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阪神・伊藤将司投手(27)が投打の活躍で勝利を呼び込んだ。マウンドでは114球を投げ抜き、9回6安打で今季2度目の完封。5連勝で8勝目を挙げた。バットでも豪腕バウアーから適時打を含む2安打をマーク。見事な二刀流に岡田彰布監督(65)も「たいしたもんや」と大絶賛した。チームもカード勝ち越しを決め、優勝マジックは26となった。
汗ぐっしょりのまま伊藤将が投じた114球目。ソトに打ち返された打球は右翼方向にグングン伸びた。左翼席に陣取る虎党から悲鳴が上がったが、フェンス手前で森下のグラブに収まると、左腕は坂本と抱き合って喜んだ。「横浜漢祭」と銘打たれた試合でいつもクールな左腕が、男気の詰まった完封劇を演出。最高に輝いた夜だった。
「中継ぎ陣をなんとか休ませることができて良かった。本当に誠志郎さん(坂本)がいいリードをしてくれたので、良かったと思います」
ストライク先行の投球を続け、初回から快調にスコアボードに「0」を並べていく伊藤将。六回までは得点圏に走者を進めないピッチングを展開し、DeNA打線に付け入る隙を与えなかった。
2点リードの最終回を乗り切ったことも大きかった。2死から牧に右前打を打たれ、打席には一発のあるソト。外角に138キロツーシームを投じ、打球の行方に「ヒヤッとした」。ただ、「バットの先っぽらへんだったので、そこで助けられた」とホッとした表情を見せた。岡田監督も左腕の力投に「たいしたもんや」と絶賛した。
バットでもプロ初のマルチ安打と野手顔負けの打撃だ。1点リードの四回2死三塁の第2打席。バウアーが投じた154キロ直球を思い切り強振。中前へ運ぶ適時打となり、一塁塁上では少し恥ずかしそうに左腕を上げた。
2点リードの七回先頭の第3打席でも、左前打。「たまたまです」。そう謙遜しっぱなしだったが、サイ・ヤング賞投手撃ちは自信にもなるはずだ。
阪神に入団し、伊藤将が衝撃だったのは、在阪メディアの阪神報道熱だ。千葉県横芝光町に住む父・正宏さんの経営する「伊藤牛乳店」には活躍を報じるデイリースポーツの紙面が多く並ぶ。「いいピッチング、プレーができたら1面に載れるからやっぱりすげえ」と頬が緩む。
完封は今季2度目でビジターでは初。自身5連勝での8勝目と投打で活躍したこの日の紙面も、きっと飾られるはずだ。「自分の父も毎回(購入)大変だと思うんですけどね」。連勝を重ね、1面級の活躍を続けていく。
今日はみんなが主役!! November 5, 2023 コメント(4)
明日は アメちゃん対決 November 4, 2023 コメント(2)