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December 31, 2022
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カテゴリ: 詩とやまと歌と
 寺田寅彦は、明治から昭和時代にかけて活躍した物理学者であり、随筆家、俳人でもあります。
 地球物理学、X線の結晶透過、金平糖の角の研究などを行う一方、夏目漱石の影響を受け、多くの随筆と俳句を残しています。

 物理学という科学の分野と文学は、かけ離れた場所にあるように思いましたが、湯川秀樹も短歌を作っています。

 科学の目で自然をみつめ、詩歌の美しさをより感じる、面白い寅彦の随筆がありました。

​​​​ 『思い出草』 ​​​​​

 「落ちざまに虻を伏せたる椿かな(漱石)」
 漱石らしいユーモラスな句です。花ごと落ちる椿が、虻を巻き込んで地にうつぶせになっていたというのです。花から虻がにじり出てきたか、花を持ち上げたら虻が飛びだしたのか、思いがけないことに、おやっとしたところから作られた句でしょう。




 この句の、落ち椿と虻の関係を、寅彦は「空中反転作用の減」という点から解説してくれます。

 椿の花は仰向きに地面に落ちます。落ち始めはうつ向きでも、花の形に対する空気抵抗、花の重心の位置などの物理的条件から空中で回転して仰向きになるのです。
 ここで、虻が花にしがみつくことで重心が移動し、花は「虻を伏せたる」形になるのではないかと寅彦は予想します。実際実験した結果を論文に残しています。​ ​
​自分は物理的な考察により、自然現象の現実性が強められ、詩の美しさが高まるような気がする。​
​物理学者の鑑賞眼がおもしろいと思う随筆でした。




                参照元:小宮豊隆・編『寺田寅彦随筆集 第四巻』岩波文庫






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Last updated  December 31, 2022 12:00:23 AM
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