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今日はバイオインフォマティクス推進事業の研究進捗会議でした。みなみな科研費申請書シーズンということで、結構くたびれている先生が多かった。LIBRA回転関数の中の人も、ひどくお疲れのようで元気がなかったです。Piyotaは早起きして早朝の新幹線で10時前に品川について、まず大学院生のA君と一時間対策会議をしたりしてたので、結構くたびれていたけれども・・・LIBRAのなかの先生はそれの比ではなかった。うんうん。それからY市大鶴見のK教授も結構くたびれてまして、一足先に帰られてしまった。先生、腰お大事に・・・この時期、予定されていた海外出張キャンセルになって本当によかったですね・・・。そのK先生からは、大学における学位審査の制度的難しさの問題について相談を受けました・・・K先生も大変そうです。Piyoも一時期同じラボにいて、英文学術論文の共著にもなったことがあり、現在京大でがんばっているT君の件です。何があったのか大まかには理解していますが、研究のデータその他の進捗状況にはまったくタッチしていないので、なんとも援護射撃が撃てません。ただはっきりわかっているのは、T君は本人が自覚してなりふりかまわずにあと半年前に動きはじめていれば、余裕で学位がとれていた、ということです。そもそも、T君は、現在とりくんでいるテーマ以外に、もう一本論文を書くだけのデータを持っているのに、なんだかんだ理由をつけてこれまでそれを投稿するための準備を延ばし延ばしにしていた、もしくは努力を怠っていたのです。もちろん、その成果は、あくまで修士論文の延長での小ネタなので、トップジャーナルに出すのは難しいでしょう。でも、切り口を変えて整理して丁寧に議論すれば、それなりにそれなりのところに出すには十分のネタで、それができていれば学位取得も奨学金返済免除申請もはるかに楽だったのに・・・。今年5月には別の論文がPNASに出たので、T君が論文を出すチャンスは今年ももう一度あった。それを書かなかったのはなぜなのか、正確なところはPiyotaにはわかりません。Piyotaはあとで述べるうちの学生さんに特有の一種のプライドのせいじゃないか?と思っているのだけれども、一部の先生の意見ではそもそもそれだけの処理能力がないのではないか、という観測もあります。なので、断定的に書くのは危険なのだけれども、どうも2004-2006年にうちのラボに在籍していた大学院生やポスドクの人の中に、悪性のCNS症候群(トップジャーナル症候群)が蔓延しており、そのせいで冷静かつ客観的な判断ができなくなっているんじゃないかなあ?と思われます。もちろん、現実的であること、というのは「見た目のカッコ良さ」とは無縁です。でもほとんどの研究は、地味な作業の連続であり、退屈な繰り返しの連続であり、でもその中に小さな知見や発見があり、それを積み上げてはじめて華々しい研究に結び付くのではないか、ということ。Piyotaの好きなドメインハンティングなんていう研究スタイルは、サイアクに地味な分野なわけです。それを覚悟しないとやってられない。でも、トップジャーナル症候群に毒されると、そういう地味な部分をすっとばして、自分だけが運良く脚光を浴びれると勘違いしてしまうのではないでしょうか?でも、これは、鶴見の大学院講義でNature Jpn編集部の人に講義してもらったりしたカリキュラムにも功罪がかもしれません。鶴見にかぎらず、大学院生の人材難に泣く多くの大学院大学は、学生を勧誘する時に、「ほ~ら簡単、あなたもわたしもトップサイエンティスト」みたいな宣伝をしがちになるのです。今日のお昼 http://www.ilgrappolo-damiura.com/ パスタ絶品今日の晩御飯 http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13031313/ 地中海料理ナイス ワインも満足FORTEのなかのひと(T師匠)の壮行会を兼ねて、EzCatDBのなかのひと(NN師匠)からアロマテラピーのレクチャーをうけながら、地中海料理を堪能してワインをごちになりました。Theodora(目黒)最高。なお、このお店はとある昼食blogでも有名なeF-siteのなかのひとのご推薦です。K先生どうもありがとうございました。ということで、来年度、なんとしても米国出張をしますので、よろしくお願いいたします。T師匠のUC-Berkeleyでの益々の大活躍を心からお祈り申し上げます!! (^-^)__V
2007.10.29
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いやあびっくりしましたね。なぜ?T4-lysozyme?誰しもがそう思ったことでしょう。えっと先週、今週とNature→Scienceに連発してGPCRの立体構造の結晶構造解析の結果が出ました。ひとつはStanford大学から(こちらも実は方法論を含めて二報)、(ref1/2).もう一つはScrips研究所から(方法論も含めて二報)、(ref3/4).こうして考えると2007年はG-protein coupled receptorの構造生物学において極めて大きな進展のあった年であったといえるでしょう。いえ、まだ2007年終わってないんですけど。なので2007年のGPCR関係最大のニュースは(1)human b2 adrenergic receptorのX線結晶構造がref1/2の抗体との複合体を使ったlipidic-cubic-phaseの結晶化と、ref3/4のT4-lysozymeとの融合タンパク質の解析結果で決まりでしょう。(human b2 adrenergic receptorはリガンドを受容してシグナル伝達を行う受容体なんで、既に構造が報告されているロドプシン型とは、やっぱりインパクト違いますもんね~。でも実は2007年それだけじゃないんです~。(1)のニュースのインパクトの影にかすみがちで、あまりニュースにならなかったので知らない人も多いかもしれませんが、(2)B-class GPCRにおいては(つまり細胞外におよそ150-200アミノ酸のリガンド結合ドメインを持つやつね)、細胞外ドメインとペプチドリガンドとの複合体の立体構造が3種類(NMRで二種類、ref 5,6; 結晶で一種類, ref 7)も決定されて報告されちゃったんですね。で、ドメインハンティングPiyota的には、こっちの後半のほうの比較っつうのもなかなか面白いです。これ、もともとは助教のT先生が科研費申請書の絵を作ろうとしていて気づいたんですが、リガンド(阻害剤)の結合の向きや場所がそれぞれ違うんですね。しかも細胞外ドメインの二次構造も結構違うし。方法論の問題なのか、本質的な問題なのか議論が分かれるところではありますが・・・、でも重要なグッドニュースが一つ。これだけ受容体によってまちまちだったら、ホモログが解けて報告されたからといって、自分が解析中のターゲットの研究を途中で諦めてしまうという理由にはならない、ということ。解いてみるまで詳細はわからない、というまさに本流の構造生物学のテーマになったようです。リンク はこちらref 1 Rasmussen SG et al., Crystal structure of the humanbeta(2) adrenergic G-protein-coupled receptor. Nature. 2007 Oct 21;PMID: 17952055ref 2 Day PW et al, A monoclonal antibody for G protein-coupled receptor crystallography. Nat Methods. 2007 Nov;4(11):927-9. PMID: 17952087ref 3 Cherezov V., et al., High-Resolution Crystal Structure of an Engineered Human b2-Adrenergic G Protein Coupled Receptor. Science. 2007 Oct 25; PMID: 17962520ref 4 Rosenbaum et al., GPCR Engineering Yields High-Resolution Structural Insights into b2 Adrenergic Receptor Function. Science. 2007 Oct 25; PMID: 17962519ref 5 Grace Cr., et al., Structure of the N-terminal domain of a type B1 G protein-coupled receptor in complex with a peptide ligand. Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Mar 20;104(12):4858-63. PMID: 17360332ref 6 Sun, C., et al., Solution structure and mutational analysis of pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide binding to the extracellular domain of PAC1-RS. Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 May 8;104(19):7875-80. PMID: 17470806ref 7 Parthier C et al., Crystal structure of the incretin-bound extracellular domain of a G protein-coupled receptor. Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Aug 28;104(35):13942-7. PMID:17715056あとでPubMedへのリンクいれときます。ところで他人事ですが、某ターゲットタンパクプログラムでは、かなり多くの研究グループが膜蛋白質の結晶化に取り組むようなことを宣言しておられました。バキュロつかってモノクロやT4L融合蛋白質つかって、というアプローチだと、予算規模的にかなりきついと思うのですけれども、大丈夫なんでしょうか・・と他人事ながら心配になってしまいました。いえ、ほとんどは単なるリップサービスじゃないかとおもうのですけれども。
2007.10.27
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というわけでHPLC分取の日である.分析用カラムに試料を少々オーバーロードして何回も繰り返して打つ.1サイクル一時間.そのうち,フルにつきそっていないとまずいのは15分くらい残りの時間で書きかけの論文を仕上げたり,T先生やA先生や大学院生KI君とディスカッションしたり,S先生と雑談したりする.それなりに深刻な話題もあったりして...あなどれない.そうこうしているうちに集中力が限界にきて疲労が極に達し,ふと気付くと左眼の結膜から出血していた.目,まっか.年に一度くらいこうなるのだが日中にみまわれたのははじめて.疲れているなあ,俺.ともあれ今日は金曜日.明日はJをインフルエンザ予防接種につれていくのである.本日の読書ソフトバンククリエイティブ.GA文庫樋口明雄著 天使が堕ちた街これまでに樋口明雄氏著のハルキ文庫のハードボイルド2冊を読んだ.狼は瞑らない と 光の山脈 である.どちらもある意味山岳小説という趣があり,肉体的にタフだが不器用な主人公が険しい山岳地帯で黙々と歩く,という内容が非常に気に入ったのだ.そして今回.なぜかSFである.未来のニューLAシティ(大戦争があって米国の都市政策や環境は大幅にかわっているが,ようするにブレードランナーみたいな舞台らしい)に超アナクロな刑事が馬鹿でかい銃をぶっ放して,アナクロな日本人ヤクザ崩れと死闘を演じて,中国系のキュートな美人テロリストが助けに来るのである.楽しい作品なんだけどなあ・・・・GAだからっていくらなんても若者に媚びすぎでしょ?いや,媚びていないか・・・美少女も妹もコスプレ美人も出てこないしな.ではなんなんだろう,この違和感.戦争後の荒廃と復興を遂げた新しい世界の描写も,冷静に考えてみると矛盾だらけなわけだし.人物造形で,ビミョウに手抜きをされている気がする,話の展開もビミョウにご都合っぽいし・・・そのあたりが違和感の正体なのだろうか?あと,もうひとりの主人公エンジェルに絡む登場人物が,あっけなく殺されすぎてしまうあたりが,どうも癪者の意図がよくわからないのだ.でもまあ.GAの読者も年中美少女小説を読んでいるわけには行かないでしょうから,たまには樋口の本格?SFハードボイルドを読んで,よいハードボイルドの香りとはこういうものだ,というのを味わって,つぎあたり「光の山脈」を読んでください,ということで.ほんのちょっとだけもの足りないけれども悪くない小説であった.
2007.10.26
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発端は、今年の暮れの生物物理学会の蛋白質フォールディング関係のワークショップに話し手として誘われたことである。Piyotaはいまだ論文執筆中(投稿準備中)状態から抜け出せない例のH/D交換法の話をしようと思い、誘いを受けたのであったが、いくらなんでも同じネタで二回も三回も講演するというのはたとえオーディエンスがちがうといえども気持ちがよいものではない。そこで、新しいデータを付け加えようと思い、膜表面でへリックスをとると考えられるペプチドを解析することにしたのであった。そこでそのサンプル調製をしに、HPLC分取のために京都大学にいくことになったのである(やれやれ)。だがその前に、まず午前中に京大吉田キャンパスの藤吉研にいき、細胞を分与してもらい、それを神戸に運ぶ。神戸についたらいくつかの書類なりメールなりを処理する仕事がまっていて、それを片付ける。それが終了してから京大桂キャンパスに着いたのが午後3時。それからHPLCをセットアップして・・・と、結局終バスの一本前まで仕事をしていたのであった。つかれた~・・・
2007.10.25
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今日もダブルブッキングの日である.午前中,大阪大学蛋白研でNMR測定.どうやら緩和時間の測定は順調にいっているようです.昼までその途中経過をチェックして,I先生とくつろぎながらお昼をたべて,午後大学に戻って3時から講義なのだが,その前に科研費の修正再提出版を仕上げて,講義の準備をする.さて,しばらく前にうちのラボのNMR構造計算環境を強化すべく,「大学生協オリジナルパソコン」からUNI-D2Gという機種を購入していたのだが,調査不足で,実はこのマシンLINUXがインストールできず偉く苦労していたのであった.何が問題なのか?マザーボードのチップセットIntel-G33Expressのチップセットの,とくにSATA関係のインタフェースがまずいのである.2007年9月の時点では,すんなりこれをインストールできるLinuxディストロはないのではないだろうか?ちなみに,うちらではVine3.2/4.0/4.1 と試していずれもダメ.新品のSATA-HDDが入っているにもかかわらず,認識しないのである.やれやれ,である.で,どうすればいいのか,というともうちょっと投資すればよいのだ.つまりPCI対応のSATAインタフェースボードを突き刺して,HDDはそこからつないでやればよいのである.それをするために,なるべく安価なインタフェースボードが必要である,ということで,通販で頼んでおいたSA-PCI/2R [PCIバス用 Serial ATAインターフェイス] x 1 (アイオーデータ)(楽天で買うならここ)が本日届いたのである.この板,Silicon Imageのチップを使っているようでVineですんなり認識してくれる.ただし!RAIDに使おうとすると二台HDDつないでも一台にはしてくれないらしい(たとえばここの記事参照 http://d.hatena.ne.jp/kinumi/20070930/1191160612)ともあれ,ようやくUNIV-D2Gが稼動するようになったようです.よかったよかった.
2007.10.23
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秋が長いこと暑かったと思ったらいきなり朝晩の冷え込みが目立つようになってきた。そういう時、体を温めるようないっぱいの寝酒を、と思うのは人情であろう。ここしばらく、仕事も溜まっていたし、上手に息抜きしなければそれこそ精神の平衡を欠いてしまう(・・・あ、もちろん鬱病にはアルコールは厳禁です、はい。逆に言うと楽しく寝酒が飲めるうちはまあ大丈夫なのかもしれないです)というわけで、久しぶりにGRAPPAを飲むことにする。このまま貯蔵庫で寝かせておいても放出するあてがしばらくなさそうなので、3年前のオーストリア出張時の帰途、フランクフルト空港で購入したGRAPPAを空ける。ALEXANDER CRU "AQUA DI VITA" Uve 当時で25ユーロくらい。 これが大当たりでした!! この銘柄、フランクフルト空港の定番商品になっている模様で、日本ではこれまでついぞ見かけたことがなかったのだけれども、フランクフルトでは今年も売っていた(ので今年も買いました、はい)んだけれども。芳醇なブドウの香りとやわらかい口当たり、さわやかな後味。どれをとっても、最高、これまで飲んできたいくつかのGRAPPAの中でもかなり上位のランクイン、の優れものです。なおビンと包装は透明と銀色を基調にしたとてもシンプルでかつ格調高いデザイン。というわけで欧州の学会に参加する皆様。航空会社のご利用はルフトハンザを。フランクフルト経由なら、おみやげはぜひALEXANDER CRU (GRAPPA)を。
2007.10.21
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忙しい・・・・!一日に二つも会合を入れると心身ともに疲れ果てるのだ。やれやれ。午前中、九時半より、本部キャンパスにて産学連携関連の会議。関西は大雨。気温あがらず、肌寒い。午後からのセミナーの準備がまったくできていないので、新幹線で新神戸まで行き、そこからタクシーで本部校舎に向かうことにする。会議の内容は某S社との共同研究契約締結、研究助成金受け入れ。がんばるぞ~~。会議は11時前に終了。11時15分新神戸発ののぞみで京都へ。京都駅ちかくのカフェで昼飯がてらセミナーの準備。本日午後は京大医学部にてセミナー。そのまえにホストのK先生、W先生両氏の研究内容を話していただき、研究交流をする。なかなか興味深い。とくに興味深いのがキータームである「膜骨格membrane skelton」という用語。この分野の先駆け的研究者でもある楠見先生も使っておられる用語らしい。気に入りました。というわけで、なんとかセミナー準備も間に合い、持ち時間60分ぎりぎり使ってセミナーしました。魚肉ソーセージ友の会副会長(別名JのGF)の人とかが聞きにきてくれました、どうもありがとう。
2007.10.19
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鬱、入ってます(^^;)正確には、鬱でも抑うつ症状でもなく、蓄積疲労による無気力状態。昨晩は三宮に宿泊して、睡眠時間も十分とって、食事も楽しんで、とリラックスと疲労回復に努めたのだけれども、それでも現在締め切りを控えている科研費の仕上がり具合と今後の作業量を考えると、どうにも落ち着かずリラックスもできず・・・。やれやれ。困るのは新しい文章、うまい言い回し、斬新なアイデアなどがまったく浮かばないこと。まあ、ともかく、なんとかこの締め切りを乗り切って、週末ゆっくり休養すれば回復することでしょう。#余談ですが、思いついて通販で作務衣を買ってみました。週末には届く予定。
2007.10.17
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金曜日は体力を限界まで使い尽くしたのでへとへとであった。月曜日には、先週事務に提出した科研費のドラフトの修正版がもどってきたので、それを訂正して再入力するという作業が待っている、のだが、集中力あがらず。機械的になおせるところだけ、ちょこちょこといれていくのが精一杯という感じである。さて。金曜日の研究交流会、おおむね好評だったようだ。みなそれぞれ反省しつつがんばってほしい。好評なんで、まあ年一回くらいはやりませんか?という意見があって、Piyotaも基本的には賛成である。というわけで来年はもうすこし科研費締め切りにバッティングしない時期に、日程を調整して、行おうと思う。恒例行事化するのだったら、せっかくだからかっこいい名前をつけようとおもい、考えてみた。Chemical, Synthetic and Structural Biology Workshop (CS2B)というのはどうだろう。基本的にはペプチドデザインなどを主とする研究交流会である。我々はドメイン解剖学を活かしたSynthetic biology的なアプローチを続けていこうと思う。ところで、先週末に助教のT先生に教えてもらった、ちょっとブルーな情報。あるいは起死回生?ともかくこのNatureの論文二報。[1][2]。どちらもVps4のMITドメインの複合体構造。まあ過ぎたことはしようがない。一人で酒でも飲もう。それにしても、最近Yokotaにも言われたことなのだが研究というのは本当に「人」で決まるなあ。
2007.10.15
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昨日が,うちの大学の事務の今年度の科研費の「第一次締め切り」だった.結局なんだかんだで今週は毎晩4時間くらいしか寝ていない日々が続いて,実はあさから頭が朦朧としているのだけれども,以前からの「大学院生の研究をもりあげよう」の企画で,名古屋工業大学の田中研究室を訪問して,大学院生M2同士の研究発表会を行う「他流試合」をしたのであった.PiyotaはNMRの基礎と緩和の話をした.田中先生からはペプチド合成と設計の総説をしていただいた.そしてあとは日大のK「社長」(8年ぶりくらいか?)もまじえて楽しい会となった.一日中集中していたから疲れたけどね.帰りの新幹線の中では,「抹茶ひつまぶし 日本一弁当」を食した.美味である.満足度高いのである.だがそのあとは,もうもう目をあけていられないほどくたびれて,帰宅.泥のように眠った.そういえば助教のT先生が,Vps4に関してなんとも残念な,だがおそらくよろこんでいいような論文が立て続けに二報Natureに出ていたとか.帯田君,おめでとう!!
2007.10.12
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科研費の部局内の締め切りです。もう大変。今週は5時間以上眠れている日が一日もなく、腰や背中は痛いし、体調もぼろぼろ。とりあえず「特定」に応募するほうの書類は何とか形になりましたが、基盤への申請書が「何をやりたいのか」は決まっているし準備段階も万全なんだけれども、「魅力的な提案」に書くことがぜんぜんできない。ただ、この秋にSeefeldの学会に出席したのはかなり参考になりました。蛋白質間相互作用にかかわる蛋白質ドメインの「ドメイン網羅的研究」というアプローチ、これまでPiyotaが続けてきていて同じようなアプローチを国内でしている人ってほとんどいないなあと思っていたのだけれども(唯一の例が理研のUBAドメインのプロジェクトですか)欧米のグループはすごい。欧米のグループの研究の進み具合が、二年前に参加したときよりもはるかに進んでいて、かなりの迫力と説得力をもった形のネットワークに仕上がってきたという印象を受けました。そして、その目指すところは「蛋白質機能・蛋白質マシナリーのシステムの完全理解」の方法論としてのsynthetic biologyなんじゃないか、と思います。日本の優秀な(または高名な)生物学の研究者のほとんどは「表現系(現象)」をひたすら十数年追求する、というタイプか、または特定の遺伝子または蛋白質をひたすら十数年追求する、というタイプで大成した人たちがほとんどなので、そういう人たちが持っている独特の価値観みたいなものが、若手の研究方向にすら足かせをはめているような気がします。つまり日本では当分欧米のsynthetic biologyの流れに匹敵するような研究は出てこないだろうと。Piyotaラボは、弱小ながら、その流れを少しでもキャッチアップしてやろう、と思っています。ですが・・・・今の現状でsynthetic biologyの基盤を整えるための研究プロポーザルを書いたところで、到底予算が降りるとは思えないのです。申請書を書くのは難しい。
2007.10.11
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今年から米国のProtein Societyの会員になったのである.そうしたところProtein Scienceのバックナンバーが大量に送られてきた.ラボの集会室のテーブルにずらっとならべてみた.Cold Spring Harbor Laboratory Pressの編集印刷であるので,表紙が美しい.壮観である.というわけで,今年も来年も頑張ってProtein Scienceに論文を投稿しようとおもう.そういう理由で論文を投稿するのはいいのかどうか?本当はImpact factorとか考えたほうがいいのではないか?だがまあ・・・雑誌が美しいのはいいことだ.なぜか今日は,事務に提出する別の書類とか,理化学研究所に送るNMR関連の誓約書とかにてこずって,ふと気付くと午前が終わっていた.更にそのあと,NTさんの論文の仕上げのほうに力をいれてしまって,あまり申請書のほうは進まなかった.一体こんなので科研費締め切りに間に合うのだろうか?ふう.
2007.10.09
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体育の日である.世間は休日らしいが,科研費の締め切りがせまっているので,一気に申請書をしあげるために休日出勤をすることにしたのである.ところが朝一番でYokotaのラボが停電らしいので,Yokotaが停電の手当てをし終わるまでは自宅待機でJと遊ぶ.そのあと,家を出発して11前にラボに着く予定,が・・・JRで人身事故が発生したらしい.尼崎で新快速が止まってしまったので,タクシーで阪神電鉄の尼崎駅に向かい,そこから高速神戸を目指す.途中タクシーの運転手さんと「最近事故が多いね~」という話.JRでは見通しのよい直線が多いので阪神間の私鉄よりも飛び込み事故が多いのだそうだ.あと,最近鬱病が多いねえ,という話も.運転手さんの親戚の方で,メーカーの研究開発の所長さんが,数年前に自殺をなさったとか・・・責任ある仕事の人,責任感の強い真面目な人ほどおいつめられてしまうのであろう.人生,LOHASでいかなくっちゃ.脱力で行こう・・・そんな感じで高速神戸についたのはお昼前.それからすぐに地下街でワンコインランチ豚しょうが焼きどんぶりをたべて,それからラボにこもって,ひたすら申請書を書く.そのまま夜になる.三宮に行って,加納町交差点そばのインターネット接続が可能なビジネスホテルにチェックインして,さらに缶詰になって申請書を書く.書く,書く,書く.なんとなく形がみえてきたが,どうにも読んでも華がないしわかりづらい.やれやれ.
2007.10.08
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きょうはJくんの通う保育園で運動会。Piyotaは写真係。あっちこっち走り回ってJくんのクラスと、それよりももっとちいちゃい子のクラスの写真をたくさんたくさん撮ります。Jの出し物は「まてまて~」です。お母さんの登場で、お母さんのところまでダッシュする速度のはやいことはやいこと。一等賞!!でした。最近のJくんは「○○の」 という所有格の「の」が使えるようになってきたのと、あと2ヶ月あるんだけれども「2ちゃい、2ちゃい」と自分の年を主張するようになったのと、自分よりちいちゃい子のことを「あかちゃん!」と呼ぶことです。さて運動会が終わった後、鴨川べりで開かれていた京大F研有志による「さんまBBQパーティー」に参加しました。Jに焼きとうもろこしを餌付けしてくれる「コーンのお兄ちゃん」とか、前にあったときにはPiyotaに目いっぱいメンチ切ってきた目つきの悪かった1歳児「K」とか、いました。楽しかった。
2007.10.06
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野党の快挙。九州地区の大学関係者も歓迎するかもしれない。うちのラボでは当面キャノン製品は不買。プリンタはエプソン、デジカメはオリンパス。小泉政権・安倍政権と,自民党政権は地方も庶民の暮らしも切り捨て,労働派遣法も規制緩和のもとに改悪し,いわゆる大企業を優遇するための政策をとりつづけてきた.しかしPiyotaは思う.1.企業には社会に対する公益性・遵法精神のようなものは必要ないのか?2.企業の集合体である経団連のような社会的に影響力の大きい団体が著しくバランス感覚を欠いていてもよいのか?まあともあれ,最低賃金をあげるくらいのことはしてもいいのではないかとおもいますよ
2007.10.02
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共同研究さきから依頼されていた論文の図の作成がようやく一段落。分子量が大きいタンパク質なので,多数の色をつかって色分けをしたので,とても見栄えがする.ただしいちいち色をかえるので、作画はかなりの労力。お次は,学士編入試験に備えた大学案内へのうちのラボの紹介文の提出。まあ期待薄ではあるがともあれ学生・大学院生が来るのはよいことだ.京都大で行うセミナーの要旨の準備。学生とスタッフ三人分の旅費精算の書類作り。これは名古屋工業大での「他流試合」のためのもの.さいごに新人教育。なかなか!
2007.10.01
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