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※この日記は予約投稿ですクリスマス休暇につき12月24日から1月2日まであらすじはお休みさせて頂きますなお【マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~】【星漢燦爛】は年内で最終話を迎えますが、あらすじは来年アップの予定ですご了承ください本年もお世話になりました来年もどうぞよろしくお願い致します管理人 (^ꇴ^)v
2023.12.24
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月升沧海 Love Like the Galaxy(第27話)第54話「母娘の雪解け」宣(シュエン)皇后は程少商(チォンシャオシャン)と霍不疑(フォブーイー)の縁が再び結ばれることを祈って旅立った。主を失った長秋(チョウシュウ)宮の夜。不疑は少商の飴糖(トウイ)作りを手伝いながら、彼女の言葉を待っていた。やがて少商は静かに自分の胸の内を明かす。「捨てられて恨んだわ、独断専行で死を選んでも共に歩もうとしなかった 私は本音で接したのにあなたは嘘ばかり…でも5年が経ち、苦労の末に吹っ切れた 今はどうしても心を預けられない、信頼できないの」「少商…すまない、君がどう決めようと尊重するよ 君が捨てられることを何より恐れていると知りながら、私は最も傷つける方法を選んでしまった これまでの20年間は恨みの中で生きて来たが、この先の余生は悔恨の中で生きる できることなら心を取り出し、君にあげたい…でも私にはその資格がない…」すると少商は居たたまれなくなり、黙って部屋を出て行った。少商は回廊から満天の星空を見上げた。すると霍不疑が現れ、隣に並ぶ。「以前、皇后に言ったの、郎君が陽光で万里を照らすなら、私たち女は明るい星、星河に輝く 日月と星河に高低は関係なく、互いが欠かせない、共存することでこの天地を成すと… 私もしっかり生きるわ、皇后の髪を埋めたら遊歴に出る、私も天地の広さを見たいから」「私も度田令の任務が終わったら北西に戻って国境を守る、世の星河を守るために… これからは自分を大切にする、お互いにしっかり生きよう」少商と不疑は笑顔で別れた。しかし互いに相手の姿が見えなくなると立ち止まり、こらえ切れず涙してしまう。。゚(∩ω∩`)゚。少商は曲陵(キョクリョウ)侯府に戻った。すると母が初めて少商の好物を手作りしたという。5年の月日が流れ、ようやく親子3人で過ごす穏やかな時間、しかし蕭元漪(シャオユエンイー)は急に点心を食べている娘の手を止めてしまう。「もういいわ、どうせ上手じゃないから」「嫋嫋(ニャオニャオ)は何も言っていないだろう?」程始(チォンシー)は相変わらず自分に厳しい妻に失笑した。「嫋嫋、阿母が悪かった…初めての女の子だったから… 兵の指導とどう違うかも分からなかった、息子を育てるのとはもっと違うし… 娘の成長はあまりに早過ぎた、どう改めていいのかも分からなかったの 私が間違っていた、もう一度やり直せるなら決してあなたを置き去りにしない 自分のそばに置くわ、家族で生死を共にするのよ」少商は母の涙にほだされ、長年のわだかまりがゆっくり解けて行くのを感じた。少商は母の手作りの点心を甘い物に目がない祖母に届けることにした。すると偶然にも過去を悔やむ祖母の話が聞こえてくる。当時は二房の葛(ゴー)氏にそそのかされ、老夫人は父と母を支配しようと躍起になっていた。その結果、幼い嫋嫋が最も被害を被ることになったという。「やり直せるなら嫋嫋によくしてあげたい、だって私の孫だもの… 私が死んだら蓄えた金銀財宝は全てあの子に残すわ もし一生、嫁がなくても暮らしていけるようにね、本当にあの子に申し訳ない…」少商は複雑な心境になり、結局、引き返した。少商は蓮房(リエンファン)と東屋に腰掛けた。思えば田舎の別宅に送られた時、蓮房の献身的な世話がなければ今頃、自分の墓が建っていたはずだ。「あなたは私が唯一、信頼できる人だった」「もう昔のことです」少商は祖母とも仲良くなりたかったが、どうにも近寄りがたかった。程家の危機では祖母も身を投げ打ち、徐々に家族になれたと思ったが、やはりまだどう向き合えば良いのか分からない。しかしこれからは誰が自分を憎み、嫌うのかではなく、自分を大切にしてくれる人のことを考えようと決めた。「それが生きる活力になる…人は良い事を考えないと… そうしないと余生をしかと生きられなくなってしまう」蓮房はすっかり大人になった女公子の言葉に大粒の涙をこぼした。。゚(∩ω∩`)゚。 少商は宣皇后の故郷に向かう前に参内、袁慎(ユエンシェン)に別れを告げた。実は善見(シャンジエン)も外地に赴任することになり、皇帝に挨拶したところだという。「2年前、父が義兄を救出するため部隊を離れ、味方が不利な状況に陥ってな 霍不疑は父を助けるため駆けつけ、死にかけたんだ しかし陛下の恩情で父は降格の上、膠東(コウトウ)に戻るだけで済んだよ」父は祖先に面目ないと身体を壊したが、これを機に母も夫を気遣うようになってすっかり夫婦仲が改善されたという。「2人は出発前、我らの縁談を案じていた」「…ごめんなさい、望みには応えられない」「残念だな~将来、私は三公に並び称される、三公夫人になり損ねたな?」袁慎はかつてのように茶化して笑ったが、初めから不疑に勝つ見込みがないと分かっていた。この5年、少商を見守り続けた袁慎、最後は少商の立ち去る姿を見送りながら未練を断ち切った。袁慎が城楼から都を眺めていると霍不疑がやって来た。「決めたのか?」「そうだ、父のためお前は死にかけた、これ以上、競っては恩知らずになる」実は不疑も度田令の推進のため、各地を巡察し、監督すると申し出たという。袁慎は不疑が程将軍の代わりに戾(レイ)帝の残党を掃討するつもりだと気づいた。しかし少商の父や兄を助けるのはまだ分かるが、なぜ恋敵の自分の父を命懸けで救ってくれたのだろうか。すると不疑は少商が袁慎を案じているからだと明かした。「お前が達者でなければ少商は安心できない、楼垚(ロウヤオ)を推挙したのも同じ 彼女は口とは裏腹に情に篤いからな…関心を持つ者が達者なら彼女は安心できる 私がお前たちを守れば、彼女はようやく自分の道を模索できる」「お前は私より情が深く、愚かだ…彼女の愛に値する」袁慎は最後まで少商に寄り添える者がいるとしたら、不疑であって欲しいと願った。。゚(∩ω∩`)゚。不疑…サイコーか宣皇后の四十九日が過ぎ、少商は双子の兄・程少宮(チォンシャオゴン)と一緒に宣皇后の故郷へ向かった。やがて驊(カ)県から十数里の山道を進んでいたが、その時、待ち伏せしていた馬車が一行を足止めする。馬車に乗っていたのは都を追われた楼太傅の娘・楼縭(ロウリー)だった。楼縭は楼垚が少商に今の驊県を見てもらいたいと願い、招待したいという。「ありがとう、でも宣皇后の郷里に向かっているのでごめんなさい」しかし少宮はここで待っているので行ってこいと背中を押した。楼垚と何昭君(ハージャオジュン)は少商の来訪に驚いていた。どうやら自分は招待されたわけではなく、楼縭が勝手に連れて来たらしい。しかし夫婦は両親を相次いで亡くした楼縭を気遣っていた。すると空席がひとつある。何かおかしいと警戒する少商、その時、身重の何昭君が急に苦しみ出した。「お腹が痛い…産まれそう」予定日はまだ先のはずだったが、楼垚はともかく産婆に連絡するため慌てて出ていってしまう。一方、巡察に出発した霍不疑一行は道中の山林で襲撃に遭った。黒甲衛(コクコウエイ)は賊を一掃、すると付近の溝で数十人の死体が見つかる。「驊県の侍衛の鎧を着ていました、他には…袁家の部曲の身なりに酷似を…」驚いた不疑は行き先を驊県に変更した。楼縭は少商に手伝いを頼み、何昭君を連れてなぜか廟に入った。「県衙(ケンガ)に廟を立てるなんて、誰かが修行でもしているの?」少商は困惑したが、その時、突然、楼縭が隠し持っていた短剣を抜き、襲いかかって来る。「少商!」つづく( ;∀;)イイハナシダ〜って、え?これが最終回かってくらい良かったのに今さらローリーって…ないわ___w
2023.12.23
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月升沧海 Love Like the Galaxy(第26話)第53話「長秋からの旅立ち」霍不疑(フォブーイー)に嫁ぎたいと願うも手酷く追い返された駱済通(ルオジートン)。これも全て程少商(チォンシャオシャン)のせいだと逆恨みし、長秋(チョウシュウ)宮に少商を訪ねた。少商は殊勝にも先のぶしつけな態度を謝罪する駱済通を追い返せなかったが、どちらにしても助けることはできない。「彼とはもう関わりたくないし、とりなす気もない、成婚を勧めることもね…あなたの問題よ」「今日はあなたに伝えに来ただけ、北西に戻って余生を過ごすわ、これで永遠にお別れよ 明日にも出発する、ただやり残したことがあるの…」宣神諳(シュエンシェンアン)の心疾(シンツウ)は悪化の一途をたどり、今朝は身体を起こすこともできなくなった。そんな宣神諳の元に帰京した霍不疑が見舞いにやって来る。「子晟(ズーション)なの?」「私です」不疑は宣皇后が力無く伸ばした手を取り、頬に当てた。「少商ならまだ婚約していない…少商の心の中にはまだあなたがいるわ」「知っています、私の過ちです、一生かけて贖罪すると決めました」その時、宣皇后が重い身体をどうにか起こした。「少商は幼き頃、最も愛が必要な時に家族がそばにいなかった 愛しているなら少商の心に欠けたものを補ってあげて… あなたの決断を理解させるのではなく、相談し合って初めて肩を並べて進めるのよ?」「はい、今後、少商には全てを明かし、語り尽くします、隠し事はしません」「だけどもう私には時間がない、2人の成婚を見届けられないわ」「私は不肖者です…ご心配をかけて…」不疑は育ての親でもある宣皇后への不孝を思うと涙があふれ出した。すると宣神諳は子晟の涙を拭い、来世では子晟と少商を息子と娘にしたいという。「そして長生きして2人に養ってもらいながら笑顔で晩年を送るの これこそ満ち足りた人生というものよ」そこへ翟(ジャイ)媪(ウバ)が現れた。「霍将軍に急務だと…」宣神諳は最後に少商としっかり話すよう念を押し、必ず許してくれると励ました。不疑が寝殿を出ると翟媪が待っていた。梁邱起(リャンチゥチー)から知らせがあり、少商が都を離れる駱済通の馬車に同乗して郊外に向かったという。実は駱済通は宣皇后の心疾を治せる神医に心当たりがあると嘘をつき、少商を連れ出していた。少商はなかなか到着しないことを訝しんでいたが、やがて駱済通が本性を現す。「…幼き頃より彼を慕うも身分の差で明かす勇気はなかった その後、互いに婚約して望みは絶えた、でも天は私を哀れみ北西で再会させてくれたの あなたに分かる?愛する人がいながら別の人を世話する気持ちが…」駱済通は不疑への思いの丈をぶちまけると、少商に隠し持っていた短剣を突きつけた。「彼は女に目もくれないのにあなただけは別、なぜ霍不疑の目にはあなたしか映らないの?! 彼のためなら何だってやる、夫だって殺したのよ?でも彼は私を愛してくれない でもあなたを殺せば彼は私を忘れられなくなる、恨まれても本望よ」御者は崖に向かって馬を走らせた。しかし背後から凌不疑の馬が追いつき、驚いた御者は飛び降りてしまう。その時、短剣を振り上げる駱済通の姿が窓から見えた。不疑は無我夢中で手を伸ばし、素手で短剣をつかんで取り上げる。その間も馬の暴走は止まらなかった。不疑は何とか馬車に飛び移ったものの間に合わず、咄嗟に車から少商を抱きかかえ脱出、駱済通は馬車と共に谷底へ転落してしまう。( ;∀;)ァァァ~ウマーの扱いィィィィィ~不疑は少商の手をつかみ、かろうじて岩肌にしがみついた。しかし少商は不疑の手から流れる鮮血で真っ赤になった自分の手に気づき、覚悟を決める。「手を放して、あなた独りなら登ることができる」少商は自ら手を放したが、不疑は少商の手を握りしめて決して放さなかった。「独りで生きるつもりはない、君に許してもらえるとも思っていない だが歯形の誓いから君は私の妻になった、君が生きれば私も生きる、君が死ぬなら私も死ぬ!」その時、2人を探していた黒甲衛(コクコウエイ)が到着、不疑と少商は無事に引き上げられた。少商は不疑の手の傷を心配してくれた。不疑は包帯を巻けば支障はないと安心させ、皇宮まで送りたいと申し出る。しかし少商は必要ないと断った。落胆しながら馬の元へ歩き出した不疑、その時、宮中から早馬が駆けつける。「霍将軍!程娘子!すぐ皇宮へ!宣皇后が危篤です!」少商と不疑が長秋宮に戻る頃には激しい雨となった。2人はびしょ濡れのまま寝殿に駆けつけ、一番後ろで静かにひざまずく。文(ウェン)帝は枕元で付き添いながら、自分が宣神諳の一生を台無しにしたと涙した。しかし宣神諳は皇帝と出会えて幸せだったという。「分かっています…阿姮(ホン)妹妹が流した涙が私より多いことを… これからは彼女と手を取り合い暮らして欲しい…私という存在がなかった頃のように… 陛下、阿姮と話をさせてください」越姮(ユエホン)は宣氏一族のことなら心配ないと安心させた。しかし宣神諳が話したいのは自分たちのことだという。「我が子は19歳の時に襲われたけれど、あなたを疑ったことはないわ」「分かっています…あの年、私の息子も4ヶ月で夭折しました でも疑ったことはありませんでした」「分かってる、決して私を疑わないから外の流言も恐れることなく子供たちを受け入れてくれた」「…私たちは姉妹同然でした」「普通の家の姉妹だったらどれだけ良かったか…」すると宣神諳は子供たちを呼ぶよう頼んだ。皇帝は宣神諳を抱き起こして子供たちの顔を見せた。すると宣神諳は最後の望みとして父が隠居した山で眠りたいという。「この身体は皇陵に葬るしかない…だからお願いです 私の髪を一束ほど切って少商に燃やさせてください、その灰を埋めて欲しい」「分かった、全て望みのままにしよう」そして東海(トウカイ)王には闊達に生きるよう諭し、翟媪の面倒を頼んだ。嫁いだ五公主にはしっかり生きて欲しいと願い、美しい歳月を大切にして欲しいという。「子晟…」不疑は宣皇后に負い目があった。しかし宣神諳は子晟も苦汁をなめて生きて来たと理解を示す。「私が逝った後は過去のことは水に流すといいわ…あなたも自分を許してあげて… 少商、ここへ…」少商は寝台へ近づくと、宣皇后の手を握りしめた。「少商、あなたを巻き添えにし、5年も無駄にさせたわ…」「巻き添えなんて…少商が望んだのです、5年でも10年でも…」「バカな子ね…私のために多くを犠牲にしてしまった だから将来の日々は自分のために生きなさい…私のように無意味な余生を送らないで欲しい 母としてはあなたたち2人の縁がそのまま続いて欲しい… ただ情理を知る目上の者としては婚姻が強引に求められないことも分かる だから万事、心に従えとしか忠告はできない…今を大切にして悔いなきように…」すると宣神諳は苦しくなったのか大きく息を吸い込んだ。「陛下…来世では太平な盛世に生まれ、放浪の苦を免れますように… 来世では両親が健康で長生きして憂患の苦を免れますように…ハァ… あなた…あなたに嫁げて幸せでした… でもどうか来世では…あなたと会うこともないように…」宣神諳は夫婦の情を得られぬまま不遇の人生を終えた。悲しみに包まれる長秋宮、その頃、心の支えを失った少商は呆然と宮中を歩いていた。やがて憔悴した少商は激しい雨の中で倒れてしまう。不疑は意識を失った少商を曲陵(キョクリョウ)侯府へ送り届けた。突然のことに困惑する程始(チォンシー)と蕭元漪(シャオユエンイー)、聞けば宣皇后が逝去したという。「…私は送って来ただけ、すぐ失礼します」「霍不疑、待たんか!」程始は娘を簡単に捨てた霍将軍への怒りが爆発、5年前に娘は死にかけたと明かした。今でも裏庭の離れには作りかけの棺が残っているという。不疑は思わずその場にひざまずき、少商を傷つけたことを謝罪した。「ゆえに2度と邪魔はしません…」しかしどんなに謝られても失った5年間は戻ってこない。蕭元漪は長秋宮にこもっていた嫋嫋を思うと胸が痛んだ。「私が重病を患った時も、阿兄が妻を娶る時も、堂姉が嫁ぐ時にさえあの子は帰らなかった 嫋嫋の選択はあなたのためよ、霍不疑!」不疑は床に頭を打ちつけるように叩頭した。「私の過ちです、少商の一途な情を裏切り、程家の信頼を裏切った 少商と程家には負い目があります、その償いは一生かけても終わらない 北西で戦死できればと思っていたが死ぬ勇気もなく、彼女の恨みも消せず… 私には死ぬ資格さえない」しかし蕭元漪も決して霍将軍に自責の念を植え付けたいわけではないという。そもそも自分たちにも娘が幼い頃に構ってやれなかった苦い経験があった。「今後は嫋嫋の望み通りにさせるわ あなたと娘は互いに情があっても天に翻弄されてしまった 今後も縁が続くかどうかはいずれ答えが出る」つづく( ;∀;)宣皇后…泣けたわ〜
2023.12.22
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第36話「プロポーズ」家庭部の補佐からを再起を図ることになった秦施(チンシー)。一方、陽華(ヤンホワ)は胡平(ウーピン)の自宅に招待されていた。…陽華の旧友・老周(ラオジョウ)の息子は胡平の会社に再就職していた陽華は胡平のメルアドを聞き出してもらい、新エネルギーシティに関する自分の分析結果をメールしてみるすると興味を持った胡平は陽華に連絡、真の目的は何か聞いた『誠(チョン)&慧(フイ)への投資はご再考を…』…胡平は陽華のメールが届く前、すでに可立信(コーリーシン)に新エネルギーシティの調査を頼んでいた。陽華と可立信はほぼ同じような分析だったが、出した結論が全く異なったという。すると胡平は離婚協議の件で秦施を巻き込んだことを謝罪した。「君の奥さんだとは知らなかった…誤解を招くことになったのでは?」「妻は仕事への責任感が強い、謝罪の必要はありません」陽華はそれより可立信が高評価を出していながら、なぜ自分と会う気になったのか聞いた。「最後の決断を下したのは今日だ、決め手となったのは君の報告書にある言葉だよ」…掌中の一羽の鳥は林の千羽に勝る…これは陽華の師である邱建祥(チウジエンシャン)の言葉だった。投資はあらゆる物事と同じ、秘訣は引き際を見極めることだという。胡平は陽華を見送るため門まで出た。「先ほどの提案をもう一度、考えてくれ、返事は急がないよ」胡平はプロジェクトから手を引いたが、その裏で天航(ティエンハン)と南洲(ナンジョウ)の合併は成功した。秦施は降格となっても腐らず、その日も残業していた。すると呉菲(ウーフェイ)に取り入って出世した周茜茜(ジョウチェンチェン)が申し訳なさそうにやって来る。「知ってるわ、呉菲に情報を流していたでしょう?謝りに来たの?それとも報復が怖いの?」しかし茜茜は黙って立っていた。「利害を秤にかけたのよね?…近道を使ってもそれで得た成功はもろいの お説教するつもりはないわ、でも人として守るべきものは守ってね」その頃、天航担当チームは尹(イン)社長と合併成功の祝杯をあげていた。陶俊輝(タオジュンフイ)たちは若い女性従業員に接待させる尹社長に困惑気味だったが、秦施が懸念した通りやはり姚遥(ヤオヤオ)がホテル側を訴えたと知る。一方、姚遥を心配する秦施は李黛(リーダイ)を差し向けていた。陶俊輝は呉菲との諍いや秦施への未練で珍しく泥酔した。「大丈夫ですか?」補佐の海涛(ハイタオ)は陶律師を心配して介抱したが、宴席に戻る途中、尹社長が女性従業員を別室に連れ込む様子を目撃する。驚いた海涛は部屋に乗り込もうとしたが、陶俊輝がなぜか止めた。秦施の思惑通り李黛は姚遥の代理人になった。📱<今回は引き受けるけど勝てる保証はないわよ姚遥の自宅を出た李黛はすぐ秦施に連絡したが、実は姚遥には息子がいた。今は父親とオーストラリアにいるが、もうすぐ帰国する予定だという。部屋に飾ってあった写真を見ると母親とはあまり似ていなかった。『父親似なの…5歳です』ピンと来た李黛は秦施に姚遥に関わらないよう警告した。しかし秦施は一方的に電話を切ってしまう。秦施が地下駐車場へ到着すると、エレベーターホールで酔い潰れている陶俊輝を見つけた。どうやら車を取りに戻ったらしいが、探しても車は見当たらない。秦施はひとまず陶俊輝を自分の車に乗せて走り出した。しかし呉菲に連絡しても無視され、自宅の場所を聞いてもかつて2人で住んでいた秦施のマンションの住所しか言わない。そこで仕方なく秦施は陽華に助けを求めた。「陽華?手を貸してくれる?」秦施は陶俊輝を外で休ませ、陽華が来るのを待った。すると陶俊輝は秦施を抱きしめ、これまで秘めていた想いをぶちまけてしまう。「あの時、君の手を離したことを今も後悔している…秦施、もう一度チャンスをくれ 結婚してくれ!忘れられると思ったが無理だった、王傑森(ワンジエセン)の件で分かったんだ 憎めば憎むほど君への想いが募る!」驚いた秦施は陶俊輝を突き飛ばし、近寄るなと警告した。「私は結婚しているのよ?忘れたの?!」「偽装だろう?そっちこそ忘れたのか?…なぜ離婚しない?奴を好きになったのか?」その様子を陽華が見ていた。陽華は秦施の答えを待ったが、結局、秦施は口ごもってしまう。それが秦施の答えだと気づいた陽華は深く失望し、やっと歩き出した。陽華は陶俊輝にからまれている秦施を助けて先に車に乗せた。「飲み過ぎだ、明日、酔いが覚めてから話した方がいい」陽華は陶俊輝をなだめて車を出したが、一言も口をきかなかった。「さっきは…」「家に帰ってから話そう」マンションに到着すると、陽華はなぜ陶俊輝と結婚しないのか聞いた。秦施はすでに陽華と結婚していると答えたが、陽華が聞きたいのは結婚できない理由ではなく、結婚しない理由だという。「僕たちは偽装だ、いつでもやめられる…僕を愛している?」秦施はやはり即答できなかった。「結婚していなかったら彼を選んだ?」「姚遥と復縁するか聞いた時、あなたは何と答えた?仮定の話なんて意味がないのでしょう? 私はあなたと一緒にいる」すると陽華は見せるものがあると断って一旦、書斎へ入った。本当なら陽華は住宅ローンの契約書を見せて秦施にプロポーズするつもりだった。しかし結局、契約書ではなく入籍前に交わした結婚協議書を持って来る。「秦律師、正式に伝える、君は協議書に違反した、第1条の全てにね これは2人が自由に生きるための協議書だ 各自の生活だけでなく、恋愛や仕事を選ぶ権利も含んでいる この協議は選択から逃げる口実じゃない、弱さの隠れ蓑でもない 君の行動は協議書の理念に反している、だからこの関係を終わりにしたい …離婚しよう」秦施は耳を疑った。きっと陶俊輝のことで怒っているだけだろう。そう思ったが、陽華は明日にも手続きすると譲らなかった。「陶俊輝が酔って騒いだだけでしょう?私の気持ちなら分かっているはずよ?」「彼は関係ない、むしろ感謝している、彼のおかげで君の本心を知り、決断できたんだ 君にとってこの結婚は何?現実から逃げる手段?人生と向き合わない口実? 君の城壁になりたかった…仕事で疲れた君の港になりたかった、君を支えたかったんだ でも隠れ蓑は嫌だ、人生を直視することから逃げないで欲しい 嘘の中で生きる君を見たくない…明日、手続きしよう」翌日、朝一番で秦施と陽華は離婚した。「できるだけ早く荷物を運び出すよ」「好きにして」秦施は結婚や愛への不信感が拭えず、どうしても陽華へ素直な気持ちを明かせなかった。なぜ愛していると言えなかったのか。どうして一緒にいたいとすがりつかなかったのか。しかし後悔してももう遅い。すると秦施は自分に苛立ちながら、離婚証をグローブボックスに投げ入れた。秦施は久しぶりに兄嫁であり親友の任梅梅(レンメイメイ)とエステに出かけた。「私みたいな人間は人を愛せないのかも…親密な関係を長く維持する能力がないのよ もしそれが陽華の願いなら、確かに私には叶える自信がない だから思うの、一緒にいる楽しみだけを味わって、彼の願いを蔑ろにはできないって…」「聞けば聞くほど意味不明よ~彼が好きなの?」「愛してるわ」「それで十分よ~愛に正解なんてないの、必要なのはその気持ちよ 会いたいなら会う、一緒にいたいなら手を引っ張るの! 結果が分からないから諦めるなんて、後悔するだけよ」結局、秦施は梅梅にも偽装結婚だったことを明かした。事情は分かったが、全く理解できないという梅梅、そもそも今さら離婚する必要があったのだろうか。秦施は陽華との愛が本物だとしても、結婚は偽装だからだと説明した。「未来があるとしても嘘の上に築くわけにいかない 嘘を終わらせて新しい人生を始めるべきなのよ」「嘘が本当になったのならそれでいいじゃない?なぜ形式に捕らわれるの?」「もう別れたの、離れて冷静に考えるのも悪くないわ」「まだ何かありそうね?」つづく。゚(∩ω∩`)゚。 うわ〜ん
2023.12.21
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第35話「パートナー契約書」金誠(ジンチョン)と唐伊慧(タンイーフイ)は秦施(チンシー)をパートナーへ昇格させると決め、契約書にサインするよう求めた。しかし罠だと気づいた陽華(ヤンホワ)が急いで書斎に駆けつけ、秦施にサインしないよう訴える。「サインしたら君は詐欺犯になってしまう!彼らは全部、知っているんだ!」実は秦施もすでに自分の嘘がバレたと気づいていた。「弁解はしません…でもこの事務所には独身女性に対する雇用差別があった どうか皆に平等な機会を与えてください、そうすれば私のような嘘つきは現れないでしょう 信頼を裏切ったことを心から謝罪します」その頃、陶俊輝(タオジュンフイ)は呉菲(ウーフェイ)を心配して自宅を訪ねていた。しかし呉菲は部屋に閉じこり、会いたくないと拒む。呉父はおそらく女問題が原因だと察し、陶俊輝をバルコニーへ連れ出した。「女は愛があれば一生、幸せでいられる、だが男の幸せは愛だけではだめだ、仕事が必要だ 賢者なら損得を見極めて正しい選択をすべきだ」「…肝に銘じます」「娘の君への愛は誰にも負けない、娘を裏切らないでくれ」秦施は家に帰るなりソファーに倒れ込んだ。「なぜバレたのかしら…ああ~もういい、これで終りよ」一方、唐伊慧も妹のように大事に育ててきた秦施の裏切りに憤慨していた。確かに事務所の内規は公平性に欠けていたと認めざるを得なかったが、女性を雇っても数年で結婚し妊娠、クビにすることもできず給料だけ払わされることになる。金誠は嘘を取り繕うため結婚までした秦施にむしろ感心したが、唐伊慧の怒りは収まらなかった。「もう忘れるんだ、許せないならクビにすればいい」「…クビ?冗談じゃないわ」秦施は酒を飲んで憂さ晴らししていた。「実はこの前、嘘をついていたことを兄に白状したの でも兄は私を叱らず慰めたわ、そんなに強がらず頑張らなくていいって… 幼い頃から母を見ていて、弱者はいじめられるから強くなろうと思った 努力して上位20%の人間になるんだって…でも自分の本心が分からなくなった」秦施はインターン時代、刑事部に配属されて大勢の犯罪者を見てきた。彼らは決まって出来心だったと言い訳したが、秦施はどうせ生まれつきの悪人だと思っていたという。「でも今日、気づいたの、私も彼らと同じよ、陽華、こんな私を軽蔑するでしょう?」すると陽華は秦施の肩を抱き寄せて慰めた。「人は失敗して初めて自分の弱さや強欲さに気づくんだ 僕が姚遥(ヤオヤオ)と別れたのは邱建祥(チウジエンシャン)が娘と僕を結婚させようとしたからだった」当時の陽華はエリートで順風満帆、母も客室乗務員の姚遥では釣り合わないと反対し、傷が浅いうちに別れるよう説得したという。あの時、陽華は姚遥に縁談を断ると言ったものの、迷いがなかったと言えば嘘だった。そんな陽華の心を見抜いたのか、姚遥は陽華がすっかり変わってしまったと失望し、去ってしまったという。結局、永利(ヨンリー)21で全てを失い、陽華はようやく才能や知性も欲の前では何の意味もないと気づいた。「でも君は違う、土壇場で自らを反省して正しい選択をした」するとすでに秦施は陽華の腕の中でぐっすり眠っていた。翌朝、秦施が目を覚ますとすでに陽華は出かけていた。枕元には酔い覚ましや念のため風邪薬も置いてある。秦施は身支度を整え戦闘体制、しかしいざとなると出勤できなかった。「一度転んだらしばらく立ち上がれない…ゥッ…でもいずれは向き合わなきゃ」秦施は折れた心を奮い立たせ、唐伊慧のオフィスを訪ねた。「どんな罰でも受け入れます…でもこれまでの努力と貢献に免じて合理的な範囲で…」「秦施、交渉の余地はないのよ?甘えてもムダ!」しかし唐伊慧は結局、秦施に最後のチャンスを与えた。秦施は10階の家庭部へ戻され、補佐弁護士としてやり直すことになった。天航(ティエンハン)の案件は陶俊輝が引き継ぐことになったという。📱<ぶははははは~!秦施!バチが当たったわね~!報告を聞いた李黛(リーダイ)は大笑い、自分なら恥ずかしくて今さら家庭部に戻れないという。すると姚遥から着信があり、秦施は話の途中で切った。姚遥は秦施が担当から外されたとも知らず、騙されたと激怒して電話を切った。陶俊輝から話を聞いたところ、天航と南洲(ナンジョウ)の交渉が大詰めを迎え、もはや姚遥の協力が必要なくなったという。尹(イン)社長は態度を一変、確執がある姚遥を教育係に異動させていた。「私たちまで信用を失ったのよ?」「俺たちはM&A担当だ、他は関係ない」「姚遥の性格だと間違いなく天航を訴える、うちが代理人になればまた敵対することに…」「姚遥より自分のことを考えろ、否定すればよかったのに、証拠はないんだぞ? 甘いんだよ、正直者がバカを見るんだ」一方、呉菲は事務所を休むつもりだったが、秦施の異動を知って慌てて家を出た。秦施は陶俊輝のせいでストレスが溜まった。しかし今は食べて発散するより陽華の言葉が何より効果がある。📱<天航のM&Aが失敗すると言ったら機嫌が直る?陽華は胡平(フーピン)も関わっている新エネルギーシティのプロジェクトが頓挫すると予想した。胡平が興味を示していたのは新型の発電所だが、初期投資でかなり損失が出るという。確かに長期的に見れば優良案件とも言えるが、プロジェクトでのエネルギーコスト増大が見込まれ、そうなれば損失も大幅に増えてしまう。📱<僕は胡平が手を引くと思うな~陽華は家を買うと決意、蔡亮(ツァイリャン)にローンの申請を頼んだ。「積立金で買うんじゃなかったのか?」「家を買って秦施にプロポーズしたいんだ」( ๑≧ꇴ≦)<そうか~って、あれ?結婚したんじゃ…一方、補佐に降格された秦施は初めからやり直せばいいだけだと自分に言い聞かせていた。さすがに補佐たちはかつての上司に仕事を頼めなかったが、秦施は仲間たちに差し入れしたり、間違いを教えて指導したり奮闘する。その時、呉菲がオフィスに現れた。呉菲は補佐にされても事務所にしがみついている秦施を蔑んだ。「もっと気骨ある人だと思った、プライドはないの?ドブにでも捨てた?」すると秦施は外にいる補佐たちを指差した。「彼らは多くの試練を乗り越えたからこそ、今のポジションを得たのよ?」「言っとくけど、私はあんたたちとは違う!(バン!」呉菲が思わず机を叩いて声を荒らげると、補佐たちは驚いてオフィスに注目した。「そうね、あなたは高級(シニア)弁護士だもの、広いオフィスも手に入れた でも考えたことがある?買収した子を除いてなぜあなたを敬う部下がいないのか… あなたから学ぶことは何もないからよ、だってそこに座れたのは父親のおかげだもの 自分の努力でここまで来た彼らにとって最大の侮辱だわ」秦施は確かに自分も嘘をついたが、言い訳はしないと潔かった。誰かに罵られてバカにされても文句は言えないが、呉菲にはその資格がないという。「同じ出世の近道を選んだとは言え、あなたはレベルが低い、だって父親の力を利用したのよ? 最初は親頼みも許された、でもその後は?ケンカを売り、小細工した以外に何をしたの? 彼らより優秀ならそれに見合ったスキルを見せて そうじゃないといつ誰にその座を追われても不思議はないわ その時は父親に泣きついても無駄よ?」「秦施ィィィィィ~出てって!」秦施がデスクに戻ると、補佐たちは呉菲を言い負かしてくれた秦施を称賛した。呉菲は秦施を追い出そうと画策したが、結局、自分が退職願を出した。唐伊慧は引き止めることもせず、今後も西美(シーメイ)との良好な関係が続くことを願って送り出す。その頃、陽華は胡平から食事に招待されていた。つづく( ゚ェ゚)え?陶俊輝って結局、姚遥を利用しただけだったの?
2023.12.20
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第34話「絶体絶命」天航(ティエンハン)の買収案件を担当することになった秦施(チンシー)。秦施の偽装結婚の目的を知った陶俊輝(タオジュンフイ)もチームへの参加を承諾し、ホテルの付加価値を高めるため、最近、警察の容疑者逮捕に協力した姚遥(ヤオヤオ)が利用できると思いついた。早速、尹(イン)社長は姚遥と和解すべく自宅を訪れ謝罪、何東娜(ホードンナー)も起訴を取り上げ、会見を開いて謝罪すると報告する。しかし姚遥の社長への不信感は強く、事実上の和解金も突き返した。「もし私を慰留させたいなら、社長が引責辞任することが条件です」一方、呉菲(ウーフェイ)は携帯の電源を切ったままふて寝していた。陶俊輝は仕方なく自宅へ電話したが、母親が繋ごうとしても呉菲が切ってしまう。呉母は仕方なく陶俊輝にかけ直して謝ったが、2人の間に何かあったのだと分かった。「若い人たちにケンカはつきものよ、でも溜め込まずに何かあったら話してね」尹社長が姚遥の説得に失敗、秦施は仕方なく直接、姚遥と話すことにした。陶俊輝は同行すると申し出たが、秦施は姚遥が裁判で自分を傷つけた弁護士に会うとは思えないという。しかし陶俊輝は頑固で決めたことは変えない女性の扱いなら慣れていた。「ともかく今夜はこれで引き揚げましょう、また明日ね」陽華(ヤンホワ)は秦施が姚遥に会うと聞いて動揺した。「融資元との関係で″あなたの姚遥″がキーパーソンなの」「あなたのじゃない」「いいのよ、別に責めてるわけじゃないの、誰にでも恋愛経験はあるわ あんな美人だも、好きになるのも分かる」「え?!誰に聞いたの?!」「…認めたわね?あなたって隠し事が下手なんだから」陽華は秦施の誘導尋問にまんまと騙され、結局、姚遥が元カノだと認めた。姚遥とは同じ横町で育った幼なじみで、交際が始まったのは大学に入ってからだという。「別れたのは僕の若気の至りだ…連絡は取っていなかったが、この間、裁判所で再会した」秦施は寛容な妻を装いながら、陽華と姚遥がどんな付き合いだったのか探りを入れた。「で最後の質問ね、もし今、選べるとしたら姚遥と復縁する?」「…その仮定は成立しないから答えられないな」「だからもしもよ、もし選べるなら復縁するの?」「あり得ない話をしても意味はないだろう?そんな議論はつまらないよ」すると秦施は急に席を立って寝室に戻ってしまう。「別に怒ってなんかいないからね!おやすみ!」「え?寝るの?」↓何がいけなかったんだろう?翌日、秦施は唐伊慧(タンイーフイ)のオフィスを尋ね、昨夜の陽華の呆れた返答を嘆いた。↓もう絶交よ!唐伊慧はまるで新婚夫婦の痴話喧嘩のようだと大笑いしながら、今夜の食事会で陽華本人から真意を聞いてみようという。「食事会?」「夫婦同伴でね」一方、陶俊輝は弁論部の飲み会に誘われていた。秦施も誘ってみたが、成功した男たちの集まりに参加しても居心地が悪いと断られてしまう。「それに今夜は大事な用があるの」秦施と陶俊輝は姚遥と面会した。姚遥は以前、エレベーターで一緒になった秦施が弁護士だと知ったが、社長の件で来たのなら無駄だという。「もう関わる気はありません」すると秦施は姚遥が協力することでリストラされる仲間たちを救うことができると訴えた。陽華の話では幼い頃から姚遥は面倒見が良く、いじめられっ子を助ける英雄的存在だったという。秦施は彼女の義侠心を揺さぶったが、姚遥は自分を助けてくれなかった相手を守る義理はないと冷たかった。「では1ヶ月だけ…」実は秦施はホワイトナイトとなる買収先を探していた。陶俊輝の報告では安(アン)トラベル以外に2社が天航に興味を持っており、有力候補は南洲(ナンジョウ)グループだという。確かに南洲の蒲(プー)社長は蘇(スー)会長の友人、関係も良好だった。「…1ヶ月の間、天航の広報に協力してくれたら買収は上手くまとまります その後、辞めても構わないし、辞めないなら解雇された従業員の違約金を勝ち取ります 女性が働きにくい環境も改善させるわ」陶俊輝も必ず上層部を説得すると約束し、姚遥の心を動かした。陶俊輝は姚遥が陽華の元カノだと気づいた。どうやら陽華の好みは一貫しているらしい。「君たちは似ている、2人とも自立した強い女性だ」秦施は陶俊輝に言われると悪口に聞こえると憤慨、穏やかな人生なら自分も穏やかだと否定した。「それよりどうして何社も天航を奪い合ってるの?」「新エネルギーシティを?」実は天航は未来都市の予定地に4つのホテルを持っていた。秦施は陽華と一緒に所長の自宅を訪ねた。集まったのはパートナー弁護士だけ、秦施は何やら重要な話だと気づく。すると唐伊慧は胡平(フーピン)から3億の融資を受けたと報告、まずは3500万が振り込まれ、これを元手に海外支社を広げるという。また事務所は全国優秀法律事務所のトップ10に選出、馬(マー)律師と陳(チェン)律師も弁護士100人に選ばれた。「それから皆さん、事務所の歴史で最も若いパートナーが誕生します…秦施、あなたよ」秦施は感激のあまり言葉がなかなか出てこなかった。「皆さん、感謝します」一方、飲み会に参加した陶俊輝は同窓生たちと久しぶりに大学の講堂を訪ねた。友人たちは伝説のカップルと呼ばれた陶俊輝と秦施の破局に皆がショックを受けたと話したが、陶俊輝はすでに過去のことだという。しかし友人はあきらめきれず、秦施を呼び出そうと言い出した。その時、廊下に人影が映る。「秦施が来たのか?!」陶俊輝が廊下を見に行くと、掲示板を眺めている秦施を見つけた。「最優秀弁護士の登場か?」しかし振り返ったのは秦施ではなく呉菲だった。「菲菲?…どうしてここに?」陶俊輝は友人たちの話を聞かれたと気づき、誤解だと訴えた。「誤解?私に嘘ばかりついているくせに!…私は恋人の心に他の女がいるのは嫌 会いたいなら秦施に会いに行ったら? 良いことを教えてあげる、秦施は偽装結婚よ、いつでも離婚できる」「いつから知っていた?」「…あなたはいつから知っていたの?ふふ、あなたにできないから私がやってあげたわ」呉菲は大学を飛び出し、車に飛び乗って帰ってしまう。秦施は念願のパートナーに昇格、まるで夢を見ているようだった。「ついにやり遂げた…所長に本当のことを話すわ…でも本当は迷ってる」しかし陽華は所長夫婦が大局を見て許す確率が高いと判断、秦施の背中を押した。その時、窓から他のパートナーたちが続々と帰って行く様子が見える。すると陶俊輝から電話がかかってきた。📱<秦施、偽装結婚を認めるな、証拠があっても否定しろ(ガチャ陽華は嫌な予感がしてすぐ帰ろうとしたが、所長夫妻が現れ、引き止められてしまう。秦施は手続きのため金誠(ジンチョン)の書斎に入った。その間、唐伊慧は陽華の相手をしながら、実はある親しい友人の会社に投資するかどうか決めかねているという。「その友人が嘘つきだったの、あなたはその友だちと仕事を続けるべきだと思う?」一方、秦施はパートナー契約書に目を通していた。金誠は焦らずゆっくり考えてからサインするよう助言したが、秦施は心の準備ならできているという。「もう一つ大きな質問がある、君の子供のことだ」実は金誠夫婦も秦施の師匠である卞静(ビエンジン)と同様、35歳までは子供を持たないと決めていた。しかし唐伊慧が病気で子供を産めない可能性があると分かり、苦労の末、2人の子に恵まれたという。「だがこれは初耳だろう、子供が生まれた年、離婚話が出たんだ」当時、唐伊慧は仕事と育児の両立ができなくなり、追い詰められたという。「だから君も良く考えて欲しい」陽華は偽装結婚がすでにバレていると分かった。「僕なら…嘘をついた理由によると思います」「私もそう思う、でも仕事柄、他人を信用することが難しい、私は確実な根拠を必要とするの だから友人の会社に多額の投資をするなら条件があると言ったわ 私はその条件を全て書き記した、当然、その内容は彼女に当てはまらない 確かに彼女の嘘は仕事に影響しない、私の信頼を得たかっただけ でもその契約書にサインしたら事情は変わる」一方、秦施は陽華が家庭を選んでくれたので自分は仕事ができると答えていた。すると金誠が別の契約書を差し出す。「秦施、これは君のために設立した福利だ、君との契約書の中に特別な補助を盛り込んだ」つづく(´-ω-。` )呉菲…若いって素晴らしいw
2023.12.19
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第33話「失敗しない女」陶俊輝(タオジュンフイ)は秦施(チンシー)が出世のため王傑森(ワンジエセン)に身を捧げるつもりだと誤解、慌てて杭州(コウシュウ)に駆けつけた。しかし秦施は無事だと分かる。一方、別荘に誘き出された何東娜(ホードンナー)は愛人の王傑森が他の女と逢引きしていると知り激高していた。罠だと気づいた王傑森はすぐ逃げようと言ったが、興奮した何東娜は手がつけられない。その時、胡平(フーピン)が現れた。「子の親権は私が持つ、それ以外は弁護士と話してくれ」同行した代理人・梁衛紅(リャンウェイホン)は妻の不貞の証拠として2人の姿を録画していた。…陶俊輝が秦施の偽装結婚を知った夜、秦施は唐伊慧(タンイーフイ)から呼び出されていたオフィスで待っていたのは思達(スーダー)の梁律師、実は何東娜と王傑森が兼ねてより不倫関係にあったという胡平と何東娜は離婚協議中だったが財産分与で同意できず難航していた会社の事情が妻に筒抜けなことを怪しんだ胡平は内通者を疑って調査したところ発覚したというしかし難題は子供の親権だった子供には障害があったが、何東娜はうつ状態で薬を服用しており、育児などできる状態ではなかったというホテルでの強制退去も、情緒不安定な何東娜が起こした騒ぎだった裁判で争うこともできたが、子供のプライバシーが公になることを危惧し、胡平は協議離婚での早期解決を望んでいるという…何東娜は夫に内緒で不動産を買っていたが、そのうちの1つが今回の杭州の豪邸だった。「浮気現場を押さえるとは…さすが胡总!見事だ!」剛子(ガンズー)は秦施の話を楽しく聞いていたが、陶俊輝はそろそろ帰ろうと2人を急かす。「剛子、秦施を送ってくれ」「今日はありがとう、私を探し回ったと剛子から聞いたわ」すると陶俊輝は緊張が解けたのか、急に秦施を抱きしめてしまう。「2度と無茶なことはするなよ」(  ̄꒳ ̄)え?秦施のスカートがビニール?w陶俊輝はタクシーを拾って独りで帰った。すると呉菲(ウーフェイ)から電話がかかってくる。呉菲には急な仕事で紹興(ショウコウ)に行くと嘘をついていた。「着いたばかりだ、早く休んで」「…気をつけてね」呉菲は電話を切るとこらえ切れずに号泣してしまう。自宅のノートパソコンの画面には周茜茜(ジョウチェンチェン)が隠し撮りした陶俊輝と秦施の写真があった。秦施は車中で陶俊輝が陽華(ヤンホワ)に電話したと知り驚いた。剛子の話では秦施に身の危険が迫っていると聞いても陽華は我関せず、どちらが夫なのか分からなかったという。「このままじゃ兄貴がバカを見るだけだ、2人で解決策を見つけたらどうだい?」秦施がマンションへ帰ると陽華はおでこに絆創膏を貼っていた。陽華はちょっとぶつかったとごまかし、今夜のこともあえて何も聞かない。「陶俊輝から聞いたわ、私のこと、全く心配していなかったって本当?」「君が自分を犠牲にするはずないから…」秦施は急に寂しくなって少しは心配して欲しいと嘆いた。すると陽華は秦施を抱きしめ、本当は心配で焦っていたと明かす。「でも信じようと思ったんだ、君は失敗しない人だから大丈夫だと…」(๑ ŏ_ŏ),<…そうね、私は強い女、失敗しない女よ、おやすみ!(バタン)陽華はなぜ秦施の機嫌を損ねたのか分からず、翌日、実家を訪ねた。「″失敗しない女″が最高の褒め言葉?我が息子ながら情けないよ…」陽父は失笑し、勇敢な戦士だろうと女性の心は傷つきやすいと諭した。秦施が陽華にわがままを言ったり、怒ったりするのは、信頼できる相手だからこそだという。「お前を頼っているんだ、彼女がお前の前で自分らしくいられるよう支えてやれ」陽華は秦施が自分だけに本来の姿を見せていると気づき、幸せな気分になった。暴漢に襲われた姚遥(ヤオヤオ)だったが、結局、かすり傷で済んだ。すると急に天航(ティエンハン)ホテルが手のひらを返し、何東娜が告訴を取り下げなければドライブレコーダーを公表すると反撃、裁判を覆してしまう。姚遥は汚名返上となったが、会社側の対応に不信感が募った。そこで従業員に偽証を強要した尹(イン)社長に謝罪を要求する。実はこれまでも社長はVIPたちの従業員に対するセクハラを黙認し、内部告発を阻まれた苦い経験があった。社長は激怒したが、姚遥は退職願を突きつけ帰ってしまう。喬(チャオ)主任は秦施に高級外車の鍵と10万元を渡した。秦施はさすがに怖くなって突き返したが、これは所長夫妻から陽華への償いだという。あの日、陽華は秦施を助けようと焦り、蔡亮(ツァイリャン)から借りた車で自損事故を起こしていた。所長夫妻はおでこから血を流しながら現れた陽華に困惑、すると陽華は秦施をすぐ呼び戻して欲しいと頼む。実は陽華は邱建祥(チウジエンシャン)の娘から王傑森がインサイダー取引により″永利(ヨンリー)21″で利益を得た証拠となる音声を受け取っていた。すでに胡平にも同じ証拠を送ったという。『なぜ警察に渡さなかった?』『王傑森のことはどうでもいい、でも秦施が巻き込まれてしまった 秦施に何かあったらあなたたちを道連れにする』『似たもの夫婦ね〜』唐伊慧は秦施が杭州へ出かけた理由を明かした。実は秦施が協力したのも陽華のために王傑森を金融業界から追放するためだったという。蔡亮は陽華の事故処理のため警察に行かねばならなかった。責任を感じた陽華は同行することにしたが、その時、駐車場に止めてある真っ赤なスポーツカーから秦施が現れる。「このカードはあなたのものよ、それから修理代も出すわ」「さすが秦律師!太っ腹だな!」蔡亮は喜び、秦施の新車を見せてもらうことにする。「杭州に行って事故を起こしたこと、どうして黙っていたの?」「夫として当然のことをしただけだ」誤解していた秦施は陽華に口づけし、しばし2人は抱き合った。「私は失敗しない女よ?なぜだか分かる?…あなたがいるからよ」(  ̄꒳ ̄)もはやただキスしたいだけのような…w蔡亮はカードに10万も入っていると知り、秦施と陽華を誘って飲みに出かけた。そこで陽華は父のアドバイス通り秦施にプレゼントを贈る。「バッグにしようと思ったけど、この方が実用的だと思って…」プレゼントは万年筆だった。「ありがとう、すぐに役立ちそうよ!」秦施の協力と陽華の証拠のおかげで誠(チョン)&慧(フイ)法律事務所は胡平と融資交渉で合意した。王傑森はクズだったが、事務所の評価報告書は悪くなかったらしい。「これで私も大手を振って事務所を歩けるわ!」すると翌日、秦施は所長夫妻に呼ばれ、天航のM&Aを担当することになった。理想的な戦略的パートナーが見つかれば買収額の1%を上乗せしてもらえるという。秦施は早速、陽華に報告した。今回の案件で成功したらパートナーに昇格してもらえるという。これで2年越しの計画が成功する。一方、陶俊輝は呉菲のオフィスを訪ね、食事に誘った。すると運悪く秦施から連絡が来てしまう。陶俊輝は会議に呼ばれたと言ったが、呉菲は秦施だと気づいて不満が爆発した。「杭州へ行ったわね?…なぜ嘘をついたのか説明して!」困惑した陶俊輝は帰ってから話そうとなだめたが、呉菲はこれが最後のチャンスだと迫った。「今すぐ辞めて、起業してもパパの会社に入ってもいい…私と一緒にここを辞めて!」しかし陶俊輝は何も言えず、傷ついた呉菲は帰ってしまう。企業買収のリーダーを任された秦施は経験豊富な陶俊輝をパートナーに選んだ。しかし陶俊輝から断られてしまう。「やりたくないですって?!」呆れた秦施はいきなり陶俊輝の足を蹴飛ばし、感情的な小娘の影響かと呆れた。「唐姐が呉菲の仕事ぶりにひどく失望してる、あなたにも累が及ぶかも… この前は助けてもらった、だから今度は私が助けるわ」秦施はこの案件で名を挙げたら堂々と偽装結婚を明かすと話した。陶俊輝は秦施の目的がパートナーとなって独身女性に対する雇用差別を失くすことだと知り、協力を約束する。一方、自宅に戻った呉菲は着替えもせずベッドに滑り込み、独り悶々としていた。秦施たちの会議が始まった。当初、天航の蘇(スー)会長は星際(シンジー)グループとの買収に乗り気だったが、その矢先、思わぬ伏兵が現れる。天航出身で会長の部下だった安(アン)トラベル・田安盛(ディエンアンション)だ。どうやら先の裁判で故意に敗訴しようとしたのは姚遥に違約金を払うことなく、株価を下げて星祭に安値で買わせるためだったらしい。すると陶俊輝が今回の姚遥の件を利用しようと提案した。「姚遥の協力で警察が容疑者を逮捕しました、これはチャンスです」尹社長は姚遥の自宅を訪れ謝罪した。役員会議では姚遥の報奨金を申請し、さらに10万元まで差し出す。「会社はバトラーサービスを再開することにした、君がリーダーだ」つづく(*ノωノ)あああ〜菲菲知らない方が良いってこともあるのよ〜 ←誰?w
2023.12.18
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第32話「誘惑」陽華(ヤンホワ)の過去の女性関係を知って虫の居所が悪い秦施(チンシー)。そこに来て李黛(リーダイ)から姚遥(ヤオヤオ)が陽華の元カノらしいと聞かされ、ますます憂鬱になった。しかし本題は別のことだという。実は李黛が邱建祥(チウジエンシャン)に陽華を証券界から追放したのか確認したところ、否定したという。本人が新華(シンホワ)バイオ株のミスを認めている以上、今さら嘘をつく必要もないはずだ。「誰かが陽華を罠にはめたのかも…」秦施が真っ先に疑ったのは王傑森(ワンジエセン)だった。その時、パーティーを抜け出した秦施を探していた王傑森が現れ、秦施は咄嗟に電話を切ってしまう。呉菲(ウーフェイ)は周茜茜(ジョウチェンチェン)に秦施の動向を探らせていた。すると携帯に秦施と王傑森の親密そうな画像が送られて来る。呉菲は秦施のゴシップを手に入れ喜んだが、恋人の陶俊輝(タオジュンフイ)は仕事があると断って早々に帰ってしまう。秦施を失脚させるため早く融資話をまとめたい呉菲、しかし肝心の何東娜(ホードンナー)はいつもはぐらかしてばかりだった。一方、王傑森は秦施に寄り添い、誠&慧への融資について自分が全権を握っていると明かした。明日は杭州(コウシュウ)支所の視察、そこで秦施を一緒に連れて行きたいという。秦施は秘密を守ってくれるならと思わせぶりな態度を取ったが、その時、ちょうど店を出ようとしていた陶俊輝と目があってしまう。秦施が事務所に戻るとオフィスの前で陶俊輝が待っていた。「君は変わったな、カネや株、地位のためなら何でもするのか? 陽華と結婚したのはいつだ?愛はあるのか?もしや結婚まで…」実は陶俊輝は陽華の職歴が嘘だと知り、さらにこの数年の渡航歴まで調べていた。「君は陽華が嘘つきだと知っているのか?」驚いた秦施は陶俊輝を慌ててオフィスに押し込み、仕方なく真実を明かした。陽華の携帯に秦施と王傑森の画像が届いた。驚いた陽華はタクシーに飛び乗ったが、秦施に連絡しても応答はない。一方、陶俊輝は秦施が出世のため既婚者だと偽り、その嘘をごまかすために結婚したと知った。なぜか嬉しそうな陶俊輝、しかしどちらにしてもいつか嘘はバレると警告する。「もしや王傑森も知っているのか?だからすり寄っていると?」「あなたには関係ない…確かに私のシナリオにミスはあった、でもそもそも拒んだのは陶家よ?」秦施は呉菲のおかげで苦労せず地位を得た陶俊輝に自分を責める資格はないと辛辣だった。「確かに俺は何も言えない…ただ王傑森には近づくな、身を捧げる価値などない 安心しろ、秘密なら守るよ」思達(スーダー)の梁衛紅(リャンウェイホン)が急に事務所へやって来た。金誠(ジンチョン)と唐伊慧(タンイーフイ)はパーティーを切り上げて事務所に戻ったが、梁律師からある協力を依頼される。📱<秦施?すぐオフィスへ…一方、陶俊輝は秦施が裏切っていなかったと知り、上の空で仕事が手につかなかった。すると酔っ払った呉菲がやって来る。「私を愛している?」「バカだな、当然だろう?…愛しているよ」「口だけなんだから…」「愛してる」陶俊輝はまるで秦施への未練を断ち切るように自分に言い聞かせた。陽華が慌てて事務所へ駆けつけると、ちょうどビルから秦施が現れた。「どうしたの?」「近くまで来たから迎えに来たんだ…」陽華は秦施の無事に安堵し、マンションへ戻ると夜食を準備した。すると秦施から裁判で知り合いに会ったのかとツッコまれてしまう。「李黛から聞いたの?ああ、知り合いだ 近所に住んでいて小中と一緒だった…ってか、ただの同級生だよ」陽華は蔡亮(ツァイリャン)から元カノの話は命取りになると吹き込まれ、適当にごまかした。「彼女なら私も事務所のエレベーターで会ったわ、背が高くて美人だった、昔から美人だった?」「まさか~ガキ大将でみんな言いなりだったよ」「みんな?あなたも?…陽華、蔡亮に口止めされたでしょ?」全てお見通しの秦施にたじたじの陽華、しかし運良く陽父から着信が鳴った。陽父の電話も姚遥の件だった。実は今日、陽母が近所で噂を聞いて来たという。📱<息子よ、甘く考えるな、隠し切れないだろうが考えもなしに話すのは禁物だぞ?陽華は電話を切ると、ひとまず話題を変えてテレビでも見ようと誘った。しかし秦施は不機嫌そうに寝室へ戻ってしまう。(๑・᷄ὢ・᷅๑)<おやすみ翌日、陶俊輝はやはり秦施が杭州へ行くと知って引き止めようとした。しかし喬(チャオ)主任に足止めされてている間に秦施は出かけてしまう。一方、陽華は秦施を怒らせてしまったことより、王傑森のことが気がかりだった。もしやあの写真も王傑森からの挑発なのだろうか。蔡亮はそれより独身に戻った姚遥との再会に興味津々だった。「選べるなら秦律師と姚遥、どちらを選ぶ?」「…僕に選ぶ権利なんかないよ」秦施は唐伊慧から任務を与えられ、王傑森と杭州へ向かった。…これが成功すれば大手柄よ…そうとは知らない陶俊輝は秦施が出世のため身を捧げるつもりだと誤解、矢も盾もたまらず剛子(ガンズ)の車で杭州へ行ってしまう。ちょうどその頃、ドラマ撮影で忙しい何東娜にメッセージが届いていた。…杭州に到着した、いつもの場所で食事を…何東娜は王傑森との密会のため午後の予定をキャンセルしたが、実は胡平(フーピン)の罠だった。陽華がランチを終えてデスクに戻ると、また差出人不明のメッセージが届いた。…あなたの奥さん、ここで浮気してるわよ…驚いた陽華は蔡亮に事情を説明し、車を出してもらうことにする。一方、姚遥は部下たちが退職を迫られ偽証したと分かった。今さら泣いて謝られても信頼関係は戻らないが、どちらにしても今日で退職すると決めている。しかしホテルで思いがけず事件が起きた。失恋した男が自殺すると動画で配信しているが、何号室か分からないという。姚遥は咄嗟に非常ボタンを押して宿泊客を部屋から出すと、非常階段で怪しい男を発見した。「お待ちください」陶俊輝は杭州の支所に駆けつけたが、秦施たちはいなかった。「剛子、陽華の電話を知ってるか?」「まあ~」そこで陶俊輝は陽華に事情を説明、2人の居場所が分からず緊急事態だと訴える。しかし陽華はなぜか冷静だった。「秦施なら大丈夫、ただの出張だ、問題ない」「正気か?!」すると陶俊輝は呆れて電話を一方的に切ってしまう。その時、蔡亮のSNSに記者の友人から速報が入った。「姚遥がホテルでヤバい奴に刺されたって!」「行こう…」「え?どっちへ?秦律師か姚遥か?」その夜、呉菲は秦施のオフィスに忍び込んだ。娘のため奔走していた呉父はようやく何東娜が離婚寸前だと気づき、唐伊慧もすでに知っていたと分かる。…だから王傑森に取り入っていたんだ、協議書も交わしているだろう…かつて秦施の補佐をしていた呉菲は秦施のPCの暗証番号を知っていた。すると思いがけずフォルダの中に入っていた秦施と陽華の婚前協議書を見つけてしまう。王傑森は報告書を書き上げ、秦施との夢のような一夜に期待して書斎を出た。その頃、ついに杭州にある何東娜の別宅を突き止めた陶俊輝が到着する。車を降りるなり門をよじ登る陶俊輝、まさかの不法侵入に驚く剛子だったが、念のため護身用の警棒を渡した。「15分経ったら通報してくれ」玄関の鍵はなぜか開いていた。すると2階でドアが閉まる音がする。陶俊輝は階段を上り、廊下に落ちている花びらを頼りに奥の部屋へ向かった。ドアの前で警棒を準備し寝室に乗り込もうとする陶俊輝、その時、誰かの足音が聞こえる。驚いて振り返ると、なぜか秦施が立っていた。寝室はバラの花びらとロウソクの灯りでロマンチックに演出されていた。背中を向けて立つ美しい秦施、王傑森はたまらず後ろから抱きついてしまう。「俺のそばにいろ、そうすれば天国みたいな生活をさせるよ」「本当?」しかし相手は秦施ではなく何東娜だった。つづく( ๑≧ꇴ≦)ワンさん…今さら女で身を滅ぼすとかw
2023.12.17
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第31話「愛憎劇」呉菲(ウーフェイ)は秦施(チンシー)と一緒に依頼人を調査した陶俊輝(タオジュンフイ)に激怒。しかし陶俊輝は証拠がないまま勝ちを焦れば失敗すると警告し、告訴は不利だと断言した。そんな中、何東娜(ホードンナー)が事務所にやって来る。陶俊輝は示談にするよう勧め、新たな証拠を示した。実はホテルの送迎車がドライブレコーダーを装備していたと気づいて調べたところ、事件当夜に何東娜を必死になだめている姚遥(ヤオヤオ)の様子が映っていたという。映像の元本はホテルにあり、裁判になれば必ずホテル側がこの証拠を出してくる。それでも何東娜は告訴を取り下げないと拒んだ。「告訴は私の本意じゃないの、頼まれたのよ、天航(ティエンハン)ホテルに…」一方、王傑森(ワンジエセン)はようやくオフィスに戻った秦施を捕まえた。陶俊輝と呉菲がもめているを見た王傑森は何東娜の案件に不安材料があるのか聞いたが、秦施は担当外だと誤魔化し、逆に″永利(ヨンリー)21″事件について探りを入れる。「陽華(ヤンホワ)に新華(シンホワ)バイオ株を買わせたのは邱建祥(チウジエンシャン)?」「そうだ」「どうして陽華に責任を押し付けたの?」「理由は簡単だ、真相を話したところで事態は好転しない 何より我々の生活は邱建祥頼みだった、彼を守ってこそ前途が開ける 部下が身代わりになることはよくあることだ」「恥ずべきことを堂々とおっしゃるのね…敬服します」すると王傑森は性懲りも無く秦施を食事に誘った。心配なら陽華も呼んで3人で話したいという。「なぜ君は無職の男をエリートに仕立て上げた? 喬(チャオ)主任から君たちが海外で結婚したと聞いた、子供までいるとか…」秦施は陽華の敵を討つどころか、まんまと弱みを握られた。何東娜の案件は陶俊輝の知名度を上げるため呉家がセッティングした案件だった。陶俊輝から代理人を降りたいと言われた呉菲は困惑、仕方なく全て暴露する。「実はあなたが胡平(フーピン)を落としたらパートナーに昇格させる約束なの」一方、秦施も唐伊慧(タンイーフイ)から思わぬ事実を聞かされた。呉菲が何東娜の案件を持ち込んだ時、確かに陶俊輝が交換条件だったが、他にもあったという。「その前にあなたたち、本当に縁が切れてるの?」「あんなおじさんに未練はないわ~ ←( ๑≧ꇴ≦)ちょw 私と陽華はいつもラブラブ~これからもずーっとね!」すると唐伊慧は笑いながら、呉菲が秦施を事務所から追い出すよう要求したと明かした。しかし黙って小娘に利用される唐伊慧ではない。「彼女が攻撃を仕掛けて来るなら、あなたにも反撃の機会をあげないとね」「だから私を王傑森に近づけたの?でもハニトラなんて絶対に無理よ~」「バカね~違うわ…実は何東娜が離婚する、代理人は思達(スーダー)の梁衛紅(リャンウェイホン)よ でも何東娜がなかなか応じないらしいわ」秦施は陶俊輝を出し抜くチャンスだと知り、俄然、やる気を出した。何東娜と姚遥の裁判は奇しくも邱建祥の裁判と同じ日だった。証人として出廷した陽華はデータの解析を説明し、邱建祥に故意はなかったと証明する。裁判長は新証拠が出たため継続審議を要請、李黛(リーダイ)はすぐ保釈申請をすると決めた。一方、何東娜と争うことになった姚遥は自分が孤立無援だと知った。証人として呼ばれたホテルの従業員たちは急に証言をひるがえし、何東娜の言い分が正しいと認めてしまう。しかも自分の弁護士まで買収されていた。陶俊輝は良心が痛んだ。そこで法廷に残っている姚遥に飲み物を差し入れたが、姚遥の視線は冷たい。「表に記者がいる、もう少し待ったほうがいい」「独りにしてください」一方、李黛と陽華はちょうど裁判所を出ようとしていた。すると何東娜がマスコミに囲まれてインタビューを受けている。「彼女の裁判も今日だったのね…」李黛は姚遥に同情し、手を貸すことにした。そこでお互いのジャケットを交換、自分がマスコミを引き付けているうちに姚遥を逃し、陽華が車に乗せて走り出す。実は秦施がSNSで目を止めた陽華の写真を撮ったのは姚遥だった。「…どうしてあなたが?」「住所はマスコミにバレている、しばらくどこかへ避難するといい」その時、陽華は李黛に気づいて車を歩道に寄せた。「大変なの、邱建祥が心筋梗塞で倒れたって…すぐ病院へ」姚遥は2人に感謝し、そこで車を降りた。…姚遥は陽華の初恋の人だったしかしカナダ行きが決まり、姚遥は邱建祥が陽華を自分の娘婿にするつもりだと知る陽華は仕事のためだと否定したが、姚遥は裏切られたと思い込み別れてしまう…李黛と病院へ向かっていた陽華は邱建祥が認知症だと気づき、すぐ連絡するよう頼んだ。その頃、秦施の弱みを握った王傑森は念願叶って2人だけのランチを楽しんでいた。秦施はそれとなく投資の可能性を探るが、王傑森はまだ何も教えられないとはぐらかす。「それより君の話を教えてくれないか?」「あ…この間の件ですね」すると秦施は正直に既婚者の方が出世しやすいと偽装夫婦を認めた。王傑森は野心のために嘘も辞さない秦施の度胸と野心に魅了され、自分たちは馬が合うはずだと喜ぶ。「君は大業を成す人だよ、もっと広い舞台が必要だ」そこで王傑森は誠(チョン)&慧(フイ)の実地調査が完了したら、一緒にチューリッヒへ行こうと誘った。「でも帰って陽華に聞いてみないとぉ~」「アイヤー!普段は賢いのにこういう事となると頭が固いな~ もし同じ提案をしたら陽華なら迷わずついて来るはずだ かつて陽華はチャンスに直面した時、手中の切り札を取り換えたこともあった…」実は陽華には幼なじみで初恋の恋人がいたが、邱建祥の娘婿候補だったという。邱建祥は陽華の指摘した通り脳梗塞により認知機能が低下していた。連絡したおかげで手遅れにならず、医師の話では以前から症状が現れていたはずだという。「どうして認知症だと分かったの?」「本来なら専門家の証人など必要なかった、自分でもなぜその決断をしたのか思い出せないんだ 今は僕を追放した彼に感謝するよ、あのまま業界にいたら僕も二の舞になっていたかも…」しかし李黛は陽華がいなければもっと惨めだったと言った。「そうだ、姚遥と知り合いだったの?」( ̄O ̄;)ドキッ!その夜、金誠(ジンチョン)は裁判の成功を祝って飲み会を開いた。秦施は陽華の元カノ話のせいで心ここに在らず、控え室で李黛と話し込んでいる。📱<陽華は邱建祥を恨んでいると思ってたのに、病院でも助けてくれるなんてね李黛は陽華を見直したが、かつての職場には深く落胆した。実は姚遥の裁判も今日だったが、唐伊慧は天航と組んで姚遥を陥れたという。しかし秦施は全く知らない様子、李黛はもしや事務所で孤立しているのかと驚いた。📱<そうだ、特ダネよ!陽華と姚遥は知り合いだったみたい、あれはきっと付き合ってたわね李黛はどうせ偽装夫婦なら気にしないだろうと笑ったが…。つづく((((;゚Д゚))))))) もう王さんがホント無理なんですけど…
2023.12.15
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第30話「選択」事務所の上場を目指し、ベンチャーキャピタルに投資話を持ちかけた唐伊慧(タンイーフイ)。すると胡平(フーピン)の右腕・王傑森(ワンジエセン)が誠(チョン)&慧(フイ)法律事務所の調査にやって来た。「弊社は融資先に関して実地調査を行なっています」唐伊慧は秦施(チンシー)に対応を任せたが、陽華(ヤンホワ)の敵である王傑森に秦施はあからさまな敵意を見せた。しかし王傑森は美しい秦施に興味津々、そこで2人だけで食事に行こうと誘う。「…どうしても無理なら唐总に頼んで会食を許可してもらおう、では」「ふっ…(キモッ)」一方、陽華はまだ邱建祥(チウジエンシャン)の証人になるかどうか決めかねていた。そこで李黛(リーダイ)に頼んで邱建祥と面会、なぜ当時、新華(シンホワ)バイオの株を買うよう命じたのか聞いてみる。「金銭の授受が?」すると邱建祥は急に興奮して否定した。「私は汚れた金を受け取ったことはない!天に誓って本当だ!」↓シューカイのタートルは正義w李黛は煮え切らない陽華に業を煮やし、秦施を呼び出した。「結婚だけでなく夫の職業まで嘘だったのね? 引きこもりの夫の意見を事務所に採用させるなんて…私が全部、暴露したらどうするつも…」「陽華に証言させたくないの?」「分かった、私が秘密を守れば陽華に協力させるのね?」「私、そんな話した?」その頃、帰宅した陽華は証言台に立つかどうか、財神(ツァイシェン)と仙子(シェンズー)に投票させていた。そこであえて″協力しない″にたくさんの餌を置いたが、どちらも協力する方を選んでしまう。その夜、秦施は陽華に李黛と会ったと報告した。陽華は邱建祥と面会したものの何も得られなかったと明かし、それ以上は何も言わない。仕方なく秦施は話題を変え、事務所の調査にあの王傑森が来たと教えた。陽華は以前の自分なら秦施を助けられたと落胆したが、秦施は今も十分、助けられているという。「前の僕なら君はもっと好きになっていた?」「答えられないわ、だって前の陽華を知らないもの、どんだけエリートだったのよ?ふふ でもあなたはあなた、今も昔も変わらず善良な心を持っている、そんなあなたが好きなの」陽華は秦施の優しい言葉に励まされたが、やはり計算高い王傑森には近づかないよう警告した。しかし事務所にとって胡平との人脈は大事、秦施は隠れるのも性に合わないという。(๑•̀ㅂ•́)و✧<あなたを傷つけた奴よ?弱点をつかんで息の根を止めてやる!秦施は自分の身内を傷つけた以上、必ず報復すると決めた。「僕に優しいんだね?」「あなたも私に優しいわ、お互い様ね」翌日、事務所に到着した秦施はちょうど地下駐車場に降りて来た陶俊輝(タオジュンフイ)を見つけた。「私が送るわ、まだ運転するの大変でしょう?…行きましょう?」「俺の行き先が分かるのか?」「真相を探るんでしょう?」一方、王傑森は秦施を食事に誘うためオフィスを訪ねたが、空振りだった。秦施は陶俊輝の火傷に責任を感じていた。「しばらく使い走りや運転を手伝うわ、助手だと思って 今、大事なのは信頼できる第三者の証言を得ることね?録音や録画、宿泊客の証言でもいい」仕事でも私生活でも呉菲(ウーフェイ)とわだかまりが残る陶俊輝、そんな彼にとって黙っていても自分の考えが分かる秦施との時間は居心地が良かった。やがて車は天航(ティエンハン)ホテルに到着、秦施はミラーを見ながら口紅を塗り直し、香水を振りまく。「どう?」「綺麗だ…健闘を祈る!」秦施は環竜(ホワンロン)国際の秘書と偽り、会長が滞在するホテルの下見に来たと称して事件のあったスイートルームに入った。しかし室内に防犯カメラはなく、スタッフも勤務中は宿泊客に関する録音・録画を禁止されているため、証拠を持っていないと分かる。一方、待機していた陶俊輝は偶然、ホテルの送迎車を見かけていた。秦施と陶俊輝はランチを取りながら証拠探しの方法を探った。右手が使えない陶俊輝のために甲斐甲斐しく世話を焼く秦施、しかし陶俊輝は気恥ずかしくなって自分でできると遠慮する。「手がかりを見つけさせるよ」「まさかあの剛子(ガンズ)に?彼の実力なら知ってる…私にやらせて」陶俊輝がオフィスに戻ると剛子が待っていた。すると剛子は秦律師が元カノなのかと聞いて来る。実は剛子は呉菲から秦施の夫を調べて欲しいと依頼されていた。「これがその結果だ」実は陽華の就職歴は1社だけ、ただの失業者だったという。「…菲菲には黙っていてくれないか?」秦施が大荷物で帰って来た。何でも今日こそ自分が料理して陽華にご馳走するという。(´・ω・`)ぇ… 何て顔するの?!>(,,Ծ‸Ծ,,)実は秦施は麻辣湯(マーラータン)の店でレシピを手に入れていた。「スープは骨で取って肉は入れてないわ…タレは分けてもらったの」「…うん、美味しいよ」すると陽華は後片付けをしながら、李黛から証言を頼まれたと相談した。秦施は陽華を何年も苦しめた男を助ける義理などないと一刀両断、しかしもし承諾しても陽華が寛容だという証明だという。「自分を傷つけた人を許すなんて立派だと思う、とにかく自分の思う道を選べばいい」と言ったものの、秦施は李黛との話を思い出し、発言を訂正した。「と言うか私たちは正義を胸に悪と戦う勇気を持つべきよ!」「…何かあったの?」「その~少し李黛に脅されて…」「仕事のやり口を家庭に持ち込まないでくれ」陽華は秦施の下心に気づいて部屋に戻ってしまう。陽華は投資部への異動を辞退した。しかし一緒に出世できると期待していた蔡亮(ツァイリャン)は呆然、すでに妻にまで昇給すると伝えてしまったという。一方、誠&慧では呉菲が秦施のオフィスに乗り込み、暴れていた。「秦施、なぜ勝手に私の依頼人を調査したの?!」そこへ向かいのオフィスにいた陶俊輝が慌てて駆けつける。「俺が頼んだんだ」「秦施…ワナワナワナ…手段を選ばないのは知ってた、まさか陶俊輝まで利用するなんて!卑怯者!」陶俊輝は興奮する呉菲を自分のオフィスへ引っ張って行った。しかし運悪くもめている様子を王傑森に見られてしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)ちょw呉菲wwwサイコーかw
2023.12.14
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第29話「嘘つき」王傑森(ワンジエセン)から″永利(ヨンリー)21″の話を聞き出した呉菲(ウーフェイ)。当時、マスコミに公表はされなかったが、呉菲はミスを犯したマネージャーが秦施(チンシー)の夫・陽華(ヤンホワ)だと気づいた。「もしかして退職後に投資銀行で働いていたなんて嘘なんじゃない? 秦施は陽華が嘘つきだって知らないのかしら…」しかし陶俊輝(タオジュンフイ)は話題をそらして食事へ行こうと誘った。実は陶俊輝も2年振りに秦施と再会した時、陽華の素性を調べていたが、確かにこの数年の職歴は不明だった。秦施は傷ついた陽華を元気づけるため、昔なじみの店にいた。「ここの麻辣湯(マーラータン)を食べればパワー回復、言った通りだったでしょう?」陽華はやっと笑顔を見せたが、また急に表情が固くなる。店に偶然、陶俊輝と呉菲が入って来たのだ。秦施と陽華は2人を無視して帰ることにしたが、呉菲に呼び止められてしまう。「秦律師、あなたが帰った後、王总からご主人のことを色々と聞いたわ~ 多分、あなたも知らないことよ?おごってくれるなら教えてあげてもいいけど~」「…食事と引き換えなの?じゃあ学長?私も彼女に教えていい?」秦施は嫉妬深い呉菲を挑発、その時、ちょうど料理を運んできた店員がつまずいた。無意識に腕を伸ばして秦施を守る陶俊輝、するとまともに煮汁が右腕にかぶってしまう。秦施は自分の車で病院へ連れて行くと言ったが、呉菲は陶俊輝に2度と近づくなと言い捨て帰って行った。陽華は秦施が陶俊輝を心配していると分かった。「あとで電話してみたら?火傷しているはずだ」「必要ない、どうせ事務所で会うんだし…」陽華はすっかり自信を失っていた。「彼とやり直したいなら離婚してもいいよ? どうせいつか別れるんだ、僕の経歴が疑われて君に迷惑がかかるかも…」「もうやめて、今夜は私が悪かったわ」秦施は出世のため陽華を連れ出しことを謝罪し、2度と巻き込まないと約束する。しかし陽華は勇敢な秦施や陶俊輝に比べ、自分は臆病者で意気地なしだと思い知った。一方、呉菲は陶俊輝を医者に診せて自宅まで送った。今夜は右手が使えない陶俊輝に付き添いたいという。「先生も言っていたでしょう?動かして化膿したらせっかくの結婚式に痕が残るって…」「…なら延期しないか?新居もまだ見つからないし」「新居ならパパが買ってくれたわ」呉菲は陶俊輝が婚前協議書にサインしてからずっと不機嫌だと気づいていた。実は結婚祝いの新居も夫婦の共同名義にするつもりで父に買わせたという。「私のものはあなたのものよ?全部、あなたにあげる!私は何もいらない! だから早く結婚しましょう?」しかし陶俊輝は焦る必要はないと冷静だった。呉菲は今も陶俊輝の心に秦施がいると気づき、どんなに努力しても追い出せないと落胆する。「今もあんな目で彼女を見るなんて… 私の気持ちも考えて、せめて顔には出さないで欲しい、耐えられないの!」呉菲は居たたまれなくなって部屋を飛び出したが、陶俊輝は追いかけてこなかった。陽華は秦施と手を繋いで歩きながら、初めて過去について重い口を開いた。王傑森は陽華が現れるまで邱建祥(チウジエンシャン)の自慢のファンドマネージャーで、後継者と目されていたという。その座を奪われた王傑森は2年間も感情を押し殺し、陽華にとって最高の親友を演じて来た。「…新華(シンホワ)バイオの株は僕が選んだわけじゃない だが企業価値は申し分なく、邱建祥から集中して買えと命じられた時も拒む理由はなかった だがライバル会社が新商品を出して完敗、再起不能になったんだ その後、株売買の異常な動きに気づいたが、時すでに遅し 王傑森は事の経緯を把握していたが僕に口止めし、自分が取締役会で報告すると言ったんだ」「なぜ邱建祥はあなたを陥れたの?」「分からない…」どん底に突き落とされた陽華は退職して帰国した。2ヶ月休養して就職先を探したが門前払い、邱建祥から脅された通り2度と証言業界に戻れなかったという。挫折した陽華は家に引きこもり、1ヶ月も外へ出ない時期があった。しかし半年ほど我慢していた母の不満がついに爆発、これを機にようやく髪を切ってヒゲを剃ったという。陽華は家に生活費を入れるためデイトレードで小銭を稼ぎ、こうして毎日が淡々と過ぎて行った。「自分を敗者と認めれば落ちこぼれても平気だ、他人に踏みにじられても気にならなくなる でも間違いだと分かったよ… 失敗は時間と共に消えることなく、立ち直るのを待ってから一撃を食らわせて来るんだ」「…失敗したっていいじゃない、誰にでもあることよ?」「こんな男に好かれても嬉しくないだろう?」「実はあなたが勇敢でも臆病者でもどうでもいいの 忘れないで、壁にぶつかってもこれからは2人で乗り越える、それが結婚の意義でしょう?」すると陽華は秦施を抱きしめ号泣してしまう。。゚(∩ω∩`)゚。翌朝、陽華はベッドから出てこなかった。出勤した秦施は念のため蔡亮(ツァイリャン)に様子を見るよう頼んだが、蔡亮は仕事が山積みでそれどころではないという。「知ってるのよ?陽華にいくら預けているか…」「ギギギギ…分かったよ」しかし陽華は出社しなかった。秦施は電話を切って陽華にメッセージを入れながらエレベーターを降りた。「…まだ泣いているのかしら(ボソッ」その時、うっかりブレスレットを落としてしまう。すると同乗していた女性が拾ってわざわざ手首にはめてくれた。「ありがとう…」実はその女性は何東娜(ホードンナー)の案件の当事者だった。陽父は胃腸炎で仕事を休んでいる息子を訪ね、弁護士から預かった邱建祥に関する書類を届けた。実は邱建祥の弁護を引き受けたのは李黛(リーダイ)、陽華と連絡が取れず、やむを得ず実家を訪ねたという。『邱建祥は陽華の恩師です… トラブルはありましたが、今でも彼が一番優秀な弟子であることに変わりはありません』しかし陽母は激怒、邱建祥のせいで息子は廃人となって帰国し、それから4年間も引きこもっていたと恨みを募らせた。『全てあの″恩師″のせいよ!…どうぞお帰りください 息子が潰されると知っていたらカナダになんか行かせなかった!』陽父は陽母が大泣きしたのは弁護士のせいではなく、自らを責めているようだったと話した。すると陽華は父に邱建祥を助けるべきか聞いてみる。陽父はまず自分自身を助けるよう励まし、他人を許すことで自分も楽になれると助言した。姚遥(ヤオヤオ)は何東娜が宿泊した当日のナイトマネージャーだった。陶俊輝と呉菲は昨夜の気まずい雰囲気のまま面談に臨んだが、姚遥はホテルの代表ではなく個人的に事情を説明に来たという。「あれは事実ではなく、彼女の作り話です」あの夜、何東娜がチェックインしたのは21時頃だった。事前にバトラーサービスへリクエストがあり、そのひとつが夜間にゲストの部屋で待機することだったという。姚遥は希望通り部屋にいたが、その時、ガラスが割れる音とゲストの悲鳴が聞こえた。驚いた姚遥が駆けつけると、バスルームで腕から血を流しているゲストを発見する。証拠写真のバスルームはバスタオルだらけだった。何東娜のリクエストで監視カメラが設置されそうな場所を全てタオルで覆ったからだという。「入浴中にガラスが割れたとおっしゃいましたが、私が見た時は服を着ていました」そもそもチェックアウトすると言い出したのは何東娜だった。姚遥はなだめようとしたが何東娜は駆けつけたフタッフに暴行、さらに海外の病院で手当したいのでヘリを呼べと騒いだという。仕方なく姚遥はチェックアウトして何東娜を車に乗せ、病院へ付き添うことにした。しかし途中で病院に向かっていると知った何東娜が車を止めろと暴れ出し、危うく事故を起こすところだったという。陶俊輝と呉菲は唐伊慧(タンイーフイ)と馬(マー)律師に姚遥の証言を聞かせた。姚遥はマーケティング部のマネージャー、現在は離婚して独身、5歳の息子がいる。ホテルで唯一のバトラーアカデミー卒業生でワインの国際資格レベル4、主にVIPを担当しており、ゲストも著名人ばかりだった。陶俊輝は姚遥に勤務上の問題はなく、ホテルも彼女を解雇するとは思えないという。すると呉菲が世論を味方につけてはどうかと提案した。「姚遥は幼少期、幸せな家庭に恵まれなかったようです、母子家庭で母親は病弱 しかし結婚を機に航空会社を退職、相手は富豪の御曹司で、典型的な玉の輿でした ただ結婚生活は幸せではなく、2年で破綻しています もし世論の矛先がホテルに向かえばネガティブな話題が次々と出て来るはずです」しかし陶俊輝はもっと慎重にすべきだと反対した。「メディアが暴走すれば深刻な結果を招く、世論は諸刃の剣です、個人攻撃は単なる下策です」陶俊輝と呉菲の意見は割れた。一方、秦施はついに11階で自分のオフィスを構えた。窓から向かいの陶俊輝のオフィスが見えるが、その時、激しい剣幕で呉菲が入って行く。「異論があるなら直接、私に言えば?!なぜ皆の前で言うの?!」実は天航(ティエンハン)グループは経営不振で買収の交渉中、悪評や起訴を避けるため姚遥を解雇するはずだという。何東娜も受け取った賠償金を慈善団体に寄付すると決めていた。「世論工作は私たちのためじゃない、天航に助け舟を出すの!真相なんてどうでもいいのよ!」「なぜ早く言わない?」「話そうとしたわ、でも昨夜…」秦施のオフィスに唐伊慧がやって来た。ちょうど呉菲が怒って陶俊輝のオフィスを出て行ったが、唐伊慧は別段、気にする様子もない。「陽華の体調は大丈夫?」「胃腸炎よ、薬で治ったわ」「実は今、大事な仕事を抱えているんだけど…手伝ってくれない?」つづく(  ̄꒳ ̄)呉菲、上手いわ~本当に嫌な女に見えるもんw
2023.12.13
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第28話「再会」大女優・何東娜(ホードンナー)のホテル強制退去騒ぎ。マスコミが注目する起訴だけに、秦施(チンシー)は自分の知名度を上げるチャンスだと野心が揺さぶられた。すると思いがけず唐伊慧(タンイーフイ)から呼び出しがかかる。しかし必要とされたのは自分の力ではなく陽華(ヤンホワ)だった。「彼なら胡平(フーピン)と話を合わせられるわ」秦施は陽華のボロが出ることを心配して遠回しに断ったが、かえって何か条件があると勘ぐられてしまう。「何が欲しいの?」「違うわ、本当に仕事で挫折した彼を傷つけたくないの」唐伊慧はやけに謙虚な秦施に驚いたが、ともかく陽華と一緒に食事に来て欲しいと説得した。「何東娜の案件を陶俊輝(タオジュンフイ)と一緒に、これでどう?」一方、仲直りした秦文宇(チンウェンユー)と任梅梅(レンメイメイ)は母にホテルの仕事を任せ、新婚旅行をやり直すことにした。仕事に復帰した陽華は最低限の人付き合いをするよう心がけた。しかし今日は秦施と待ち合わせ、そこで定時と同時に帰ろうとしたが、支店の花・小甄(シャオジェン)に呼び止められてしまう。実は小甄は陽華が投資部へ異動すると聞き及び、自分も一緒に連れて行って欲しいと頼んだ。陽華は異動ならまだ未定だと否定し、そもそも部門を超えた依頼は規則に反すると突っぱねる。そこで小甄は″永利(ヨンリー)21″を持ち出して陽華を脅した。「知ってるんですよ…ミスした担当者は報道されていない、でもあなたでしょう? 辞めた時期が合うもの」「君には関係ない」陽華は小甄を蔑むような目で見ると帰ってしまう。陽華が歩道で立っているとちょうど秦施の車が停まった。「中でお茶でも飲んで待っていれば良かったのに~」すると秦施は助手席に乗り込んだ陽華にスーツを渡す。「あとで着替えて、今夜、大事な食事会があるの、唐姐の命令よ」その頃、李黛(リーダイ)は利益供与で捕まった邱建祥(チウジエンシャン)と面会していた。邱建祥はいわゆる″専門家″など当てにならず、自分のやり方を理解できるのは1人だけだという。「だが彼は…私を助けてくれないだろう」一方、着替えを済ませた陽華はベンチャーキャピタルについての資料に目を通していた。ちょうど携帯が鳴ったが、李黛だと気づいて電源を切ってしまう。「そろそろ時間だ、行こう」すると会場はただの食事会ではなく雑誌″トレーダー″の式典で、世界中の名だたる投資家が集まるパーティーだった。「なぜあの2人がいるの?」呉菲(ウーフェイ)は秦施の姿を見て憤慨したが、陶俊輝は唐伊慧が出張に出かけた所長と陳(チェン)弁護士の代わりに呼んだのだと気づく。「話し相手に陽華を呼んだんだろう」「今日の主役はあなたよ?…父と私が頑張ったのはあの2人のためじゃないのに」その頃、秦施はとんでもない場所に来たと気づいて動揺していた。しかし人混みが苦手なはずの陽華が全く緊張せず、むしろリラックスして見える。「大丈夫、安心して、僕のキャリアは本物だ…僕に任せて」唐伊慧は陽華の期待通りの働きに頬を緩ませた。やがて遅れて何東娜が現れたが、最優秀トレーダーを贈られる夫が急な出張で来られなくなったという。「授賞式には代わりに副代表が登壇するの そちらの投資の件も彼と話してみて、投資の半分は彼が決めているのよ」しかし副代表とは陽華と因縁がある王傑森(ワンジエセン)だった。唐伊慧は秦施夫婦を呼んで何東娜たちとテーブルを囲んだ。どこか様子がおかしい陽華を心配する秦施、すると唐伊慧が副代表に陽華と知り合いかと尋ねる。「はい、かつての同僚です、ジェームス…いや陽華は最高のファンドマネージャーでした 会うのは4~5年振りかな?」陽華と王傑森は恒利(ホンリー)時代の同僚で、共に邱建祥から投資を学んだ同門だった。すると陽華は居たたまれなくなり、具合が悪いと断って出て行ってしまう。…永利21の失敗の責任を取り、退職を決めた陽華邱建祥は愛弟子を守るため陽華の名前が報道されないよう止め、ほとぼりが覚めてからやり直すよう説得するしかし陽華は退職届を提出し、コミッションを返して帰国すると伝えた『ここから一歩でも出たら2度と証券業界には戻れんぞ!』陽華は恩師を無視してオフィスを出たすると王傑森が陽華に近づき声をかける『辞めるのか?なら取締役会で″新華(シンホワ)バイオの買いを決めたのは陽華だ″と証言する 辞めるなら罪を被ってくれ』陽華は思わず王傑森の胸ぐらをつかんだが、手を挙げることもできず涙をのんで引き下がった…呉菲は陽華が本物のエリートだと分かって面白くなかった。そこで帰国したばかりの副代表に邱建祥なら利益供与の疑いで勾留中だと教える。すると秦施はふと思い出し、永利21の件について探りを入れた。「邱总はカナダで巨額の損失を出したせいで帰国したとか… 若手のマネージャーが関わったそうですが、腑に落ちないのです 恒利には皆さんのような優秀な方がいたのに、なぜ若手に莫大な資金を任せたのですか?」「秦律師、当時、永利21は1番人気でした、そして1番のやり手がジェームスだ ジェームスはどんな相場でも平均収益率20%以上を叩き出したよ」呉菲はつまり永利21を清算に追い込んだ担当者が陽華なのかと確認した。しかし王傑森は誰とは言っていないとはぐらかす。その時、秦施の携帯が鳴った。📱<僕は先に帰るよ、自分で運転しないで代行を呼んで…陽華はどこにいるかも告げず、電話を切ってしまう。秦施は陽華の具合が悪いと断って先に帰った。運転を代行に頼み、流れる景色を眺めながら電話に出てくれない陽華を探す。その時、偶然、通りでうなだれている陽華を見つけた。「具合が悪いなら病院へ行きましょう?」すると陽華は秦施が来てくれたことに気づき、しがみついて泣いてしまう。秦施は陽華を連れて昔なじみの店に入った。「ここの麻辣湯(マーラータン)は学生に人気だったの…学生が新キャンパスに移ったから席が取れたのよ …このゴマだれを試してみて」陽華を心配して甲斐甲斐しく世話を焼く秦施、その優しさは陽華の心を次第に軽くしてくれた。「食べよう」一方、呉菲は帰りの車で上機嫌だった。陶俊輝は何がそんなに嬉しいのか分からなかったが、呉菲は副代表が偉そうな陽華のキャラ設定を壊してくれたという。事件後、結局、邱建祥は責任を取って恒利を辞めたが、王傑森もその数ヶ月後に退社していた。しかし陽華が辞めたのは騒ぎの直後だったという。「つまりミスを犯したマネージャーが陽華なのよ~ふふ」つづく( ๑≧ꇴ≦)呉菲wwwイイヨイイヨ~w
2023.12.11
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第27話「勝ち組」邱建祥(チウジエンシャン)は大学生だった陽華(ヤンホワ)の才能を認め、自らスカウトしていた。当時、彼の下で働きたいと願う者は大勢いたが、ファンドマネージャーになれるのは20人、そのうち中心メンバーが8人で、さらに実際に邱氏から直々に指導を受けられるのが3人だったという。「その3人の中で最少年でキャリアも浅いながら、最も多くのファンドを操ったのが陽華だ」蔡亮(ツァイリャン)はまるで自分のことのように自慢したが、結局、陽華は″永利(ヨンリー)21″の失敗で出世コースから外れてしまう。一方、陶俊輝(タオジュンフイ)は秦施(チンシー)に嫉妬する呉菲(ウーフェイ)を安心させるため、結婚を早めることにした。そこで母を連れて呉家を訪ねたが、とんとん拍子で話がまとまり、呉父が呉菲に新居の鍵までプレゼントしてくれる。しかし息子と帰宅した陶母は呉家の態度に困惑していた。以前は新居の相談をしてもはぐらかされてばかり、それが一転、いきなり数千万の豪邸を差し出したのだ。「もしかしてあなたたち喧嘩でもしたの?ごまかさないで」「…分かった、話すよ」陶俊輝は婚前協議書にサインしたと教えた。陶母は憤慨、いくら相手が金持ちとは言え、息子が見下されるのは許せないという。確かに呉菲は家柄も年齢も秦施よりはるかに好条件だが、息子が卑屈になったり取り入るのは嫌だった。「あなたの努力を知っている、自力で1歩ずつここまで登り詰めた お金なんかどうでもいい、2人が幸せかどうかよ!」「頼もしいママがいて幸せだよ」蔡亮は陽華に会計を任せ、秦施を連れて先に店を出た。「あいつが過去のことを話したのは初めてだ、これで分かったよ 邱建祥との確執は永利21が原因なんだ、これからは君があいつを導いて欲しい」秦施と陽華は蔡亮と別れ、歩いて帰った。すると秦施がファンドの失敗は陽華のせいではないという。「知り合う前のことなのになぜ分かるんだ?」「知っていたわ、その頃にあなたを見初めたんだものw…あなたを信じてる」「トラブルの2年前、僕は邱建祥に代わって永利21のトレーダーとなった 1年後には収益率を37%まで押し上げたよ、当時は22歳でコミッションだけで数千万元を得た だがまさかその10ヶ月後、突然、全てを失うとは思いもよらなかった」陽華はミスが怖いわけではなく、本当に恐ろしいのは人の心、嫉妬や欲望だという。その時、ふいに迷い犬がやって来た。「老婆(ラオポー)…うちの子にしないか?」秦施を初めて″奥さん″と呼んだ陽華、秦施は照れくさいような何とも言えない幸せを感じる。しかしすぐに飼い主が現れ、子犬を引き取って帰って行った。「僕も以前は周りにチヤホヤされて全て思いのままだった でもある日、自分が何者でもないと気づいたんだ…犬以下なんだと…」「あなたは私の可愛い子、これからは私が養ってあげる、大事に育てるわ、捨てたりしない」陽華は思わず秦施に抱きついたが、その時、秦施の携帯が鳴った。📱<梅梅(メイメイ)が死ぬと騒いでいる…すぐ来てくれ」秦文宇(チンウェンユー)のマンションでは刃物を持った梅梅がベランダに立っていた。必死に説得する文宇、そこへ慌てて秦施と陽華が駆けつける。「…来ないで!飛び降りるから!」「どうぞどうぞ、こんな高層階から飛び降りたらその綺麗な顔がくちゃぐちゃよ? このまま死んだらこの男の思うツボ、それでいいの?」「何よ!兄妹で私をいじめて…ゥッ…うわ〜ん!」すると梅梅は刃物を捨てて泣き崩れてしまう。最近、献身的に妻に尽くしていた秦文宇、実はそれには理由があった。文宇は母から子供ができたら車を買ってやると言われ、梅梅にこっそり排卵促進薬を飲ませていたという。梅梅はスポーツカーのために妻に薬を盛ったと知って激怒、しかし文宇は梅梅こそ出産した暁には自社株20%を譲渡してもらう約束だったと暴露した。再び言い争いになる2人、その時、秦施が離婚協議書を持って来る。「毎回、2人に離婚を勧めたのはどうせ別れないと分かっていたからよ でもお互い計算ずくだったとはね、恐れ入ったわ… 親友、家族、弁護士として言わせてもらう、これ以上、結婚生活を続ける必要はない」すると文宇は自棄になって協議書にサインしてテーブルに置いた。「どうせみんなで俺を見下しているんだろう? 俺は優秀な兄貴と妹の引き立て役に過ぎない 2人は親に可愛がられたが、俺は違う、一度も褒められたことがない お前たちは人生の勝ち組、俺は何をやっても失敗ばかり、美人妻は離婚協議書を常備している! 俺だって人間だ!プライドがある!子作りに協力して何が悪い!」「そんな悲しいこと言わないで!」梅梅は思わず文宇に抱きつき、自分にとっては最高の夫だと泣いた。秦施は兄夫婦の仲直りを見届けて陽華とマンションへ帰った。「あの二人、人の気を引くために喧嘩しているのよ いい加減、大人になって欲しいわ、新鮮さを保ちたいなら他に目を向ければいいのに…」「それは違うと思う、良い関係によそ見は関係ない」「じゃあ、一人の女性に永遠の愛を誓える?」「相手による…君ならたぶん大丈夫」「たぶん大丈夫って?他に候補がいるのね?」「君だけだよ」復帰初日、陽華は迷惑をかけた蔡亮に差し入れを届けた。いつもの傲慢さが消えた親友の姿に戸惑う蔡亮、しかしあの一件で陽華は投資部へ移動が決まり大出世だという。陽華はクビにされたかと思えば出世と言われ困惑していたが、デスクに戻るとその理由はすぐに分かった。実は邱建祥が利益供与の疑いで拘束され、ファンドの販売は停止、賈(ジア)経理(マネージャー)は頭取に呼び出され絞られているという。一方、秦施にも良い知らせが舞い込んだ。主任・喬思明(チャオシーミン)の話では張(ジャン)弁護士が武漢に転勤が決まり、唐伊慧(タンイーフイ)がその部屋を秦施に使わせると言ったという。資料室の一件ですっかり秦施に嫌われ、機嫌を取るのに必死な喬主任、そこで秦施がオフィスを移ったらお祝いに大きな花かごを届けると言った。「あ、思い出した、あなたと李黛(リーダイ)が2500万のことを漏らした件、私は誰にも言ってない…」「分かった分かった!シャンパンもつける」「ところで大勢、集まっていたけれど、誰が来たの?」大女優・何東娜(ホードンナー)が深夜に天航(ティエンハン)ホテルから強制退去させられた。呉菲は代理人として記者会見に出席、経緯を説明する。何東娜はチャリティ活動に参加するため前夜にホテルにチェックインしたが、入浴中にシャワールームのガラスが割れて腕を負傷した。ホテル側は手当てを怠っただけでなく、午前3時に一方的に追い出したという。「天航ホテルの無礼に対し厳重に抗議します 当方の要求は謝罪と当該スタッフの解雇、損害賠償です」何東娜側はホテルに3日の猶予を与え、謝罪がなければ起訴を起こすという。秦施は証拠が確実なら勝って当然の案件だと分かった。しかし喬主任はどうもおかしいという。ホテル業界と言えば今は不景気、宣伝になりそうな大女優を追い出すだろうか。秦施はそれより薄利の訴訟に興味を持たない唐伊慧がなぜ引き受けたのか不思議だった。「鋭いね、何東娜は西美(シーメイ)PRの社長の友人だとか…彼女の広報も西美が担当している」「また西美?…ふっ、将来の娘婿においしい案件を用意したのね」「それだけじゃない」驚いたことに唐伊慧は陶俊輝に馬太斉(マータイチー)と陳俊(チェンジュン)を加えた最強の弁護団を作っていた。実は何東娜の夫はベンチャーキャピタルの代表・胡平(フーピン)だという。胡平は経済界で知らぬ者がいない大物投資家、めったにお目にかかれない存在だった。唐伊慧は何東娜のツテで紹介してもらえることになったが、肝心な時に夫が急なトラブルで陳弁護士と出張へ出かけることになる。「明日の朝にしたら?…世間話ならいいけれど、私は投資の話が苦手なの せっかく会えるチャンスなのよ?!リスケジュールなんて絶対に無理!」「なら諦めろ、計画は半年遅らせただろう」「投資会社の翻意がなければ今頃、上場してたのに…」唐伊慧は彼らがライバル事務所のセンチュリーに投資したことに憤り、何とか胡平を取り込もうと必死だった。それにしてもこれほど精鋭を揃えた事務所に胡平の相手ができる人材がいないとは…。つづく(; ゚ェ゚)老婆=妻って地味に衝撃よねw
2023.12.10
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月升沧海 Love Like the Galaxy(第25話)第52話「歳月を経て」15年前の孤城陥落の真実と凌不疑(リンブーイー)の出自が明らかとなり、大きな節目を迎えた宮中。文(ウェン)帝は宣神諳(シュエンシェンアン)の希望を叶え廃后とし、皇太子も降格となった。これで越姮(ユエホン)が皇后に冊封されれば、三皇子は滞りなく東宮へ入れるだろう。一方、程少商(チォンシャオシャン)は恩人である宣皇后に終生、付き添うと決めて長秋宮へ戻った。淡々と流れていく歳月、その頃、北西に駐留する霍不疑(フォブーイー)は再び殺戮に明け暮れていた。しかし今でもその右腕には少商の弦がある…。そんなある日、少商は父からの書簡を受け取った。程家で慶事があり、二兄・程頌児(チォンソンアル)と万萋萋(ワンチーチー)、堂姉・程姎(チォンヤン)と班嘉(バンジア)、そして使用人の蓮房(リエンファン)と符登(フードン)、さらに姎姎の父で二叔父・程承(チォンチョン)と青蓯(チンツォン)が成婚したという。やがて二兄夫妻は双子に恵まれた。長秋宮でも嫁ぐ五公主を送り出し、穏やかな日々が続く。こうして5年が経った。正月の夜は雪となった。宣皇后は今年も家に帰らない少商を心配したが、少商の話では程家でそれぞれの夫婦に子が生まれ、自分が戻っても座る場所さえないという。すると宣皇后は新年の願い事で少商が良人と出会い、嫁いで子を産む姿が見たいと言った。しかし少商は一生、嫁ぐつもりはないという。「まだ吹っ切れないの?」「いいえ、ただ許せないだけ…縁が切れて別れたのです、もう有り得ません」宣皇后は少商と子晟(ズーション)の復縁を願っていたが、やはり少商は簡単に自分を曲げることはない。「ではこう願うわ、私の死後、あなたの余生に同伴がいるようにと…」「縁起でもない…」「少五が嫁いで行った今、1番の心残りがあなたなの…あ、見て、こんなに雪が降って来たわ」宣皇后は寝殿に入ることにしたが、その時、ついに倒れてしまう。孫(スン)医官は宣皇后の余命を早くて1ヶ月、長くても春までと診断した。しかし頑なに皇帝と越皇后の見舞いを拒み、長秋宮を明け渡したいと申し出る。「本来なら東海(トウカイ)王と属地に移り、東海太后と名乗るべきだと…」少商は越皇后に長秋宮を返したい旨を伝えたが、越皇后は住み慣れた永楽(エイラク)宮を移動したくないと断った。「呼び名も変えなくていい、これ以上、蒸し返すことがあれば私を不快にさせるだけよ」「越皇后に感謝します」 袁慎(ユエンシェン)が回廊で待っていると少商がやって来た。この5年、袁慎は宮中に留まる少商に付き添って縁談を全て断って来たが、待っていた甲斐はあったのだろうか。「少商、宣皇后も望んでいる、伴侶を持つ気はないか?ならば私を選べ 家柄も合うし、互いに伴侶が必要だ、いっそ宣皇后を安心させるため一芝居、打つのはどうだ」「袁善見(シャンジエン)、あなたの想いには応えられない」「少商、そなたの縁談が潰れてばかりなのは目先が利かぬからだ 私は両親からも放任されて育った、自由を望むなら都で私ほど自由な者がいるか? 我らこそ最適なのに私の望みに応えられぬと?」袁慎は互いに生まれながら誰にも関心を持たれず、病友であり盟友でもあると訴えた。利が一致すれば互いに信頼し合い、裏切ることはないという。「私は某人より自分を大切にするし、危険にも近寄らぬ、ゆえに私の方が最適だ」病床の宣皇后が薬を飲んでいると、少商が戻って来た。何やら考え事をしているのか、衝立て越しでも上の空だと分かる。実は皇帝は余命わずかとなった宣皇后のため、北西にいる霍不疑を呼び戻していた。…近いうちに到着する…複雑な面持ちで寝殿に入った少商、確かに宣皇后の言う通り、わだかまりに捉われていては更なる苦しみに陥ってしまうだろう。…過去は過ぎ去るもの、今と将来を大切にして、そのためにはわだかまりを突き破る必要がある…少商は袁慎に自分の心に″彼″がいても娶るのか聞いていた。…待つよ、そなたが奴を忘れるまで待ち続ける、いつか振り向いてくれるまで…「皇后、皇宮を出る許可をください、袁善見と婚約しようと思います」霍不疑が5年ぶりに宮中へ戻った。ますます義兄に似て来た子晟の姿に思わず目が潤む皇帝、しかし軍装でも生傷が絶えない身体だと察しがつく。「なぜ1番の精鋭を都に残したのだ?皇宮を出られない少商には必要ないであろう?」不疑は梁邱起(リャンチゥチー)を少商の護衛のために残し、梁邱飛(リャンチゥフェイ)だけをそばに置いていた。邱飛の報告では5年前、王(ワン)将軍が戾(レイ)帝の残党に襲われ、若主公が救出に向かうも敵は死士、多勢に無勢で負傷したという。「袁善見の父親が兵を率いたはずだが?」「分かりません、そして2年も経たぬうちに若主公は蜀へ討伐に行きました その時、襲撃に遭った程頌(チョンソン)将軍を…」「もういい」不疑は邱飛の話を遮ったが、皇帝は凱旋した程頌が褒美をもらいに来ない理由が分かった。「少商は知っているのか?…もしや兄を助ければ復縁できると期待したのか?」「…私は過ちを犯しました、少商の許しなど求めるはずがありません 少商に知られたら、かえってもっと疎まれてしまうでしょう」皇帝は子晟に下心がないと知って安堵し、今後は度田令を監督している皇太子を補佐して欲しいという。実は少商は5年ぶりに皇宮を出ていた。袁善見との縁談を進めるためで、近々、成婚するという。「お前はどうする?崔祐(ツイヨウ)さえ正室の座は空けて妾を取ると決めたぞ?」「皇父、ご心配には及ばぬかと…」皇太子は北西の軍営で駱済通(ルオジートン)が献身的に子晟の面倒を見ていたらしいと伝えた。噂では駱済通が都へ戻って子晟と成婚すると宣言しているという。しかし不疑は憤慨、成婚などあり得ないと否定した。霍不疑は阿飛と宮中を後にした。これから直ちに霍氏の墓と祠堂を修繕し、妻は娶らず子もなさぬと祖先に報告するという。(´ ・ω・)<若主公~それってどうみても吹っ切れてないっていうか~するとちょうど外出していた袁慎たちが城門に入って来た。袁慎は馬を降りて少商を馬車から降ろしたが、その時、2人は子晟の姿に気づいて呆然となる。しばし見つめ合ったまま立ちすくむ少商と不疑、袁慎はただ黙って待つほかなかった。霍不疑は意を決して少商に向かって歩き始めた。すると少商はどう接したら良いのか分からず、咄嗟に袁慎の馬に飛び乗ってしまう。その時、不疑がまたがった少商の足を支え、大事そうにあぶみに乗せた。まるで第9話で初めて馬にまたがった少商の足をあぶみの中に通してくれた時のように…。「感謝します、霍将軍…でももう昔の程少商ではない、あぶみがなくても乗れる」少商は馬を駆けて去って行った。安堵した袁慎だったが、霍将軍が戻ったからには少商を諦めないつもりだと疑う。「少商の中で私はお前に及ばぬ、しかし少商の性分ならお前を選ぶとは限らない」しかし不疑は黙ったまま拝礼して帰って行った。北西の賈(ジア)家に嫁いだ駱済通が長秋宮に挨拶にやって来た。宣皇后と少商は都に戻った駱済通を歓迎したが、どこか言葉の端々に棘がある。「あなたは幸運ね、私なんて不遇の身… 夫が重病で四六時中、世話ばかり、再嫁を狙っていると陰口まで叩かれたわ だから私も意地になって夫の死後も賈家の君舅君姑に奉仕した でも子晟にも前を向けと言われたの 厳しい人だけれど私には寛容で、私だけ天幕に入らせ、酒や食事を届けさせた その後、天幕に入れなくなったけれど、私に苦労させないためね」駱済通は恐らく子晟が都で求婚してくれると自慢したが、宣皇后も少商も当てつけだと分かった。「…皇后が病となり吉事に水を差しましたね?」「いいえ、そういう意味では…」「分かっています、皇后が在位中は駱家を何度も庇護してきました 恩人の前で恨み言など言えるはずない、もし本音なら畜生も同然です」そこへ翟(ジャイ)媪(ウバ)がやって来た。「駱娘子、早く実家へ戻らないと…先ほど実家から連絡がありました 霍将軍が2台分の嫁荷に加え、巨大な銅鏡を届けて長老に命じたそうです ″駱娘子の嫁ぎ先をすぐ探すように″と…」「銅鏡?鏡とはね…」少商は思わず失笑した。翌日、霍不疑が屋敷へ戻ると駱済通が待っていた。駱済通は北西で連れ合った自分への仕打ちに憤ったが、不疑は確かにかつて連れ合いがいたことはあったという。あの時、駱済通は負傷した子晟の意識がないのを良い事に勝手に介抱していた。結局、すぐ軍営から追い出されたが、駱済通は外に住み着き、再び忍び込んで洗濯をしたという。「私は顔も見ていない 都へ戻る時も軍の後ろを追って来たそなたとは話もしていないぞ? それのどこが連れ合いだ?」「でも3年前、天幕にも入れてもらえなかった私が今はこうして顔を見てもらえます」駱済通は妾でも構わないと食い下がった。すると不疑が馬から降りて来る。実は不疑はとうに気づいていた。駱済通の亡夫・賈七郎(ジアチーラン)は病弱だったが、20歳の若さで死ぬほどの病ではない。「お前が謀って殺したな?その方法は言うまでもない」子晟が北西に駐留すると知った駱済通は夫の薬湯に毒を盛っていた。「…程少商のため?だから私を拒むの?」「程少商がいなくてもお前に情はなかった」つづく(ˇ꒳ˇ *)今回もいい話だったわ〜でもここにきてラクダさんが闇堕ち?せっかくしみじみしてたのにな〜
2023.12.09
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月升沧海 Love Like the Galaxy(第24話)第51話「それぞれの区切り」凌不疑(リンブーイー)は15年間という長い歳月を耐え、ついに本当の名を明かした。「私の名は霍無傷(フォウーシャン)」「霍兄、すまなかった、今まで気づかぬとは…許してくれ」文(ウェン)帝は亡き義兄の忘形見を抱きしめ号泣したが、不疑は己の罪を認め、死を望むという。すると左(ズオ)御史中丞がこれ幸いと即座に死を賜るよう上奏、皇帝の逆鱗に触れても追及の手を緩めなかった。そもそも凌益(リンイー)が敵と通じた証拠がないという。しかし思いがけず廷尉府の袁慎(ユエンシェン)が証拠を持ってやって来た。凌益の妻・淳于(チュンユー)氏は職人に作らせた女媧像を汝陽(ジョヨウ)王妃に贈っていた。「その中に彭坤(ポンクン)と凌益の書簡が隠してありました、孤城を占領した証拠になるかと…」皇帝は書簡を確認、左御史に投げ渡した。しかし左御史は霍将軍にはまだ東宮の虎符を盗んで軍を動かした大罪があると食い下がる。すると今度は三皇子が駆けつけた。左御史の弟である左将軍は子晟(ズーション)の救出を邪魔しようとして捕まっていた。将軍は拷問により何もかも自供、左家は田(ティエン)家酒楼の番頭・田朔(ティエンシュオ)に大金で抱き込まれていたという。実は田朔は戾(レイ)帝付きの内侍で、腹心中の腹心だった。朝廷から戦神・凌不疑が消えれば安心して山河を奪い返せると考えたのだろう。内侍は田朔と名を変えて商人として潜伏、この数年は酒楼を隠れ蓑にしていたが、朝廷の官員も多く往来していた。「雍(ヨウ)王や小越(ユエ)侯とも結託していたのです! 父皇、彼らは田朔にそそのかされ、国と民に害を及ぼしたかと…」「田朔は霍将軍に恨みがあると言っただけ…戾帝の内侍など知りませぬ!」左御史は無実を訴えるも後の祭り、朝堂から引きずり出されてしまう。「厳しく拷問を科せ!死んでも構わん!」しかし三皇子の報告で田家酒楼はすでにもぬけの殻、謀反の証拠をつかむも田朔に逃げられてしまったという。( ๑≧ꇴ≦)ノ″ さようなら、おじいちゃ~ん!皇帝は奥殿に子晟と三皇子を呼んだ。確かに今回、子晟が虎符を使ったせいで皇太子は弾劾され、名声まで地に落ちている。三皇子は必要に駆られて使ったのだろうと庇ったが、皇帝はすでに気づいていた。「太子の手にあった虎符は偽物だ、小越侯に盗まれた虎符を子晟が取り戻し、そのまま持っていた お前たち2人は最初から…」「そうです」もはや隠し立てできないと悟った三皇子は皇兄ではこの国を担えないと訴え、楼犇(ロウベン)の事件も正しく賞罰しなかった皇兄が原因だという。実は子晟も同じ意見だった。子晟の話では皇太子のそばにいたわずか数ヶ月で東宮の全てを掌握できてしまったという。「太子が即位後、私さえ望めばすぐにでも政を乗っ取れる…そんな場面を見たいと? もちろん二心などありません、しかし私が思うに太子では重責を担えません」「よく言ったわ」すると皇后・宣神諳(シュエンシェンアン)が現れた。皇后は確かに子晟の言葉は理に適っていると認めた。一連の事件は立太子を誤った皇帝、凡庸で才のない皇太子、志を抱く三皇子、深い恨みを持った子晟、そして息子を溺愛した自分自身に関係があるという。「しかし少商(シャオシャン)は?この件と何の関係が?なぜ巻き込んだの?まさかこれも国のためだと? あなたの言葉は全て正しい、小さな情を捨て、天下を潤す なら聞くわ、あの日、城陽(ジョウヨウ)侯府に赴いた時、少商を捨てると決意していたの?」その時、子晟の頬を一筋の涙が流れた。「…はい」「今の言葉は本心?今回の件を悔いてはいないと?」「悔いていません」皇后は不疑の返答に深く失望し、そこで少商を呼んだ。「少商…」子晟は少商が自分の答えを聞いていたと知り、動揺した。「少商、許しを求めるつもりはない、だが信じている、分かってくれると…」「分かっています…でもあなたは私を分かっていたかしら?」すると少商は皇帝と皇后に破談を申し出た。「少商、聞いてくれ…」「今度はあなたが聞く番よ…私は昔から運が悪かった、真心なんて信じなかったわ でもあなたに出会い、言われるがまま好きになり、頼れと言うから頼った 信じろと言うから信じたのよ?でもあなたは? あの時、伝えたはず、私を捨てたら一生、許さないと… 霍将軍、どうか旧情に免じて私を解放してください」( ;∀;)シャンシャン…崇徳(スウトク)宮を出た少商は後宮へ続く長い回廊を歩いていた。すると途中で少商を心配して待っていた袁慎と出くわす。「少商、家に帰るんだ、奴が虎符を使った以上、太子と皇后も廃されるだろう」「廃されてもそれは皇后が自ら願い出たからよ、きっとお疲れのはず… 私も疲れたわ、もう家に帰りたい」少商はとりつく島もなく、会話をさっさと切り上げて行ってしまう。一方、宣神諳は皇帝に皇后の印璽を差し出していた。皇太子を廃し、母としての責任を取って皇后の座を降りたいという。「これまで流されるまま生きて来ました… その昔、陛下に妻がいると知りながら、舅父に言われるまま嫁いだ 私を皇后に立てると言われた時も、后位が荊の道だと知りながら受け入れたのです 太子は父の性格によく似ていました 本来なら書や学説で名を馳せられたはず、でも太子となったばかりに毎日、寝食もままなりません どうか国のために私たちを廃してください 越姮(ユエホン)が皇后なら三皇子も正当に東宮へ入れるでしょう」しかし皇帝は廃后だけはどうしても認められないと拒んだ。「太子に比べて皇后の非がどこにあるのだ?!廃す理由があるか?!」すると宣神諳は初めて思いの丈をぶちまけた。「もし私にも恨みがあったと言えば? この数十年、陛下と阿姮が笑ってふざけ合う姿を見るたび、心が蝕まれる思いでした 本当はいつも嫉妬と恨みに駆られていたのです! もううんざりです、后位に就く限りこの苦しみを味わう! 想い合える夫の愛を望んでいたのに、私は仲睦まじい2人を鷹揚として受け入れるしかなかった もし陛下が私に少しでも夫婦の情があるなら、これ以上、苦しめないでください 一度でいい、宣神諳として生きてみたいのです!陛下!」( ;∀;)皇后ォォォォ~皇太子は東海(トウカイ)王に降格、皇帝は宣神諳の望み通り長秋宮での軟禁を命じた。また凌家は取り潰しとなり、凌益の三兄弟は斬首になったという。霍無傷は凌不疑の分も生きたいと名を引き継ぎ″霍不疑″と改名、償いとして北西に7年の駐留を申し出た。そんな中、曲陵(キョクリョウ)侯府に梁邱起(リャンチゥチー)を通して不疑からの伝言が届く。本日、北西に発つため少商にひと目だけでも会いたいというのだ。しかし少商は双子の兄・程少宮(チォンシャオゴン)に見送りを頼み、巾着袋を託した。「遠き地にいればもう会わなくて済む、過去は断ち切るわ」少商は父と兄たちに散歩に行くと言って出かけた。蕭元漪(シャオユエンイー)と青蓯(チンツォン)は偶然、正門へ向かう少商の後ろ姿を見かける。「女公子はすっかり変わりましたね」「以前は少しでも落ち着いて欲しいと思ったのに、今やあそこまで落ち着き払って別人のよう 何だか以前のように勝ち気で他人を圧倒し、騒ぎを起こしている方が安心する 青蓯、初めから私が間違っていたのかしら?」「成長したのです、母ならば誰もが離れゆく子の姿を見る、一生は付き添えません」少商が馬車に乗ろうとすると、母たちが追いかけて来た。「少商?どこへ行くの?」「長秋宮です」「宣皇后は廃后後、自ら軟禁を申し出た、行ってどうするの?」「そんな時こそおそばにいなくては…阿父と阿母が孤城救援のため私を家に置いたのと同じです どうか忠義を全うできるよう私を長秋宮へ」一方、霍不疑は城門で少商が来るのを待っていた。梁邱飛(リャンチゥフェイ)はそろそろ出立するよう伝えたが、不疑は動こうとしない。その時、馬を駈けて程少宮がやって来た。「少宮、少商は?」少宮は黙って巾着を投げ渡すと、縁が切れた以上は強引に求めないで欲しいという。「…少商は他に何か?」「″もう会うこともない″と…」巾着には不疑が出征する時に託した凌府の印が入っていた。…裏切れば一生許さない、それが彼女だ…不疑は涙を拭うと、北西に出発した。( ;∀;)ウーレイィィィィィィィィィィ! ←違うw少商は母と程姎(チォンヤン)に別れを告げ、宮中に向かった。黙って馬車を見送る蕭元漪、しかし長秋宮が冷宮同然だと知りながら忠義を尽くすと言った嫋嫋(ニャオニャオ)の様子が引っかかる。…まさか、戻らないつもりでは?永遠に冷宮に留まると…「早く!馬車を準備して!」蕭元漪は急いで娘の馬車を追いかけたが、嫋嫋はすでに城内へ入っていた。その時、ちょうど馬車から降りてくる嫋嫋が見える。「嫋嫋!嫋嫋!行ってはダメ!母が間違ってた!母が謝るから…嫋嫋…」蕭元漪は必死に叫んだが、虚しくも城門は閉まってしまう。つづく(⸝⸝ ˘ω˘ )いやあぁぁぁぁ~良かったこれは琅琊榜ep26と東宮最終話に続く名場面かも〜何より皇后が良かったわママ?うーん、ママは…w
2023.12.08
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第26話「私にできること」丁方方(ディンファンファン)の婚約者・曹以任(ツァオイーレン)は起業で大成功を収めた青年実業家に見えたが、会社の内情は自転車操業だった。陶俊輝(タオジュンフイ)は事業の弱点を指摘、曹以任は丁氏という後ろ盾を得るため方方と結婚するつもりだと見抜かれてしまう。「僕たちは同類だと思っていたのに…」「思い込みですよ、午後に事務所で婚前協議書にサインを…」陶俊輝は環境モニタリングの調査を検査局にいる友人に協力してもらったが、実際に調べたのは食器棚だけだった。「やるわね~成長したじゃない」秦施(チンシー)はあの堅物の陶俊輝が曹以任に鎌をかけたと知って感心、するとそこへ裁判所から戻った呉菲(ウーフェイ)がやって来る。「話があるの…」呉菲は強張った表情で笑顔がなかった。…陶俊輝と秦施の写真は事務所の防犯カメラのものだった『ひどすぎます!父の依頼で動いていたのね!』呉菲は唐伊慧(タンイーフイ)のオフィスに乗り込むなり写真を突き返し、激しく抗議したしかし唐伊慧は悪びれる様子もなく、そもそも陶俊輝も防犯カメラの場所を知っているはずだという『初恋は忘れられないものなの、うちの夫も隣席の女子学生のことを今でも良く覚えてる 過去にとらわれないで、今はあなたが婚約者なのよ?』『でも…彼、私にはあんな目を向けたことがない』『嫉妬した方が負け、自信のある人間は人を妬まない、幸せな結婚の秘訣を知りたい? …それは親が与えてくれた以上の愛を期待しないこと、幸せは自分で作るものよ』すると唐伊慧は陶俊輝の真心を試したいなら方法があると言った…呉菲は陶俊輝に唐伊慧から受け取った婚前協議書を渡した。陶俊輝はこれが不機嫌な理由だと誤解し、内容も確認せずサインしようとする。すると驚いた呉菲が止めた。「どうして?中身も見ないで…問題だらけなのよ?私たちの愛に対する侮辱よ! なぜ怒らないの?!こんなもの破り捨てるべきでしょう?!」呉菲は興奮して泣きじゃくりながら、なぜ自らサインしようとするのかと嘆いた。しかし陶俊輝は人生は思うようにならないことばかりだという。「他人に誤解されて腹を立てても何も変わらない、大事なのは君だけだ」「…俊輝、すぐ結婚したい」「はお」↓( ;∀;)菲菲、上手いわ一方、陽華(ヤンホワ)は方宇(ファンユー)金融の商品が危険だとして販売を止め、上役の不興を買ってクビを言い渡された。仕方なく身分証を返して帰宅したが、偶然にも仕事を抜けて戻っていた秦施とはち合わせになる。すると料理に失敗したのか、キッチンが大惨事になっていた。「…あなたに手作りの料理を届けようと思ったの、まさか帰って来るなんて」「突然、どうしたの?」「突然じゃない、あなたのために何かしたいとずっと思ってた 今まであなたに世話をかけてばかりだったし、あなたのおかげで困難を乗り越えられたんだもの 私もあなたのために何かしてあげたくて…」「苦手なことをする必要はないよ」陽華は秦施の思いやりが嬉しかった。しかし秦施は家庭を陽華の足枷にしたくないという。「どちらも犠牲にせず、2人で成長して行きたいの…」「じゃあもし僕が失業したらどうする?」「私が養う、あなたが何をしようと私は応援するわ」「ありがとう」「わたしこそ、そばにいてくれて感謝してる」その日の午後、曹以任の代理人・李黛(リーダイ)が協議書を届けた。秦施は李黛を受付まで見送ったが、そこで曹以任がサインする前に丁氏と会っていたと知る。実は曹以任はこの日をずっと待っていた。婚約協議書の案件は決着がついた。しかし秦施は曹以任の弱点をつかむために利用されたと勘ぐり、唐伊慧のオフィスを訪ねる。「曹以任は老丁に取引を持ちかけたのかも? 結局、老丁も曹以任も商売人、投資で儲けが出るなら手を組んでも不思議じゃない 何だか案件の裏で別の誰かが動いている気がする…姐、私を罠にはめたでしょう? …姐が私をあんな席に追いやったのは反省させるためね?」「まったく、孫悟空みたいに輪をはめてやりたいわ 今後は勝手なことをしないで、事務所の利益に関わる情報は隠さないでね」「分かった、これからは何でも言う通りにする!」秦施は唐伊慧に命じられ、街の公共法律相談を担当した。するとあれほど秦施を怖がっていた補佐の海涛(ハイタオ)たちが家庭部に戻って欲しいという。「みんな秦律師を待ってます」「成長するために企業部へ行ったのよ?弁護士の勉強は一生続くの」秦施は奉仕を終え、陽華を迎えに行くことにした。しかし陽華が銀行をクビになったと知る。「それで解雇されたの?!…ひどい奴らね」一方、銀行は邱建祥(チウジエンシャン)から代理販売の案件を取り消され、新エネルギーシティの責任者を紹介する話もご破算になった。蔡亮(ツァイリャン)は老賈(ジア)から陽華を雇った責任を追及されたが、陽華は22歳で米国金融機関のアナリストとなった逸材で、その分析に間違いはないと反発する。そこへ部下が現れた。「あの…陽華が戻ってきました」秦施と陽華が待っていると、蔡亮と賈経理が駆けつけた。陽華が妻を連れて来たと知って賈経理は失笑、最近の若者は職場で問題が起きると女房を呼ぶのかと呆れる。「夫を解雇しましたね?理由を教えてください」すると秦施は労働基準法で認められている解雇の条件を6つ教えた。「…2?(※雇用先の規則に違反した場合)」「よく考えてください、陽華は金融機関から委託された商品に合理的な疑問を抱いただけ では改めて、陽華はどの条件に該当しましたか?」秦施は賈経理がどんな難癖をつけても論破し、逆に理由なく解雇すれば法律違反だと畳み掛けた。「仲裁機関かメディア、どちらでもお付き合いしますよ?」「きっ、君は一体、何者だ?!」「誠(チョン)&慧(フイ)法律事務所のシニア弁護士・秦施です 私の身内を虐げるなら、まず私の同意を得てください…行きましょう」( ๑≧ꇴ≦)風www秦施はサプライズで料理を届けることはできなかったが、確かに得意なことで挽回した。しかし事務所から出た陽華は偶然、銀行を訪ねた邱建祥と鉢合わせになってしまう。邱建祥は陽華に気づいて自分の会社へ来ないかと誘ったが、陽華は無視して秦施と帰って行った。その夜、秦施は陽華と蔡亮の3人で飲みに出かけた。鼻持ちならない老賈が秦施にやり込められ上機嫌の蔡亮、酔った勢いで今も陽華に頭が上がらない理由を話し始める。実は大学時代、2人は模擬トレーディング大会のチーム戦に参加した。大会期間は1ヶ月、収益率で勝敗が決まる。2人は2週間で収益率17.32%、断トツの1位だった。しかし陽華はそこで売買をストップ、次第に2位以下が追い上げてくる。蔡亮はこのままでは抜かれると焦り勝手に株を購入、結局、この株で損失を出し、2位のチームに追い抜かれた。チームの差はわずか0.2%だったという。「俺は自分が株に向いていないと悟った、だから銀行に就職したんだよ こいつには永遠に大きな借りができた」すると陽華が初めて自分の過去を語り始めた。「この大会の後、僕に電話が来たんだ」邱建祥は陽華の才能を見抜き、自分の仲間にならないかと誘った。卒業後、陽華はカナダへ渡り邱建祥のもとで2年間、学んだという。「その後、ファンドマネージャーに…」つづく( ゚ェ゚)ん?もしや唐姐、陶俊輝を試すために秦施を11階へ呼んだのか?ってかそもそも唐姐が夫の元カノへの嫉妬で金の亡者になったんじゃ…w
2023.12.07
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第25話「婚前契約」その夜、陽華(ヤンホワ)は意を決して秦施(チンシー)の寝室を訪ねた。「どうしたの?話はないんでしょう?!」秦施はとりつく島もなくドアを閉めようとしたが、陽華は咄嗟に足を出して止めた。「悪かった…確かに陶俊輝(タオジュンフイ)に嫉妬していた 君と過ごした7年間を妬み、僕より先に君と出会い、思い出があることに嫉妬したんだ でも結局、僕の方が幸運だと分かった、今もこの先も君は僕のものだから…」てっきり自分の暴言が原因だと思っていた秦施は勘違いと気づき、失笑した。「幼稚かな?」「可愛い♡…あ、もしや酔ってるの?」「酔う前に来たよ」一方、呉菲(ウーフェイ)は陶俊輝を連れて丁方方(ディンファンファン)のマンションを訪ねた。すると曹以任(ツァオイーレン)もいると知り、陶俊輝は驚く。「今日、彼と会えなかったんでしょう?」「今後は先に教えてくれ」仲直りした秦施と陽華、そこで秦施は曹以任の不動屋について分析を頼んだ。彼の会社は住宅を家主から安価で借り上げ、リフォーム後に高値で貸し出している。家賃は年払いにすれば1年分で14ヶ月住むことが可能、月払いが希望なら独自のサービスで担保なしのローンを組めるという。「あの賃貸料では利益率が低過ぎて儲けがないわ」しかし陽華はあっさり曹以任のからくりを見抜いた。彼は客から集めた資金を元手にして自社のクレジット商品を売り、そのお金で改装してテナント料を得ているのだろう。「ブライトリース社の利率は16%、コストは収益の10%だから会社は6%の差額を得る リフォームローンの利息は4~8%、1軒につき10万元必要でも自社の内装工事なら8万で済む 10軒リフォームすればさらに安くなるだろう、低金利で銀行から借りれば利益率はあがる…」かつてウォール街で働いていた曹以任。陽華は金融に携わる者が得意とするのは″作り話″だと言った。その頃、陶俊輝は呉菲の計らいで曹以任と直接、話せる機会を得た。そこで方方のためにも婚前協議書にサインするよう説得したが、思いがけず曹以任の素顔を知る。曹以任は能力があっても一般家庭に生まれたというだけで辛酸を舐めてきたと嘆いた。「この世で重視されるのは20%の人間だけ、私はその中に入りたい 君と僕は同類だろう?君ならサインするかい?」「どちらにせよ丁总が認めなければ君たちは法律上の夫婦とは認められない」すると曹以任は失笑し、男の秘密を共有しようと言った。「結婚は男にとってどうでもいいことだ」曹以任は乾杯しようと言ったが、陶俊輝は独りでワインを飲み干した。一方、陽華は男にとって結婚は大事なことだと話していた。男の本能は独占、自分が欲しいものを独り占めにしたがるという。それはゲーム機やカメラでも同じ、ましてや好きな女は絶対に手に入れたいと思うものだ。すると秦施は性別による優越感はないのか聞いた。「実は男の遺伝子は弱く、女性より淘汰される確率が高い、人類の役目は種の保存だ 子供を産んでくれる人がいなければ男の遺伝子はこの世から消えてしまうだろう それに今やインターネット時代、男性に絶対的地位などない 男だというだけで誇れることは何もないんだ 結婚を女性に対する施しだと思っている男は恐ろしく狡猾で幼稚としか言いようがないね」「ねえ~今夜は一緒に寝ない?」秦施は陽華にすっかり魅了され、うっかり口を滑らせた。「ぁ…忘れて!」「いいよ…いや提案のこと」「もう時間切れよ!」秦施は気まずくなって寝室に駆け込み、仕事を始めた。その頃、陽華は初めての共寝に期待しながら、シチュエーションを想像してパジャマを選ぶことにする。すると偶然、本棚のトロフィーに目が留まった。それは2007年の弁論大会最優秀賞のトロフィーで、蔡亮(ツァイリャン)によれば陶俊輝の後輩が受賞している。…その後、2人は恋人になったんだ…一方、陶俊輝は今回の案件の根底には丁氏の曹以任への不信感があると気づいていた。恐らくそれは呉菲の父も同じだろう。陶俊輝は呉菲を自宅まで送り届けると、自分は婚前契約にサインすると言った。しかし呉菲はそもそも協議書などないとごまかし、心配いらないと笑って帰ってしまう。陶俊輝は笑顔で見送ったが、その時、秦施からメッセージが届いた。…曹以任のブライトリース社の商品と融資を調べてみて…秦施の寝室に陽華がやって来た。仕事中だった秦施は書類を退かして陽華をベッドに招き入れたが、陽華はふと思い出してゲームの続きを始めてしまう。「このままじゃ気になって眠れないんだ」しかし永遠と待たされた秦施はついに実力行使、携帯を取り上げて陽華を押し倒し、自分から唇を重ねた。「誰かさんが法律の勉強を始めたって本当?」「君が目的を果たすのを手伝いたいんだ…君を助けるのが僕の務めだろう?」「私に聞いてよね、他の女から夫の行動を聞きたくない」「李黛(リーダイ)とはやましいことはないよ」「…信じるわ」「君は僕のどこが好き?」「私は…その頭脳と心、あなたは心が綺麗で純粋だもの、それにすごく勇敢で誠実だわ 純粋な心を持ち続けている人なんてめったにいない」翌朝、呉菲の部屋に父がやって来た。これから出廷する呉菲は準備で忙しかったが、父は大事な話だと訴える。確かに陶俊輝の人柄と能力を認めて娘との結婚を許したが、実は蘭(ラン)会長の案件の詳細を知っていささか不安になった。「お前と引き合わせてくれたのが蘭会長だ だが彼は蘭会長に対して情け容赦なかった、パパとママはそこが気に掛かる 蘭会長の案件と知っていたら受けるべきじゃなかった しかも彼は蘭会長の信頼を利用して不正の証拠を集めていたんだ まさか己の仕事のためにそこまで冷酷になれるとは…世話になった人をあっさり切り捨てた」呉菲はやはり父が丁氏の案件を陶俊輝に紹介したのは牽制するためだったと分かった。「話はそれを見てからだ…」すると父は封筒を置いて出て行ってしまう。一方、名実ともに夫婦となった秦施と陽華は幸せな朝を迎えていた。方宇(ファンユー)金融を調べていた陽華は問題点を見つけ、蔡亮にファンドから手を引くよう勧めた。しかし新エネルギーシティのプロジェクトは頭取の肝入り、蔡亮は社長の怒りを買えば2人ともクビになると訴える。その時、陽華の携帯に老周(ラオジョウ)から連絡が来た。周老は陽華の銀行が松江(ソンジャン)エネルギーシティの信託商品を扱うと知り、これから行くという。「お前さんの業績アップに貢献しようと思ってな~」「老周、この商品は買わないで」呉菲は原告側の代理人として出廷したが、父からもらった封筒のせいで上の空だった。裁判中にもミスが続き、肩を落とす呉菲。実は封筒の中には陶俊輝がオフィスで寝てしまった秦施を愛おしそうに眺めている写真が入っていた。一方、陶俊輝は秦施の助言に従ってブライトリース社を調べ上げていた。そこで曹以任のオフィスに乗り込み、物件の環境モニタリングの結果を提示する。「マンションの改修期間は3ヶ月から1年 最長で1年超の工期なのにホルムアルデヒドは基準値を超えてる」これは個別の案件ではなく、20ヶ所の物件を調べた結果だった。「噂通り君は鋭いな…」 つづく((( *´꒳`* )))ポワワーン
2023.12.06
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第24話「男の素顔」秦施(チンシー)から″オフィスで文字を打つだけの簡単な仕事″と揶揄された呉菲(ウーフェイ)。そこであくまで丁方方(ディンファンファン)の幼なじみとして曹以任(ツァオイーレン)に接触した。陶俊輝(タオジュンフイ)は自分に相談すべきだったとたしなめたが、呉菲はどうせ反対したはずだという。「2人のコミュニケーションを観察した結果、まさに熱愛中のカップルだったわ 方方って以前は傲慢で留学を鼻にかけてた ブライズメイドもみんなに断られて、だから私が手を挙げたの でも今は謙虚になり、人の立場に立って考えるようになってた 彼の影響だと思う…2人の愛は本物よ!」陶俊輝は呉菲の印象だけで簡単に結論は出せないと冷静だった。しかし呉菲は曹以任と2人だけになった時、直接、尋ねてみたという。「婚前協議書にサインしたの?その件で彼女は困ってる 友人としてはサインして欲しい、父娘の関係を壊さないためよ」「道理は分かるよ、彼女のためには何でもする、彼女に頼まれればサインするよ でも父親のためならしないね」一方、秦施は外で調査員の剛子(ガンズ)から報告を聞いていた。接待でクラブに来ていた曹以任は特に変わった様子はなかったが、やがて女を呼び出して一緒に帰ったという。「朝まで一緒に部屋にいたよ」「この写真のこと?…彼女は婚約者の方方よ」「え?そうなの?」「チキン代は返してね」焦った剛子はまだ結果待ちの情報があると訴えたが、どうやら期待できそうにない。しかし秦施には頼りになる部下がいた。家庭部の補佐・周茜茜(ジョウチェンチェン)と海涛(ハイタオ)がやって来た。突然、同席した2人に動揺を隠せない剛子、すると2人は早速、秦施に資料を渡して矢継ぎ早に報告する。(゚ロ゚ノ)ノ<いや誰よ?!@ガンズ曹以任の前妻・ジェシカはカナダ華僑で音楽家、典型的な中流家庭で育ったが、実は伯父2人と叔父が実業家で一族は裕福だった。ジェシカも18歳で資産分与されており、結婚した時の曹以任は奨学金に頼るただの前途ある学生だったという。しかし協議書に署名していたため、離婚した時は無一文だった。「結婚後3年間は働かず、妻が企業資金を出しています」「で、離婚理由は彼女の浮気なの?」「その通りです、相手は彼と起業した親友でした、友人の家は鉄工業を営む有名な富豪です」曹以任は一般的な家庭出身だったが優秀で、奨学金をもらってバイトで生計を立てていたという。卒業後はウォール街で就職したが、1年後に退職して結婚していた。「曹以任は努力して上を目指していたのね、でも疑問がある 前妻も今の恋人も裕福だったり家柄が良かったりする…偶然かしら? ともかくご苦労さま、何でも食べて、おごるわ」調査員として肩身が狭い剛子、その時、ようやく待っていた報告が届いた。「今、偶然かって聞いた?…俺がその疑問に答えよう!」剛子はクラブの店員になりすまして曹以任を探っていた。その時、わざと酒をこぼして着替えを手伝いながら、高級腕時計の写真を撮ったという。時計は限定品でシリアルナンバーがあり、誰が購入したのか分かるようになっていた。「買ったのは彼女よ、実家はホテルを経営してる…あれは典型的なヒモ男よ」秦施は陶俊輝に証拠を提示、実は曹以任には他にも貢がせた相手がいたという。しかし陶俊輝はもし財力や人脈目当てだとしても、結婚はあくまで双方の同意だとシビアだった。「自覚してるんでしょう?だって曹以任の状況はあなたに似てる」「嫌味はやめろ、君が言ったんだ、金と真実の愛は関係ないと…」陶俊輝は図星だったのか、顔を真っ赤にして反論した。「我々の仕事は協議書を作ることだ、今日、曹以任が事務所に来ることになってる 簡単な案件だ、早く片付けるぞ」一方、陽華(ヤンホワ)は邱建祥(チウジエンシャン)の会社・方宇(ファンユー)金融を調べていた。すると蔡亮(ツァイリャン)が駆けつけ、偶然にも妻の従兄が陶俊輝と同期だと分かったという。「それで調べてもらったんだ、予想を上回る優秀さだったよ!」陶俊輝は大学入試統一テストで理系のトップ、4年分の単位を3年で履修し、司法試験もトップ通過だった。そんな陶俊輝を目標にして奮起し、彼の記録を幾つも塗り替えた後輩がいたという。後輩はそれまで陶俊輝が独占していた弁論大会の最優秀賞を唯一奪った人物で、結局、2人は恋人になった。誠(チョン)&慧(フイ)法律事務所に李黛(リーダイ)がやって来た。驚いたことに李黛は曹以任の代理人で、婚前協議書についての全件を委任されたという。「協議書を要求しているのは丁小姐の父親 それで丁小姐に確認したところ、曹以任がサインするなら自分もするそうよ… 委任状はここに、私が何でも答えるわ どうせ情報は全て調べ上げているんでしょう?例えば腕時計の件とか…」さすがは李黛だった。時計を贈ったドリスの父はウォール街時代の顧客で、株で大儲けさせてもらったという。「腕時計はそのお礼だそうよ」すると李黛は最後に曹以任からのメッセージを聞かせた。…僕と方方の愛情を紙切れで証明する必要はない、他人に信じてもらう必要もない…秦施は曹以任がわざと李黛を選んだと勘づき、侮れない男だと苛立った。蔡亮は陽華に方宇金融だけには関わるなと釘を刺した。過去に陽華と邱社長の間で確執があったのは知っているが、今は与信部が必死に接待している最中だという。現在、松江(ソンジャン)に建設中の新エネルギーシティは巨大なプロジェクトだった。与信部の老賈(ジア)は責任者と深い関わりがある邱社長から顧客をもらおうと必死だという。すると陽華は老周(ラオジョウ)が新エネルギーシティの株を調べろと言ったことを思い出し、急に席を立った。秦施は李黛とランチに出かけた。そこで初めて李黛が辞める時、陽華に自分を託したことを知る。「自力でやっていけるとでも思った? 陽華は優れた頭脳を持ってる、うまく使わずに家に置いておくの?」実は陽華は李黛に法学部の学生が必修課程で学ぶ本をいくつか教えて欲しいと頼んでいた。「秦施、あなた自分の知識で陽華を押さえつけてるんじゃない?」秦施はドレスの試着の時、陽華に法律のことも分からずアドバイスするなと怒ったことを思い出した。「んなわけないわ」「無自覚なの?あなたの最大の欠点は野心、でもそれが長所でもある」「向上心と言ってよ」その夜、陽華は夕食の支度をしながらどこか上の空だった。秦施は何か話があるのかと聞いたが、陽華は何もないと嘘をつく。李黛の言葉が引っかかり、自分のせいで陽華が怒っていると誤解した秦施、そこで言いたいことがあるなら話して欲しいと食い下がったが、陽華は何もないとごまかした。「…分かったわ」秦施は寝室に閉じこもりイライラしていた。「無視されるくらいなら口論した方がまだマシよ…」一方、陽華は書斎で悩み抜いた挙句、蔡亮の助言に従うことにした。…きちんと話した方がいい、早いところ危機を打破しないと敵につけいられるぞ?!…そこで思い切って寝室を訪ねたが、秦施に冷たくあしらわれてしまう。「何?話はないんでしょう?!」秦施はドアを閉めようとしたが、陽華が足を出して止めた。つづく( ̄▽ ̄;)元カレはイケメン枠なんだ・・・そうなんだ・・・
2023.12.05
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第23話「嫉妬」娘の新婚家庭を見に来た秦施(チンシー)の母・胡小妹(フーシャオメイ)。陽華(ヤンホワ)は几帳面のようで夫婦の部屋には埃ひとつなく、きれいに整頓されていた。その時、秦施はちょうど陶俊輝(タオジュンフイ)のオフィスで協議書を作っていたが、母の突然の訪問に戸惑う陽華からヘルプが届く。しばし手を止め、楽しそうに陽華とメッセージを交わす秦施、その様子を見た陶俊輝は急に機嫌が悪くなった。「(机コンコン!)携帯をいじるな、で、できたのか?」「ぁ…もうすぐよ」すると秦施は呉菲(ウーフェイ)が自分への嫌がらせで陶俊輝をパートナーに推薦したのは分かっていると切り出した。ただ定例会議に参加して自分の勉強不足を実感、過去のことは水に流して指導して欲しいという。陶俊輝は呆れながらも突き放せず、自分が抱えている案件の資料を机に置いた。「契約書に目を通して漏れや矛盾を全て洗い出せ、供述内容の分析も…朝までだ」(´・ω・`)お、おぅ…その頃、陽華は豚の脳みそ料理を食べさせられていた。「小施の大好物なのよ~大学受験の前は毎日、これを煮てあげた」:(;゙゚’ω゚’):<ちっ…超絶うまいです…ゥッ… (Ŏ艸Ŏ)ゥッ…@管理人一方、秦施に仕事を任せた陶俊輝は実家に帰っていた。すると陶母は息子の新居が見つからないと知り、これも過去の失敗のせいだと悔やむ。「あの時、秦施にしなきゃ良かったのに…」「ママ、秦施と家を買った時、俺は全額を払えなかった、秦家が助けてくれたんだよ 別れた時も相場以上の額を返してくれた」しかし陶母は秦施の事務所へ移った息子が気が気でない。「秦施には関わらないでね」「秦施は結婚して子供もいる、関わるはずないだろう?」その夜、呉菲は父に婚前協議書を返した。「パパ、もうこの話はしないで、丁(ディン)总の案件で私たちを試すのはやめて」「うちの法務部に提案されただけだ、だからすぐお前に見せただろう?強制はしないよ」呉父は誤解だと訴え、丁氏が他の弁護士ではどうしても娘を説得できず頼って来たと釈明した。呉父は娘が部屋に戻るとすぐ電話をかけた。「君の言う通り娘に協議書を突き返されたよ…丁总の案件にも裏があると勘付いたようだ 当然、陶俊輝も気づいているだろう」実は呉父は娘が蘭(ラン)会長の二の舞になることを心配し、たとえ悪者になっても守ってやりたいという。「ご安心ください、必ずご期待に応えます」すると唐伊慧(タンイーフイ)は電話を切った。「それで秦施をどうするつもりなんだ?」金誠(ジンチョン)は妻が秦施を推薦しながら投票せず、抜擢しながら押さえつけていると指摘する。「このままでは他の事務所へ逃げられるぞ?家庭部のリーダーを2人も失っていいのか?」「秦施は野心が強すぎる、聞く耳を持たずやりたい放題よ 家庭部と企業部では案件のレベルが違う、あの性格ではいずれ問題を起こすわ そうなれば私たちが尻拭いする羽目になる…安心して、本気で潰すつもりはないの 彼女が正式に企業部の弁護士になる前に反抗心を抑えたいだけ」胡小妹は陽華が家を買うため就職すると知った。すると共働きになるなら家事は自分が引き受けると強引に決め、帰ることにする。「そうだ陽華、あまり遅くなるようなら娘を迎えに行って、夜道は危ないから」そこで陽華は夜食を作って事務所に届けることにした。陶俊輝が事務所に戻ると、オフィスのソファーで秦施が眠っていた。秦施を起こさないよう資料を回収し、そっと自分の上着をかけてやる陶俊輝、しかしその頃、ちょうど陽華が差し入れを持って事務所のビルに到着していた。陶俊輝は秦施がまとめてくれた資料を見ながら仕事を始めた。すると寝返りを打った秦施から上着が落ちてしまう。陶俊輝は上着を拾ってまた秦施にかけたが、ふと秦施の頭に付箋が付いていることに気づいた。そこで付箋を取ろうと手を伸ばしたが、その時、ちょうど秦施を探していた陽華が現れる。「触るな」陽華は自分で秦施の頭から付箋を取ると、ちょうど秦施が目を覚ました。秦施は陶俊輝のオフィスで眠ってしまったと気づき、慌てて陽華を連れて資料室に戻った。「ここが君のオフィス?」「ええ、話は聞いているでしょう?今だけよ」帰りの車の中、陽華は黙り込んでいた。秦施の携帯には陽華からメッセージが溜まっている。「ごめん、資料を読んでいるうちに寝てしまって…陶俊輝が戻ったことも気づかなかった あ…彼がうちの事務所に入ったことも言ってなかったっけ… 急だったの、いきなり来たのよ?誰も知らなかった、忙しくて言うのを忘れていたわ …怒ってるの?」「そう見える?」「とんでもございません!…だってあなたは優しくて心が広い恋人の鑑だもの お迎えありがとう」一方、秦文宇(チンウェンユー)は心を入れ替え、妻に尽くそうと決めた。そこで部屋を飾りつけて仕事から戻った任梅梅(レンメイメイ)を出迎えたが、かえって何か悪さしたのかと疑われてしまう。「まさか!今後は君に従うよ!」陽華は帰宅してもまだ不機嫌だった。「何をそんなに怒っているの?」すると陽華は嫉妬からうっかり秦施のやり方に口を出してしまう。「あんな職場で腹が立たない?奴のオフィスは立派なのに君は資料室だ 理不尽なルールを変えたいと息巻いていたが、成果は?利用されていると思わない? 君は焦りすぎだ、昇進もポジションも望まない方が楽だよ 欲望を偽ろうとするから苦しいんだ」「ぅ~ん…今の話を削除するわ、疲れているか喧嘩したくないの」陽華は仕方なく差し入れの夜食を広げた。「欲望については認識が違うから話したくない… もしかしてオフィスだけじゃなく、陶俊輝に不満があるんじゃないの?」しかし秦施はどんな手を使っても今は経験を積まねばならないと訴えた。陶俊輝が試用期間後も残るとは限らず、唐伊慧も自分が後釜になる可能性があると言ってくれたという。陽華は唐伊慧が秦施を犬扱いしていると嫌ったが、秦施には恩人であり、雇い主に尾を振るのも当然だと言いのけた。「…ひとつ聞きたい、陶俊輝は君に興味が?」「あるわ、締め殺したいでしょうね だって2年前に別れた婚約者が結婚して2年、しかも2歳半の息子までいるんだもの 計算したつもりだったのにバグがあったわ~彼から見れば私は二股をかけていたクズよ」「…親を説得できずに君を傷つけたんだ、君を恨める立場じゃない」「でも彼は優秀でプライドが高いから、面子を潰されたと思っているのよ」「優秀でプライドが高い?」陽華は秦施が陶俊輝を優秀だと言ったことが頭から離れず、なかなか眠れなかった。そこで自分の写真と陶俊輝の似顔絵を並べ、財神(ツァイシェン)と仙子(シェンズー)に見極めてもらうことにする。「どちらが賢くて優秀か教えてくれ!行け!」すると財神は陽華の写真を選んだが、迷っていた仙子がふらふらと陶俊輝に向かった。その時、秦施が仕事のアドバイスを聞こうとやって来る。陽華は慌てて机を隠したが、するどい秦施は亀に投票させていたと察した。翌日、職場で話を聞いた蔡亮(ツァイリャン)は本気で元カレと張り合えば負けると警告した。しかし弁護士など口がうまいだけ、今や秦施も陽華にベタ惚れではないかとからかう。「何て言われた?」「彼女曰く、どちらが優秀か自分が答えるのはフェアじゃないと…」蔡亮は早速、陶俊輝を検索した。すると確かに優秀でイケメン、柔道の心得もあると分かる。「まあいいじゃないか、夫になったお前が勝ちだ」その時、陽華は見覚えのある客に気づいて顔をこわばらせた。陽華と因縁のある邱建祥(チウジエンシャン)が雲商銀行に現れた。彼は方宇(ファンユー)金融の社長で、雲商銀行は方宇グループのファンドを販売しているという。銀行に顔を出すことはめったになく、蔡亮も偶然、見かけて提携を知ったほどだった。「与信部の老賈(ジア)や頭取と旧知の仲なんだ…おい、まさか辞めないよな?」「…積立金6ヶ月分を払うまではな」一方、呉菲は方方(ファンファン)のジョギングに同行、婚約者を紹介してもらっていた。つづく(  ̄꒳ ̄)唐伊慧さすがですw
2023.12.04
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爱的二八定律 She and Her Perfect Husband第22話「父と娘」誠(チョン)&慧(フイ)に秦施(チンシー)が以前、担当していたクライアント・丁(ディン)氏がやって来た。聞けば呉菲(ウーフェイ)の父の紹介で陶俊輝(タオジュンフイ)を訪ねて来たという。案件が欲しい秦施は丁氏と旧知の関係を利用して同席したが、実は結婚を控えた娘を守るため婚前協議書の依頼に来たと分かった。陶俊輝とランチに出かけた呉菲は丁氏の案件に秦施も加わると聞いて憤慨した。「なぜ秦施まで担当に?私のパパの顧客でパパのコネなのよ?!」「秦施は俺より丁父娘に詳しい、それに家庭部のトップだった」実は丁氏はこれまで4回離婚、そのうち3回を秦施が担当していた。呉菲も娘の方方(ファンファン)と幼なじみだったが、方方が弁護士を全て拒んでいるという。結婚まであと2週間、この短い期間で説得するには方方の信頼が厚い秦施の協力が必要だった。「…分かった、その代わり私も入れてもらう」呉菲は早速、打ち合わせに参加して秦施を牽制、仕方なく秦施は単独行動で方方と会う約束を取り付けた。一方、就職すると決めた陽華(ヤンホワ)は蔡亮(ツァイリャン)の紹介で何社か面接を受けていた。経歴なら申し分ない陽華、しかし4年間も無職だった理由を聞かれ、人付き合いが嫌いだと答えて全滅してしまう。蔡亮は呆れ果てたが見捨てることもできず、実は自分の銀行にも空いている職があると教えた。「ただお前には物足りないと思って…」こうして陽華は蔡亮の下で働くことになった。「お前の能力は心配ない…ただその性格を直してくれ」蔡亮は仕事中の陽華の画像をこっそり陽母に送った。何も知らなかった陽母は大喜び、慌てて夫に画像を見せる。息子は家を買うため融資が必要となり、蔡亮の雲商銀行に就職したというのだ。「秦施は一体、何をしたのかしら?!仕事や家に無関心だった子がまるで別人よ!」「これも愛の力だな」陶俊輝と呉菲はまず調査員に婚約者の身辺を調べさせた。丁方方は高校からカナダへ留学し、奨学金で名門大学へ進学したという。現在は投資会社とインテリア会社を経営、資産家の父に頼らず自分の稼ぎで生活していた。婚約者・曹以任(ツァオイーレン)はエリートで、カナダの名門校で金融を専攻し、その後、ウォール街へ。2人の出会いはカナダ、アジア人学生が好むメンバー制の芸術サロンだったという。しかし曹以任は方方より10歳も年上で離婚歴があった。その頃、秦施も方方から直接、婚約者の話を聞いていた。相手は離婚歴があり娘までいるという。「私と知り合った時はすでに別居してたの、前の奥さんと彼は大学の同級生よ 仕事が多忙で家庭を疎かにしていたから奥さんに別の人ができたの」方方は父が婚約者を金目当てと疑っているのは分かっていたが、誤解だと訴えた。むしろ彼のような素晴らしい人がお金しか取り柄のない自分を選んでくれたのだという。曹以任は離婚で妻に全財産を渡し、帰国後は大企業を辞めて不動産仲介業を始めた。しかし半年後には会社を辞めて起業、ネットを使った無店舗で低手数料の仲介業を始め、わずか7ヶ月で資産を1億元まで増やしたという。資産状況は絶好調で丁家の資産を当てにする必要はない。方方の会社も彼の人脈を使って成功しているため、彼女にとって曹以任は恩人でもあった。方方も秦施と同様、親の離婚が原因で結婚に何も期待していなかった。恋愛もできず悩んだ時期もあったが、曹以任は他の誰とも違ったという。すると秦施は丁氏の代理人ではないが、ただ結婚は両親の祝福を受けられた方が良いと助言した。「パパと曹以任に共同の利益があれば友人になれるはずよ?」「共同の利益?あるかな?」「それはあなたよ」一方、雲商銀行では若い女性行員たちの間でイケメンの陽華は噂の的だった。蔡亮の話ではカウンター業務は独身女性ばかり、拘束時間が長いせいか彼氏ができにくいという。「だから独身男性は奪い合いなんだ、お前ももう少し人付き合いしろよ」「一生で関われる人数は有限だが、そのうち長い付き合いができる知人はわずか20% これもパレートの法則に合っている」すると陽華はわざと聞こえるように大きな声で言った。「…それに僕は″既婚者″だ、社交はいらない!」陽華はそれ以来、デスクに結婚式の写真を飾るようになった。秦施は方方と別れ、陽華をランチに誘った。その時、陽華はちょうど蔡亮と社員食堂でお昼を食べていたが、切り上げて出かけてしまう。秦施は陽華が無理して就職したのではと心配したが、制服姿は確かに格好良かった。「ねえ、経済的観点から見て、真実の愛をどう評価する?」「まず最初に基準を知るべきだ、僕の理解では経済的影響を受けない純粋な愛のことだよね?」「その通り」「だが現実では将来のない者は誰も愛さない、有望株を求める でもこれも一種の生存本能だ、本能に背く愛情は存在しない」「つまり真実の愛は疑似問題なのね?」「愛情にも証拠が必要だということだね」「分かった、ありがとう」( ゚ェ゚)いや全然、分かりませんw資料に目を通した呉菲は内容が本当なら方方はむしろ玉の輿、曹以任の愛は真実だと言った。そこへ秦施が現れ、揚げ足を取られてしまう。「金銭目当てでないなら真実の愛なの?…私たちは弁護士よ?何が真実の愛かなんて分からない 協議書が守るのは愛ではなく財産、そしてサインさせるのが私たちの仕事よ 真実の愛じゃない方が簡単かもね…で、あなたたちはサインした?」呉菲は痛いところを突かれたのか、急に興奮して声を荒らげた。「仕事に関係ないでしょう?!」「聞いただけよ、そんなに怒らないで~」「だったらあなたたち夫婦はどうなの?!」「したわよ」秦施にあっさり認められ、呉菲はぐうの根も出ない。すると陶俊輝は言い争っても実りはないとなだめ、自分が協議書を起草すると言った。方方にその気があれば話し合いを、駄目なら諦めるしかない。しかし秦施は引き受けた案件なら必ず成功させると言った。「弁護士はきれいなオフィスの中でスーツ姿で文字を打つだけの簡単なお仕事じゃない」秦施に挑発された呉菲は激怒、机を叩いて家庭部に戻ってしまう。秦施はこっそり陶俊輝の調査員を捕まえ、資料室へ連れて行った。「名前は?」「俺は斉大剛(チーダーガン)、剛子(ガンズ)と呼んでくれ」「私と手を組まない?」「それは報酬によるな~」一方、雲商銀行では蔡亮の不安が的中、陽華と行員たちの間に軋轢が生まれていた。支店の花・小甄(シャオジェン)は陽華の前でわざとつまずいたが、陽華が咄嗟に避けたせいで思い切り転んでしまう。コピー中についでのコピーを頼まれても無視、行員の見舞金のカンパが来ても知らない人だと断った。残業を強要されれば、連絡ミスしたせいだと相手を責めて帰ってしまう。陶俊輝が資料室を訪ねると、秦施が座ることも忘れて熱心に本を読んでいた。「覚えてるかっ?!」「え?!…うわっ!」急に声をかけられた秦施は驚き、うっかり箱にぶつかって転んでしまう。「集中していたな」陶俊輝は秦施に手を貸しながら、昔と変わらない秦施の様子が嬉しかった。「協議書の内容について相談しようかと…」秦施の母がマンションにやって来た。陽華は秦施なら仕事で遅くなると言ったが、秦母は家の様子を見に来ただけだという。困惑した陽華はすぐ秦施にメッセージを送った。…家に君のママが来た😲…何しに来たの?…食べ物を届けに…しっかり食べて、母は偏食を嫌がるから😉秦施は陶俊輝のオフィスにいたが、仕事そっちのけで陽華と楽しそうにメッセージのやり取りをしてしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)陽華wwwウケるwwwww
2023.12.04
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月升沧海 Love Like the Galaxy(第23話)第50話「我が名は…」文(ウェン)帝の命を受け、崖から落ちた凌不疑(リンブーイー)の捜索に向かった三皇子。深手を負った不疑はかろうじて山肌の蔓に絡まり生きていた。三皇子は懸命な救出作業を見守っていたが、程少商(チォンシャオシャン)の心配が的中し、左(ズオ)将軍が引き上げを手伝うふりをして縄を切ろうとする。しかし目を光らせていた三皇子が気づき、あっけなく捕まった。「…呼応する仲間を待っているのか?だが奴らは永遠に来ないぞ 収監して拷問せよ!死んでも構わぬ!」凌不疑は崖から引き上げられ、三皇子が急いで宮中に運び込んだ。皇帝と三皇子が見守る中、医官たちの懸命な治療が続いたが、不疑は琴の弦を握りしめたまま離さず、なかなか手当が進まない。「琴の弦?」「少商の弦です…意識を失っても誰にも触らせないとは…」皇帝は老三の話を聞いて少商がいないことを思い出し、すぐ呼ぶよう命じた。曹(ツァオ)常侍(ジョウジ)は程娘子ならすでに回廊にいると伝えたが、本人曰く凌将軍とは縁が尽きたので会えないという。「首に縄をつけても連れてこい!」しかしその時、殿外から少商の笛の音が聞こえてきた。凌不疑は叶わなかった少商との成婚の夢を見た。…もし私を独りにするなら一生許さない、来世も、来来世も許さないから!…このまま死を選べば2度と少商は許してくれないだろう。走馬灯のように蘇る少商との思い出、それが不疑の生きる希望となった。…それから別院に花畑を作る、琴と笛で合奏するの、私たち2人で共白髪となり生死を共に…すると不疑は弦から手を離し、それまで無意識に受け付けなかった薬を飲み始めた。こうして不疑は峠を越え、夜が明ける。「もう凌将軍は大丈夫です!」医官の声を聞いた少商は部屋の中をのぞき、不疑の無事を見届けてから倒れた。少商が目を覚ますと皇后が付き添っていた。「せっかく子晟が目覚めたのに、そんな様子では心配になる」「…彼とはもう終わりです」少商は自分が子晟でも同じ選択をしたと理解を示したが、何が真心で何が計略なのか分からなくなったという。「あんな仕打ちは承服できない、敵を殺したいのなら、そう言って欲しかった 私も一緒に行く、たとえ黄泉だとしても一緒に行くのに… でも私を独りにするのは許せない、しかも私のためだなんて… 幼い頃は両親に捨てられ、今度は愛する人に捨てられた 陛下と皇后から教わりました、夫婦は一心同体だと…そうでしょう? でも私だけが一心で彼は隠し事ばかり、一心だったことがあったのでしょうか?」「…もう決めたのね?」「決めました」すると皇后は納得できるまで調べるよう勧めた。全てが分かった時、少商がどんな選択をしても支持するという。「余とは違ってあなたの人生は順当であって欲しい、余の分までしっかり生きるの」少商は袁慎(ユエンシェン)に頼んで淳于(チュンユー)氏と会うことにした。実は淳于氏は血の海の城陽侯符を目撃し、衝撃のあまり錯乱してしまったという。人を見ても暴れるだけで会話もできず、今は廷尉獄に収監されていた。実は少商は兼ねてから城陽侯夫妻が仲睦まじく見えず、凌益(リンイー)がなぜ非難されると知りながら後添えを迎えたのか疑問だったという。「そうか、弱みを握られ、娶るしかなかったと…」少商は淳于氏に凌益が死んだと教えた。「当時、あなたが流産した理由を知ってる?家職に聞いたの 凌益はあなたの飲食に薬を盛らせた、長年、服用すれば身ごもれなくなるわ 彭坤(ポンクン)と結託した証拠を握れば城陽侯夫人になれると思ったの? 凌益のごとき奸人が脅されたままで甘んじるはずない あなたが寄る辺もなく孤独に死ぬのを望んでいたのよ、そうしてこそ脅す気力も失せる …でも錯乱しているなら真相を知っても苦痛じゃないわね」淳于氏は激しく動揺すると、ふいに凌益に叩かれた時の事を思い出した。あの時、あまりの理不尽さに憤り、いつも手を合わせていた神像を三才観の汝陽(ジョヨウ)王妃に届けるよう頼んでいる。すると淳于氏は急にその場にひざまずき、手を合わせて一心不乱に祈りを捧げ始めた。「三才観の女媧様!私にどうか子供をお授けください…」袁慎は結局、淳于氏が錯乱しているのか偽りなのか分からなかった。すると少商はどちらにせよ生き延びるには錯乱するしかないという。「因果応報よ、これから三才観へ行く」意識を取り戻した凌不疑は朝堂で15年前の孤城陥落について証言することになった。皇帝は念のため医官を待機させ、その場で薬を煎じさせている。すると廷尉(テイイ)府・紀遵(ジーズン)が口火を切った。「教えてくれないか、当時、孤城で一体、何が起きたのか…凌将軍?」「私は霍(フォ)だ、凌ではない」今も忘れられない、あれは杏の実がなる頃だった…あの日、阿猙(アージョン)は身体が弱い阿狸(アーリー)のため、木に登って好物の杏を採ってやったしかし木から降りる時、うっかり衣が引っかかって破れてしまう『阿母が用意してくれた衣なのに…見つかったら罰を与えられる』『見せて…大丈夫、僕と衣を替えよう』阿狸は衣を交換して舅父・霍翀(フォチョン)が気づくかどうか試そうと提案した衣なら自分が破ったと言えばいいという『この杏は舅父と舅母に渡して、そうすれば阿母の前で僕をかばってくれる』阿猙は阿狸の衣を着て父の部屋に入り、書卓に杏を入れた袋を置いたすると外から父たちの声が聞こえ、咄嗟に衝立ての裏に身を隠す衝立ての隙間から見えたのは父の背中の傷を手当しながら撤退するよう説得している姑父・凌益の姿だった『援軍が遅すぎる、文氏は我らを見捨てた…将軍、孤城を守ってやる必要はありません』しかし霍翀は一蹴し、妹婿という立場に免じて聞かなかったことにすると言ったその時、阿猙は凌益が背後からいきなり父を刺すところを目撃する『ぐっ…やはり敵と通じていたか…』『なぜ降伏せぬのだ?英雄になるため我らまで道連れにすると?! 援軍は来ない、いや来られぬのだ、誰も来ない…』阿猙は父の最期を目の当たりにしながら、嗚咽が漏れないよう必死に自分の口を押さえた…「凌益の結託した相手が誰なのか謎のままでした しかし寿春(ジュシュン)で突き止めたのです、凌益と共に孤城を陥れたのが彭坤だと…」…阿猙が息を潜めて隠れていると、誰かが入って来た『投降の説得では?なぜ殺した?!』『霍翀は強情だ、絶対に投降などしない…殺さねばいつか報復される だが家族は見逃せるだろう?』『誰が見逃すと?霍翀がいなくなったのなら攻める絶好の機会だ 孤城が陥落すれば文帝の敗北を決定づける、共に主公を入城させるぞ』『騙したのか?!家族は見逃すという約束だ』『お前だけだ、どちらにせよ兵が殺す』すると凌益たちは出て行った阿猙の足元まで流れて来た霍翀の鮮血、すると建物に火が放たれ、阿猙は煙を吸い込んで気を失ってしまうしかし運良く、その日は孤城に大雨が降った阿猙が目覚める頃にはすっかり日も暮れ、外は見渡す限りの骸と血の海が広がっていたすると突然、父の妹・霍君華(フォジュンホワ)が現れ、生き残った2人は身を隠すことにするその時、稲光が暗闇を照らし、城門が見えた霍君華は悲鳴を上げ、咄嗟に甥の顔を手で覆ったが、阿猙は姑母の指の隙間からその情景を見てしまう城楼には父や叔父たちの生首が並び、その中に阿狸の顔があった…「衣を替えた阿狸は私の代わりに死んだのです」2人は賊軍がいなくなるまで丸二日、飲まず食わずで死人の山に隠れ、城門を逃げ出した。我が子の無惨な姿を見た霍君華は時に錯乱し、時に呆け、ずっと息子の名を叫びながら、都へ戻ろうと言い続けたという。そして2人は何度となく死にかけること2年、やっと都へ到着し、皇帝に謁見した。実は当時、霍君華は甥が凌益に殺されないよう阿狸と呼んでいたという。『童よ、そなたは…』皇帝はあの時、不疑に名を聞いた。しかし錯乱した婦女と幼子に過ぎない自分たちに闘う術などなく、不疑は身分を偽ったという。『私の名は…凌不疑』不疑は敵を討つために阿狸の身分でいるしかなかった。賊を父と見なし、本名を隠したのも全ては仇を葬り去るためだったという。「父のため、霍一族のため、孤城の民のため、孤城陥落に関わった者には代償を払わせる! それも達成間近と思えた… 都へ戻った私は密かに探り始めるも、凌益が次々と証拠を隠滅、そして結局、私は負けた 凌益は関わった者を彭坤も含めて全て殺害、姑母も身体が持たずに無念のうちに病死した… こうして証人が全て消え、望みは潰えた 正当に凌賊を捕らえられぬなら、自ら手を下すのみ…」「これぞ同害報復…」皇帝は不疑の前まで歩いて行くと、もう一度、あの時と同じように聞いた。「童よ、自ら言ってみよ、お前の名は?」「私の名は…霍無傷(フォウーシャン)」つづく。゚(∩ω∩`)゚。 しゃんしゃ〜ん!
2023.12.03
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月升沧海 Love Like the Galaxy(第22話)第49話「捨てられし者の矜持」自ら凌益(リンイー)に手を下し、宿願の復讐を果たした凌不疑(リンブーイー)。しかし静まり返った城陽(ジョウヨウ)侯府に突然、程少商(チォンシャオシャン)が現れる。寝殿は骸で埋め尽くされ、おびただしい鮮血が窓紗を染めていた。「…なぜ来た?」「あなたは誰?凌不疑?それとも霍無傷(フォウーシャン)?」「私が誰であろうと君への真心は変わらない」「でもなぜ今日だったの?…なぜ私に教えてくれなかったの?」一族を殺された仇は必ず討たねばならなかった。しかし成婚してから敵を討てば程氏一族を巻き込んでしまう。凌不疑は自分の始末は自分でつけると言ったが、その時、外から左(ズオ)将軍の怒号が聞こえた。「凌不疑!勝手に虎符を使い兵を動員したな?!謀反を画策した罪は許されぬ! 今日、この門を出ようものなら容赦なく殺す!」退路を断った凌不疑はすでに自分の命で贖うと覚悟していた。「少商…ここでお別れだ、もう会うこともない」すると不疑は満身創痍の梁邱起(リャンチゥチー)と梁邱飛(リャンチゥフェイ)には生きて欲しいと伝え、独りで屋敷から出て行ってしまう。少商は引き止めることもできず呆然と立ちすくみ、ただ泣きじゃくっていた。門前では凌不疑と因縁のある左将軍がすでに兵を率いて待ち構えていた。そこには捕縛された程家の姿もある。不疑は深手を負いながらも警告を無視して門から出た。すると弩から放たれた弓が不疑の肩に命中する。不疑はそれでも無視して一歩ずつ左将軍へ近づくと、今度は膝に弓が刺さった。「来啊っ!」「殺ーっ!」その時、馬のいななきとともに少商が現れた。門前は騒然、さらに梁兄弟が駆けつけ馬に体当たり、左将軍を落馬させてしまう。少商は凌不疑を連れて逃亡、しかしやがて崖に追い詰められた。「少商…これは私一人で進んだ道、同行させるわけにいかない」「なら答えて、歯型の誓いは何だったの?!私たちは生死を共にすると約束した 程家もあなたを救うために来たわ…今は恨みを捨てて私のことを考えて!」「少商、君には15年前の国の悲劇だろう、だが私には長年、心に巣食ってきた深い恨みなのだ 毎夜、眠りに就く時はいつも亡魂の叫び声が耳に響く そして目の前には無惨に殺された一族と血の海が広がっている あまりに重すぎる…あまりに重すぎて捨てることができない…きっとこの先も… すまなかった、君には本当にすまないことをした 天下の大罪人となった今、私が死んでこそ君や家族を守れる…」「…もし私を独りにするなら一生許さない、来世も、来来世も許さないから!」「許してくれとは言わない…程少商、私と君の縁は尽きたのだ」その時、じりじりと迫っていた左将軍が程娘子ともども殺せと命じた。「少商…しかと生きろ、すまない」すると不疑は少商の背中を押し、独りで崖に落ちてしまう。「リンブーイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」程家は屋敷での軟禁を命じられた。少商は衝撃のあまり意識を失って運び込まれたが、家族の懸命の介抱もむなしく目を覚まさない。すると三皇子が兵を連れて曲陵(キョクリョウ)侯府に乗り込み、程少商を渡せと迫った。家族は嫋嫋(ニャオニャオ)の部屋の前に立ちはだかり抵抗、蕭元漪(シャオユエンイー)は娘の閨(ネヤ)に外部の男を立ち入らせることはできないと拒否する。しかし三皇子は会えるまで帰らないと食い下がった。「子晟(ズーション)が程娘子にどれだけ尽くしたと?今日は何が何でも子晟を助けてもらう!」「裏切ったのは向こうだ!」娘を傷つけた凌不疑に憤懣やるかたない程始(チォンシー)、その時、寝台の少商がようやく長い夢から目覚めていた。三皇子が家族と対峙していると、少商が青白い顔でふらふらとやって来た。すると三皇子は子晟の父殺し、兵の動員、虎符の使用で朝廷に激震が走り、重臣18名が連名で弾劾、死罪を上奏していると教える。しかし少商は三皇子が来なくても参内するつもりだった。家族は止めたが、少商は自分に与えられた大役を果たさねばならないという。少商は皇宮に到着、輿を降りて三皇子と長い宮道を歩いた。「三皇子と子晟はいつから良朋に?」実は少商は雁回(ガンカイ)塔で密談していたのが三皇子と子晟だったと気づいていた。三皇子の話では幼い頃、池に落とされた子晟を救ったのは皇太子ではなく自分だったという。「私も子晟も独りを好み群れを嫌った、あの時も独りでいる時に溺れている子晟に気づいたのだ」「つまり幼い頃から2人は手を組んでいたと?」すると三皇子は人払いした。「バカを言うな!皇后と母妃は対立したこともない!」雁回塔では舅父の小越(エツ)侯が子晟に補佐を勧めたが、子晟は断ったという。それにしても程娘子はなぜ自分たち2人がいたと気づいたのだろうか。少商は凌不疑が杏仁を食べて倒れた時に看病したと明かした。その時、不疑が首から下げている玉佩を見たという。よく見るとその玉佩は少商が雁回塔で失くしたものだった。「あの時、2人の声が聞こえた、だから2人だと思っていたけれど、実は3人だったのね 3人目が子晟だった…」少商はようやく分かった。凌不疑が今回、皇太子の虎符で兵を動かせば当然、皇太子の位も危うくなる。つまり不疑が宿願を果たしたことで、図らずも三皇子の念願が叶ったのだ。少商はさすが抜け目のない凌不疑だと嫌味を言いながら歩き始めた。「それで?子晟を助けられるのか?」三皇子は程娘子があまりに冷静で淡々としている様子に困惑してしまう。「取り乱したり、共に尽きる気概はないのか?!」すると少商は急に立ち止まり、鬱憤を爆発させた。「いくら女でも自分の夫が何者かも知らず、蚊帳の外に置いてもいいと?! 成婚の2日前に気づいた、でも彼が話してくれるのを待ったわ もう憤ることも恨むこともできないのに、さもなければ薄情で身勝手だと思われる… 私の身体を切り開いて彼に心を見せてあげたい、彼が真心を捧げたなら、私とて彼に心を捧げた 彼に救われた命だからこの命で報いる、彼が助からないのならこの命で相殺する 死など恐れていなかったのに… 死ぬとしても生きているのに飽きたから、決して誰かと生死を共にするわけじゃない 凌不疑はこの世で最も好きな人よ、でも私は…やっぱり私なんです」その頃、朝堂では崔祐(ツイヨウ)が凌不疑への恩情を求めていた。しかし不疑に恨みがある左御史中丞は凌不疑が亡くなった母のために父を殺したと断罪する。袁慎(ユエンシェン)は左大人が早々に経緯を知っていたことを訝しんだが、返って廷尉府は凌不疑を庇うのかと非難を浴びた。寵愛する子晟の思わぬ暴挙に頭を抱える文(ウェン)帝、すると三皇子が程娘子を連れて現れる。左大人はここぞとばかりに凌不疑の父親殺しは明白であり、酌量の余地などないと訴えた。「…凌不疑は父親を殺していません、大層な意気込みですが最初から間違っているわ」「程氏、未来の夫のために嘆願に来たのだろうが、凌不疑ならやりかねん」御史台で散々な目にあった左大人は程氏も収監して尋問するべきだと訴えたが、皇帝は少商の言葉が引っかかった。「今、何と言った?なぜ父親を殺していないと?」「陛下にお答えします…なぜなら凌益は子晟の父親ではないからです 子晟の実父は霍翀(フォチョン)将軍、子晟は霍翀将軍の忘形見である霍無傷です」(O_O)言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~子晟は確かに城陽侯に似ておらず、どこか霍将軍の面影があった。少商の話では杏子が好物のはずの子晟が霍君華(フォジュンホワ)の手作りの杏仁菓子を食べ、熱を出したことがあったという。「霍無傷は杏仁に触っただけでも赤く腫れるとか、それで私は疑念を持ったのです そして宴の夜、本人から告げられました、自分は霍侯の息子・無傷だと… 陛下、凌益は孤城の陥落を企て、霍将軍を惨殺した黒幕、子晟は父の敵を討っただけなのです」全てを聞いた皇帝は呆然、腰が抜けるように少商の前で座り込んだ。崔祐は何も知らなかった霍君華を思うとやるせなくなったが、少商は臨終の時を思い出せば分かるという。あの時、霍君華は子晟に自分たちの敵を忘れるなと遺言を残した。そして最期は確かに天を見つめながら我が子の名を呼んでいる。「阿狸(アリ)や…阿母も行きますよ…」霍君華は全て分かっていた。すると左御史中丞が新婦である程氏の言葉では証拠にならないという。少商はようやく凌不疑の苦悩を理解した。自分が誰の子かも証明できず、城陽侯が死ねば証人も消え、生かしておいても実子だと断定すれば反論しても無駄になる。「陛下、子晟は仕方なくあんな下策を…」しかし皇帝には凌不疑が阿狸か阿猙(アージョン)か証明する方法があった。「阿猙が子供の頃に見たことがある、身体に変わった形のあざがあった」「虎の頭では?!耳が3つある…子晟の腰の半寸下にありました 子晟の身体を拭こうとした時に偶然、見たのです!」「そうとも、3つの耳がついていた!ぁぁぁぁ〜早く捜索に遣わせ! あの青二才を崖から救うのだ!医官も連れて行け!食料もだ!」三皇子は直ちに崖へ向かうことにした。すると少商が追いかけて引き止める。「子晟の命を狙う者がいます あの日、左将軍は私たちを追い詰めて矢を放てと命じ、それで子晟は崖に…」「分かった…今日のことは感謝する 今後、子晟は愛するそなたのいいなりだな、ふっ」しかし少商の顔に笑顔はなかった。一方、崖から身を投げた凌不疑は蔓にからまり、かろうじて岩肌に留まっていた。どうやら不疑が手首に巻いていた少商の弦が蔓に引っかかり、運良く助かったのだろう。「少商…」つづく( ́ඉ .̫ ඉ ̀)ァゥァゥァゥァゥァゥァゥァゥァゥ…私のガオハン、美しかったわ~ ←そっちw
2023.12.01
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