60ばーばの手習い帳

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April 16, 2019
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 4月16日は川端康成の命日です。
川端康成は、大阪生まれの作家。東京帝国大学の英文科から国文科に編入
『新思潮』の創刊に参加しました。
 卒業後、横光利一、中河与一らと『文藝時代』を創り、「新感覚派」として活躍
しました。日本人初となるノーベル文学賞を受賞し『雪国』で有名になりました。


      ​ ​『古都』​  ​
 『古都』は昭和36年から37年にかけて朝日新聞に連載された作品です。書き
終えた10日ほど後、川端康成は睡眠薬の禁断症状で入院しています。後書きで
「わたしの異常な所産」と書いています。


​​星 捨…シャ、す(てる) 拾…シュウ、ジュウ、ひろ(う)


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 京都の商家の一人娘、千重子は捨て子でした。本当の父母を知らずに育ちましたが、祇園祭の夜、自分にそっくりな村娘苗子に遭い、双子の姉妹だと聞かされ
ます。     
 ふたりは互いに引かれ合いますが、育った環境の違いに引き裂かれていきます。
千重子を「お嬢さん」と呼び、離れていく苗子に胸を打たれます。



咲いているのを、千重子は見ています。

​樹上のすみれの「生命」に打たれる時もあれば「孤独」がしみて来る時もある。​


嵯峨野

 平安神宮や嵯峨野、御(お)室での花見の春が過ぎ、高雄のもみじの若葉、
鞍馬寺の竹伐り会(え)の5~6月が過ぎ、7月の祇園祭。

苗子に遭った日
花はもうないが、上と下のすみれの株は、千重子と苗子であろうか。二株のすみれはあうこともなさそうに見えたが、今夜会ったのだろうか。

と千重子は再びもみじの木を見ます。

 北野神社、8月の大文字焼き、10月の時代祭と京都の時は流れます。京都の風景と季節の移り変わりの中、千重子と苗子はしっくり融け込んでいます。
 これほどまでに、人と背景が自然になじんで一つになった小説はないというくらい自然で、京都絵巻を見るようです。
 ふたりは目立たないように会っていましたが、12月13日の事始めに初めて
苗子は千重子の家にやってきました。

「お嬢さん、これがあたしの一生のしあわせどしたやろ」

と言葉を残し、苗子は人に見られないようにと朝早く帰っていきます。
粉雪がちらつく朝でした。
 京都の冬はこれから冷え込みます。

            ​引用および参照元:川端康成『古都』新潮文庫​


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Last updated  April 16, 2019 12:00:35 AM
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