星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.04.22
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 MOMA訪問から15年後の2011年に出版された村上春樹著「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」にその「ジョージア・オキーフ」のエピソードが書かれていて驚きました。文章は3ページで大橋歩氏のテーブルに載ったパイナップルの挿絵で計4ページの内容です。

 要約すると「オキーフさんは1938年パイナップルの缶詰で有名なドール社から広告に使うためのパイナップルの絵の依頼を受けます。滞在費用は全てドール社持ちで好きなだけハワイに滞在していいという太っ腹な申し出でした。」

 「そしてオキーフさんは離婚の痛手を癒す目的もあってこの申し出を受けハワイにやって来てあちこちの島で絵を描きまくりました。」

 「でも彼女は結局パイナップルの絵を一枚も描かないまま、さっさとアメリカ本土へ帰ってしまいます。」

 「しかしドール社としてはこれでは立つ瀬がないので、彼女のニューヨークのアパートメントにパイナップルの木を送り付けましたが、ドール社に届いたオキーフさんのパイナップルの絵は果実ではなく可憐な蕾でその絵と一緒にジンジャーの花の絵も添えられていたようです。」

 村上春樹氏曰く、「彼女はよっぽどパイナップルの絵を描くのが嫌だったんですね。もっともこの2枚の絵は今では多分凄い価格がついているから、ドール社も彼女の招待にかけた経費くらいは楽に回収しているはずだ。物事の損得は長い目で見ないと分からない・・・。」

 そして『もし自分だったらすぐ義務を果たしてその後で好きな事をすると思う。でもオキーフさんはそうじゃなくて「ふん、私は描きたいものを、描きたいように描くのよ。パイナップルなんて何さ」状態で思うがままに生きておられる。羨ましくもあり、大変そうだなと他人事ながら心配になったりもする。』と締めくくっています。

 人生、一度くらいはこんな思うがままのことをしてみたいなぁと思うのと、このエピソードで私にはジョージア・オキーフの絵は一層魅力的になった気がします。








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最終更新日  2023.01.02 08:15:55
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