60ばーばの手習い帳

60ばーばの手習い帳

PR

×

Profile

ブルーピー

ブルーピー

Calendar

Comments

NHK短歌講座@ Re:♬時に吹かれる♬冬の桜(02/25) NHK短歌講座の知りたいことは、089624445…
ブルーピー @ Re:数学2指数は「回かける」では説明できない(07/15) コメントありがとうございます。 私こそわ…
たこやきむら@ 参考にさせていただきました 50歳過ぎてから数学を勉強しています。小…
終末の預言 @ 終末の預言 ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…
ガーゴイル@ どこのドイツ 累乗は同じの数値の×の回数で増加する数値…

Keyword Search

▼キーワード検索

June 6, 2019
XML
カテゴリ: 常用漢字
​​​​星 ​鉱…コウ​


 6月6日は森茉莉の命日です。
茉莉は森鴎外の長女であり、鴎外に溺愛されました。鴎外の死後、思い出を綴った『父の帽子』が人気になり、エッセイスト・作家としての生活が始まりました。

 「二人の天使」は、幼い未里(マリイ)と弟の普烈(フリッツ)が百日咳に罹り、弟は助かりませんでしたが、未里は奇跡的に生還したという話です。

 未里は、あと24時間の命と宣言されます。「おかゆを食べるかい?」と聞かれた
未里はか細い声で「牛と葱」と答えます。最後の晩餐か?と、何でも食べさせて
あげようと、精養軒から叩き肉のステーキと柔らかに葱を煮た物が取り寄せられ
ました。おかゆと共に2椀の牛・葱を平らげた未里は、その日から快方に向かい
始めたのです。

 4~5日もすると、あれこれおかずの注文を出すくらい回復していました。
「もう大丈夫でしょう。しかし、当分は流動食で。」という医者の指示を神妙に
聞きながら、家族と看護婦は笑いをこらえます。

 お嬢様らしいおおらかさと優雅さが文脈からにじみ出るような文章ですが、生活
感もしっかり伴っています。それは、鴎外の文化的影響下で、作者が自分で体験
したことが下敷きになっているからでしょう。
 小川洋子は『小川洋子の偏愛短篇箱』で、

森茉莉の作品は鉱物のような作品。
自然は自らが持つ設計図に従い、最も抵抗の少ない形を作り上げていく。
無欲に生まれた、本質的に美なる物。

と評しています。


になってからも、ゆとりの人でした。持って生まれた想像力で自分の美の世界を
創りながら、現実を生きました。
 筆を進める中で茉莉の世界は自然に結晶していきます。


​​星  灯…トウ、ひ

​​

「二人の天使」では、未里が助かってから、普烈の葬式が行われました。小さな
普烈を送る哀しみの中、未里の回復は人々の心に灯る温かいともしびでした。

​生の天使と死の使いとが門の敷居に小さな翅を休めていた。​
リモージュ焼きの天使を思い浮かべてしまいました。
キラッと光るスピネルのような文です。

      引用および参照元:森茉莉『父の帽子』筑摩書房
               小川洋子・編著『小川洋子の偏愛短篇箱』河出書房新社
​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 6, 2019 12:00:38 AM
コメント(0) | コメントを書く
[常用漢字] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: