60ばーばの手習い帳

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November 6, 2019
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​​星 ​​描…ビョウ、えが(く)、か(く)​​


「怪盗ルパン」は、フランスの作家モーリス・ルブランが、イギリスのシャー
ロック・ホームズに対抗して生み出した泥棒紳士です。ルブランは晩成の作家で、
四十歳を過ぎてから売れ出しました。
 純文学・心理小説家を目指していたことから、「ルパン」という大衆小説で売れ
たことには葛藤があったようです。
 一回は自殺という形で、ルパンを葬っています。

 後に、文学界から作家として高い評価を得て、レジオンドヌール勲章も授与され
てから、受け入れられるようになったそうです。
「ルパンとの出会いは事故のようなものだった。しかし、それは幸運な事故だった
のかもしれない。」と述べています。


カリオストロ

 ルパンが初めて登場する短編集が『怪盗紳士ルパン』です。わたしも、子供向
きの本は、シャーロック・ホームズ物と並んでシリーズ全部を読みましたが、冒険
・スリルの要素が強かったイメージです。

 今回読んだ平岡敦・訳は大人のための本格ミステリーでした。ルパンがまんまと
予告した物を盗んだり、脱獄したりという裏には、変装のテクニックもあります
が、心理的な思い込みをうまく利用するうまさがあります。

 偶然、ルパンの活躍の記録係になった「わたし」はルパンをこう描写します。

​あらわれたのは毎回違う人間だった…いやむしろそれは同じ一人の人間を二十の鏡が映し出した二十の歪んだ像なのかもしれない。​

ルパン本人も「鏡を見ても、自分だと気づかないんだ」と言います。自分のあり方
に、ルパン自身も悩んでいるのですね。子供の頃読んだ、自信たっぷりな怪盗紳士
のイメージが変わりました。

「わたし」がルパンと出会った事件『ハートの7』はトリックが冴えています。
全く古さを感じさせないミステリーなのが、すごいところです。
 ルパンの少年時代を描いた『王妃の首飾り』は、ほろ苦い読後感です。盗まれた
側には同情できないのですが、犯罪は犯罪だし。才能があっても、法律に引っかか
るような才能は手放しで賞賛できないですし。

 ルパン物を読むなら、まずこの一冊から、と言える一冊です。


      引用および参照元:モーリス・ルブラン『怪盗紳士ルパン』平岡敦・訳 
             ハヤカワミステリ文庫
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Last updated  November 6, 2019 12:00:24 AM
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