60ばーばの手習い帳

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January 28, 2022
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​​​ ​ 1986年1月28日、アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー号」が打ち上げ後74秒で大爆発を起こし、乗務員7人全員が死亡するという事故が起こりました。
 その後、大江健三郎が1990年5月刊行のSF小説『治療塔』の中で、この事故を「宇宙意志からの警告」と表現したため、1月28日は「宇宙からの警告の日」とされました。

 『治療塔』では、主人公のリッチャンに対して繁伯父さんは、新しい地球への移民の悲劇的な本質があらかじめ示されていた前駆として ​​
古き善き時代のケープ・カナベラル基地からNASAのスペース・シャトルが打ち上げられていた、宇宙航海の揺籃期 ​​
のスペースシャトル打ち上げ失敗を挙げます。 ​​​
かれらの胸の底に届いていたのは、人的被害は最小限にとどめての宇宙意志からの警告だったのさ。私はね、あれを機会に、宇宙にロケットを打ち上げる試みは、すべて断念すべきだったと思うよ。…ところが人類はそれとは逆の選択をしたんだなあ。 ​​
『治療塔』では、スターシップの大船団を作り上げ、新しい地球に向けて打ち上げることになります。それは、「選ばれた者」と「残留者」を分断することになり…。



 残留者のリッチャンは、戦争で両親を亡くし、祖母と暮らしています。一家は権力者の一族です。
 優秀であったのに地球に残った繁伯父は癌で亡くなり、弟の隆伯父は日本船団の責任者として新しい地球へと旅立って行きました。

 そして10年、大船団は帰還しました。乗組員たちは大変な苦労をしたはずなのに、溌剌として10年前から歳をとることもなく。
 帰還者は、残留者との分断を図る方向に…。

​ 選ばれた者たちの若返ったような健康の秘密は『治療塔』と呼ばれる建物なのですが、どんな存在によって造られたものなのか、最後まで謎は解かれません。あらかじめ神によって用意されていたかのような『治療塔』の存在を、朔ちゃんはイェーツの詩を介して伝えます。​
僕はすべてを量りましたすべてを心によみがえらせて、
これから来たるべき年月は、呼吸の消費、
過ぎ去った年月も、呼吸の消費、
この死、すなわち新しい生とあい量るなら。(『羊飼と山羊飼』)

 『治療塔』で若返りを果たした開拓者たちは、新しい肉体の力を、汚染と欠乏の旧地球で生かそうと考え帰還します。

 対して、ケープ・カナデラル基地で始まった「おしまい」のおしまいのシャトルは新しい地球を目指します。

          引用および参照元:大江健三郎『治療塔』講談社文庫
                   イェーツの詩の訳も大江健三郎
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Last updated  January 28, 2022 12:00:21 AM
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