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通訳の水原一平さんのスポーツ賭博についてネットの記事を拾い読んで、かつてメジャーリーグで活躍し、シンシナティレッズの監督も務めた「ピー十・ローズ」が野球賭博で永久追放された事を初めて知りました。自分のチームを勝利に導くための「自軍への賭け」だったようであまりの「チーム愛」に私には微笑ましいと思うほどです。 時は1989年で1984年にメジャーリーグ史上2人目となる通算4000本安打を記録した5年後です。永久追放のため勿論「殿堂入り」は無く背番号14は永久欠番になっているそうです。 疑問に思ってアメリカのスポーツ賭博について調べてみると2018年(ちょうどコロナ禍が始まった年)が大きな転換期のようで今まで違法であった州でも多くの州が合法と認める動きが加速し(スポーツをゲーム感覚で見る人が増えたという理由もあるようです)現在38州が合法、残り12州が違法となっています。大谷翔平選手が所属するドジャーズはカリフォルニア州で依然として違法ですが、米教授が「起訴の確立はほぼゼロ、事実上同州でのスポーツ賭博は黙認されている」というコメントを米紙「サンフランシスコ・クロニクル」に寄せています。ファンとしては「一縷の望み」というところですが、米連邦捜査局の判断等を待ち、その結果を受け入れるしかないのかなと思います。 突然降って湧いたようなスポーツ賭博の話ですが、少しでもアメリカでの状況が分かっていればただただ不安にならずに済むんだと実感です。 因みにピート・ローズが所属したシンシナティ・レッズはオハイオ州にあって昨年1月にスポーツ賭博が合法となっています。彼の復権は(殿堂入り)?と思いますが。スポーツ賭博には21のルールがあって「自軍への賭け」はやはり永久追放に匹敵するようです💦 やっと開幕戦が始まってのこの騒動で、動揺しているファンや関係者も多いと思うので少なくとも迅速な判断を望むところです。
2024.03.24
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昨日のドジャーズ対パドレス戦は「大谷翔平VSダルビッシュ有」等など見所満載で最後まで楽しませてもらいました。ドジャースが7回まで劣勢ながら大谷選手がヒットを打つと、まさかの新妻の「真美子」さんの顔がアップで登場(^^♪これにはちょっと驚きましたが、まるで大谷選手の1ファンのような応援振りに爽やかな気持ちになりました。 そして同点に追いついた8回、ドジャーズのラックス選手が放ったヒットをパドレスのクロネンワース選手がボールを後逸・・何回がリプレイが流され何とグローブの紐が切れた(又はボールに破壊された)事が判明しました。こんな珍事を私は初めて見ました。今朝ネットでも「紐切れ」の記事はありましたが、気になるメーカー名は勿論ありません。 こんな色のグローブだったかと・・ やっぱり気になってグローブの人気ブランドを検索すると、1位は「ミズノ」でした。アメリカのブランドではトップ10のうち8位が「ウィルソン」で「ベーブ・ルース」のオリジナル・グローブを作っていたそうです。3位が「ローリングス」で多くのメジャーリーガーが使っていると説明があります。10位までのグローブの写真も載っていてクロネンワース選手のグローブは薄茶色だったと思うので、それならローリングス??と余計な推測をしてしまいます。後逸によって試合の流れが大きく変わった感じもあり、今後「紐切れ」の原因について徹底解明をするのかな?とかもしクロネンワース選手のグローブが日本製でなければ日本製の品質をアピールするいいきっかけになったのかなぁと想像したりします。 大谷選手にホームランは出なかったものの、ヒット、打点、盗塁と最高のスタートを切ってくれて、今年も大谷選手からたくさん元気を貰いたいです🥎
2024.03.21
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今朝のNHK「あさイチ」で3月8日がイタリアで「ミモザの日」である事を知りました。調べてみると1922年に初めてイタリアで「国際女性デー」が祝われ、ミモザの開花が2~3月で春を告げる花である事で感謝を込めて男性から女性にミモザを贈る日となったそうです。画面の鮮やかな黄色のミモザから元気をもらいました。 黄色と言えばゴッホの「ひまわり」を思い出し、ゴッホがミモザを描いているか検索しているとミモザ(日本では銀葉アカシア)を一番多く描いたのはポーランド人画家「モイズ・キスリング(1891-1953)」という記事がありました。敢えてイタリア繋がりと言えばイタリア人画家「モデイリアーニ」より7歳年下で一時はモンマルトルにあった「洗濯船(集合アトリエ兼住居)」でピカソやモデイリアーニと共に暮らしていたようです。キスリングがモデイリアーニの影響でミモザに惹かれたかどうかは不明ですが・・。キスリング「ミモザとチューリップ」1944年 村内美術館所蔵 ミモザだけを描いた絵もありましたが、チューリップの赤が加わる事で1920年代パリで制作活動をした「エコール・ド・パリ」の仲間たちからもキスリングが社交好きで交友関係の広さから「モンパルナスの帝王」と呼ばれていた華やかさを表しているようにも見えます。 因みにミモザの花言葉は日本では「優雅」「友情(小さく丸い花がたくさん寄り集まって咲いている姿から)」、イタリアでは「感謝」、フランスでは「思いやり」「感受性」だそうです。ミモザがフランス語である事も今日知りました。 余談ですが、携帯の写真を見直していたら昨年シンガポールで散歩中に撮った黄色の可憐な花を一枚見つけました。一年中夏のシンガポールから春の訪れが届いた感じです。
2024.03.08
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今月20日に発表されたダイハツの「認証試験不正問題」のニュースが私にとって衝撃だったのは仕事上付き合いのあるマレーシアの第2の国産車メーカー「PERODUA」にもこの問題が飛び火するのではと考えたからです。ダイハツと地元の財閥の合弁企業として設立されたのが1993年で今年で30年の歴史です。 日本国内の小型車販売で断トツNO1のダイハツ同様、マレーシアでも第1の国産車メーカー「PROTON(1983年設立)」の販売台数を大きく抜き昨年はシェア率が約40%とトップとなっています。特に写真の「MYVI」は人気車種で購入手続きをして実際に納車されるのに8ヶ月待ちという話もマレーシアで聞きました。中古車としての価値も品質の信頼性のためPROTON車より高く、修理の部品調達にも問題が無いというのが人気の理由です。クアラルンプールの高速道路を走っているとMYVI 車が年々増えているという印象です。 今朝のネットの記事で不正問題について「ダイハツのスローガンである1ミリ、1グラム、1円、1秒に拘った車作りがいつのまにか1円、1秒だけなったのかもしれない」「1円でも安く作るために認証試験を担当するスタッフ数も1/3ほどに減らしていた」という記事もありました。 記事は責められるべきはダイハツの経営幹部で現場で車作りをする技術者に同情的なものがほとんどでした。「少しのミスも吊るし上げ、技術の何たるかを分かっていない。分かろうともしない連中が横やりを入れてくる。素晴らしい車を作ろう、みんなが喜ぶ車を作ってやろうという技術者の心意気を日常的にくじく連中がいる」「1990年代くらいから生産効率とカイゼンが全てで追い詰められるうちにおかしくなっていく同僚もいた。ダイハツだけではなくそれがずっと続いているのがこの国の技術の現場ですよ」 実際にPERODUAで鋳造や機械加工の現場で真摯に車作りに取り組む日本人や現地スタッフの姿を思い出し、PERODUAでの認証試験がどのような状況なのかは想像するしかないですがマレーシア政府から何らかの調査が入るのだろうかと少し心配の気持ちもあります。 「物造り日本」の根底が問われれその原点を見直す時期なのかと思います。
2023.12.25
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元オリックスの山本由伸選手のメジャー移籍先が昨日「ドジャーズ」と決まり、個人的には大谷選手とチームメイトになる事はないんじゃないかと思っていたので意外でしたが、山本選手も契約内容は12年3憶2500万ドルで、現在25歳のため「25歳ルール(ポスティングシステム)」を使っての移籍にしては契約金の多さに驚きました。因みに大谷選手が2017年23歳でポスティングシステムでアメリカに渡った時は年俸54万5千ドルでエンゼルスと6年契約でした。 そして大谷選手の愛犬「デコピン」同様に山本選手の愛犬「みかん」も話題になっていてネットにオリックスの元同僚のワゲスパックが「そのふわふわした毛の色が日本のみかんの皮に似ていたために名付けた。山本がその小さくてふわふわの愛犬を連れずに旅行することはめったにない」と話していたという記事がありました。 まだお披露目がないのでみかんの皮から推測の記事もあって「トイプードル」が有力のようです。大谷選手のデコピンとのツーショット(みかんが雌ならデート?)ももうじきかなと楽しみです。 話は変わって今一番モヤモヤしている選手はロッテの佐々木朗希選手かなと勝手に想像します。メジャー挑戦を表明していた現在22歳の佐々木選手の去就は?と調べてみると12月15日の締め切りまでポスティングされなかったとあり、来季の大谷選手や山本選手の活躍次第では海を渡るのかなと佐々木選手の去就からも目が離せません。
2023.12.23
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昨日の大谷選手のドジャーズ入団会見で明らかになった愛犬の名前が「デコピン」、まさかおでこにデコピンされているのかなぁとちょっと心配しながらも、されたとしても犬の指ではお返しのデコピンは出来ないし・・💦犬種は「コーイケルホンディエ」の他に別名「ダッチ・ディーコイ・スパニエル」があり、ディーコイから大谷選手の大好きなデコピンと名付けたようです(日ハム時代にも選手同士でやっていたそうです。まさか栗山元監督にはしなかったと思いますが)気になる雄か雌かは「雄」のようでネットの記事には「雌と暮らしているというだけで日本は大激震」というのもあり笑ってしまいました。大谷選手の癒しになっているのは明らかで今年の「真のMVPはデコピン」という記事まであり、正にバディ(相棒)です。 そして当然最高のバディは通訳の水原一平さんで昨日の入団会見での人柄も滲み出るような通訳振りはかなりの好印象でした。ネットでは米ハーバード大学に進学し、その後ジュリアード音楽院の大学院に進んだバイオリニストの「廣津留すみれ」さんが「鳥羽慎一モーニングショー」で通訳振りを賞賛した記事がありました。『(水原さん)は自分の伝えたい事を分かってらっしゃるなっていうのが凄く印象としてありました。肘の手術についてのやり取りで大谷さんは「言えない事もあります」みたいな感じで話してましたけど、一平さんが訳した後に最後「Ask my doctor(医者に聞いてくれた方がいいんじゃない?)」って最後にオトしてその場を和らげ言いづらい事もうまくクッションにして一平さんが伝えてるっていうのは素晴らしいコンビネーション』とコメントしています。 こんなシーンを見てプロの野球選手は無理でも野球選手の通訳になろうかなぁと思った野球少年もいるのではと勝手に思ってしまいます。 どんな大業も1人で成すのは難しく、信頼できる「相棒(バディ)」の存在の大切さをしみじみと昨日の入団会見で感じました。
2023.12.16
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今朝、NHKのライブで大谷翔平選手の「ドジャーズ入団会見」の放送があり、大谷選手の爽やかな笑顔から決断した事でさぞ安堵しているんだろうなぁと思いました。大谷選手の移籍で「通訳の水原一平さんはどうなるんですか?」がトレンド入りした水原さんも横に並び、私は初めて聞く低音で力強い声の通訳に聞き惚れてしまいました。 当然、記者から「ドジャーズ入団の決め手は?」と聞かれ、大谷選手は「どのチームでプレーしたいかという気持ちに素直に従った」と答えた後で、ドジャーズのオーナーの言葉「今までの10年間を全く成功だったとは思っていない」を紹介していました。 10年というと2014年から2023年までで改めてドジャーズの戦績を調べてみると(西)地区優勝が9回、ナショナルリーグ優勝が3回、ワールドシリーズ優勝が2020年の1回です。前回の優勝が1988年なので今年の阪神タイガーズ(38年振り)の日本一と同じぐらいの時が経っていました。 確かにこの戦績では「成功だったとは思っていない」という言葉は頷けます。そして記事をあれこれ読んでいてもっと驚いたのは「イチロー選手」が所属していたシアトル・マリナーズはワールドシリーズに出場経験がない唯一のチームでした。元オリックスの山本由伸選手のドジャーズ入団があるのかもこれからの楽しみですが、強豪が揃う中での来季の地区、ナショナルリーグ、ワールドシリーズの優勝争いにスポーツ史上最高額契約で大谷選手の獲得に成功したドジャーズがどこまで優位に立って大谷ファンを歓喜させてくれるか興味深々です。
2023.12.15
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朝起きたら大谷選手のドジャーズ移籍のニュースが飛び込んできました。エンゼルス残留か移籍かの決断はクリスマス時期という記事を信じていたので、意外に早かった決断と世界のスポーツ史上最高額(サッカーのメッシ選手をも上回る)の契約にも改めて大谷選手の凄さを実感しました。 ドジャーズの戦績を調べてみると今年は地区優勝はしたもののリーグ戦で2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに3連敗しワールドシリーズへの進出はありませんでした。近々の優勝は2020年の地区/リーグ/ワールドシリーズ優勝で、来年は大谷選手悲願の「ワールドシリーズに出て勝ちたい」が実現するかもと思うとワクワクします。 ドジャーズに決めた理由についてはエンゼルスと同じカリフォルニアの温暖な気候など環境が大きく変わらない事、過去2度の右肘手術を執刀しエラトロッシェ医師がドジャーズのチームドクターを務めている事にもあるようです。 そしてネットの記事に2017年に日本からポスティングシステムでエンゼルス入団を決めた理由を「いっぱい悩んだが、最後に背中を押してくれるのは理屈ではなく、直観ではないかな」と語っていたとあり、今回のドジャーズ移籍についても自らの「夢」を実現するための「直観」を信じという事と思い、来期の「二刀流・大谷選手」の更なる活躍に期待し、ちょっと早いですがドジャーズがワールドシリーズに優勝した後の2026年のWBCで大谷選手の雄姿が「エスコン」で見られる事を願っています。
2023.12.10
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先日ショッピングモールの一画にクリスマスグッヅのコーナーをみかけ、可愛いトナカイがあったのでよく見てみるとワインのコルクを利用して作ったものでした。顔や手足にコルクを使い目はピンで鼻や足の裏は赤い毛糸のような物を使い、大き目の角をさして出来上がりです。これが1個15ドル(1500円くらい)でもっと早く知っていたら家にたくさんあったコルクで作ったのにと(引っ越しのため全てのコルクを廃棄済み)そしてトナカイで思い出したのが去年ブログに書いた下記の内容です。 クリスマスプレゼントを運ぶ「サンタクロース」は「何故フィンランドに住んでいる?」を調べると「元々はサンタクロースは雪やトナカイのイメージから北極に住んでいる」と言われていたそうです。それが1925年にフィンランドの新聞社が「北極ではトナカイの餌となる食糧が足りなくなったのでフィンランドのラップランド島に引っ越しした」という記事を載せ、それからサンタが住んでいるのはフィンランドが定説になったという何とも可愛らしい話を見つけました。 もう一つはクリスマスの起源です。 改めてクリスマスの起源を調べてみると、古代ローマ時代に「太陽」を祈りの対象としてしていた宗派が「冬至」に太陽が死に、その翌日に復活すると信じられていたことから、それがイエス・キリストの生誕を祝う日へと引き継がれていったという説がありました。冬至は日本ではお馴染みの言葉なのでこれだとクリスチャンではない私も親近感を持ちます(今年の日本の冬至は12月22日) 最後はやっぱりクリスマスに欠かせないクリスマスソングで先週の土曜に20年間メンバーだったジム「Fittness First」を12月末で退会する手続きをした後でトレッドミルでウオーキングをしているとWham(ワム)の「Last Christmas」 が流れ、何だか凄く幸せな気持ちになりました。悲しい失恋の歌だと思い込んでいてどうしてこんなに幸せな気持ちになるのかと改めて歌詞の和訳を検索してみると去年のクリスマスに心を捧げた人に翌日失恋、今年も失恋の様子、でも来年には・・という諦めずに前向きに!という内容のようです。本帰国が決まってほっとした気持ちにこのクリスマスソングがピタッと合ったのかなぁとも思います。さて昨年の自分へのクリスマスプレゼントはラッフルズホテルのソムリエナイフでしたが、シンガポール最後の今年の自分への🎄🎁は一体何にしようかなぁと。
2023.12.09
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昨日「Yahoo!検索大賞2023年」の大賞とアスリート賞を受賞した大谷翔平選手ですが、やはり気になるのは移籍か残留です。 今朝のNHKのニュースではドジャーズGMが会見を開き、ロバーツ監督が数日前にドジャーズスタジアムで大谷選手と2~3時間ほど会見した事を伝えていました。ロバーツ監督は「大谷選手は最重要選手で、彼がドジャーズでも二刀流に挑戦できると信じている。大谷選手は質問を用意して来ていたが口説くというより、彼ともっと親しくなることが目的の面談だった」と語ったようです。大谷選手の争奪戦に関しては残留のエンゼルスの他はドジャーズ、カブス、ブルージェイズ、ジャイアンツが加わっていて、ドジャーズ移籍が最有力だそうです(可能性を70%と考える記者も) 一方で、MLB公式サイトのマーク・フェイナンド記者は「大谷選手がエンゼルスに残る可能性を除外してはいけない」とコメントしています。勝利を重視している大谷選手にとってはエンゼルスの今季80勝にも届かなかったのは極めて不利ながらも、真の二刀流を完成させたのはエンゼルスで今後も自由に二刀流としてプレー出来るのがエンゼルスと大谷選手は考えているかもというのがその理由です。 どちらにしても明日MLBのウィンターミーテイングが終了しても決着はクリスマス時期になるとの予想です。このウィンターミ―ティングという言葉を大谷選手の移籍の話題で初めて知りました。日本ではストーブリーグと呼ばれ試合がなくなった10月末から2月頃の暇な時期にかけてストーブを囲んで移籍などについて話し合うというのが語源になっている事も初めて知りました。 そして来年こそ大谷選手の雄姿を地元で(サンフランシスコ?ロサンジェルス?)と思っているファンにとっては旅行の計画も含めて早く決めて欲しいなぁという事だと思います。
2023.12.06
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今朝の朝日新聞デジタルの記事に「パリ地下鉄、五輪開催中の料金を2倍に値上げ案」があって驚きました。招致時には開催中は無料を計画していたと記事のタイトルにもあり、一体どうしてこのような案が出てくるのか記事をよく読むと「五輪とパラリンピックが開催される7月から9月上旬にかけてフランスでは約1千万人の来訪が見込まれていてパリの地下鉄と近郊を走る列車は増便される計画で、それに伴って2億ユーロ(約330億円)が必要になる」という試算の基に出された案のようです。 私自身初めて個人旅行でパリに行ったのが2006年で、フランス語が全く話せない私が自力で地下鉄(メトロ)に無事乗れるのか不安がありましたが、思っていた以上に乗り換えもスムーズで特に美術館巡りでは重宝しました。因みにタクシーに一度乗りましたが英語が通じず大変な思いをしました。 果たして地下鉄を日常利用するパリの人達はこの案に対してどんな反対の声を挙げるのか興味深いところです。値上げを発表した公共交通機関を統括するIDFMのぺクレス会長自身もX(旧ツイッター)で「五輪で生じる追加費用を住民が支払う事は問題外」とコメントし「住民には値上がり前に乗車券を出来る限り買いだめするように求める」と発言しているようで、国際的なイベントの度に税金やら値上げで住民に負担を強いるのはもういい加減にして欲しいなぁと言う気持ちです。
2023.11.29
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今朝の朝日新聞フォーラムのネット記事に「なぜニュースを避けるのか?回答には暗い気持ちになるから、偏向報道が・・」がありました、 かなり前の事ですが作家の村上春樹氏が「テレビは見ないし、新聞も読まない」とインタビューに答えていて「基本的にニュースになるのは暗く悲しい出来事が多いから」との理由になるほどと思いました。ただ日本にいた時は私はテレビのニュース番組を見るのが日課で「事実は小説より奇なり」を実感していた気がしますが、考えてみると世界の悲惨なニュースは今より少なかったと思います。だからこそ来星前の2001年にアメリカで起こった同時多発テロの映像は今でも鮮明に記憶に残っています。26日までhttp://www.asahi.com/opinion/forum/188/で誰でも参加できるアンケート実施 記事ではやデジタル時代を迎えニュースに触れる機会は増えている一方、近年は「ニュースに触れる人が減っている」「多くの人がニュースを避けている」という傾向が世界的に強まっているという調査結果や英国ロイタージャーナリズム研究所の調査で約半数の人がソーシャルメディアでスクロール時にニュースを避けたり、寝る前には見ないようにするという結果も紹介しています。 個人的には2020年にブログを始めてからネタ探しにネットの記事を見る事が増え、つくづく思うのは「不安を煽る記事」が結構多いなぁという事です。例えば日本にいた時には聞いた事もなかった「老後2千万円問題」に関連する物、コロナ禍やウクライナ戦争、そして近々では「ガザ地区への空爆」等、確かに寝る前に読むと悪い夢を見てしまいそうです。記事を書く側も読んでもらうために目を引くタイトルや内容と知恵を絞っているのだと思いますが「尾ひれはひれ」が容易に推測できるゴシップ記事は極力クリックしないようにしています。 第二次世界大戦中に新聞やラジオからの報道に振り回された反省という経緯からメディアが発信する物に対して冷静に距離を置いて読んだり判断するという個々の姿勢は定着しているとは思いますが、時代が変わっても映像や文字にされた物に影響を受け、ある意味洗脳されるというのは人間の宿命のような気もします。今後は更にAIによる情報も溢れる事になると思うと「情報を的確に取捨選択する知力」が人類に求められているのかと考えてしまいます。
2023.10.22
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エンゼルスの大谷翔平選手が今年ア・リーグ最多の44本塁打(2位はレンジャーズのガルシア選手の39本)を打ち日本人初のホームランキングに輝き、6年目のシーズンを終えました。後半は右肘じん帯損傷等心配なニュースも流れましたが、来期は打者に専念という事でどこまでホームラン数を伸ばせるのか期待が高まります。因みにナ・リーグのホームランキングはブレーブスのオルソン選手で54本、2位~5位までが40本台を打っているので上には上がいます。 昨日大谷選手がエンゼルス対アスレチック戦(7-3で勝利)を観戦した時の記事があり「ひまわりの種を頬張りながら~」と書かれていてパワーの源の1つは「ひまわりの種?」と何だか今日から真似したくなりました。 ホームランキングと言えば、日本では本塁打王はセ・リーグは現在巨人の岡本選手が2位のヤクルト村上選手に10本差をつける41本なので岡本選手に確定ですが、面白いのはパ・リーグでソフトバンクの近藤選手も加わり4人が25本で並んでいるという混戦ぶりです。 そして一昨日NHKで「栗山メモ」の再放送を見て「野球の本質は四球にあり」を改めて考えていたところ、昨日の日ハム対ソフトバンク戦でWBCの準決勝のメキシコ戦と似たような事が起こっていて「なるほどなぁ」と思いました。 3回表日ハムの攻撃でまず細川選手が四球(2ストライク)、盗塁を重ね3塁に進んだ後万波選手の登場です。ソフトバンクの石川投手は勝負を避けた感じでストレートの四球を与え、結局は次の打者田宮選手に3ランホームランを打たれてしまいます。下記は8月にメキシコ戦について書いた日記です。 7回、ガジェゴス投手がツーアウトを取った後、近藤選手がヒット、続く大谷選手に四球を与えてしまいます。ここで勝負してヒットかホームランを打たれても1点、2点止まりで終わっていた可能性もあります。大谷選手との勝負を避けた弱気が吉田選手のスリーランへと繋がったのではというのは説得力があります。そして9回、ロメロ投手は大谷選手のヒットの後吉田選手に四球、そして村上選手の劇的ホームランと確かに四球絡みで逆転勝利となりました。 今日からのプロ野球の見どころはパ・リーグファンとしては何と言ってもCS進出の権利を得るのはソフトバンク、楽天、ロッテのうちのどの2チームかです。四球がらみで勝敗があるのか「WBC世界一」の後の栗山監督からのメッセージで新たな視点での観戦が楽しみになっています。
2023.10.02
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今月29日(金)の「中秋の名月 & 満月」に合わせてNHK「あさイチ」で「月のトレビア・コーナー」がありました。月が地球を回る軌道(公転軌道)が楕円形のため新月から満月までにかかる日数が一定ではなく14日から16日と変化するため必ずしも中秋の名月と満月が重ならない年もあるそうですが、2021年から今年までは3年連続で重なり、次回重なるのは2030年なのでシンガポールでも晴れて美しい月が見られる事を願います。 トレビア・コーナーで一番驚いたのは「月はどうやって出来たか?」で私は今まで考えた事もありませんでした。いくつか説があるようですが、今から46憶年前の地球が誕生する最終段階で「原始地球」に火星程度の大きさの原始惑星が斜めから衝突して、この衝突の勢いで原始惑星は溶けて蒸発し地球の周りに円盤を形成し、この円盤が材料となって月が誕生したという説です(検索して調べた箇所もあります)月の裏面 そして地球の衛星となった月は地球の周りを1公転する間に1自転するので(どちらも27.32日周期)地球の私達からは同じ表面しか見ることが出来ません。そこで裏面の写真が番組で登場しましたが、表も裏も正直私にはよく分かりません。 もう一つ「月は何で出来ている?」これも難題です。答えは「玄武岩」でしたが、調てみると月の海は黒い色の玄武岩で他の部分は斜長岩と呼ばれる白い岩石で出来ているそうです。 先月インドの無人月探査機がアメリカ、旧ソ連、中国に続いて4カ国目となる月面への探査機着陸に成功し「月の南極」に世界で初めて到着するという偉業を成し遂げました。南極と北極には氷があるそうで人類が実際に月に住めるようになるのも遥か遠い先の話ではなさそうで、いつか中秋の名月を見上たらお祝いに月から何らかのシグナルが送られてくるのかなぁとか夢想したりします。
2023.09.26
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今朝のNHK「あさイチ」で今日が「宇宙の日」である事を知りました。コロンブスのアメリカ大陸発見から500年後の1992年にアメリカの提唱によって「国際宇宙年」が制定され、同年の9月12日に宇宙飛行士の毛利衛さん(1948-)が日本人として初めて宇宙に飛び立った事に因んで日本で「宇宙の日」が制定されたようです。国際宇宙年の本来の目的は先進国も発展途上国も共に参加して「地球の環境とその変化を明らかにする事」だそうですが、これは30年ほど経った現在「環境悪化」の現状は伝えられてもその解決策が追い付いていないという皮肉な感じがします。 現在「日本科学未来館名誉館長」を務める毛利衛さんの今年1月のインタビュー記事を見つけて読みました。アメリカの実業家「イーロン・マスク」氏と「ジェフ・ベゾス」氏が「地球はいつか絶滅するから複数の惑星で文明を築いていくべき」「地球環境を守るためには汚染を生み出す産業を宇宙に移す必要がある」とインタビューに答えた事に対して、毛利さんは「投資家の2人とは立場も考え方も違う。宇宙飛行士の経験を通し、生死をかけて宇宙に行く意味については常に考えていた。その結果、分かった事は人類が生き延びる知恵を得るために宇宙に行くという事だ」に続いて「どういう事かと言うと人類は宇宙に行くと今まで経験した事が無いような問題にぶち当たり、それを克服しようとする。例えば、資源やエネルギー、食糧調達の問題の他、大気が無く強い放射線の中でどうやって生命を維持するか等だ。そして、結果としては地球の環境を守り、我々が地球で豊かに暮らしていくための新しい技術や知恵が見つかる。だから人類は宇宙を目指すのだと思う」と「地球愛」を感じさせる言葉は心に沁みるものがあります。 先月インドが世界初の月の南極部分に無人探査機を着陸させ氷の存在を確認とニュースがあり宇宙開発が加速度的に進んで行くのかと思いますが、毛利さんが言うようにこの宇宙開発が地球の環境を守り人類の豊かな生活のため大きな働きになる事を願う一方、ロシアのウクライナ侵攻等、戦争や紛争たのめに使われている兵器がいかに地球環境の悪化を加速させているかと思うと複雑な気持ちになります。
2023.09.12
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昨日NHKのニュースで「北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げ」に関する「安保理の公開会合」の様子が流れ打ち上げについては「自衛手段」と北朝鮮が答えた後に日本の海洋への処理水放出に関して「凶悪な犯罪」と抗議し、中国もこれに援護する形で「日本は国際社会の反対を無視している」と発言がありました。これに対して石兼特命全権大使は「国際基準を踏まえた処理水放出と安保理決議と国際法に違反する北朝鮮のミサイル発射を同一に論じる事は適当ではない」と怒りを込めて発言しています。 北朝鮮や中国側の発言に対して日本以外の国がどのような発言をしたのかは分かりまんが、「国の安全、平和、世界の秩序を守る」事は改めてもう国連や安保理には限界というのを露呈した感があります。 現在世界の国の数は196で国連に加盟している国は193です(バチカン、コソボ、クック諸島ニウエの3ヶ国は非加盟)ほぼ100%近い国が国連に加盟しています。 国連は第二次世界大戦後1945年に戦勝国、米、英、仏、中、露の5ヶ国の常任理事国(永久に理事国)と10ヶ国の非常任理事国(任期は2年で日本は2024年まで)で構成され、この15ヶ国のうち9ヶ国以上が賛成すれば「安保理決議」となり法的拘束力があり加盟国は決議に従わなけれならないと’とありますが、問題は決議されても実際の法的拘束力を行使できる「決議採択」には常任理事国の1ヶ国でも反対しない事が条件となっていて、これでは何度決議をしても北朝鮮にミサイル発射を止めさせる事は不可能という事になります。 ふと思うのは、22年後には第二次世界大戦終戦から100年となり、いつまでこの機能不全に陥っている国連のシステムを存続し続けるのだろうという事です。20年後と言えばAIが人間の頭脳を超えるとも言われていて、果たしてAIが常任理事国を選ぶとしたらどの国を選ぶのだろうと思います。資本主義や共産主義に関係なく、国同士の忖度や賄賂もなく自国の安全性と他国への平和活動、世界経済への貢献度等など、私に考えられるのは極僅かな項目ですが、専門家が多種に渡り数多くの項目を選んだ末に果たしてAIが選ぶ常任理事国というのがどの国なのか興味があります(その時に常任理事国の存在が未だ必要であれば) 余談ですが、今日のネットの記事に2021年の1年間で中国の原発が中国近海に放出したトリチウムの量は今回日本が放出する量の10倍であった事が発覚というのがありました。
2023.08.27
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8月24日に始まった「放射性汚染水の海洋放出」に対して中国政府は「日本産の水産物の輸入を全面的に一時停止」一方、韓国政府は「処理水放出が韓国に到着する食品の安全性に影響を与える事はないと日本の計画を支持」と発表したもののこれが国内の激しい政治的対立に繋がっているようです。 そして在住者としてやはり気になるのはシンガポール政府の対応で、日本の食文化が完全に根付き水産物の輸入額も年々上昇しているシンガポールで日本産の魚介類輸入を禁止したら、業界に与える打撃や消費者からのクレームは想像出来ないほどです(ただ政府の決定に対しては抗議は出来ない強権国家です) ネット上では今月18日に「シンガポール政府はALPS処理水放出に中立的」と発表しています。ALPSを調べると「Advanced Liquid Processing System」の略でトリチウム以外の様々な放射性物質を取り除いて浄化する「多核種除去設備」の意味で、シンガポールが中立的な立場を取る理由は「シンガポール海域やその周辺の海水の水質に影響を与える可能性は低い事」「シンガポールの食品庁(SFA)は日本を含めた海外からの輸入食品を対象にそれらの安全性を従来通り監視しており、それらの監視結果について満足している事」に因るようです。シンガポールの検査の厳しさは消費者の安全性を十分過ぎるほど守る物と私は認識しています。 ただ、一部の日本食品取扱業者や鮮魚を提供する日本食レストラン関係者では汚染水放出計画が発表されてから前年同期比で売り上げが減っているというデータもあり、今後しばらくは様子見の状態が続くのだと思います。 汚染水放出についてはNHKのニュースで地元の漁業関係者の方々のインタビューの中で当然ながら「風評被害」を心配する声が多く挙げられ、12年前の事を思い出し辛い気持ちになりますが2度目の風評被害は何としてでも最小限に食い止める最大限の努力の1つが「中国」との対話による相互理解なのかなと痛感します。 話は変わって先週のNHK「ブラタモリ」は松島でしたが、そこにある日本最大の「里浜貝塚」を訪ねるシーンが印象的でした。そこで発見された「タイのエラぶた」「ふぐの歯」や「マグロの骨」を見てタモリさんが「縄文人はタイやふぐも食べてたんですかぁ~。贅沢だなぁ・・」のつぶやきに、思わず手つかずの自然の中で育った魚介類がどんなに美味しい味なのかとため息が出ました。「縄文人は豊かな海の幸に恵まれ5千年も松島に住み続けていた・・」人類が失い、多分取り戻す事が出来ない「豊かさ」の1つを想像するとちょっと切ない気持ちになります。
2023.08.26
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毎年この時期に第二次世界大戦に纏わる新たな事実がNHKスペシャル等で放送されますが、今月6日放送の「1938年に始まったウラン争奪戦」は原子爆弾の原材料の発見からアメリカに渡った経緯の詳細を伝える内容で私には目から鱗でした。 ベルギーの鉱山会社「ユニオン・ミニエール社」の取り締まり役だった「エドガー・サンジェ(1879-1963)」が当時ベルギーの植民地だったアフリカのコンゴに銅の採掘と管理のため派遣された際に「ウラン」を見つけ、使用方法が分からないまま何かに使えるかもと保管して置いたのが事の発端のようです。 ちょうど核開発を進めていたドイツが1938年にウランの核分裂現象を発見し、それに脅威を抱いていたアメリカがエドガー・サンジェを通して純度の高いウランを買い込む事に成功し、イギリスが最初に構想を考えた「マンハッタン計画(核兵器開発)」をアメリカが1942年に発表と繋がっていったようです。そして広島、長崎への原爆投下の1ヶ月前の1945年7月までにアメリカのニューメキシコ州で初の核実験を成功させています。 投下された2つの原子爆弾については「京都大学複合原子力科学研究所」のサイトに小学生向けの分かりやすい説明もありますが、広島に投下された「リトル・ボーイ」の原材料はウラン235(天然の元素)で使用された重量は62㎏です。一方、長崎に投下された「ファットマン」の原材料はウランから作られた人工の元素のプルトニウム239でウランの10分の1の6.2㎏ですが、1.3倍の破壊力を持っていたそうです。ただ長崎市が山で囲まれた地形で山によって熱線や爆風が遮断された事が広島の犠牲者より少なくなっていると推測されています(犠牲者の数は未だ正確には把握出来ていないようですが広島で32万人、長崎で18万人という記録もあります) 何故プルトニウムの爆弾を作る必要があったのかと調べると天然のウランは量が限られ、人工のプルトニウムであればある意味無尽蔵で作る事が可能だそうで、2つの原子爆弾の破壊力を比較するためにアメリカが全く必要のない2回目の投下を行なったというのは周知の事実ですが、奇しくもこの2回の原子爆弾の投下によって戦後アメリカは最大の核保有国として権威を振るい現在に至っています。今年の広島G7に参加した首脳陣の広島原爆資料館訪問のニュースを見てもこの投下に関わったイギリスやカナダなどの国々が地球歴史上最悪の「人体実験」を行ったという事実に真摯に向き合い反省し世界に向けての公式の謝罪が無ければ「核の大国」が核を棄て核のない世界を実現させるのは難しいのかと思わざるを得ません。 先日NHKの「保阪正康氏の最後の講義」という番組で「戦争という場面で人間は鬼になる」という言葉を聞き、殺さなければ殺されるという恐怖の中でも国のリーダーが「鬼」になってはいけないと強く思いました。
2023.08.09
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今月16日にイギリスが「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)」に加入決定というニュースを見た時は最初の感想が「何故イギリスが・・?」で、ネットの記事を見てイギリスがEUを2020年に離脱していた事を思い出しました。イギリスは離脱の翌年にTPP加入を申請していて今回2018年TPP発足後初めて新たな国の加入となり、これでTPP加盟国は12ヶ国になりました(東南アジアではシンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシアが加盟国) イギリスの加入によるTPP側のメリットはイギリスがGDP2兆8000億ドル、人口6000万人なのでTPPのGDPは13兆6000億ドル(世界全体の13%から16%に拡大)でEUの15兆憶ドルに迫り、人口は5億8000万人となるそうです。 イギリス政府としては成長著しいインド太平洋地域に門戸を開いてイギリス企業が巨大な市場に製品を輸出する事が出来るようになると期待しているようです。 イギリスに統治されていた歴史を持つシンガポールにいても「果たしてイギリス企業の目玉の商品は?」と言われてもあまり思いつかないのが現状で、ネットの記事ではイギリスの老舗陶器メーカーが輸出で売り上げ増に期待していると一例を挙げていました。 「Denby」社のマグカップ 4個で400ドル(1個1万円くらい) Denby社の陶器が安くなったら是非買いたいと思っている人がどれだけいるか分かりませんが、私にとってイギリス製と言ってパッと浮かぶのは特に車好きの人に人気が高い「ミニクーパー」でしたが調べてみると2001年からドイツの「BMW」での生産になっているのと、日本では輸入車には1978年から関税はかけられていないようです。せめてイギリス系スーパー「Marks & Spencer」の値段が下がるかどうかチェックするぐらいです。 そしてTPP加入で気になるニュースはイギリスとほぼ同じ時期に申請していた中国と台湾の加入問題です。特に中国に関しては国有企業への優遇措置を行っている事や国際法に基づく貿易を行っていない等などの理由から加入は難しいのではというのが今のところの流れのようです。それ以上にアメリカと同盟国である日本の立場上、現在激しい貿易戦争を続けているアメリカの立場を悪くする事は日本としては出来ないのだろうなぁと・・。 「TPP」「ASEAN」「RCEP」と名前は知っていてもどこが加盟国?という感じでしたが「池上彰著 世界の大問題13(2022年版)」に「アジア太平洋地域を中心とした貿易主導権争い」の図が見開きで載っていて、それから少し興味を持つようになりました。左ページの大きく四角で囲ったグループが「RCEP(ASEAN+中国、韓国等)」でインドは交渉段階で撤退しています。人口が世界一となり平均年齢が27~28歳と発表があったインドの市場からは更に目が離せないのだろうと思います。そして横に長く囲ったのが南北アメリカやオーストラリアを含む今回のイギリス加入で12ヶ国加盟のTPPです。それ以外のアルファベット3文字、4文字の協定を見ると頭がぐるぐるしてしまいそうですが、基本的な国同士の関係は把握しておきたいなぁと思っています。
2023.07.18
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1783年のマリー・アントワネット 今日7月14日は1789年に起きたフランス革命から234回目の「フランス建国記念日/パリ祭」でフランス革命と言えば真っ先に思い出すのはやはり王妃「マリー・アントワネット」です。「民衆が食べるパンが無いと嘆いています」との陳情に「パンが無いならケーキを食べれば?」と答えた王妃も革命軍に捕らえられ夫の国王ルイ16世の処刑から9ヵ月後の1793年10月の処刑前日には美しいブロンドの髪が一晩で真っ白になっていたと遠藤周作著「マリー・アントワネット」で読んだのがずっと記憶に残っています。そして政治よりも機械いじりが好きだったルイ16世が刑の痛みを軽減するために考えたギロチンで自らと妻が犠牲者になったという事にも運命の皮肉を感じます。 フランス革命が起こった当時は財政がひっ迫し王政に不満を持つ「ブルジョワジー(中産階級/有産階級)が革命の主体となり「バスチーユ牢獄襲撃」に端を発して王の処刑の前年の1792年には約200年続いたブルボン王朝は実質的に終わりを告げます(中断の後1814-1830存続) フランス革命については小説や学校の歴史で習った細切れのような知識しかないですが、今年読んだ「的場昭弘」著「20歳の自分に教えたい 資本論」の終章「資本主義のその先」の中に「フランス革命が隠蔽していたもの」というタイトルで革命時には5つあったスローガン「自由・平等・博愛・私的所有・安全」の5つのうちの「私的所有」と「安全」が革命を遂行するためには目立たなくした方が得策であると考え外されたというフランスの社会主義者「プルードン」の説を紹介しています。実は革命の主導者ブルジョアジーにとって一番大切な理念は私的所有とそれを守るための安全であったが、それを上手に自由や博愛に盛り込んでいったというのには納得がいきます。 そして革命の成功により私的所有を国が認めた事が「資本主義の始まり」にも頷けます。フランス人権宣言はアメリカのイギリスからの独立戦争(1776-1783)中に出された「アメリカ人権(独立)宣言」の内容をある程度引き継いでいるようで資本主義発展の歴史の流れが分かる気がします。 先日NHKのニュースで今年起きたアメリカでの銀行破綻もあり、資本主義の未来を危惧するアメリカの若者達の間にもマルクスの「資本論」がブームになっているというのを見ました。私自身は資本論に関する本というのは久し振りに読みましたが、人類にとって未来のより良い社会というのがどんな社会なのか考えるヒントになる一冊でした。
2023.07.14
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昨日フィンランドのスタートアップ企業「Solar Foods(ソーラー・フーズ)」が開発した空気から作る代替タンパク質「ソレイン」をシンガポールが5月から販売を開始したと日記に書いた後に、同じ週のフリーペーパー「SingaLife」に「スタートアップ企業」と「東南アジアの財閥」について元外交官でエコノミストの「川端隆史」氏の記事があるのに気付きました。 注目点は「東南アジアのビジネスにおいてシンガポール、マレーシア、インドネシアの財閥の存在は大きいが、特に近年は財閥の創業家の若き2代目、3代目が引き継いでいるため新たなスタートアップ企業への投資やオープンイノベーションに注力する財閥が出てきている」という内容です。具体的にはマレーシアの大富豪の孫が経営する「K3 Ventures(2017年シンガポールで創業」やインドネシアのリッポー系財閥の「Ventura(2015年創業)」の名前を挙げています。 改めてスタートアップ企業の定義を調べると特徴は3つとあります。①成長スピードが速い ②ビジネスに斬新性があり、イノベーション、社会貢献を意識している③出口戦略(株式譲渡や買収などで出来るだけ損失を少なくして撤退するための戦略) フィンランドの「ソーラー・フーズ」をウィキペデイアで見てみると①と②は定義通りです。 『2017年に農地等を必要としない空気から代替タンパク質を作る企業として設立。2021年までに調達された資金は合計4200万ドル。2023年前半に商業生産開始予定』 操業開始年の5月に開発した商品「ソレイン」の販売が世界初でシンガポールで許可され、同月に日本では「味の素」と提携合意に至っています。スタートアップ企業の定義の③に当たる出口戦略については生産やライセンスを他社に譲ればスタートアップ企業のセオリー通りで、これには驚きました。 因みにスタートアップ企業とベンチャー企業との違いは?と思いこれも調べてみるとベンチャー企業は革新的な事業を進める企業もある一方、既存のビジネスモデルをベースにする企業もある事が特徴だそうです。 川端氏はこのスタートアップ企業への世界的な関心から「日本企業も財閥との組み方や戦略を描いていく事が重要になりそうだ」と結んでいます。 「世の中にこんな物があったら・・」という既成概念に捕らわれないアイデアや創造力は日本人のお家芸かなと思うので、その創造物を現地で生産、販売、人脈といったネットワークと十分な資本力を持った財閥との結びつきで大きなチャンスと富を得られればと想像するだけで未来がちょっと明るくなった気がします。
2023.07.11
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昨日のNHK「ニュースウオッチ9」でジョージアの「ティムラズ・レジャバ駐日大使」がSNS等を使って情報発信に奔走する日々を取り上げていました。 私自身はジョージアという国がある事を知ったのは確か5年ほど前でジョージア出身の力士「栃ノ心」を大相撲で見た時でした。そして今年になってこちらの友人が「駐日ジョージア大使のツイッターをフォローしているんだけど、とても面白いの。一番興味があるのは食べ物、特にパン。ワインも産地なんだってね。ウクライナ戦争が終わったらジョージアを旅してみたいなぁ」と言っていた事を思い出しました。 たまたま先日チーズを買いに行ったイタリア系食材店「Providor」で以前から気になっていたクロアチアとジョージアのワインも見つけ(店内で売っている値段で飲む事が出来ます)一緒に飲もうかなと思っていたところでした。 日本語が堪能なティムラズ・レジャバ駐日大使 ジョージアワイン 選択肢が多そうです。 番組内で気さくな様子で酒屋さんを訪ね店内に置かれているジョージアワインを見て満面の笑顔で「ジョージアはワインの発祥地と言われているんです。この地域でお祭りのような事を開催するのであれば是非ジョージアの宣伝のためにも参加させてください」と自国のアピールに意欲的な姿を見せていました。 ジョージアの歴史についても触れ、ソ連時代はグルジアと呼ばれていたジョージアはウクライナと同じ1991年のソ連崩壊と共に独立を果たしていましたが、2008年にジョージアがNATO加盟への動きを示した事で現在のウクライナと同じように「ロシア系住民の保護」を理由に南オセチア地方等が軍事侵攻を受け、結果としてはロシアがアブハジアと南オセチアの主権を一方的に承認した後に軍隊を撤退させ現在に至っているようです。ティムラズ大使は現在のウクライナ戦争にも繋がったこの軍事侵攻を何故押さえる事が出来なかったのかという悔恨の言葉もありましたが、前向きで純粋な祖国愛を見せてもらって元気をたくさん貰いました。
2023.06.30
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今年4月に行われたフランスのマクロン大統領と中国の習近平国家主席の会談後にマクロン大統領が「フランスは台湾情勢を巡る米中対立から一定距離を保つべき」と発言があり、この発言が欧米各国に波紋を及ぼしている事を先週のNHKのニュースで知りました。 フランスと中国の関係で思い出すのは2006年にパリからボーヌに向かう途中に立ち寄った昔「ブルゴーニュ公国」の首都として繁栄した「ディジョン」を観光していた時の事です。 13世紀後半に建てられたノートルダム教会のシュエット通り沿いの壁にある「幸福のフクロウ」は「地球の歩き方」にご利益を得るための触り方「右手で金製のものを触りながら左手でフクロウを触る」と詳細が書かれています。この瞬間を写真にと思っていると運良く2人女子高生が近付いて来て写真をお願いすると「中国人ですか?」と満面の笑顔で話しかけられ「日本人です・・」と言うと明らかにがっかりした様子・・。来星前に中国人留学生から人気の高い海外留学先がシンガポール(中国語が通じるので優位点が多い)とフランス(留学生に手厚い保護がある)と聞いていたので、この女子学生達は交流のため中国語を勉強していてネイティブ・スピーカーと試したかったのかなぁとフランスと中国の友好関係を初めて肌で感じた瞬間でした。 シンガポールで何度か参加したフランスのボルドーワインのティスティングの会(著名なシャトー関係者達の参加もあります)でも、シンガポールは中国へのワインの売り込みにちょっと立ち寄っただけと話す関係者もいて、富裕層が多いシンガポールでもやはり人口の多さと購買力では全く中国に太刀打ち出来ない事を痛感させられました。 2020年の統計ではフランスにとって中国は第2位の輸入元で(中国の総輸入の11.3%を占める)フランスからの航空機、自動車、香水などの化粧品、ワインや乳製品輸出に重要な国であること、また中国のフランスへの投資額はアジアでは最大である事でもマクロン大統領の発言には頷かざるを得ないものがあると感じます。 ウクライナ戦争や米中対立で欧州の結束が望まれていますが、自国の経済維持も最重要課題と考えると中々難しいところがあり、マクロン大統領の発言はそれに一石を投じ決して世界的な動きとして負の方向には向かわないことを願います。 ところで日本でも「幸運を呼ぶフクロウ」と言われていますが、何故と思い改めて調べて見るとフクロウは夜行性で夜目が効くことで「見通しが明るい」、首が非常に曲がることから「開運、招福、お金に困らない」と言われている事に因るようです。またフクロウに漢字を当てて「不苦労」から苦労しない等もありました。 余談ですが、日本にいた時に姉が「毎日目を合わせるとお金に困らないようになるから・・」と手作りの紙のふくろうをプレゼントしてくれて今もテレビの前に飾ってありますが、毎日目を合せていないのがいけなかったかなぁ💦「今日から一日一視線で💰」
2023.06.29
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ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が軍事指導部打倒を目指して武装蜂起を起こし、無事亡命先のベラルーシに到着した事を昨日のニュースで伝えていました。今朝のネットの記事にはベラルーシのルカシェンコ大統領がプーチン大統領にプリゴジン氏を殺害しないように働きかけた経緯も書かれていました。 ロシアにとっても大打撃であろうこの一連の騒動で果たしてロシアのウクライナ侵攻はどのような形になっていくのだろうと思っていたところ、今朝のNHKあさイチの特集は「ウクライナの今」でした。 ウクライナ人でNHKのディレクターを務める「ノヴィッカ・カテリーナ」さんがウクライナの民族衣装「ヴィシバンカ」を着て祖国にいる友人達と「ウクライナの今」をオンラインで語り合うという内容でした。私はこの刺繍が美しい衣装の名前を今日初めて知ったのですが、刺繍の全てのモチーフや色には1つ1つの意味がある奥深い物だそうです。そして毎年5月の第3木曜日にこの衣装を着る「ヴィシバンカの日」が伝統行事としてあり、祖国の文化・伝統への自らの愛着・帰属を示すそうです。 餃子系スイーツ「ワレニキ」 「コシウの陶器」 友人達がオンラインで戦争と共に暮らす大変な現状を伝えながらも明るい話題も数多く盛り込まれ、その一つがお薦めスイーツ「ワレニキ」でした。これも初めて聞く名前で外はモチモチ感のある餃子の皮だけれど中にサクランボが入っていて、これにウクライナやロシアでは定番のサワークリームをかけて食べるのが一番美味しいそうです。そしてカテリーナさんから日本で知名度の高い「ボルシチスープはロシア料理ではなくウクライナ料理ですよ!」と指摘もありました。 もう一つ特に目を引いたのがウクライナ西部のコシウ地方(ルーマニアに近いイヴァーノ=フランキーウスク州にあります)で造られる「コシウの陶器」で、これは2019年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録されていました。緑、黄色、茶色の3色で彩られる陶器だそうで、形も図柄もユニークでウクライナに旅する事があった是非お土産に買いたい一品です。 番組の最後でカテリーナさんが友人に「この戦争が終わったらまず何をしたい?」の答えに「シャンパンでお祝いしたい」と・・。一刻も早くこの祝い酒を家族や友人達と飲める事を願って。
2023.06.28
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今週日曜の「NHKスペシャル」は「ヒューマンエイジ 人間の時代 戦争 なぜ殺し合うのか」というテーマで人間を戦争に駆り立てる原因や戦争被害を拡大させた発明品等についても取り上げていました。番組冒頭で「歴史上記録に残る戦争や紛争の数は1万回以上、総戦死者数は1憶5千万人にも上り、今も止む事がない戦火に対して人間は何故これほど戦争にとりつかれているのか」と疑問を投げかけています。 オキシトシン構造図 まず一因として以前は女性の出産や育児に必須のホルモンとして捉えられていた「オキシトシン」を取り上げていました。現在の研究で男女共に体内に持つホルモンらしく「愛情」や「絆」のホルモンと呼ばれる反面、仲間を守るために部外者や敵に対して攻撃的な行動を起こす事が分かって来たそうです。 繰り返される戦争に私も「これは人間としての性・宿命?」と漠然と思う事しかなかったのですが、具体的に「一例」を挙げてもらえると「人間」についての理解と歴史上の出来事に対して少し納得がいく気がします。 そして17世紀ドイツで起こった「30年戦争(元々はキリスト教のカソリックとプロテスタントの対立)」で死者数がそれまでの戦争に比べて圧倒的に増えた理由として「活版印刷の発明」を挙げていました。手書きで文章を紙に書いていたものが印刷術によって大量に人の目に触れさせる事で人心を操る所謂「プロパガンダ作戦」でそれが被害を拡大させた原因であったと説明しています。実際にドイツでは人口の20%を含む800万人が犠牲になったようで、今でも最大の宗教戦争と呼ばれているそうです。 そして奇しくも30年戦争が終わった1648年に「国境」を定める「ヴェストファーレン条約」が制定されています。国境が出来たせいで国同士はその領域を守ったり他国の領域を侵すための戦争へ突き進んで行ったとこれも納得の説明です。ジョン・レノンの「イマジン」をやはり思い出します。 「国なんて無いと想像してみて。そんなに難しい事ではないでしょう? 殺す理由も死ぬ理由も無く、ましてや宗教も無い。みんながただ平和に生きているって想像してみて・・」 最後は「飛ばす兵器」の開発です。どんどん速く、遠くへ飛ばす兵器が発明・開発された事によって初期の戦いで目に見える人を殺すよりも姿すら見えない人達を殺戮する事に「人間としての罪悪感や違和感が無くなっていく・・」という人間の本質にも言及しています。 ふと、話題の人口知能「AI」が国のトップや政治家になったら、当然人体が持つホルモンは持っていないと想像すると戦うという意識は発生しないのだろうかとサイエンス・フィクションのような事を考えます。 「英知を持つ人間」の存在を信じて本来人間が持つ遺伝子的性質を「英知や理性の賜物」である「言葉や対話の力」を使って平和な世界の実現をと望むだけです。
2023.06.21
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今朝のネットの記事に「ビートルズの元メンバー、ポール・マッカトニ―が、故ジョン・レノンが残した音源をもとにビートルズ最後のレコードの制作に取り組み完成、今年中に発表予定と英BBCのインタビューで明らかにしたと」とありました。1966年東京の武道館公演の際のインタビューに答えるビートルズ(活動期間は1960-1970年) 驚くのは何かと話題になっている「AI技術」を使ってジョン・レノンの声をクリアな形で処理、楽器の音と合わせるミックス作業についても言及している事です。 ビートルズは1970年の解散後の1990年代半ばに「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラブ」というどちらもジョン・レノン(1980年に熱狂的なファンの凶弾に倒れています)の残したデモテープをもとに新曲を発表しているので、今回新曲が発表されれば(曲名は未だ明かされていないですが)27年振りの3曲目という事で熱烈なビートルズファンでなくても興味深いものがあります。2012年の「ロンドンオリンピック閉会式」で熱唱するポール・マッカトニ―(70歳) 余談ですが「ビートルズの曲で何が一番好きですか?」と聞かれたら個人的には「ヘイ・ジュード」と答えるかなと思います。11年前のロンドンオリンピック閉会式でポール・マッカトニ―の「ヘイ・ジュード♪」の第一声で鳥肌が立ち、今までの閉会式の中で断トツのパフォーマンスだと思っています。多くを語らなくても正に「イギリスを代表するイギリスそのもの」だと・・。その後この曲を調べてジョン・レノンが前妻と離婚し一人息子のジュード(ジュリアン)が落ち込んでいる様子を見て彼を励ますためにポールが作詞・作曲した曲だと知り、この曲が一層好きになりました。 そして私にとってのビートルズの思い出と言えば2017年に知人を訪ねて姫路に行った時に連れて行ってもらった「ビートルズ・バー 赤盤」です。ビートルズの曲しかかけないというお店で確か2時間ほど居座って知人と曲をリクエストし続けた記憶がありますが、正直こんなにビートルズの曲を知っているんだぁと自分にも驚きました。「もはやビートルズはクラシック音楽になった」と言われて久しいですが、今年発売のアルバムには興味深々です。
2023.06.14
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昨日のNHKあさイチの「世界はブラボー・観光では分からない素顔のフランス」のコーナーで古着の人気、車の相乗り方法に加えて「バゲット」を取り上げていました。バゲットと言えばフランス旅行の思い出で今でもフランスで一番美味しかったのはバゲットと言えるほどです。 番組ではパン屋さんにバゲットを買いに来たお客さんが「雑穀入りでよく焼けた(Bien Cuit ビアン・キュイ)のを2本ください」とか「焼け過ぎていない(Pas Trop Cuit パ・トロ・キュイ)のを」と焼き加減まで注文出来る事に驚きました。店主の説明では「よく焼けると小麦の中のデンプン(グルテン)が壊れるので消化に~」とありこれが消化に良いのか、悪いのか最後の部分を聞き逃してしまいました💦 4.2ドル ベストセラーのクラシックタイプ「バゲット」 シンガポールではチェーン店の「PAUL」などフランス系のパン屋さんも何店かありますが、旅行の際に食べた物と同じレベルのバゲットに出会う事はなく結局今は日本のパン屋さん「DONQ」が私のご贔屓になっていますが、昨日はふとPAULのバゲットと思い、早速買いに行ってきました。ここはハーフサイズはなく長いバゲットを抱えてふと「どうしてバゲットってこんなに長いんだろう?」と初めて疑問に思いました。 調べてみると棒状であるために皮の部分の面積が増え、香ばしさも増し、皮のパリパリした食感が楽しめるとあります。そして長い理由は丸いパンは準備に時間がかかるのに対し細長いパンは全ての過程において時間を短縮できるためだそうです。小脇に抱えるためでは無かったのですね🥖そして値段を下げるために牛乳を使わず、小麦粉、塩、水、イーストのみで作られるようになったという100点満点の説明です。 昨年の11月にこのバゲットは「ユネスコの無形文化遺産」に登録され、マクロン大統領も「250gの魔法」と歓喜の声を上げたと伝えられますが、この250gも大体で300gのものとか長さも大体60㎝から70㎝とまちまちのようです。因みに昨日PAULで買ったのは60センチくらい、計りがないので重さは?ですが250gにしては重いかなぁという感じでした。モンマルトルの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 余談ですが、モンマルトルの風物詩で多くの画家達が描いた「風車」がパンを作る製粉所のための物とフランス旅行の後で知った時には感慨深いものがありました。またフランス旅行に行ける機会があったらふらりとパン屋さんに立ち寄って「雑穀入りでよく焼けたバケットを1本」と注文してみたい気分です。
2023.06.13
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昨日のNHKのニュースで「G7広島サミット」終了後の27日に岸田首相の「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民集会」での決意表明を受けて横田早紀江さんが「対話による一刻も早い解決を」と訴える映像が流れ、21年間進展がない状況にどれだけ悔しい思いがあるかと思うと辛い気持ちになります。 そして今朝起きてテレビをつけると北朝鮮による「軍事偵察衛星ロケット」の打ち上げと失敗のニュースが流れていて、本当にやるせない気持ちになりました。今朝はずっと北朝鮮関連のニュースでしたが、その中で「えっ?」と私が驚いたのは今年7月27日が北朝鮮では「朝鮮戦争でアメリカに勝利して70周年」という記念日になっている事でした。この「勝利」という解釈が現在の北朝鮮とアメリカの関係に影響を及ぼしているのかと想像してしまいます。 大戦から3年後の1948年に成立した2つの国「大韓民国(韓国)」と「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)はソ連のスターリンの同意を受けた北朝鮮の金日成主席によって1950年に韓国侵略を開始し朝鮮戦争が勃発します。奇しくも日本はこの戦争による軍需景気で経済回復の恩恵を受けることになります。 ウィキペデイアの朝鮮戦争を見ると韓国を支援した国は国連軍を含めて約18ヶ国(うち現在のG7加盟国はアメリカ、イギリス、カナダ、フランス)、北朝鮮側はソ連、中国、モンゴルを含む3カ国です。結局は勝敗が付かず1953年7月27日に「休戦協定」を結んでいます。終戦ではなく休戦であることから現在も戦争中という解釈とウィキペデイアに書かれています。第二次世界大戦で敗戦国となった日本、ドイツ、イタリアが加わってG7となったグループと北朝鮮、ロシア、中国との解決策が見えない確執を感じます。 ところで北朝鮮のロケットですが、失敗原因を究明し2回目の発射を必ず行うと宣言しているようですが、過去のミサイルの発射も含めいつも思うのは「万が一、実際の被害が起こった時安保理、日本、アメリカ、韓国はどのような手段を講じるのだろうか?」という事です。安保理は「5大国一致の原則」があり中国やロシアが反対票を投じるといつもそこで何の対策も打てない事が続いています。せめて「多数決」が採用されれば事態は少しでも好転するのではと素人の浅知恵で考えてしまいます。 ふと気になって新潟県の県花を調べると「チューリップ」でした。横田めぐみさんも故郷のチューリップを何度も思い出しているかなと思います。「~国民集会」と銘打っている事で改めて被害者の帰国を実現するために国民1人1人が何が出来るのかを考える大切さを訴えている気がします。
2023.05.31
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昨日のNHK「ニュースウオッチ9」で今注目を浴びている大谷翔平選手の魔球「スイーパー」について「スパコン 富岳で解析」のコーナーがありました。 番組のレポーターがバッティングセンターでスイーパー級のボールに挑戦した映像も流れ、直球であれば表示板の真ん中(5番)辺りに当たるものが大きく横に曲がり左下の7番辺りに当たっていて「こんな球を人が投げるなんて恐ろしい」とコメントしています。正に「火の玉投球」 スイーパーはスライダーの1種らしく、縦に落ちるスライダーに対してフリスビーのように横に大きく変化する球という事を知りました。「横回転のまま行くのではなく、回転軸がバッター方向に傾いて回転しながらボールが進んで行く」ことと回転数の多さやボールの時速(160キロ台)を利用した「揚力」など私には難しい説明がありました。 魔球と言えば思い出すのは「巨人の星」の星飛雄馬が投げる「消える魔球大リーグボール2号」で検索してみると2021年の読売新聞のオンラインの記事がヒットして見出しが「大リーグボール2号、大谷選手なら可能性あり」でした。確かにスイーパーが大きく横に変化するのであれば球が消えたように見えるのかもしれません。 記事の中の揚力の説明図 余談ですが、星飛雄馬が父一徹から装着を命じられた「大リーグボール養成ギブス」も思い出しました。ただネットの記事では「肝心の投手に求められる筋肉と全く関係ない部位に装着されている」と指摘もあり、以前に打者と投手では違う部位の筋肉を鍛える必要があるので大谷選手の二刀流の活躍は奇跡という記事を読んで、益々大谷選手の素晴らしさを再認識しました。スライダーなどのボールは空振り率が30%以上だそうで今季の益々の活躍から目が離せないです。
2023.05.30
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昨日G7の首脳が広島原爆資料館を訪れた事に対して中国高官が「核兵器がもたらした災難を繰り返してはならないが、日本が核兵器問題で偽善的な立場を取らない事を望んでいる」とニュースでコメントが流れ「偽善的」という言葉には考えさせられるものがあります。 また原爆資料館訪問については岸田首相とバイデン大統領の温度差も報じられ、果たして「核廃絶」の道へ一歩前進出来たのかどうかと考えてしまいます。 そして原爆投下で思い出す1冊は竹田恒泰著「アメリカの戦争責任 戦後最大のタブーに挑む(2015年出版)」でその中で私は初めて日本への原爆投下を命じたトルーマン元大統領の孫であるトルーマン・ダニエル氏(1957-)の存在を知りました(元新聞記者で現在は著述家)子供の頃学校の図書館にあった「貞子の千羽鶴」の英語版を読んだことがきっかけで原爆投下が自分の祖父の命令であった事を知ったそうです。 ウィキペデイアで改めてダニエル氏の経歴を見ると2000年に貞子さんの実兄から電話を受け広島訪問を打診され迷いながらも2012年に来日し広島、長崎の平和記念祭に参加した事(オバマ大統領の広島訪問の4年前)そして2015年にはニューヨークで被爆者と共に講演を行っている事が書かれています。アメリカの子供たちが折った鶴 そして2021年の日米開戦80年に合わせてトルーマン元大統領の記録を保存・公開するトルーマン図書館で貞子さんの折り鶴と同じ大きさの鶴500羽の2日間の展示も行っています。 ダニエル氏も原爆投下の必要性については疑問視しながらもアメリカの建前として貫きたい「戦争の早期終結・母国の兵士の命を守るため」という思いは根底にはあると推測しますが「貞子の千羽鶴」を読んだアメリカ人自らが深い悔恨と反省を込めて英語版を出版したように、アメリカ国内での「核廃絶や核兵器使用禁止」の動きに少なからずの影響を与える更なる活動に期待をします。 余談ですが今朝ネットの記事で漫画家「中沢啓治(1939-2012)」氏の実体験に基づく「はだしのゲン」も取り上げられていて2007年の「核拡散防止条約」のウィーンでの会議で外務省が出版社から譲り受けた英語版30冊を加盟国に配布していた事を知りました(2018年時点で発行部数は1000万部を突破)私は漫画は読んでいないですが2007年に中井貴一さんがゲンの父親役を演じた実写版のドラマをたまたま帰省中に見て、涙が止まらなかったのを覚えています。 唯一の被爆国であり原子爆弾によって生き地獄を経験したというのは決して風化させてはいけなし政治の舞台だけでなく本、漫画、映画、ドラマ等で広く地道に海外に発信し続ける必要性を改めて感じました。
2023.05.20
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5月16日から27日まで開催される第76回「カンヌ国際映画祭」にノミネートされている日本映画3作品はどれも興味深くシンガポールでも全て上映される事を期待しています。 アルバム RYUICHI SAKAMOTO「12」 特に5年前に最高賞「パルム・ドール」を受賞した「万引き家族」の是枝監督作品の「怪物」は主演を同じ安藤サクラさんが演じる事以上に音楽に「故坂本龍一」氏のピアノ曲が2曲使われている事はとても興味深いです。是枝監督が強く坂本氏に曲をお願いして実現したようです。「万引き~」は映画館で見ましたが決して明るいテーマではないものの見た後に様々な愛の形がある事や生きる事への希望を見せてくれる映画でした。樹木希林さんの遺作ともなり余韻が残りました。 余談ですが5年前坂本龍一氏とシンガポールのリッツカールトンホテルのラウンジで隣り合わせになった事があります。日本から友人夫婦の来星がありウェルカムドリンク(地ビールのタイガービール)を飲んでいてすぐ横のテーブルに坂本氏とマネージャーらしき女性が白ワインを飲んでいる事に気付きました。後で調べるとシンガポールでコンサートがあったようで真剣に打ち合わせをしている様子でサインを求める事も出来ませんでした。今年訃報を聞いて何度も思い出すのはラウンジでのシーンで、出来れば「怪物」を見た後で前回と同じテーブル席で白ワインを飲んで弔いの気持ちを表したいと思っています。 映画の話に戻って北野武監督(秀吉を演じてるんですね)の「首」も興味深いですが、ドイツの「ヴィム・ヴェンダー」監督作品で役所広司さん主演の「Perfect Days」も気になります。東京渋谷の公共トイレの清掃員の役だそうで面白い視点だなぁと思います。監督のメッセージに「Small Sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さを合わせもった神聖な場所)」があって海外で暮らしていると日本の特にトイレの清掃員の方々の完璧な仕事振りがすぐ浮かんできます。 これも余談ですが、6年前に役所広司さんがアジアの映画賞を受賞した時に来星があり「トークショー」の開催がマリーナ・ベイでありました。ちょうど日曜劇場「陸王」が放送されていた年です。友人のお陰で至近距離の席に着く事が出来「いよっ~、こはぜ屋」と声を掛けたい衝動に何度もかられました。俳優の道に進む事を決めた経緯や失敗談など朴訥で誠実な人柄が垣間見える印象に残るトークショーだった事と一瞬役所さんと目が合ったような錯覚もありこの作品も大きなスクリーンで見られたらと思っています。 因みにシンガポールで唯一新作ではない映画を上映する「Projector」という映画館で現在カンヌ映画祭に合わせてか「万引き家族」が上映されています。これは見ているので何か違う映画と探していると何と村上春樹氏原作「Blind Willow Sleeping Woman(めくらやなぎと眠る女」のアニメ版が2回だけ上映されるとあり早速明後日見に行く予定です。
2023.05.19
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来週の金曜19日から21日まで開催される「G7広島サミット」まで1週間となりました。ロシアのウクライナ侵攻前はロシアを加え「G8」だったこのグループは現在はアメリカ・イギリス・フランス・日本・ドイツ・イタリア・カナダの7ヶ国ですが、今回のG7には「EU連合」の参加とあり本来のG7加盟の3ヶ国を除いたオランダ、ベルギー、ルクセンブルグの中から参加があるのかと思います。それにアセアンの議長国のインドネシアやインドなど勢いのある新興国の招待国を含めると16ヵ国ほどの参加になるようです。 NHKニュースウオッチ9の映像から。 2016年オバマ元大統領の広島訪問。 実は先月20日のネットの朝日新聞の記事のタイトルで「原爆資料館 G7首脳にどこまで見せる?米の立場危うく出来ない」を見てずっとモヤモヤが続いていたところ、昨日NHKのニュースウオッチ9の中で原爆資料館訪問についてかなり時間を割いて取り上げていました。 私自身は原爆資料館を訪れた事がなく、昨日の放送で初めて資料館に本館と東館があり被爆の実相は「本館」にあるという事を知りました。特に問題になっているのが本館の展示をG7の首脳陣(特にアメリカ、イギリス、フランス)に見てもらう事の難しさにあり、現在も外務省、岸田首相が各国と交渉を続けているが難航が予想されるという事でした。 番組の中では2016年にオバマ元大統領が広島の原爆ドームを訪れた事にも言及していて、その中で「アメリカ(国民にも)に配慮して、あくまでも他の場所との移動の合間に休憩も兼ねて原爆資料館に立ち寄った設定で、本館には入っていない」と私には新しい情報がありました。私自身は当時のオバマ元大統領の訪問は今後の核廃絶への大きな前進になると期待した事を思い出しますが、7年経っても各国の首脳陣の考えというのは前進していないのかもしれません。 それにしてもモヤモヤが続くのは元々はアメリカのルーズベルト大統領の下で始まったマンハッタン計画(ドイツにおけるウランの核分裂発見を契機にアメリカ各地の大学や研究所で核分裂による研究が開始)によって作られた原子爆弾がドイツの敗戦前の1944年に既に日本へ投下する事がルーズベルト大統領とイギリスのチャーチル首相との間で合意に至り、ルーズベルト大統領の急死の後トルーマン大統領の決定によって投下されたこの原子爆弾について日本はその被害を過少に見せる事に何一つ利点はないと思います。特に人体への被害の実相を確実に入手し続けながら公表を控えたアメリカの戦争犯罪に匹敵する罪は非常に大きいと思うし、まずは首脳陣が本館を自分達の目でしっかり見ない事には本当の意味での「核廃絶への道」は遠いのではと思います。 先月20日の朝日新聞のネットの記事には外務省関係者の話として「G7参加者がどのような展示を見たのか、最後まで明らかに出来ないだろう」とも書かれていて資料館訪問についてはニュースを出来るだけチェックしようと思っています。
2023.05.11
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昨日の中国の習近平国家主席とウクライナのゼレンスキー大統領の1時間ほどの電話会談のニュースには停戦から収束への可能性の光が見えた気がしました。 習主席の今年2月仲介役としてのプーチン大統領訪問ではあまり成果が挙げられず、ロシアの侵攻は相変わらず続き仲介役を自負するのであればロシアのみ訪問するのは片手落ちという批判もありました。 今回の電話会談でゼレンスキー大統領が習首席に「10項目の和平案(昨年11月提案)」の理解を改めて求め「領土の妥協に基づく和平はあり得ない」と訴えるこの主張が今後中国からウクライナへの代表団の派遣でどのように進展していくのか興味を引くところです。 話は変わって中国とロシアの深い繋がりについては周知の如くですが、池上彰著「世界の大問題13」の中に「ウクライナと中国の意外な蜜の関係」という箇所があって興味を引きました。 蜜の1つ目は両国間の貿易です。ウクライナにとって中国は近年輸出入共にトップ(全体の14~15%)でロシアの6~8%を上回っています。輸出品では穀物、輸入品では鉱物性燃料が1位になっています。中国の最初の空母「遼寧」ネットの画像から。 そして蜜の関係の2つ目として中国の最初の空母「遼寧」に纏わる話が紹介されています。ソ連崩壊前にクリミア半島のセバストポリにある造船所で製造中であった「ヴァリャーグ(遼寧の元々の名前)」はソ連崩壊後にウクライナの物になったそうです。その後1998年に香港の実業家が「マカオでカジノとして使いたいので売って欲しい(後に嘘と判明)」と交渉を受け、空母の整備を全て外して売却したところマカオではなく中国の海軍基地に運ばれ中国はウクライナで失業した技術者を雇い空母を完成させ遼寧と名前を付けたという、何かフィクションのような話です。 この事実を両氏が知らないはずはなく、ウクライナにある意味「弱み(借り)」がある中国が今回のロシアとウクライナの仲介でウクライナに大いなる忖度をしてくれればと勝手に期待します。 昨年小さなニュースでもし習近平国家主席がロシア侵攻を止める働きをしたら「ノーベル平和賞に値する」というのがありました。2018年に中国の憲法を改正して異例の3期目に当選した習近平氏(生涯国家主席も可能)がその経歴に華を添えるかもしれない「平和賞」は「貰えるものなら・・」という気持ちもあるのかなと勝手に想像します。それは別にしても「武器を供与せずあくまでも対話で」という中国外交に今回は大いに期待したいのと中国以外でこの役が出来る国は果たしてあるのだろうかと考えてしまいます。
2023.04.27
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20年前の4月1日に香港のホテルで投身自殺をし亡くなった俳優「Leslie Cheung(レスリー・チャン)1956-2003」を偲ぶファンの姿がNHKのニュースで今月2回流されました。カンヌ国際映画祭で「パルムドール賞」受賞 追悼に参加したファンの1人が「レスリー・チャンが活躍していた頃の自由があった香港が懐かしい」とインタビューに答えていて、思い出すのは1993年の中国映画「さらば、わが愛/覇王別記」です。香港がイギリスから中国に返還される4年前の映画です。京劇役者を演じるレスリー・チャンの凛とした美しさと毛沢東による「文化大革命(1966-1976)」によって京劇が堕落の象徴として弾圧され自己批判の強要や「市中引き回し」のような恥辱を受けます。それから約10年後ようやく京劇役者として復活するものの、劇中のさなか愛する人の腕の中で自ら胸に剣を刺すという衝撃のラストシーンで私の中では中国映画では「ラスト・エンペラー」と共に強い印象を残している映画です。 この映画の影響もあり「文化大革命って一体何だったんだろう?」という思いがずっと残っていますが池上彰著「世界の大問題13」の中に『昨年秋の中国共産党大会で習近平氏(今年6月で70歳)が2期10年68歳定年制のある「国家主席(総書記も兼務)」の規則を撤廃、習近平氏が異例の3期目当選を果たし毛沢東時代のような終身制の道と共産主義の理想(共同富裕)に戻ろうとしている事、そして毛沢東が果たせなかった台湾統一も目指している』とあり、一連の中国の動きが少し理解出来た気がしました。 香港も返還時の約束「一国二制度」は2020年の「国安法」によって有名無実のようになり、ロシアのウクライナ侵攻についてもロシアへ中国の兵器の供与があるのではとの不安やウクライナ侵攻終結に向けての鍵を握る国の1つとなっている中国台頭の理由の1つはある意味揺るぎなく共産主義を継続している指導者達に因るものなのかとも思います。 世界初の「共産主義国を樹立したソ連」を兄とし、それに続いた中国がソ連崩壊(1888-1891)後もある意味盤石に見える体制を維持している理由や原因についてもっと考えてみると「国を強く豊かにする」とか「共同富裕」についてのヒントがあるのかもしれません。ただ池上彰氏の見解では「文化大革命(毛沢東)のお陰でみんな平等に貧しくなった経緯、共同富裕の実現は中国でも現状や立ちふさがる問題を考えると非常に難しいが、中国の今後は終身皇帝の地位に就いた習近平氏の国家構想によって決まる」とあり、米中戦争とも言われる今中国の今後の動きからは目が離せないのかなと思います。
2023.04.24
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現在著名な起業家や学者が開発の停止を求めたり、使用を一時的に禁止したりする国が出る中で対話型AI「Chat GTP(マイクロソフト社出資)」のCEOサム・アルトマン氏と岸田首相の面会の様子が先日NHKで放送され、その際にChat GTPによって現在可能になっている事がいくつか紹介されました。ヒントを与えると流暢な手紙や小説のような物を造り上げることが可能とあり、正直に言うと「凄い」というより「怖いなぁ」というのが感想でした。 ネットではChat GTPの大きな問題の一つがAIの能力よりも「世界で数えるほどの企業だけがこれらのAIを開発し、提供するリソースを持っているため究極的には彼らの利益に繋がるように作られている」という指摘もあります。 ただ人間の労働に替わるAIの活用は今後増えて行くのは勿論必至で、野村総合研究所は「今後10~20年後国内の労働人口の約49%が人工知能やロボットで代替可能になる」という結果を発表しています。 そして的場昭弘著「20歳の自分に教えたい資本論」の中にも「人工知能の問題」についての記述があり「シンギュラリティ(人類の何億倍もの知能を持つ技術的特異点のこと)」への到達予測は2045年と考えるコンピューター科学者の名前を挙げています。 将来人間にしか出来ない仕事は?と考えてすぐに浮かんで来ないのは多くの仕事が人工知能によって代替可能なのかなと思いますが、後は人工知能の使用を人間がどのように制御し共存していくかにかかっているのかもしれません。 人間の英知が生み出した物との新たな戦いになるのかなぁとも思い、2045年はそんなに遠い未来ではないので自分自身が人口知能をどのように活用できるのかとかもっと前向きな気持ちで考える必要があるのかなとしみじみ思います。
2023.04.13
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今から62年前の今日15時7分(日本時間)にソ連のバイコヌール宇宙基地から人類史上初の有人宇宙船「ボストーク1号」が打ち上げられ、「地球は青かった」という言葉と共にソ連で英雄となった「ユーリ・ガガーリン(1934-1968)」が打ち上げ時に「パイェ-ハリ(日本語でさぁ、行こうの意味)」と発した声が音声記録に残されているそうです。 ネットの記事で打ち上げの詳細を見ると「地球周回軌道に乗ることに成功、人間が宇宙空間を探索できることが初めて実証され、地球を108分で1周した後にボストーク1号のカプセルは無事着陸した」とあります。 このカプセルに乗っていたガガーリンは高度7㎞で船外へ射出された後にパラシュートで地上に降り立ち、偶然にもその帰還の瞬間に立ち会った地元の親子の事も記事にありました。 ボストーク1号の打ち上げの3年半前にはこれも世界初の人工衛星(無人)「スプートニク1号」をソ連は打ち上げ、西側諸国にスプートニク・ショックを与えたと書かれています。 ボストーク1号の成功から7年、奇しくもガガーリンの謎の墜落事故死の翌年アメリカの「アポロ11号」の打ち上げがあり「人類初の月面着陸」を成功させています。 昨年はアメリカの「アルテミス計画」の発表あり、今朝のNHKで「火星」の疑似空間を3Dプリンターで製作しそこにボランティアが1年間滞在してデータを集めるというニュースもありました。 加速する宇宙開発と宇宙旅行も近い将来「夢の夢」ではなくなる世界、そして人類は本当に火星に住むことが出来るのかSF の中での世界が少しずつ明らかになっていくようです。ユニクロが販売する「スプートニクの恋人」のTシャツ シンガポールで着ている人を偶然見かけました。 余談ですが無人のスプートニク1号の打ち上げの翌月にはライカ犬2頭が乗った2号が打ち上げられ、結局回収されなかった2号と共に宇宙の藻屑となっています。日本にいた時にロシア人の留学生とたまたまこのライカ犬の話になり「ロシアでは犠牲になったものはゼロ」という報道になっている聞き、私は少なからず驚きました。昨年村上春樹著「スプートニクの恋人」が同性愛を理由にロシアで発禁処分というニュースが流れましたが、タイトルに問題があるのかと勝手に推測しながら今、読み返しています。 ただ著書の最初のページ「スプートニク」の説明として下記の文が書かれています。「・・・1957年直径58センチ、重さ83.6kg、地球を96分12秒で一周した。その翌月ライカ犬を乗せた2号も打ち上げに成功。宇宙空間に最初に出た生物となるが、衛星は回収されず宇宙における生物研究の犠牲となった(クロニック世界全史より)」
2023.04.12
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エンゼルスの地元紙 「ロサンゼルス・タイムズ電子版」が今オフFAとなる大谷選手の12年総額6億ドル(約790億円)を超える大型契約を結ぶ可能性があると6日に報じたようです。 この報道に「スポーツ報知」に徳光和夫さんが「天文学的な数字....この天文学的な数字を1人の若者が稼ぎ出すという、大変な事になりましたね。大谷銀行(大谷信用金庫とも)が出来るんじゃないか」とコメントを寄せています。 WBCで侍ジャパンが世界一になってからは特に大谷選手の一挙手一投足の細かい事まで大きなニュースになり私も球場来場者へのお土産やら兜やら未だWBCの余韻冷めやらぬ中、嬉しい気持ちで見ています。エンゼルススタジアム限定の「ギブアウェイ(有料入場者配布グッズ)」 そしてWBC効果で予想以上の注目を浴びている1人元栗山監督について、今季SHINJO監督の日ハムが昨年と同様の結果であれば来季監督に復帰して欲しいと願う声が多く寄せられているようです。私自身は2016年の日本一の後の2019年から退任の2021年まで5位が続き、采配に疑問の声も多く上がりファンとして当時の辛い気持ちを考えると「有終の美」を飾ったままで監督には復帰して欲しくないというのが本音です。 そしてもう一人脚光を浴びている日系人ヌートバー選手について調べると大リーグ「カージナルス」とは2021年からの2年契約(今年の年俸は約1億2千万円)だそうで、この契約が終わった段階で日ハムに入団してくれないかなぁと夢のような事を考えています(斎藤佑樹さんとの縁も考えるとあながち無謀な希望ではないかと・・・)そしてヌートバー選手の配布グッヅでエスコンの観客動員数のアップ作戦も効果があるかなぁと。 余談ですが今年優勝を目指すと意欲を燃やしている日ハムがまさかの5連敗・・。SHINJO監督は徳川家康の言葉を引き合いに出して「打てぬなら打てるまで待とう(勝手に言葉を変えました💦)とある意味開き直ったところで昨日やっと2勝目となりました。兎にも角にも今季はAクラス入りに期待をし、来期もSHINJO監督の続投を願って今日のオリックス戦も熱烈応援します。
2023.04.09
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4月1日のネットの記事に「8千歩以上を週1~2日で10年後の死亡リスクを大きく低下」というのがありました。日本にいた時は「一日1万歩」のため万歩計を身に付けていた人が周りにも結構いて、現在も私は何となく確たる根拠なく「一日1万歩」と思っていたので、これは朗報です。 記事の内容は京都大と米カリフォルニア大ロサンゼルス校のチームが纏めた「歩く頻度を週3日~7日に増やしても、歩数を8千歩から1万歩以上に増やしてもリスクを下げる効果はほぼ同じ」というもので、調査対象は20歳以上の男女3101人(平均50.5歳)の歩数や年齢、性別、病歴などと10年後に心筋梗塞や脳梗塞などで死亡するリスクを分析したものだそうです。 結果として一日8千歩以上を週1日も歩かない人に比べ、週1~2日歩く人の10年後の死亡リスクは14.9%低く、週3~7日歩く人で16.5%とそんなに変わらないそうです。 この結果を見る限りこれで毎日「1万歩!」と思わずに生活していいのかとほっとしますが、私自身はこちらの保険会社「Manulife」が提供する「半年間毎日平均1万歩を歩いて50ドル(円安のため5千円くらいで達成すると郵送で小切手が届きます)のキャッシュを受け取りましょう」を2年ほど続けているので、このご褒美のため私はやっぱり歩き続け、そしてやっぱり「一日1万歩」は世界中に定着しているのかと考えたりします。 達成すると紙吹雪が舞い散りモチベーションが上がります! 「Manulife」は今年1月からヴァージョンアップして半年間の50ドルとは別に3日間で2万4千歩達成すると「5ドルのE-Vaucherをプレゼント!」も登場して既に2回受け取っています。携帯のE-Walletに入り普通にショッピンモールで現金として使えます。 兎に角歩いて歩いて健康維持&ご褒美という感じで「歩き過ぎに要注意(?)」も心掛け、次回は8月の50ドルの小切手受け取りを目指します!
2023.04.05
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的場昭弘著「20歳の自分に教えたい 資本論」の中に「アメリカも他国に金を貸しては借金漬けにしてきた」という記述があり、その1例としてチリがワインに代表される農業国から工業国になる事が出来ない理由が書かれています。 手頃な値段で高品櫃のチリワインですが、今までとは少し違う気持ちで飲むようになりました。 アメリカの投資と中国やロシアの投資の違いについて言及し、アメリカの場合は投資する国において最も効率的に儲かる産業(フィリピンならバナナ、チリなら葡萄など基本的に一次産業)に投資し、その収益によって返済させるとあります。そして葡萄園などを所有する一部の裕福な資本家が癒着によってチリの経済を支配し工業化を望んでいない事も農業国に留まっている原因とあります。このアメリカ型の投資はアフリカを植民地化していた欧州が100年間ほどアフリカの道路やダム等のインフラには全く投資してこなかった歴史と同様である事にも触れています。 それに対して中国の現在に至る投資はインフラを主目的とした債務国にとっては返済不可能(中国の儲けになる見込みもない)ではという額の投資を行なっていて、それが出来る理由の1つに「中国のバブルは弾けない」という体制にもあると説明しています。 中国は現在「資本主義国家」であるけれど「社会主義(企業が倒産した場合に全ての面倒を国がみるという体制)」は変わっていないため「中国のバブルは~」という考え方が成立するようです。近々の例では2021年の中国不動産開発大手「恒大集団」が経営危機に陥った時に中国政府が負債を抱えた事で破綻を逃れた件を挙げています。 ただシンガポールのお隣の国マレーシアでは2018年にナジブ前首相の逮捕があり、その時に中国からのお金の問題も大きく報じられ、国の存続に関わるのではというほどの出来事でした。結局はマハティール氏が首相に返り咲き中国との関係にも制限を設け事を治めて現在に至っていますが、投資(お金)の怖さというのを私は感じました。 今後21世紀の経済は欧米主導の資本主義を貫いていけるのか、中国型の社会主義的な資本主義へと変換していくのか公平な立場に立ったメディアの情報をチェックしていきたいと思っています。
2023.04.04
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今月25日にロシアのプーチン大統領が同盟関係にあるベラルーシに「戦術核兵器」を配備すると発言したニュースが流れた時には益々泥沼化なのかと一瞬脅恐怖を覚えました。 NATO加盟各国は一斉にロシアの無責任な行動を非難していますが、プーチン大統領が会見の中で言及した「アメリカが欧州の同盟国に何十年も前から戦術核兵器を配備して来た経緯を考えてもこれは核拡散防止条約に違反しない」という件には核について改めて考えさせられ、アメリカの「核の傘」に守られている日本の現状や1972年の「沖縄返還時」の「密約」の事をどうしても考えてしまいます。1972年 佐藤首相 71歳 ニクソン大統領 59歳 返還の3年前に始まった佐藤栄作首相とジョンソン大統領の話し合いから米ソ冷戦の危機が納まった事もあり、次のニクソン大統領との会談によって沖縄は5月15日に「核抜き本土並み」という条件で本土返還となりました。 ただ周知のようにその時密約が結ばれていて「有事の際には核の持ち込みを認める」という内容が現在も受け継げられています。密約について改めて調べてみると未だ外務省は「密約については何ら了知していなかった」と結論付けたままのようですが、佐藤栄作首相がが亡くなった後に「議事録の原本」が自宅で見つかり(歴代政権に議事録を引き継がなかったため)2009年に読売新聞がその存在を報じています。 返還から2年後1974年に佐藤栄作首相が受賞した「ノーベル平和賞」はもしこの密約が当時公になっていれば受賞があったのかとまで考えてしまいます。 思えば第二次世界大戦の戦後処理のため設立された「国際連合」で何故勝者である5ヶ国が核の保有を認められたのか・・? 既に戦後のスタート時点で間違った決定をしていたのではと思わされます。 実際にはロシアのベラルーシへの核兵器配備の動きは未だないのと、アメリカの政府高官も核使用の兆候は見られないと発表しているのには少し安堵しますが、唯一の被爆国である日本がそして日本人がもっと先頭に立って「核廃絶」を訴えたいのに「密約」という足かせのような存在の事をやっぱり考えてしまいます。
2023.03.28
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WBC観戦は勝手な「ゲン担ぎ」で今日はアメリカで野球観戦と言えば「ホット・ドッグ」と🍺と思い、昨日ソーセージ、パン、ビールを用意しておきました。準決勝のメキシコ戦の時の「タコス」も美味しいと思いましたが、このホット・ドッグもどきも見た目以上に美味しく、シンガポールの気候にぴったり合った地ビール「Tiger Beer」の一口目も最高でした(今日は朝から飲むために休暇を取りました)ホット・ドッグを日本に伝えたのは野球の神様「ベイ・ブルース」1934年の来日時に。 今日も期待に応えて村神様の同点ホームラン、贅沢な投手リレーで最後まで魅せてくれました。当初は大谷投手のアメリカでの登板は無いと言う事したが、エンジェルスのネビン監督の「トラウトとの対決を見たくない人はいるのかい?」の一声で1イニング限定での登板を急遽許可されたようです。これでアメリカもメンツが立つというか大谷投手に登板させないで勝ってもアメリカとしては後味が悪いだろうなぁと思っていました。 2017年の4回大会からコロナ禍のため6年後に開催された今大会で侍ジャパンは3回目の優勝を果たし「野球大国日本」を世界中にアピールしました。次回は2026年の開催のようで、開催時期も含めてアメリカファーストではなくある意味全てのチームに公平になるような選手の選抜だったり日程の決定をお願いしたいなぁと思います。 因みに昨日のNHKのニュースで今年がアメリカから野球が伝わって150年目である事を知りました。150年前と言えば1873年で明治維新から5年後なんですね。何だかその歴史にもしみじみします。
2023.03.22
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鶏肉、羊肉、エビのミックス3個にしてもらいました。 何回か諦めかけましたが、9回裏に大谷選手のツーベース、吉田選手は敬遠のような四球、そして待ちに待った村神様のツーベースで逆転、6対5で決勝に進出となりました! 昨日は必勝祈願と前祝いを兼ねて、日本対イタリア戦をPV観戦した「カッページ・テラス」にあるメキシコ料理店で伝統料理のタコスと、すぐ近くにあるワイン・コネクションでスペインワインを購入して、今日の試合の成り行きを想像しながらどちらも美味しく頂きました(タコスはこんなに美味しかったかなと思う程の美味しさでした) 4回表にまさかのメキシコのスリーランホームランの後、我慢の回が続きましたが7回裏で吉田選手のスリーランホームランで同点に!それでも勢いはメキシコにあるようにも見えました。そしてハラハラドキドキの最終回・・・。歓喜とちょっと😿も。 有言実行の大谷選手、10番目の選手に加えたい栗山監督の盗塁セーフに対するチャレンジ(これが7回裏の同点に結び付いたかと・・)選手1人1人の活躍を挙げたら切りがないですが、目を引いたのは8回裏の山川選手の犠牲フライで1点を返した回で「顔面にボールが当たるも動じず」という侍ぶりでした。もう本当にドスコイです。 今日は日本は祭日、視聴率は50%越えでしょうか?そして決勝という晴れ舞台を見せてくれる侍ジャパンの選手たちに感謝・感謝で一杯です。
2023.03.21
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アメリカの銀行破綻に続き「クレディ・スイス」の経営悪化という「銀行の経営不安続出」で米・欧・日の6つの中央銀行が19日に市場へのドル供給を拡大すると今朝のネットの記事にありました。基軸通貨として79年間君臨し続けるアメリカドルの立場は今後どのようになるのだろうと思います。 たまたま今読んでいる「的場昭弘」著「20歳の自分に教えたい資本論」の中にアメリカドルがイギリスポンドに代わり基軸通貨になった経緯が書かれています。 『そもそもアメリカが何故自国の通貨ドルを世界の決算通貨にまで出来たかと言えば、1944年(第二次世界大戦終戦の1年前)に連合国44ヶ国で戦後の経済復興について話し合った「ブレトン・ウッズ会議」の時点で準備金(金)をアメリカが一番多く(世界の6~7割)所蔵していたから』とあり改めて「金本位制」という学校で習った言葉を思い出しました。 「金」で思い出すのはやはり1849年にカリフォルニアで起こった「ゴールド・ラッシュ」で世界中から30万人ほどの人達が金を求めて集まり「フォーティー・ナイナーズ」という有名な言葉も生まれました。実際にこのゴールド・ラッシュで掘り当てた金が100年後のアメリカの金保有率にどれほどの影響を与えていたかは分かりませんが「金」の持つ力を思い知らされます。 ところで「20歳~」の中では最近はアメリカの金の保有率は下がっているとあり、検索してみると(2023年の統計)それでも2位のドイツを2.5倍ほど引き離しています。イギリスはトップ10には入っていなくて日本は9位、ロシアと中国は6位と7位です。 中国と言えば「デジタル人民元」の開発や実証実験を急速に進めていて、調べてみると昨年の北京オリンピック開催時には外国人にも公開していたようです。アメリカドルに代わる基軸通貨を狙っているのは明らかで現在、経済制裁を受けているロシアもデジタル元やデジタルルーブルがいつの日か可能になったらアメリカドルで決済する必要は全く無くなるため、これはアメリカにとって大きな脅威となるのだと思います。 長く続いたアメリカ主導の経済が急激に変化を見せ始めていると思うのは時期尚早だとは思いますが、どんな経済社会が登場する事になっても、それに右往左往しないような先を見越した国の政策や国民への情報供給が必要なのかなと思ったりします。『追記」4月14日百田尚樹著「日本国紀 上」の「ジョン・万次郎」の箇所を読み返していたら「1849年にアメリカから日本への帰国資金を得るためにサンフランシスコの金鉱で金の採掘をしていて、当時フォーティー・ナイナーズと呼ばれた人達の1人に日本人がいた事はドラマを感じる」とあります。朝ドラ「らんまん」にジョン・万次郎が登場するので本を読み返していて意外な発見がありました。ジョン・万次郎の志の高さや先見の明には改めて驚かされます。
2023.03.20
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今朝の「Google」トップページのロゴデザインに見入ってしまいました。太陽の左の「GO3」は「CO3」のはずだし地球環境保護のメッセージなのだろうと思いながら、果たして右の男性は?とクリックすると「マリオ・モリーナ生誕80周年」と出て来ました。 マリオ・モリーナ氏を早速Google検索すると1943年3月19日生まれで2020年に亡くなっています。初めて「フロンガスによるオゾン層の破壊の危険性を指摘した化学者」とあり1974年に危険性についての論文を発表し、1995年にノーベル化学賞を持受賞していました。 「オゾン層」は地上から約10~50㎞上空にありオゾンが多く存在する層で、太陽光に含まれている有害な紫外線の大部分を吸収する事で地球上の生物を守っている大切な物です。 化学物質のフロンガスはスプレー缶や冷蔵庫に使われていましたが、モリーナ氏の指摘の後フロンガスを除く動きが世界的に広まったようです。ロゴの中にもしっかりスプレー缶や冷蔵庫の絵があります。 近年の「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉の定着と共に地球環境保護に貢献した偉大な人物の事を思い出して下さいというGoogleからのメッセージなのかもしれません。 余談ですが、2015年の国連サミットで採択された「SDGsの17の目標」の優先順位が高い1、2番目は「貧困をなくそう」と「飢餓を無くそう」で地球環境については7番目の「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」以外は順位が最後の方になっています。 ところでモリーナ氏はアメリカの国籍を取得していますが、メキシコ生まれのメキシコ人で「メキシコ三大化学者の1人」だそうです。 ちょうど21日(火)のWBCの準決勝対戦国がメキシコなので、もう少しメキシコについて知りたいと思っていました。メキシコと聞いてすぐ浮かぶのはやっぱり伝統料理の「タコス」で、明日の夜は侍ジャパンの勝利を信じてタコスとスペインワイン(16世紀スペインに滅ぼされたアステカ帝国の歴史には考えさせられる事が多々ですが・・)で「前祝い」かなと思っていたところでした。
2023.03.19
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今月12日のネットの記事に「フランスで日本の漫画は高尚な芸術として受け入れられている」があり、フランスでの日本の漫画市場は日本に次ぐ世界第2位である事、2022年までの過去10年間で4倍に膨らみ約530億円の規模に達している事を知りました。 そして筆者はこの人気の背景を次の3点にあると説明しています。①「モノ」としての本のクオリティが上がっている(従来の薄くて劣化しやすい紙ではなく厚めの紙を使う事とカバーを豪華にする等)②「文化の正当性」(80,90年代には商業主義的であった日本の漫画が2000年代半ばに入ってフランスで開催が始まった「アングレーム国際漫画祭」で権威ある賞を与える事で漫画が芸術として受け入れられ始めた)③「メディアでの取り上げられ方」(今年のアングレーム国際漫画祭のため訪仏した「進撃の巨人」の著者諌山創氏がフランスの有名ジャーナリストのインタビューを受ける等) 日本でも昔々は「漫画は子供が読む物」「漫画を読む前にまず勉強!」というイメージだったのが、流石に今はそんな風に思う人は少数派だと思いますが「漫画が芸術」とまでは私は考えた事がなく漫画好きの一人としては極上の有難い言葉です。 ちょうど先週のNHK「あさイチ」のコーナーで「押し漫画ランキングの1位から20位までの発表」もあり、1位は「Slam Dunk」、2位「ベルサイユのばら」、3位「鬼滅の刃」、そして「進撃の巨人」は17位でした。 フランス語のタイトルは「Les Gouttes de Dieu」 あさイチの「押し漫画ランキング」 私の一押し「神の雫」は20位までに入っていませんが、発売当初からフランス語に翻訳されフランスの芸術文化勲章の「シュヴァリエ賞」を2010年に受賞しています(因みにフランス人でこの漫画を読んだよ~と言う人に一人も会った事がありません💦) 余談ですが、江戸時代に描かれた浮世絵がオランダへの茶碗などの輸出品の包み紙に使われ海を渡ってフランスで一大ブームを巻き起こしたように、日本の漫画も新たなステージアップとしてフランスでそして世界中で花開き日本の文化として愛されていくんだと思うと嬉しくなります。
2023.03.18
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3月10日に発生したアメリカの「シリコンバレー銀行」と「シグネチャー銀行」の経営破綻に対してアメリカ政府は12日に「預金は全額保護する」との声明を発表し、前日の11日にはシリコンバレー銀行の売却に向けた競争入札を開始しているとのことで世界経済に及ぼす影響が最少となるのを願うだけです。 そしてやはり思い出すのは15年前の2008年に起こった「リーマンショック」で、ちょうど今読んでいる「的場昭弘」著の「20歳の自分に教えたい資本論」の中にリーマンショックについての記述があります。 『ソ連崩壊から20年近く経って敵がいなくなり資本主義が爛熟期に入り、1920年代の世界恐慌や日本のバブル崩壊のような恐慌は起こらないだろうと思われていた時に起きたリーマンショックは資本主義は思っていたほど完璧な制度では無かったと誰もが実感させられる事になりました』 『資本主義が恐慌を避けられない事、そして恐慌が世界規模の戦争の原因になる事はどちらもマルクス(1818-1863)が予言しています。マルクスがそのような予言が出来たのは全くの一私人であったがゆえに彼自身の主観を超えた視点で資本主義に対してどこまでも客観的に向き合う事が出来たからでしょう』 日本でリーマンショックと名付けられた1920年代の世界恐慌に次ぐ2番目の大きさの恐慌は世界的には「Financial Crisis(金融恐慌)」と呼ばれ、日本でショックが使われた理由は「これは恐慌ではない」というイメージを国民に刷り込もうとしたからではと筆者は推測し、それでも現在も日本経済はリーマンショックから立ち直っていないと続けています。 奇しくも現在もウクライナ戦争は継続中で「資本主義は限界なのか・・?」を考えさせられる中、またしても2つの銀行の経営破綻のニュースは私には「ショック」でした。 ところで「20歳の~」の中でマルクスの「資本論」に書かれた「鍵」となる言葉が誤訳によって違う解釈で伝わったとあります。本来は「社会化」の意味の単語が「国有化」と訳されソ連の共産主義でも採用され、それが結局はソ連崩壊に繋がったのではという興味深い内容です。 「社会化」とは資本家も労働者という立場もなくみんなが資本や会社、工場等の財産を共有してそれを全ての人が慈しむ社会経済の事で本当の意味での平等社会の実現に必要な物ではと書かれていて、学ぶべき事が多い一冊です。
2023.03.14
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先日のNHK[あさイチ」でハーバード大学天文学科長を2020年まで務めたアヴィ・ローブ教授(1962-)が中心となって2021年から始動している「ガリレオ・プロジェクト」について紹介があり、私はこのプロジェクトを初めて知りました。 教授の名前も初耳で調べてみると2012年のタイム誌が選ぶ「宇宙で最も影響力のある25人」の1人にも選ばれていました。ガリレオ・プロジェクトは「異星文明の証拠探索」と説明があります。 あさイチの番組の中では教授の「UFOが何であるか確認するのは科学者としての義務です」という言葉がテロップで流れ未確認飛行物体として目撃された情報や映像は改めて調査を進める中、無人飛行機や気球である件数も多いようですが中には地球の常識ではあり得ない映像もあるようです。 「オウムアムア」葉巻型の形状で全長800m(岩石質か金属質) 番組の中での紹介ではなくガリレオ・プロジェクトを検索した記事に掲載されている写真で、天文観測史上初めて太陽系外から飛来した事が確認された「オウムアムア(2017年マウイ島の天体望遠鏡で発見)」で地球外生命体が作った宇宙船なのか?という記述もありました。内容は私にはかなり難解です。 ところで以前にNHK「チコちゃんに叱られる」でどうして宇宙人のイメージは頭が大きくて手足が細いタコのような姿?という質問があって、回答は「翻訳者」の勘違いということでした。最初に火星の表面の細い模様を19世紀に発見したイタリアの天文学者が模様を「Canali(溝)」と彼の著書に表し、それがフランス、アメリカの翻訳者がCanaliをCanal(運河)と勘違いして運河を造るほどの高度な文明が宇宙のどこかに存在していると思い大きな頭(頭脳)のイメージになったという事でした。宇宙人は果たして存在するのか?もし何かの拍子でオウムアムアのように飛来してくれたら・・。 実はあさイチの番組内で一番感動したのは教授の「人類はもっと謙虚になった方が良い」という言葉でした。宇宙に対して謙虚という意味なのかと思いますが、地球という恵まれた美しい惑星に「仮の住まい」のように生かせてもらっている人類は領土や資源などの身勝手な奪い合いのために更に地球環境に害を及ぼす事をやってはいけないなぁとしみじみ思いました。
2023.03.09
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先日ローカルのテレビ番組で2014年3月8日にマレーシアのクアラルンプールから北京に向けて飛び立った「マレーシア航空370便失踪」について放送がありました。 午前0時41分に離陸、1時19分に「Good night, Malaysia 370」が管制局との最後の交信で乗員乗客239人を乗せた飛行機はレーダーから姿を消したまま現在に至り、1人の乗客の遺体も見つからないだけでなく機体の一部らしき物がインド洋沖で発見されても確実性が無いため依然として忽然と姿を消した謎の事件となっています。 因みに事件の翌年1月、何の証拠もないままマレーシア政府は「搭乗者239人は死亡したと推定する」と発表し政府に対する不信感や謎が深まりました。当時は毎月マレーシアに出張に行っていたので、しばらくはこの話題で持ちきりでした。今思えば事件の謎を広げるような「事件直後アメリカのオバマ大統領が非公式でマレーシア訪問」というのも聞きました。情報元は奥さんがマレーシアの一流ホテルに勤めている人物からで「極秘のホテル滞在」とミステリーのような話を聞き未だに記憶に残っています。 そして事件の事を改めてネットで調べてみると、ほとんどの乗客がマレーシア人と中国人の中にフランス人家族3人(母親と子供2人)が乗っていて、突然姿を消したその家族の夫であり父親のギラン・ワトルロー氏が事件後、政府要人や専門家・ジャーナリストと連絡を取り続け「事件の仮説」を立て2018年に調査の経験を本にして出版している事を知りました。 下記はネットの記事にある仮説の一部です。 『飛行機に北京に着いてはならない誰か或いは何かが乗っていたため撃ち落とした。もしくは飛行中にその航路ゾーンでアジアやアメリカ等の複数の国の軍事行為が行われていた。そして軍機が民間機を激突する等の失策が起こった。実際この時フライトレコーダー24のデータには370便の周りには多くの機体が見られた。いずれの場合もアメリカが関わっていることは確かだ』 ところで消えた機体事件はどれほどあるのか調べてみると。1948年から2014年までに82機(うち旅客機は26機)も失踪していました。全く珍しい事件ではない事には驚きますが、事件後に様々な噂が行き交った中でミステリードラマの再現のように「地図にも載らない島に誘導され着陸、全員が無事にそこで生活をしている」という儚い望みを私は依然抱いています。
2023.03.08
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的場昭弘著「20歳の自分に教えたい資本論」の第3章まで読み終えました。序章 :なぜ今「資本論」なのか第1章 :資本主義は限界なのか・・(経済)第2章 :働くことに意味はあるのか・・(労働)第3章 :戦争はなぜなくならないのか・・(国家と戦争) どのページも歴史を遡ったり未来の社会を考えさせられる記述が満載ですが、第3章の中に著者の考えとして「ウクライナ戦争に関して私は、なるべくロシアのプロパガンダ(宣伝活動)に耳を傾けたいと思っています。西側のプロパガンダは日本に住んでいるというだけで向こうから勝手に入ってきますが、ロシアのプロパガンダは基本的には遮断されており、こちらが積極的に入手しないことには見聞き出来ないからです」と書かれた箇所に興味を引かれました。 この記述に続いて「そもそもウクライナ戦争はロシア軍が2022年2月24日にドネツク州とルガンスク州に侵攻した事から始まっていますが、時系列ではその3日前にウクライナ軍がこの地域に侵入しています」とあります。 2つの州は2014年にロシアとウクライナの合意(ミンスク合意)によって自治権が認められていて両国とも軍を撤退する約束をしていたのにウクライナがこの合意を一方的に破って侵攻を始めたのでロシア側も侵攻を開始したとロシアのプロパガンダは伝えているようです。どちらのプロパガンダを信じるかという事にもなりますが、少なくても西側の一国である日本のメディアでもしこれが事実であってもこの情報が流れる事は無いのだと思います。 同じく第3章に兵器を作る「軍需産業」がいかに資本主義を支える要の産業であるか(製品製造の機械と違って常に最新式モデルが要求されるため)今回のアメリカからウクライナの武器等の貸与についても戦争が終わった後にはアメリカはウクライナに武器費用を請求し、ウクライナは西側諸国から多額な負債を負う事になる可能性について書かれています。 実はこの本を読む前はロシアから一方的な侵攻を受けているウクライナに対して同情的な気持ちが強かったのですが、過去の歴史を踏まえて冷静にこの戦争について考えてみたいという気持ちになっています。それにしても世界中を巻き込んで各国の思惑が行き交い難解で重すぎるテーマでもあります。ウクライナ戦争から9が月後の2022年11月に発行
2023.03.06
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日本時間の今日、エンゼルスの大谷選手とアスレチックスの藤波投手がオープン戦で初対決となりました。2012年の甲子園(春大会)での初日対決から11年(9対2で藤波投手の桐蔭が勝利)、2014年のオールスター戦(セ・パ 1勝1敗)での投げ合いから9年目の対決です。 対決と言っても大谷選手は投手に専念するため打席には立たなかったので打者VS投手対決はなく、開幕戦に入ってからのお楽しみということになります。 今朝のネットでは隣合ったブルペンで投球練習をする2人の映像もあって、間にあるフェンスでお互いが投げる様子はあまり見えないと思うのですが、ほぼ真横で投げ合っているのには驚きました。 今日の両投手の結果です。大谷投手:34球(2回3分の1) 無安打無失点 2四球 2奪三振 藤波投手:39球(2回) 1安打無失点 3四球 3奪三振 そして大谷選手は「侍ジャパン」に合流するため今日日本へ帰国するようです。早ければ今晩の記者会見で笑顔が見られるかと期待大です。 日本の初戦となる9日の日本対中国の試合まで後8日で、果たして初戦の投手は15人のうちの誰かなぁと楽しみになってきました。流石にいきなり大谷投手と言う事はないと思いますが、早くから合宿に参加してチームの良い雰囲気作りにも貢献しているダルビッシュ投手が出て来てくれれば、凄い盛り上がりになるかなと思います。 余談ですが、最近はやっぱりWBCのニュースについつい気持ちを持って行かれ日本の’オープン戦初日のニュースの時は「あっ、もう?あぁ、春到来!」という感じでした。今週土曜から本格的に始まるオープン戦の結果にも注目です。今のところ日ハムが巨人と並ぶ1位!!ただ昨年も日ハムのオープン戦の成績はそんなに悪くなかったので、過度の期待は出来ませんが新庄監督の「今年は優勝を狙う」をひたすら信じ、そしてWBCでの優勝をひたすら願います🥎
2023.03.01
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