遊心六中記

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茲愉有人

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2018.03.21
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カテゴリ: 探訪
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REC講座「近江の歴史散歩」 に参加して、金勝山の麓の (こんぜ) 地域の寺社を巡りました 。その復習を兼ねて、当日撮った写真でご紹介します。
JR草津線の手原駅に集合して、そこからまずは、冒頭の 成谷 (なるたに) まで移動しました。

当日のレジュメに添付の探訪行程地図を引用し、加筆しました。 赤丸の近くが成谷 で、現在栗東市にある有名な場所 「JRA栗東トレーニングセンター」(青丸)の南東方向になります



栗東市の南部に位置する 金勝山はハイキングコースとして名が知られています オランダえん堤、逆さ地蔵、狛坂磨崖仏、天狗岩、国見岩、茶沸観音、馬頭観音堂などがあります。そして金勝寺です 。今回はこの金勝寺 (こんしょうじ) と深い関係がある麓の金勝地域についてです。

金勝寺 は南都興福寺の願安が伽藍を建立し、833年に国家により定額寺に認定された寺です。
15世紀初めに、金勝寺浄厳坊の隆堯が東坂の草庵で浄土教の教化を行い、孫弟子の宗真がその草庵を阿弥陀寺(地図・黄色の丸)とすることで、この金勝地域が近江の浄土宗の拠点となった と言います
ところが、 金勝山浄厳坊の八世応誉明感上人を織田信長が安土に招き、浄土宗金勝山慈恩寺浄厳院として再興させ 、近江・伊賀における浄土宗総本山にしたのです。 このとき浄土宗の拠点としての機能が安土に移された そうです。再興というのは、浄厳院が近江守護六角(佐々木)氏頼が母の菩提を弔うために建てた天台宗慈恩寺威徳院を前身とすることによるのです。 浄厳院は安土宗論が行われた場所 として有名です。 (資料1,2)
金勝が浄土宗の拠点だったことを、この講座で初めて知りました。


道路を隔てた民家の先に、少し見えるものをズームアップしたのが右の景色です。
ここが最初の探訪地になりました。


小高いところに石塔が見えます。ここは成谷寺(地図・赤丸)ですが、今は廃寺となっているそうです。門に向かって右側手前に、栗東市教育委員会作成の案内板が立っています。
「鳴谷寺」 とあり、852年に金勝寺安願(願安)が開基となったと記されているそうです。 後に成谷寺と称されるようになったとか (資料1、案内板)

石段を上り、境内に入るとお堂はかなり傷みが出ています。
本尊は薬師如来坐像ですが、現在は保存のために他所に移されています。

鬼瓦が目にとまりました。

       おもしろいと思ったのは、鬼の目の穴部分から青空が眺められたことです。


成谷寺探訪はこの石造宝塔が眼目です 。現在は栗東市の指定文化財になっています。
宝塔は切石の基壇上に立っています。

基礎四面に格狭間が設けられていて、 この西面には三茎蓮が浮彫に されています。
「三茎蓮は、未敷蓮華を中心に左右に荷葉を配した近江形式」 (案内板より) で刻まれていることから、室町時代14世紀建立と推定されるとか。 (資料1)
相輪は頂部が欠失しています。屋根以下よりも古様のものが転用されています。


北面の格狭間には、開蓮華が浮彫にされています。塔身には四面に扉形が刻まれています。

塔身の首部は一段で、勾欄形は刻まれていません。

後の二面は無文です。



境内側から門の方向を見ると、左側にお堂があり、お地蔵様が見えます。

近付いて眺めると、金属製の錫杖を持つ地蔵尊が二体お立ちです。左側は錫杖頭部が欠失しています。


格子扉からお堂の内部を覗くと、不動尊と記された扁額と不動明王の光背が残されているだけです。

お堂の屋根の鬼板の中央は法輪を象っているのでしょうか。この図柄を見かけた記憶がありません。
寺の隆盛荒廃もまた、諸行無常の中にありというところでしょうか。

起点のバス停の場所に戻り、成谷にある金胎寺(地図・緑色の丸)に向かいます。

つづく

参照資料
1) 「近江の歴史散策40~金勝を歩く~」(龍谷大学REC)講座レジュメ
    (2018.3.10 元龍谷大学非常勤講師 松波宏隆氏作成)
2) 『滋賀県の歴史散歩 下』 滋賀県歴史散歩編集委員会編 山川出版社 p19

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序でに、今回の探訪での副産物としてJR手原駅の改札口近くで入手した役立つ資料をご紹介しておきましょう。地域PR用ガイド資料です。
 「緑と歴史の里 こんぜめぐり旅」 
             今回部分参照しています。
 「ぐるーっと栗東」
この2枚の説明入り絵地図は栗東市観光物産協会の作成

開くと金勝山ハイキングマップです。近江湖南アルプス自然休養林管理運営協議会作成

こちらも開くとイラスト地図です。「街道をいかしたまちづくりの会」作成
 南びわ湖観光推進協議会作成
南びわ湖地域全体の地図です。開くとなんと103cm×74cmというビッグサイズ!

探訪や観光に役立つ資料が無料で入手できます。ご参考に!

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拙ブログで以下を既にご紹介しています。こちらもご覧いただけるとうれしいです。
探訪 [再録] 瀬田川流域とオランダ堰堤(上桐生) -4 オランダ堰堤
探訪 [再録] 滋賀・湖南 鈎の陣と東海道(手原-草津) -1  鈎陣所跡
    3回のシリーズでご紹介しています。
探訪 [再録] 滋賀・栗東 金勝山の磨崖仏と金勝寺を巡る -1 オランダ堰堤・逆さ観音・狛坂磨崖仏
  3回のシリーズでご紹介しています。


探訪 滋賀・栗東市 金勝を歩く -2 金胎寺 へ
探訪 滋賀・栗東市 金勝を歩く -3 正徳寺・山口寺・敬恩寺・金勝寺里坊・春日神社 へ
探訪 滋賀・栗東市 金勝を歩く -4 大野神社・善勝寺ほか へ


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Last updated  2018.03.24 12:41:26コメント(0) | コメントを書く


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