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2007.10.10
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カテゴリ: 昆虫(蝶)


キチョウ が蛹から飛び出すところは、まだ写真の調整が出来ていないので、繋ぎにチャバネセセリを掲載することにした。

 この辺りのセセリチョウと言えば、 イチモンジセセリ ダイミョウセセリ 、チャバネセセリ、キマダラセセリ位なもので種類は随分と少ない。子供の頃に一度だけアオバセセリを見たことがあるが、今ではまるで夢の様な話である(コキマダラセセリやオオチャバネセセリも昔は居た様な気がするが定かでない)。

 キマダラセセリは500m程離れた林の付近には今でもかなり居る。しかし、我が家の様な住宅地では最近は極めて稀で、今年は未だに見ていない。このチャバネセセリも少なく、秋になって漸く少し現れ始めた程度。沢山居るのはイチモンジセセリで、これは今年は晩春から庭の中を飛び回っている。


チャバネセセリ1
デュランタ・タカラズカで吸蜜するチャバネセセリ(2007/10/05)



 食草は、チャバネセセリもイチモンジセセリも殆ど同じである。それなのに、何故、個体数の差がこれだけあるのか不思議に思っていた。

 今改めて、ある蝶類図鑑の解説を読んでみると、チャバネセセリの「土着の北限は関東地方よりも西南と考えられ」、「本州東半部ではウラナミシジミと同様に、気温の上昇とともに北上し、気温の低下とともに死滅する状態を毎年くりかえしているものと推定される」と書いてある。そこで、もう1つのもっと新しい図鑑を取り出してみた。この図鑑にはチャバネセセリの分布図が載っており、それによると、越冬可能地域の北限は神奈川県の海沿いの地方で、東京都は全域が越冬可能地域に入っていない。

チャバネセセリ2
口吻を花の中に差し込んで吸蜜する(2007/10/05)



 一方、イチモンジセセリの分布図を見ると、東京都は越冬可能範囲にチャンと入っている(イチモンジセセリの越冬可能地域の北限は関東北部で、中国、近畿、中部の各日本海側、東北以北は移動により分布するとされている)。


チャバネセセリ3
口吻はムチの様にしなやか(2007/10/05)



 ・・・と言うことは、イチモンジセセリは春から東京で増殖出来るのに対し、チャバネセセリは気温の上昇に伴って南からやって来ることになる。当然、イチモンジセセリの個体数はチャバネセセリよりも多くなるであろう。少し勉強になった。







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最終更新日  2010.01.11 21:31:18
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