遊心六中記

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2017.01.31
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カテゴリ: 探訪 [再録]
    [探訪時期:2013年4月]
JR京都駅は塩小路通。その一筋北の七条通を西に歩き、堀川通を横断しますと、堀川七条の北西角は「興正寺」です。一筋北にある 北小路通を挟み、北隣りに「西本願寺」があります 。冒頭の写真は、進行方向左側に見えて来る 西本願寺の「御影堂門」 です。
北小路通を西に入り、 北側が西本願寺、南側が興正寺と両寺の築地塀に挟まれた通りを進めば、西本願寺の築地塀の先に、 国宝「唐門」(日暮門) があります。この細見で後ほどご紹介します。

龍谷ミュージアムに関連した講座を、この西本願寺の近くにある龍谷大学大宮学舎で受講したことがあります。そのため西本願寺の境内を訪れる機会もできました。そこで手軽に拝見できるスポットを細見して見たくなり、2013年4月に立ち寄ってみました。
少しマニアックですが、その一部を再録しご紹介します。 (再録にあたり、一部削除・修正や加筆を行いました。)

西本願寺の境内図は、ホームページに掲載されています。
「本願寺境内図」
こちらからご覧ください。


左の御影堂門前の堀川通を挟んで東側に右の写真の「総門」がぽつんと孤立してあります。昔からこれを不思議に思っていたのですが、2013年3月に新聞記事でその理由を知り、なるほどと理解できました。 (参照1)
この 総門は「高麗門」と呼ばれる形式の門 なのですが、古文書で見られる限りでは、門の建立後ここに落ち着つくのに 3回の移築 がなされたそうです。1898年(蓮如上人400回忌からみ)、1911年(親鸞聖人650回忌からみ)、そして1959年。この3回目の移転の理由は、交通量増加への対応で京都市が堀川通拡張を計画し、その要請を受けて西本願寺が門前の土地を売却対応されたことによるとか。親鸞聖人700回忌の記念事業として門を補修し移築された結果が現在のこの位置と形になったそうです。

この総門は「正面通」に立っています。つまり、 御影堂門が南北の烏丸通と東西の正面通に面している ことになります。西本願寺の背後にある大宮通からも西方向に正面通が続きますので、現在の正面通は各所で分断されていますが、東西の一つの通り名となって残っています。これもまた、後日譚です。

御影堂門から、境内に入るための素通りはもったいない。まずはこの門をゆっくり眺めましょう。いろいろと面白いですよ。

境内側からの御影堂門(四脚門)全景

手前に見える控柱に着目して見ました。

門柱の左右で獅子の姿が違う のです。
見比べると一層ダイナミックな動きを感じます。
南側の控柱の足元を囲む装飾金具
近寄って眺めて見ます。たぶん控柱の保護を兼ねた飾りなのでしょう。




一つ一つ見ていくと、これも獅子が走って行く姿のストップ・モーションです。
ここにも躍動感が溢れています。


門扉に嵌め込まれた左右・上下対照形の文様がシンプルです。


門扉を補強する金具もシンプルですが力強い感じ。
門扉の板の色合いと木目の凹凸が時の流れを感じさせます。

 それに対し中央に吊り下げられえた灯籠はきらびやか


御影堂前の大銀杏 の傍に、これまた 大きな蓮型の水盤 が配置されています。

ぐるりと回りを辿ってみると、蓮弁の一つの下の方にこれの製作に携わった関係者の名前が浮彫状に記されていました。
御影堂に近づくと、
  巨大な青銅製灯籠が建てられています。
これも、何気なく素通りするのはおしいというもの。細見してまいりましょう。

少し角度を変えて見ると、蓮型大水盤が背後(東側)にちらりと見えます。
まずは宝珠から





笠には天女のレリーフ です。2面だけ写真に撮りました。

中台の箇所には竜のレリーフ です。
機会があれば、パノラマとしてちゃんと合成できるように撮ってみたいと思っています。


竿の節から上の部分

            下の部分にはこんな文様が刻まれています。
このあたりは、 左右対照の幾何学的文様です。上、下が呼応しています

そして、最後に基壇部分です
この文様を見ていると、私はゲシュタルト心理学から認知心理学の流れを少し学んだときに知った、有名な図、 ルビンの坏(/ルビンの壺) を連想します。つまり、 図と地の関係 です。 (参照2)
エッシャーの絵に連想が及ぶかもしれません。






基壇側面のレリーフ、 獅子の姿形がそれぞれ異なります
このあたり、じっくりと見ているとなかなかおもしろいものです。

このあたりで、細見を一区切りとします。

つづく

参照資料
1)朝日新聞・夕刊 2013.3.23 「古きを歩けば 西本願寺の総門(京都市)」
  (編集委員 小橋弘之氏)
2) ルビンの坏→  ルビンの壺  :ウィキペディア
   ゲシュタルト心理学  :ウィキペディア

【 付記 】 
「遊心六中記」としてブログを開設した「イオ ブログ(eo blog)」の閉鎖告知を受けました。探訪記録を中心に折々に作成当時の内容でこちらに再録していきたいと思います。ある日、ある場所を訪れたときの記録です。私の記憶の引き出しを兼ねてのご紹介です。少しはお役に立つかも・・・・・。ご関心があれば、ご一読いただけるとうれしいです。

補遺
こんな興味深いページを見つけました。探訪から探求へ、になりそうです。
「錯視とトリックアート入門」というサイトのページです。優れもの!
ここまでお読みいただいた方! 一見の価値ありですよ。
図と地(多義図形の一種)
多義(両義)図形(ダブルイメージ)

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝!


その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


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Last updated  2017.01.31 18:00:43 コメントを書く


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