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西洋美術館で開催されているモネ展に行ってきました。終了日が近いため、平日の昼というのにすごい行列です。チケットを購入済みでしたが、1時間待ちでようやく入れました。印象派の代表的な画家であることと、睡蓮の絵が多いという程度の知識しかなかったのですが、展覧会で少し学ぶことができました。学んだことの一つは、モネが一貫して自然の中にみられる光や影、天候などさまざまな変化をとらえようとしていたことです。自身で庭をつくり、その池に入れた睡蓮や日本風の橋の絵を何枚も描いています。私は大自然に親しんできたので、そんな半自然のような風景を描くことにどんな意味があるのかと感じていました。しかし、モネの描こうとしていた自然はもっと広い概念なのでしょう。池にうかぶ睡蓮をモチーフとするだけで、一日の中でも、季節によっても周りの草花や雲などとの関係によってもさまざまな変化があります。そうして変化することこそが自然というものの本質で、それを何枚もの絵画として表現しようとしていたのです。モネは妻や子を失う経験を経て精神的にダメージを受けた上に、晩年には白内障を患って色をきちんと感じられなくなります。自身の記憶にある色を絵にぶつけているかのような激しい作品も多くありました。苦悩とエネルギー、最後まで表現者としての人生を送ったモネの情熱が伝わってきました。
2025.01.30
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少し仕事に余裕が出てきたので、Amazonプライムで映画ドライブマイカーを観ました。数年前の作品で、カンヌ映画祭やオスカーなどでも賞をとった作品ですが、脚本や監督への評価が高かったのがよく理解できました。口コミを読むと、「何が良いのかわからない」というコメントもありました。実は、それも理解ができます。この作品は、辛い境遇にあったこととか、死と接したこととか、男女関係の機微の経験とか、を前提としているためです。たとえば若い世代で、比較的幸せに暮らしてきた人にとって、本作のストーリーが響かないかもしれません。もちろん、それは決して悪いことではなく、素晴らしい人生をそのまま送り続ければよいのだと思います。主人公である家福(かふく)は舞台演出家で、劇中劇が映画全体を通じて進行しつつ、映画のストーリーも展開してゆきます。劇のつくりが特殊でそれぞれが異なる言語を話す俳優たちが一つの作品を演じるのです。中国語でAさんがセリフを言ったら、日本語でBさんが返す、つぎに英語…のように観客は混沌としてきます。さらに韓国手話も入り…と、本作品のテーマの一つが表面的な言葉でないコミュニケーションというところにあるのを象徴しています。それは家福や運転手をすることになったみさきのエピソードにもつながります。それらが並行して絡み合ってゆく話の巧みさは秀逸でした。みさき役の三浦透子は、演技力もあるのでしょうが、それよりも持っているオーラというか独特の雰囲気がいいですね。歌手として先に知っていましたが、新たな魅力を感じました。なお、私は原作となった村上春樹の小説を読んでいませんが、映画はかなり原作と異なっているようです。
2025.01.18
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法政大学の多摩キャンパスで、授業中に学生がハンマーをふりまわして、ほかの学生たち8人がケガをする事件がありました。突然、襲われた学生たちも、居合わせたほかの学生や対応にあたった教職員もほんとうに恐ろしかったことと思います。皆さんのケガやトラウマからの回復を心からお祈りします。どこまでが事実かはわかりませんが、「グループから無視されていて鬱憤がたまっていた」、「以前にもほかの学生を叩いたり、暴言をはいたり、といったトラブルがあった」と報道されています。なぜ、このような事件が起きたのか、過去のトラブルの経緯やそのトラブルへの対応、ハンマーがどこにあったのか、当該学生とその学生とまわりの学生たちとの関係など、一つ一つしっかり検証する必要があるでしょう。もちろんハンマーで人を叩くことは命にかかわることで絶対にしてはいけません。死者がでなかったのは不幸中の幸いです。一方で、残念ながらやはり極端な意見が記事のコメント欄には出てきています。当該学生が韓国籍だったことをとらえて、「だから韓国人は…」「韓国や中国からの留学生は受け入れるな」のような極端な主張です。韓国人だから、〇〇人だから、というのはレイシストの典型的な思考様式です。たとえばフィリピンを拠点にして特殊詐欺の指示を送っていた日本人がいましたが、フィリピンの人々から「これだから日本人は…」と言われたらどう感じるでしょうか。今は日本にいる外国人労働者の割合が増えて、労働者全体の約3%になっています。少子高齢化も進んでいるし、外国人の受け入れを前提にしながら、どうコミュニティをうまく作ってゆけるかを考えなければいかません。江戸時代からタイムスリップしてきたような発想ではこれからの日本は立ち行かない時代に来ているのです。
2025.01.11
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