ぷーたろ本舗

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2004年07月10日
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カテゴリ: 歴史
全国の河川の水質調査で、今年もまた、大阪の大和川がワースト1に選ばれてしまった・・・。やっぱりそうか・・・と思ったが、でも、阪神優勝やワールドカップで大勢の人が飛び込んだ道頓堀川に比べれば、全然マシ・・・っていう気がする。(あの川に飛び込むのは、ホントに止めたほうがいいですよ~!私も、大和川には飛び込めても、道頓堀川は絶対イヤですもん・・・!)

大和川は、奈良県天理市に源を発し、山の辺の道で有名な奈良県桜井市、世界遺産の法隆寺付近を通り、そして、JR関西本線の沿いに渓谷を伝いながら流れ、大阪府に抜けてく・・・この辺までは、ワースト1というのが信じられないくらい、キレイな川である・・・。そして、大阪市と堺市を横に分断する形で大阪湾に注ぎ込んでいくのであるが、やはり、河口付近は、工場が立ち並んでいる為か、水質汚染がひどいようだ・・・。

大和川といえば、その昔を遡れば、聖徳太子によって中国に派遣された遣隋使が、この川を伝って出発したとされる歴史・由緒ある川として知られている。
私も、以前は、大和川を眺めながら、ここを遣隋使が通っていったんだ・・・と、感慨深げに眺めたものであるが、しかし、実際、今の大和川のルートとは、江戸時代になってから作られたものらしく、それ以前の大和川はというと、柏原市付近から北に向かい、あの有名な淀川に合流していたというのである。

元々、聖徳太子時代以前の大阪という場所は、いくつもの川が無尽蔵に入り組んだ湿地帯で、水の上を、2メートルも越すような葦の草がボーボーに生えただけの土地だったらしい。(船を進めるのも一苦労で、その時、場所の目印にと明かりを灯したものを「澪つくし」と言ったとのこと・・・。それにしても、あのドラマ、千葉の醤油屋が舞台なのに、どうして澪つくし?やっぱり、沢口靖子さんが大阪出身だから・・・なんてことはないか・・・。)
そのような土地だから、稲作には非常に適していたらしいが、その分、水の被害にも会いやすかったようである・・・。
そこで、大和川のルートを変更して、今までの川筋を埋めてしまうという大和川付け替え工事の計画が、当時、農家の庄屋であった「中 甚兵衛」という人物により提案され、幕府によって勧められていった。(そのとき、スポンサーにさせられたのが、姫路城主の池田光政らしい・・・彼も大変だったよね・・・)

こうして、堺市と大阪市を分断する新しいルートが作られたわけであるが、洪水の害が減った反面、これまで商人の町として全国一の規模を誇っていた堺市が、大阪とのアクセスが悪くなった為、どんどん寂れてしまう・・・といった弊害も出てしまったようである。

こうやってみると、水質ワースト1の川は、よどんだ排水を注がれるだけでなく、それよりもず~っと重~い歴史を背負わされ、流れ流れていくのであろう・・・。






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最終更新日  2004年07月11日 00時37分21秒
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