窓辺でお茶を

窓辺でお茶を

October 31, 2006
XML
カテゴリ: 展覧会
 丸木俊さんというと、原爆の図を思いますが、かわいらしい絵も描いていたのですね。「ロシアのわらべうた」が復刊になるそうで、目白のブックギャラリー「ポポタム」で今日から原画展が始まりました。ちょうど近くを通ったので、見てきました。今度の本はサイズが小さくなって一段とかわいらしくなりそうです。見本があって、予約できます。猫好きの人には特におすすめです。

 絵本の原画ではない絵も何点か展示してありました。なかなかおしゃれな絵もありました。絵には俊さんの心の温かさがにじみ出ていました。中でも、木にとまった虫の子の絵からは、ジャン・フランソワ・ミレーの絵の前に立ったときと同じように、絵から暖かいものが放射されてくるような気がしました。「足の1本は私がおったのかもしれない。ごめんね、虫の子」正確ではないけれど、そんなような言葉が書いてありました。
小さな小さな白い鳩の絵がほしくなりました。夏にオルゴールの博物館で見たベン・シャーンにも白い鳩のような鳥のリトグラフがあって、やはり同じように、内側から輝いているように見えました。
こちらでご覧になれます。
ブックギャラリー ポポタム

 もしかしたら、俊さんも、ベン・シャーンも本当は楽しい絵ばかり描いていたかったのかもしれません。でも、この世の悲惨を見ないふりはできなかったのでしょう。といっても、楽しいもの、美しいものばかりを取り出して見せる、という道もあると思いますし、楽しいもの、かわいいもの、美しいものを取り出してみせたり作り出したりすることも必要なことだと思います。

前期が11月11日まで。後期は14日から25日までで、展示換えがあります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  October 31, 2006 08:53:27 PM
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: