?には存在したのですが、実態は自宅。このたび名実共に「管理栄養士事務所」を開設する運びになりました。自宅近くのマンションをお借りすることができ、事務所・教室・アトリエとして始めることにしました。急に決まったことなので細かいことはこれから詰めていきます。4月より活動を開始できるようにがんばりたいと思っています。事業内容としては食事療法教室お父さんのための夕食教室(一杯飲みたいけど健康が心配なお父さん達の食べ方教室)栄養士さんたちのパソコンお助け教室などなど。準備しなければならないことが山ほどでてきそうで、たいへん。乞う、ご期待です。
2006年02月21日
あけましておめでとうございます。2006年が皆様にとって幸多い年となりますよう。さて、正月早々画期的製品のニュースが飛び込んできました。カロリーアンサー。食品の「エネルギー・たんぱく質・糖質・脂質・重量」をなんと30秒で測定する器械です。現在発売に向けて製作中とのことです。開発したのは青森の株式会社ジョイ・ワールド・パシフィックという会社で青森県工業総合研究センターと共同研究のすえ製品化したのだそうです。近赤外線を物質に当てて透過してくる光の波長を測定することによりエネルギー・たんぱく質・糖質・脂質・重量が分かるというものだそうです。webpageはカロリーアンサー確かに私たちが栄養計算に使用している食品成分表はある程度の誤差がありますし、今食べようとしている料理そのものの数値ではないです。もし、今まさに食べようとしている料理のエネルギーやたんぱく質の量が即座に分かったら、どんなにいいでしょう。いろいろな場所で言い続けてきた「こんなものが欲しい」とう叫びが実現しそうです。製品の当面のターゲットは外食産業やコンビニ、デパート等らしいです。但し、価格が250万~300万(日経レストランの記事による)とちょっとどころでなく、お高い。数が出ればもっと安くなるのかしら。このような製品が出るのはうれしいんだけれど、使い方を間違っては大変。エネルギーとたんぱく質、脂質、糖質の比率(食べた方)を良く知って使って欲しいと思います。エネルギーが少なければそれでよい訳でもないし、たんぱく質が多いからよいというわけでもない。そこに「栄養士」の出番があるのでしょう。食育の出番でもありますね。2006年はいまこそ、栄養士よ野に出よ、食のエバンゲリストになれ!って叫ぶ年になりそうです。
2006年01月03日
日曜日に相馬市までいってきました。相馬には低たんぱくの治療用食品を扱っている業者さんがあります。本業は海苔屋さん。でも、低たんぱくの治療用食品を求めて遠くから患者さんが通ってくるそうです。私が勝手に私淑している出浦先生の研修会には欠かせない人物でもあります。患者さんばかりでなく、栄養士もいかにして「分かってもらえる栄養指導とはなにか」を聞きに集まってくるとのこと。今回はじっくりと彼の話を聞かせてもらいました。なぜ患者さんが頼っていくのか。治療用の食品なら他にも専門業者がたくさんあるはず。何が患者さんの信頼を勝ち得ているのか、知りたくて行ってきました。わかったこと。患者さんの立場で考えることが出来る人だということ。私などはつい「腎不全食って大変、なるべく避けたい」などと思ってしまう。心のどこかで「でんぷん食品はおいしくないから、奨めるはどうかな」などと考ている。そのような食事を食べざるをえない方たちのみになって「共感、同情」「なんとか1日でも普通の生活が長く続けられるようにお手伝いしたい」と親身になって考えたことがなかったように思う。通り一遍の栄養話を聞かされる患者さんはさぞ腹立たしかったことだろうと猛反省しました。厳しい状況にいる方の本当の力になれる栄養士って、やはり人間性が問われているのだと、つくづく思う
2005年12月13日
保育園の給食管理をパソコンを使って処理するソフトを作っています。ここ5年間くらい80以上の保育園の栄養士さんにお会いしました。大ベテランから新卒の方までいろいろです。それぞれ一生懸命お仕事に励んでいらっしゃいます。なかでとっても印象的な方が。初めてお会いしたときは保育園に入られたばかりのころでした。その園は家庭保育室から認可保育園になったばかりで園児数も少数でした。初めての栄養士のお仕事に熱心に取り組んでいらっしゃるなあと感心していたのです。その方がブログを書いていらっしゃることを知りました。是非訪問してみてください。http://ameblo.jp/betty4chia/仕事を楽しんで、目的を持って、計画的に保育に参加していらっしゃる様子がよくわかるブログです。仕事が”仕事”でしかなくなることが多いのですが、彼女は違います。仕事に目的と計画が感じられるのです。そして楽しんでいるようです。なかなか栄養士が仕事を続けられない保育園も多々あるのも事実です。園の中で一人だけの専門職だから保育士との関係がうまく取れない、園長が食事を理解してくれない、などいろいろな繰言をお聞きすることも多いです。でも、同じような条件のなかで、いきいきと仕事を続けている栄養士は何かが違う。仕事を楽しむ余裕が(気持ちの上で)あるような気がする。どんな職場、現場でもそうなんだろうと思うけど、熱意が他の人を変える原動力になる。若い栄養士がこんなにきちんとした仕事をしているのを知ってとてもうれしくなりました。がんばろう、栄養士。
2005年12月10日
21日に南三陸町志津川にいってきました。気仙沼保健所の依頼で「みやぎ健康の日講演会」で食育について話してきました。参加者は100人ほど。食生活改善普及員や栄養士、地域の方々などでした。食育基本法やら栄養教諭の制度が始まったなんてことやら、いろいろな話をネタに「食育って日ごろの生活そのものなんじゃないの~~」って話を90分。食育基本法が制定されても具体的に何をどうするのってことは良くわかんないです。元気がいいのは外食産業だったりして。食育の一端を担うんだって。農水省は自給率を上げるために食育をとり上げてるし。みんな同床異夢なんじゃないかしら。そんなことをしている間に、食文化の崩壊は確実に進み、箸のそろえ方を知らない子ども(もしかしたら大人も)やお茶碗やご飯茶碗のおき場所を間違える子どもが育ってしまう。当たり前のことを常に「目にさせる」ことが私たちがしなければならない一番の食育なんじゃないかしら。居酒屋さんのチラシをみるとなんか食器の配置が変!と思うことないですか?結構有名な和食やさんでも「変!」な広告を出してるところが散見されます。変だ!って言わないとね。それが身近な食育だものね。
2005年11月22日
聞いた話です。某中央紙に出ていた記事の話だそうです。ある小学校のある組で一部の親から「給食費を保護者が支払っているのに子どもに”いただきます・ごちそうさま”と言わせるとは何事か。」との抗議が挙がったのだそうです。担任の教師は「おっしゃるとおりです。今後”いただきます、ごちそうさま”は言わせないようにします。」と言ったそうです。私に教えてくれた栄養士は「なんということ。こんな教師がいるなんておかしい。」と憤っていました。食事を始めるときに「いただきます」というのは日本だけらしいです。いただきますというときには明確に誰に、とかなにを食べるから、とか限定しません。いただきますと挨拶するのは まずは食べものそのものに 食べものを作ってくれた農家や漁師や工場やいろいろな人に 料理をしてくれた人に 食べものを購うお金を得るために働いてくれた人に そしてすべての自然に言い尽くせないほどの感謝を込めて、のはず。それを指導せずに「言わせません」などと言う教師は、教師の資格がないと私もおもいます。「いただきます」に相当する言葉は英語にもフランス語にもないそうです。「いただきます」を自然にいえる子ども、その意味をしっかり理解している子供を育てるのが食育なのではないかしら。
2005年11月17日
8、9、10日と3日連続で保育園の調理担当者研修会のお仕事をしてきました。テーマは「配慮食と鉄の摂取に着目したおやつ」でした。鉄は厚生労働省が求めている保育園での給与量をクリアできない栄養素です。今回はとにかく子どもが喜んで食べてくれる鉄の多いメニューを考えました。同時に大量調理にも対応できるレシピであることも大切でした。参加者は保育園の調理員、技師、栄養士です。さすがに調理に手馴れたみなさん、5品と言うハードなメニューを時間とおりにきっちり仕上げてくれました。メニューは簡単肉まんじゃがいものガレットそば粉のクレープ餃子 de フラワーカップ餃子 de お好みレシピの説明をしていてちょっとしたカルチャーショックを受けたのは、「千六本が分からない」といわれたこと。基本的な調理用語がすでに死語になってしまっているらしい。もっとショックだったのは千六本が分からないならと「マッチ棒くらいの太さに切って」といったらそれも分からないらしいこと。出来上がったのは、拍子木のような千切だったこと。あぁ、難しい。
2005年11月10日
今日は夢メッセ宮城にて食育のお話をしてきました。子育て応援団・すこやか2005と言うイヴェントが開催されています。河北新報社とミヤギテレビが主催です。「今伝えよう、世界の模範、日本の食習慣」と題してちょこっとお話をしてきました。たくさんの子供づれがいて、大盛況でした。行政や公的機関、保育所などのいろいろな組織が出展してお役たち情報や体験機会を提供しています。お医者さんや歯医者さんの相談のコーナーや幼稚園の先生のアドバイスコーナー、お楽しみのお遊びコーナーなど盛りだくさんの内容のです。
2005年11月05日
子ども自身が企画・運営する食育プログラム━「レッツ弁当(^_-)-☆ツクツクツクツクつくろうyo」━というセミナーに参加してきました。去る10月20日、仙台市東六番町小学校において開かれたもので宮城学院創立120周年記念「東北へ!国連子ども権利委員さんを招こう」宮城プロジェクトの一環でした。これは女子栄養大学院教授の足立巳幸先生が代表をしている食生態学実践フォーラムが主催する「食事作りセミナー」に参加した一人の小学生が同級生にバランスの取れた食事とは何かを伝えたいと工夫した試みが発端になっています。この小学生アヤッペが夏休みの研究として「食事作りセミナー」で覚えた3・1・2弁当箱ダイエットを自分なりに工夫してフェルトやスポンジなどで料理のサンプルを作り栄養のことや食べ方をレポートにまとめて提出したそうです。ところが、その研究を担任は家庭科の工作として展示した(マスコット類の手芸と思ったらしいとのこと)。アヤッペは純粋に研究として出したのに、と傷ついたらしいです。そこでその思いを「食事作りセミナー」で教わった宮城学院の平本福子教授にメールをしました。平本先生はすばらしい研究だからぜひお友達みんなに広げていこうと提案。東六番町小学校(東六小)では地域子ども教室(放課後に教室を開放して子どもが自主的に遊ぶ取り組み)が開催されており、スタッフと平本ゼミの学生とがサポートして「子ども自身が企画・運営する食育プログラム」がはじまりました。プロジェクト名を 「THE☆弁当酢”」と名づけました。なぜって、ビートルズに倣いたかったんだそうです。今回はそのプロジェクトの一部始終を子どもたちがパワーポイントを使って説明、実際に「3・2・1弁当箱ダイエット」を体験するというコーナーもありました。会の運び方も、献立調理も、司会進行もすべてが8人の4年生~6年生によっておこなわれました。セミナーの部分ではPPTを使って、お互いのインタビューなども含めてしっかりとシナリオが出来ており見事な発表でした。後段の実習では調理された料理と弁当箱が用意されたいました。「3・2・1弁当箱ダイエット」は・年齢・身長に応じて必要エネルギー量を計算します。・その量と同じ容量の弁当箱を選びます。・弁当箱の半分にご飯をしっかりと詰めます(横にしても隙間が空かないようにしっかりと詰めることが大切)・残り半分を3等分して1/3に主菜を詰めます。・残りのスペースに副菜をしっかりと詰めます。これで、面倒な計算無しに栄養のバランスが取れた食品の選択ができます。弁当として食べなくてもお皿にうつせば普通の食事になります。という食事の仕方です。THE☆弁当酢”ではこの考え方を他の小学生に伝えるのに夏休みの2日間を使ってイベントを開きました。その流れです献立を立てる献立の料理をフェルト等でサンプルを作る(これは参加する人数分用意する)等の事前準備をしておきました。1日目主食・主菜・副菜を説明ぴったり弁当箱探しをする持参の弁当をスケッチする3・2・1にあっているかをチェック料理のサンプルを弁当箱に詰めてみる2日目THE☆弁当酢”のメンバーは弁当に詰める料理のを作る玉子焼き、から揚げ、焼き魚、ナスとピーマンのみそ炒め、胡瓜もみ、大根の煮物、レタス、トマトなど。弁当箱の大きさを紙に写し取り、そこに食べたい料理を書いて見る(弁当の設計)設計図に従って料理を詰めるそして出来上がったお弁当を持って遠足。アエル29階で景色を眺めながらいただきます、をしたそうです。THE☆弁当酢”のメンバーはこれで終わらず、コンビに弁当の分析も行ったということです。仲間の小学生からも好評で、何よりもやり遂げた満足感。すばらしい。子どもの力。それを引き出す指導者の力。手を引き引っ張り揚げるのではなく、子どもの育つ力に手を添えることの大切さ。発表する子どもたちのはれがましい顔を見ながら、大切なことを教わりました。国連子どもの権利委員のロー田.クラップマンさんも参加、日本の弁当をジ作中。
2005年10月28日
今日はみやぎのまつり。雨は降らない!のジンクス通り、夜来の雨もすっかり晴れ好天になりました。「朝ごはん食べさせ隊」出動。栄養士仲間7人と宮城野区の区民祭「みやぎのまつり」出展。お父さんと子どもをターゲットに「朝ごはん作成キット」(お結びとキャベツとピーマンと卵、ウィンナーのセット)を買っていただいて自分で作って食べてもらう、というトンでもない試み。100セット用意しました。それはもうたくさんの人々が行きかうのだけれど、「ご飯作ってみない?」と声をかけてもなかなか「やってみる」という人は少ない。でも「やってみたい!」というの子ども何人か。お父さんと一緒に作ってくれた親子づれの写真です。 お母さんが「やってみたら?」と奨めても「ううん~~」としり込みする子も多かったですね。なんでだろう。子どもが「やってみたい!」といっても、「いいから」と通りすぎてしまう子供づれも何組か。きっと子供はやってみたかったらしく何回もやって来ては覗いていく。なんかかわいそう。今回は1セット400円で販売したのだけれど、高かったのかな。でも!チャレンジした子どもはみんな「作れた!」とうれしそう。やらせてあげればいいのにね。今回は子どもに焦点を当てましたけれど、シニア世代もターゲット。ボウイスカウトのリーダーの方々もチャレンジ中。
2005年10月16日
昨日は「仕事の質」と言うことを肝に銘じることがありました。昨夜の「女性にための起業セミナー」、質問タイムになったら参加者のお一人が手を上げて発言なさいました。「7、8年前栄養士会に電話で病気の食事療法について相談しました。そのとき相談に当たってくれたのがあなたでした。そしてお手紙でも教えてくださって、今でもそのときの名刺と手紙をとってありました。このセミナーのコメンテーターの名前を見てもしかしたらそのときの方か、と思い参加しました。やはりあなたでした。本当にありがとうございました。」びっくりしました。その方は電話のあと会においでくださって、お話をしたのだったと思います。息子さんのご病気のことでのご相談でした。その病気について私は当時あまり知識もなく、真剣に調べ聞き合わせたりしてお返事を書いた記憶はありました。そうだ、あのときの方だ、と思い出しました。こんなに長い間手紙を大切にとって置いてくださり、思い出して下さるなんて、本当にうれしいことです。仕事ってどんなときも、どんな方にも「気を抜かず、手を抜かず」誠心誠意勤めなければならないのだとおもいました。これが逆の場合であったら、きっと知らないところでマイナスの働きをするのでしょうね。栄養士会の電話相談のしごとも、いわば会への奉仕みたいなもの。なかなかしてくれる人もいないようです。でも、働く場を与えていただけたら、そして真剣に勤めたら、知らず知らずのうちにプラスの気を、廻りに自分に与えてくれるのですね。
2005年10月13日
昨日、ご自宅に訪問してお話を伺っていたらこんなことを言われました。私・「病院にいったら栄養士に食事法について教えてもらいたい、としつこく希望してくださいね。」利用者さん・「栄養士さんに一応は教えてもらったんですよ。でも、良く理解できなかった。」私・「しつっこく、ここが分からない、って聞いたほうがいいですよ」利用者さん・「ええ、栄養士さんもいつでも聞きに来てくださいね、って言ってくださったんだけどでも、何重にもドアをあけて奥の奥に居るんだもの、行きにくいですよね。」そうか、そうだ!なんで栄養士はあんなに奥の奥に居るんだろう。確かに私もいろんな病院でずうずうしく栄養士をたずねていったけど、奥の院に栄養士の部屋があったよね~。患者さんが気軽に行けるところではないよな~。やはり栄養士は病院の入り口に「栄養士詰め所」(ちょっと古臭い言い方ですけれど、栄養士ステーションと言う名前が栄養士会の栄養ケア・ステーションと紛らわしいので)を作るべきですよね。そして、お花やフードモデルなどをカワイク飾って、お茶と等をサービスしつつ世間話でもしたらいいでない?と思いません?そうか、地域での栄養士活動もそうなんだ!地域の「栄養士詰め所」を作らなければ!がんばろう!!!!
2005年09月22日
いよいよクリニカル栄養業務を始めました。懇意にしている医師からの依頼です。栄養士を雇用しておくことが難しいから希望の患者には自費で栄養相談を奨めたということでした。ご自宅に訪問しての仕事です。この取り組みにはいろいろ問題も多くあります。主治医が変更になると継続ができるかどうか不確定です。栄養士の勤務する病院の患者さんであっても栄養士に話を聞いてもらうことがむずかし場合が多いようです。長時間またなければならなかったり、身体的な状態によっては疲れて待っていられなかったりします。自宅で落ち着いた状況で説明を受けたいとの希望があるようです。でも、多くの人が費用を負担して栄養士を利用するかといったら、それは無理でしょう。開業の街の医院でも気軽に栄養士を利用していただけて、保険も利用できたらいいのに、とつくづく思います。病院でだって栄養士はいるのに利用しづらい。栄養士の絶対数が足りない。どこにいるのか病院の中で行方不明の存在でなく、いつでも「そこにイル」存在になって欲しいです。
2005年09月22日
「これでよく生きてられましたね~」ある病院で「栄養指導」を受けたとき、初対面の栄養士に開口一番こう言われたそうです。たしかにその患者さんの病状はあまり良くはない状態だったようです。でも、こういわれた患者さんとそのご家族は頭が真っ白になってその後なにを聞いてきたのか全然覚えていないそうです。言葉って難しい。栄養士がどういう調子でこういったのか分かりません。親身になった様子だったのか、あきれた調子だったのか。少なくとも患者さんにとってはよい印象ではなかったようです。突然病状が悪化して医師より厳しい診断を突きつけられた直後のタイミングを考えると、言葉そのものよりもイントネーションとか、栄養士の側の心遣いだとかが重要になりますね。相手の心と言葉をブロックしてしまう一言が不用意に口からでにないように修練を積まなければなりません。カウンセリングの「共感」ができる栄養士になりたいものです。
2005年09月20日
全国地域活動栄養士協議会組織強化懇談会と食の最新情報・地区別研修会(なが~~~い)の東日本大会が、終わりました。会場が松島。地元なので、幹事としてはちょっとがんばりました。というより宮城県の役員・会員の皆様の大きなご援助とご協力のもと、大変にすばらしい会となりました。ありがとうございました。今度の組織懇のテーマは「栄養士大会で示された重点課題たいする各都道府県地栄協としての対応」ということでした。国の健康フロンティア戦略に関連して栄養士大会において糖尿病予防と高齢者低栄養予防(介護予防)に積極的に関わっていこうということが採択されました。各単位社団法人栄養士会でどのように取り組むか、各地栄協として能動的に取り組もうと思っているかをテーマとして話合われました。各単位社団法人栄養士会では今年度中に栄養ケア・ステーションを立上げ泣ければなりません。地栄協がこの栄養ケア・ステーションにどうとり組んだら良いか、それが糖尿病予防と高齢者低栄養予防(介護予防)にどう関連させるのか。他職種とどのように連携をしていったらよいのか。すべてが手探りですが、今までになく積極的な動きが感じられた会でした。食の最新情報・地区別研修会は事例発表が3題・ふれあいデイホーム事業の開設から今日まで ・健康づくり・介護予防教室 「食事と懐かしの名作映画の会 ・米粉パン普及料理教室を通した食育活動いずれも新規の事業を立ち上げにさいして助成金や他団体との協働をし運営をしている例が報告され、新鮮な刺激を受けることができました。講演はこれからの栄養士に必要なカウンセリングスキル~体験し、感じよう~と題して福岡県立大学教授 小松啓子氏でした実は研修会の参加者を150名集めるのが本当に大変で、宮城県の会員には無理ヤリ参加を要請した気味もありちょっと気が引けていたのですが、この講演をきいて無理にでも参加してもらって良かったとおもいました。栄養士が陥りやすい話術の罠を先生は指摘され、どうしたらクライアントと良い関係を保ち行動の変容に結びつけることのできるカウンセリングをすることができるかについて演習を交えて3時間ご指導くださいました。参加した会員からは参加してよかった、いけなかった人は損したね、といったうれしい感想をたくさんいただきました。秋というのに、猛烈な暑さの中ご参加下さった大勢の皆様、お忙しいなかご協力くださった宮城県の会員の皆様、本当にありがとうございました。
2005年09月07日
2、3日前教育テレビの番組で若人の就業援助のための番組を見ました。あしたをつかめ平成若者仕事図鑑若い女性のパテシエが話題の主でした。小さいころからお菓子屋さんになりたくて製菓専門学校を卒業しあこがれのケーキさんに就職。でも配属されたのは店頭販売の部署。そこでいやいやながらも店員として半年。そのときは格別何も感じなかったらしい。待望の製菓部門に配属。今は仕込みを任されるようになった。毎日真剣勝負の連続。勉強熱心で向学心に富んでいる彼女は腕を磨くのに必死のようす。ただひたすら卵をあわ立て、砂糖を混ぜ、粉を混ぜの毎日。それなりに手ごたえを感じる日らしいのだが、インタビューに答えて「仕込みを完璧にできるようになろう、とがんばってるとがんばること自体が目的になってしまう。ともすると食べるお客様の顔を思い浮かべることを忘れれてしまう。そんな時、お店に立って販売した時の客様のうれしそうなお顔を思い出すんです」お店のオーナーがこれを狙って販売に半年当たらせたのかは分からないが、これは私たち栄養士・調理師にとっても大切なことではないだろうか。「給食」を調理場から出してやればそれでおしまい。と思っていないだろうか。今まで、父や母の入院生活を見ていると、この原点が一番ないがしろにされているように思えてしかたがない。
2005年08月17日
このところの種々の研修会で気になっていること。それは、in take と out take 食べるが先?使うが先?ということ生活習慣病を予防することが高齢化社会へ向かっての社会資源の効率化に重要というのはみんなの認識のようです。そのために「健康日本21」とか「食事指針」とかが策定されていろいろな施策が講じられています。生活習慣病の原因の大本は「肥満」。これも共通認識。肥満を治せば生活習慣病の進展は抑えられる、これも共通認識。ではどうやって肥満を解消するか。あるいは高血糖などの状態を是正できるか。今日のシンポジウムでも最後の講演で総務省健康福祉プロジェクトの「健康コンサルティングシステムの概要」のなかでいまプログラムされているのは健康教育プログラム「運動」の運用実験が10月より稼動するそうです。これは宮城大学内の地域連携センターにあるコンピュータに参加者がとうろくしてバーチャルとリアルで「運動メニュー」に取り組むプログラムを実行して改善度の評価をしてもらうというもの。ここで問題はin take と out take 食べるが先?使うが先?食べるという行為に関しての視点がこのプログラムにはないのです。運動はいうまでもなく out take使うほう。では、生体内にどのくらいのエネルギーの蓄積があってどのタイミングでどのくらいの運動をすれば一番効率的で負担のないものなのかを知るためには食べるほうin take を抑えなければ、ダメなんじゃないでしょうか。「運動してるのよね~」「食べないのにね~、太るのよ」「どのくらい食べたらoutなのかしりたいのよね~」の声には答えられないじゃないですか。今までのこの手の健康プログラムは食べちゃった後の後始末だけしかしてこなかったと思う。「これからどのくらい食べても大丈夫か」(今日の食事の範囲で)の指標をしめすことができないじゃないですか。食べてしまった、しまった!明日どのくらい運動したらいいんだろう!じゃあまりに悲しい。ユビキタス技術で「今私に必要な食事の量は***くらいです。もう食べ過ぎています」とリアルタイムで確認できる機器があったらいい」と発言したら、並みいる男性陣は「いや~、おいしく食べられなくなるから~」とおっしゃる。でも、もしかしたらこれを食べたら、飲んだら、明日はぎょっとするかもしれない、などと心配しながら口に入れるより「そうか、じゃマグロのトロはよして冷奴にしとこう」などと自己管理できたほうがよほど気持ちが良いとおもいませんか?これからの健康プログラムは、前向きに「あとこれだけ食べられる!うれしい」に変えていかなきゃ。
2005年08月03日
このところ立て続けに研修会に参加しています。今日は「次世代健康福祉・介護情報基盤技術開発コンソーシアム(ATWC)シンポジウム」というのにいってきました。面白かった!次世代健康福祉・介護情報基盤技術開発コンソーシアム(ATWC)とは7月5日設立されたばかりのもので設立趣意書によれば我が国は本格的な高齢社会へ移行しており、社会コストを低減させるための健康増進の取り組みが緊急の課題とされています。 健康サービス産業を支える新たな情報基盤技術と情報産業が強く求められ手いています。日本及び諸外国の中心となる企業や大学・試験研究機関や仙台フィンランド健康福祉センターい研究開発プラットフォームの構築を目指して設立します。(抜粋です)とあります。仙台市で推し進めているフィンランドとの提携事業「フィンランドプロジェクト」の展開について、ユビキタスネットワーク、技術ロードマップとその応用として研究開発の展開、情報の基盤技術と産業化、コミュニケーションロボットの開発、健康コンサルティングシステムについて、などなど10時~6時という長時間に盛りたくさんの講演がありました。なかでも興味を引かれたのはユビキタス・マイクロコンピュータと福祉産業、モバイル技術とコミュニケーションでした。ユビキタス・マイクロコンピュータでは名刺の半分程度の大きさのセンサーサーバが実際に稼動し、画像も送れリアルタイムの生体情報が遠隔地にも遅れるということが大きな驚きでした。ウェラブルでどこででも情報がとれる、また感情を認識させて(音声のリズムなどで)うれしいのか、悲しいのかなどを判別できるようにするというのです。おもしろいですね~。ケータイの進化が福祉・健康産業にどのようにかかわってくるのかは以前からとても興味をもっていました。というよりはもっと積極的に「利用」できないものかと考えていました。ケータイのスペックがほぼPCより7、8年遅れているとのことで、ならできる範囲は・・・といまだしなのかなと思いました。成長途中の機器なのかな。7、8年前といえば、デジカメが使えるようになって画像もそこそこ使え、lotus123がふうこらふうこら言いながらそこそこう動いていた時代。そのスペックでも何かできることはあるはず。なんといっても、国民の80%が持っているPCなんだから、使わなくちゃ。PCが8年たってやっと手に入れたネットとの親和性をはじめからもっている機器として、もっと使い道があるはず。とずーと思ってました。ましてSDカードなどを搭載してデータをためることも容易にできるのだからね。などと、心の中に溜め込んでいたことを講師の方々にお話しすることができて、今日は良い日でした。家に帰ってみたら、乾いているはずの洗濯物は水も滴る良い男、じゃないけどしっかりと雨にぬれていました。なんと!明日はフィンランド健康福祉センターを見学しに行きます。
2005年08月03日
夕べは今度立ち上げ予定の事業の仲間3人と共に「コミュニティビジネス起業家セミナー入門編」に参加。仙台市情報産業センター主催で加藤哲夫氏のコミュニティビジネスの概要についての講話すでに事業化を果たした方達の実践編のお話交流会というものでした。実践編の講師はデュナミスの渡辺一馬さん、岩手で雑穀レストランをしている安藤直美さん、仙台で高齢者配食サービスをしている柳沼芳美さんでした。渡辺さんは、forest-sendaiやdream gete などのMLでお名前を知っていましたが、実物はやはり人間的にたいへん魅力のある若者。こういう人を排出する宮城大学もたいしたもんだと納得。いろいろ言われたけれど野田前学長の路線は良かったんじゃないの?今回は食にかんしたことが話題だったせいか参加者のなかに栄養士が何人かいて、ちょっとびっくり。あういう場所で「栄養士です」と名乗る人にあったのはほとんど始めて。良い出会いができてよかった。今度立ち上げ予定の事業も構想10年。今まではどこで話しても空回りするしかなかったのにこのごろいろんなところで歯車が廻りだしたような気がする。時節は備えて待てばいつかは来るものかも知れないと、ちょっと期待しているこのごろです。
2005年07月27日
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