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10年以上前のことになるのですが、ピザ店にいたとき、お客さんでグルテンフリーのピザがあるかと聞いてくる人がたまにいました。知人でセリアック病の人がいたので、グルテンフリーのことは聞いていたのですが、珍しい病気の人の特殊なニーズ、と思っていたので、あまり気にして無かったのですね。ピザは食べないでね、くらいな感じ。だから、そういうお客さんにも、「すみません、うちは普通のピザ店なので、そういう特殊なクラストは置いてないんです」と言ってました。ピザは小麦の美味しさが無かったら意味ないから、そういう偽のピザみたいなものは置いてないから、って思いもあったのでした。ごめんねー、専門店に行ってねー、って。それからしばらくして、ある時ネットの広告にグルテンフリーのものがあって、チェックリストがあるというので面白半分にやってみました。結果として、何と!! ほぼ全項目にチェックがつきました。え、背が低いことも?胃腸が弱いこととか、頭がすっきりしない(Brain fog)とか、頭重感、偏頭痛、鬱っぽい感覚(幸福感の欠如)とかも?ぜーんぶグルテンのせいかもしれないって?そして、その影響はグルテンを含むものを摂ったときではなく、何日かしてから出てくる、ということも知らなかったのでした。それで数週間、完全グルテンフリーを試してみました。まさか、人生全体がこんなに楽になるとは!というくらいの違いがあったので、それ以来グルテンはほとんど摂っていません。ほとんど、というのは、大好きな小麦製品が食べられないのがつらくて、「あれは私の思い込みにすぎない」とか、「少しなら大丈夫だろう」とか、「今までずっと食べてきていたんだから、今回少々お腹が悪くなっても、頭痛がしてもがまんできる」とか思って手を出していたことが何度かあったからです。結果として、「グルテンを摂るとこうなる」というのを確信することとなり、かえってグルテンを以前にもまして避けるようになりました。がっかりです。でも、グルテン無しの食生活の悲しさよりも、グルテン無しの生活全体の快適さの方が遥かに大事なのでした。それくらい違うのね。セリアック病ではないようですが、グルテン過敏症であることは確実なようです。そこで周りの人たちにもそう言って、クッキーやケーキをお断りしたり、レストランでGF(グルテンフリー)のパスタを頼んだりしていました。大好きだったパンも焼きません。そうするとみんな結構気を遣ってくれて、自分でもGF商品を買って試してみたりして、美味しかったもの、不味かったものなどの情報を教えてくれたりする人もありました。(本当にありがとう!)ただし、そうやって教えてもらったものを自分で買って食べてみたりしていて、ふと気づいたのです。今まで袋菓子とか市販のクッキーなどのスナック類を私はほとんど買ってこなかったのに、最近はスーパーでGFのクッキーを、通常の倍近くの値段でも買っている。そして自分で食べている。これは良くないですよね。グルテンフリーであっても、シュガーフリーとかじゃないし、どっちにしろ、スナックは必要な食べ物ではないのです。今まで何かの行事でもない限り買うことのなかったトルティーヤチップスやポテチ、お煎餅、フルーツスナックなど、けっこうな加工食品を買っているではないですか!こういうのって、いったん習慣になると元に戻すのがけっこう大変。家にお菓子がないと不安になる。以前は自分でクッキーでもケーキでも焼いてましたが、それが難しくなってしまって、ついつい市販品に手を出し、原材料名によくわからないものが入っていても、ま、大丈夫でしょう、で買っている。意外なところに落とし穴がありました。これは改善していかないといけないなあ。ケトン食のおかげで太りはしてませんが、今後の課題として頑張っていきたいです。
2024年03月16日
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食べ物の味、今までわりとわかっていると思っていたし、料理も好きだった。このブログだって最初は料理ブログとして始めたし、ローカル雑誌に料理の記事も載せていた。ある時料理の味がすごく薄くて、これは塩が足りないな、と思ったから、ちょっと塩を足したんだけど、あまり変わらない。もうちょっと、もうちょっと、と味を見ながら足していって、ふと気づくといつもの倍くらい入れようとしていました。このお鍋でこの料理なら、小さじ一杯、とか、だいたい感覚でわかっているから、いちいち計量することなどほとんどないのに、どうしてこんなに味つけを間違えた?と不思議に思ったけれど、変なのは自分の感覚かも、と息子を呼んで味をみてもらった。結果は「ちょっと塩辛い」。いつも薄味にしているから、いつもより多めに入れても「ちょうどいい」くらいにはなるかもしれないけれど、「塩辛い」と言われるとは。そして当の私はまだ塩が足りないと感じていたわけで。その時は「変だね」くらいであまり気にしなかったけれど、しだいに「味がしない」が普通になってきてしまったと思う。そして家族のための料理もあまりしなくなった。以前ほど必要でなくなったせいもあるけれど、息子が喜ぶようなものを作るだけで、あまりまともな料理をしなくなっていたと思う。ただ、自覚はあまりなかったんですけどね。それがおそらくストレスのせいだと気がついたのがコロナが始まる数年前。そしてコロナ感染による嗅覚障害で、味のわからなくなった人たちが色々と言うのを聞いて、自分はコロナ感染してないけれど、同じような症状があると気がついたのでした。現在、アルコールの匂いがわからないのに困っています。消毒用アルコールの瓶の蓋を取ってくんくんと嗅いでも何も匂わない。香水の匂いも全くしない。ただし、アルコールベースではないオーデコロンやエッセンシャルオイルは匂うのです。空港の免税店とかで売っている、ミニチュアの香水のサンプルみたいな瓶、あれの匂いが全然わからない。びっくりです。いちごのシロップとか作って、夏の間に使い切らないときは、発酵が進んで変な味にならないように砂糖を大量に入れたり、ホワイトリカーみたいな無味無臭のアルコールを入れたりするのですが、その2種類作ったものの区別がつかない。どちらがヴォトカ入りかわからない。両方とも砂糖が入っているので、私にはどちらも同じに感じるのです。息子が来た時に嗅いでもらって教えてもらったのですが、もう忘れてしまった。ラベルつけておくんだった。もう一度識別してもらって、今度はラベルをつけないと。嗅ぎトレというのがあるそうで、精神的なものの場合は効きそうと思って、少しずつ自分に「レモン」とか「コーヒー」とか教えながら10秒くらい嗅ぐ、というのをやっています。いつかまた、食べ物の味がわかるようになるのかな。だったらいいな。
2024年03月06日
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