シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年01月11日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 植物の花-実の器官形成が、燐や人間の下腹部の器官形成と親和性をもつのに対して、植物の根の器官形成は、人間の胸部よりも上に配置され組織される器官に対して特殊な親和性を持つ。

 しかし、当然、注意すべき事項は、単純な外面的図式に則って、人間を3つに大別するのではなく、例えば、最下層に属する消化機能(システム)でも、上層を目指していて、その機能は、いわば、頭部まで継続する。

 従って、本質的な思考物質が、脳の灰白質のなかに、与えられているという現代の見解は、全く馬鹿げた見解と言ってもよい。

 この見解は間違いである。脳の灰白質は、本質的に、脳に栄養を与えるためにあり、脳に栄養を与えるための消化機能の出先機関(コロニー)なのである。一方、脳の白質が、思考物質として大きな意味を持つ。

 (現代医学では、神経細胞は、灰白質にあり、白質は、神経線維の集合部位と考えられ、神経線維は、神経細胞の軸索なので、シュタイナーの見解をあてはめると、神経細胞は、栄養を与えるためで、軸索で、思考を伝達していることになる。

灰白質
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0%E7%99%BD%E8%B3%AA

神経線維
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%B9%8A%E7%B6%AD

 従って、脳の灰白質の解剖学的な様相では、灰白質の機能として、通常帰せられる思考物質というよりも、むしろ全体的な活動に関係する事実が発見できるだろう。だから、消化機能を語る際も、下腹部だけでは語れないことがわかる。

 肝要なのは、植物の根との親和性に着目するなら、単なる人間の上部組織だけでなく、他の部分とも関わり合う事実に気づくべきである。

 植物の上方の花を咲かせ、実を結ばせる作用と、下方の根を伸ばす作用との間を調停する、いわば通常の草などに現れる葉等の形成過程を、抽出した状態でも、人間の循環障害や、更には上部組織と下部組織の間の律動的な調和に関係する胸部に対して、特別な影響を与える。

 以前、測定不可能な霊光を内面化する鉱物(燐)と、霊光を自ら遠ざけ、放出する鉱物(塩)との両者の間にある鉱物(水銀)を示したが、この水銀の調停作用は、植物の構成とも対比できる。

 鉱物と植物の対比により、植物の各々の器官の発達度合いに応じて、人間の生体組織との相互関係を確立するための第一の合理的な手段を、植物から獲得できる。この合理的手段を、更にどのように特殊化していくかは、後に見ていく。

 さて、これまで指摘してきたことは、植物、鉱物と、人間との間に、親密な相互関係が成立しているという事実だった。近代では、更に、人間と動物との間の親近性や相互関係が、いわば非常に期待に満ちたかのように付加されてきた。

 とはいえ、血清療法の出現に際し、はじめは奇妙な方法で行われたことを度外視しても、今日、一般的に行われている血清療法に対して、治療原理と原則が通用するようになるべきである。実際、血清療法の登場時は、ベーリングにより、非常に奇妙な方法でそれが行われていた。

エミール・ベーリング
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

 血清療法の説明や、その周辺の知見ではなく、血清が実際、何の役に立つか、ということのみを述べたベーリングの発表論文を追求すると、実際、医学の革新に関わる話であるかのような印象を得たが、その際に、実施し、基礎となった実験の記述に立ち入っていくと、誇張ではないが、奇妙なことに、人間に転用するための、イルカの臨床研究から推定した血清療法では、「非常に多数」のイルカに、不都合なデータがあることが判明した。

 血清で処置した多数のイルカのうち、有望な成果を示したのはたったの一頭にすぎなかった。血清療法を大々的に宣伝するための、いわば太鼓を打ち鳴らし始めた時期の論文でさえ、たった一頭のイルカのデータを偽装することで、動物療法がなされたということを、単なる1つの事実として挙げておきたい。



 原則的に最後に挙げておきたいことは、何といっても、これまで見てきたように、人間に対して、直接影響を与える過程(プロセス)は、人間以外の外の直接、表面に現れるような過程(プロセス)ではなく、奥深い本質から取り出す必要のある過程(プロセス)である。

 さて、人間は、ある意味、自らが外に出した過程(プロセス)、すなわち、燐生成過程(プロセス)、塩生成過程(プロセス)、花の形成過程(プロセス)、種子の形成過程(プロセス)、根の形成過程(プロセス)、葉を生やす形成過程(プロセス)と親和性を持つ。

 そして、人間は、これらの過程全てを、実際に、逆転させながら、生きる。

 また、人間の外の自然のなかに現れている、以上の過程を、人間は止揚し、反対の過程に逆転させる傾向をもつことから、親和性が生じている。

 動物に対しては、上記の植物とは同じではない。というのは、動物は、この過程(プロセス)を、途中まで経ているからである。人間は、植物と同じ意味で、動物と反対の位置に置かれているわけではない。






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Last updated  2012年01月12日 10時53分59秒
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