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2007.08.26
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カテゴリ: 昆虫(その他)




 イネの害虫として著名なウンカ類も、上記のハゴロモ類とは少し外見が違うが、同じハゴロモ上科(ビワハゴロモ上科)に属す。一方、先日紹介した オオツマグロヨコバイ (ツマグロオオヨコバイ)は、外見はウンカに似ているが、ヨコバイ類とハゴロモ類(ハゴロモ、ウンカ)は、実はかなり離れた仲間なのである。


アオバハゴロモ
アオバハゴロモ.緑色を基調に青白色と紅色を散りばめ美しいが

肉眼では良く分からない(2007/08/24)



 ヨコバイ類はツノゼミ上科に属し、ハゴロモ類よりもアワフキムシやセミに近い。ヨコバイ類がハゴロモ類と何処が違うかというと、・・・ヨコバイやセミ類では単眼が複眼間の上側(頭頂)に位置し、中脚基節は短く左右接近し、肩板を欠くが、ハゴロモ類では単眼は通常複眼の下側に位置し、中脚基節は長く左右に離れ、肩板を持つ点にある・・・。と言っても、中脚基節は生態写真では中々見えないし、ハゴロモ類の単眼は何処にあるのか分かり難い。

背側から見たアオバハゴロモ
背側から見たアオバハゴロモ.複眼の間に単眼はなく

翅の付け根に肩板が見える(2007/08/24)



 昨年紹介した オオツマグロヨコバイ の写真を御覧頂きたい。1枚目の写真で、頭部の背側にある丸い斑紋の両側(写真は横向きなので上下)に見える小さい斑点が単眼である。翅の付け根は平滑で、肩板と思しき構造は認められない。

 一方、アオバハゴロモの単眼は何処にあるか分かり難い(一番上の写真で複眼の右側にある白っぽい斑点がそれだと思う、更にその右の暗色部分は触角)が、少なくとも頭頂にはなく、また、翅の付け根の上に肩板があるのが見える。

真っ正面から見たアオバハゴロモ
正面から見たアオバハゴロモ.上の写真と同じく、複眼間に単眼はなく

翅の付け根に肩板が見える(2007/08/24)



 まァ、何れにせよ、肉眼ではとても分からない「微細な」違いである。しかし、こう言う基本的な違いに気を付けていないと、種名の分からないヨコバイの仲間を誤って「ウンカの1種」としてしまうことも有得る。これは、かなりの「大間違い」と言える。







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最終更新日  2007.08.26 12:02:55
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