カイバーマンのお仕事2

カイバーマンのお仕事2

2006年12月09日
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カテゴリ: チャドウリ
「そういえば、チャドのプレゼントは?」
インパクトがありすぎるプレゼントが続き、とても人前に出す気になれなかった一護は、親友に話をふった。
「ム」
チャドは立ち上がり、風呂場に消える。
(前もって用意しておいたのか)
皆普通にその辺に積んでおいたのに、かえって恥ずかしくないのだろうか。
一護は頭を捻ったが、風呂場においたのはちゃんと理由があったのだ。
それはナマモノだった。

「ああ、花束か。意外と普通だな」

「石田君、後で1本頂戴」
「……花束って普通かな」
「女の子相手ならな」
女は素直にもてはやし、男は頭を捻る。
チャドが持ってきたのは、豪華な白い百合の花束だった。
「あ、ありがとう。……カサブランカだね」
「11月6日の誕生花だそうだ。それと……」
小さな化粧箱を取り出す。
その中身は茶色い宝石のついた指輪で、これには女性軍も多少ひいた。
男の誕生日プレゼントに花と指輪……。
「一応、トパーズだ……色が悪くて売り物にならないのを、メキシコにいたとき知り合いに貰った。

「あ、ありがとう」
「本当はオパールがよかったんだが」
「いや、11月の誕生石はトパーズだから、丁度よかったよ」
誕生石の指輪って、おい……。
しかも、結構本気で嬉しがっていないか?

水色に視線が集中したのは、「こいつなら気の利いた突っ込みをいれられるだろう」という信頼の現れである。
「……どの指の指輪なの?」
「小指だ。その、純銀にしたら、思ったより金がかかって」
「裁縫の邪魔にならないからかえっていいよ」
「石田君……嵌める気?」
小島水色、撃沈。

「……んじゃそれそろお開きといこうか!」
啓吾の声が虚しく響いた。

一護は、急いで箱に「K」と走り書きすると、ゼロヘルメットの中に突っ込んだ。





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最終更新日  2006年12月09日 07時35分04秒
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