60ばーばの手習い帳

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June 19, 2019
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カテゴリ: 常用漢字
6月19日は太宰治を偲ぶ日「桜桃忌」です。太宰治が晩年に著した短篇『桜桃』
により命名されました。太宰は1948年6月13日に玉川上水で入水自殺を図り、
遺体が上がったのが19日でした。
 「桜桃忌」は夏の季語にもなっています。

​​​​​星 羨…セン、うらや(む)、うらや(ましい) 
  慎…シン、つつし(む) 謹…キン、つつし(む)



​ムカシ ムカシノオ話ヨ​

 防空壕で絵本を傍らに、絵本と全く違う世界のお話を創ったのが、太宰治の
「お伽草子」です。

 お酒が好きで本来剽軽なところのあるおじいさんは、真面目なおばあさんと、
これまた品行方正な息子と一緒に暮らしています。二人とも、笑わず怒らず自分の
仕事にいそしむ…決して悪い家庭ではないのですが。

 おじいさんの楽しみは、天気のいい日に瓢箪を持って剣山に登り、薪を採ること
でした。仕事が終わると右頬のこぶを撫でながら瓢箪からお酒を飲むのです。こぶを友のように感じて。
ニワカニ クラクナリマシタ
カゼガ ゴウゴウ フイテキテ
アメモ ザアザア フリマシタ

雨宿りをしながら、おじいさんは寝込んでしまいました。
 目が覚めてみると鬼たちが宴会の真っ最中。酔っ払ったおじいさんは、鬼たちの
真ん中に飛び込んで、自慢の阿波踊りを披露します。鬼たちは大喜び。
 また来てくれるように、おじいさんのこぶを取って預かります。

 さて、もうひとり、左の頬にこぶのあるおじいさんがいました。財産も学問も
あるのに、こぶのせいで妻子にもばかにされていました。近所のおじいさんのこぶ
を鬼が取ってくれた話を聞いて、この旦那も張り切って出かけますが…。



 大筋は絵本と同じです。絵本のテーマは「人をうらやましがっても同じようには
ならない」くらいでしょうか。太宰が書きたかったのは「性格の悲喜劇」だそう
です。

 四角四面のおばあさんと息子には笑ってしまいます。この息子、40過ぎても結婚
できないのもわかります。現代に置き換えても十分理解できる話です。
 気の毒な旦那の一家も、年頃の娘と母親が仲良く旦那をばかにしてしまうところ、現代の家族でもあることです。むしろ「いま」の家庭としか思えないところが愉快
です。


です。


太宰治といえば『人間失格』か『斜陽』あるいは教科書の『走れメロス』という
作品がすぐ浮かびますが、こんな作品も書いていたのですね。
 防空壕から未来へ向けて書かれたSF小説です。


    引用および参照元:太宰治『お伽草子』青空文庫  





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Last updated  June 19, 2019 12:00:20 AM
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