2017年、『The Journal of Neurolscience』という学術誌に、睡眠不足と「ミクログリア」の関係を調べた論文が発表されました。「ミクログリア」とは脳にある細胞の一種で、脳の「免疫」を担う細胞と考えられています。免疫とは、外部から侵入してきたウイルスや微生物、さらに壊れたり古くなったりした細胞などを分解して排除する仕組みのことです。ミクログリアは脳で不要になった細胞や、蓄積した物質を破壊してしまう脳の「掃除屋さん」のような役割をしています。このようなミクログリアの働きを「食作用」と呼んでいます。