カイバーマンのお仕事2

カイバーマンのお仕事2

2007年10月15日
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カテゴリ: BLEACHパラレル
「石田君、校門前で待っている人がいるんだけど」
放課後の手芸部部室にやってきたのは、石田の級友の小島だった。
何時もにこにこと明るい態度だが、今日は笑いをこらえるような顔をしている。
「待っている人?」
正直、心当たりがない。交友関係が狭い石田は軽く考え込んだが、
「加瀬君って言ってたよ」
と言われると顔色を変えた。
「す、すまない、今日はこれで帰らせて貰う!井上さん、施錠を頼めるかな」
「うん、いいけど……」

1分もかけずに荷物を片付け、飛び出していくのを井上以下部員たちはあっけに取られつつ見送った。
「どうしたんだろ、石田君」
「うーん、早く回収したいと思ったんじゃないかな」
「え?」
井上は小川と顔を見合わせた。

「おお雨竜、ひさし」
最後まで言わせず、石田はそいつにラリアットを決めるとそのまま裏庭まで引き摺っていった。
「おおおおおっ?」
後ろ向きに百歩ほど走らされたにも関わらず、そいつは期待を滲ませた声で、
「いきなりこんなところに連れ込むなんて、今日は随分積極的じゃないか」
「煩いっ!」

ゼクス・マー○スのお面をつけた男と。
石田は私服OKの中学に通っていたのだが、それでも「お面」だけは教師も困った顔をしていたものである。
「一体何しに来たんだ、平士朗」
「用がなくては来てはいけないのか!あんなに一緒だったのに!」
「来るんだったらお面は外せー!」

ツレが年中お面をつけている男では具合が悪いと、思ってしまってはいけないのだろうか?





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最終更新日  2007年10月15日 22時14分50秒
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