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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.03.18
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​ 暗闇の通路の緩やかな傾斜を、懐中電灯の明かりだけを頼りに下って行く。
 できるだけ狭さと暗さのことを考えないように努めながら。
 そのために、チーズ・トーストやブラック・コーヒー、
 そして『薔薇の騎士』のことを考える。

  ゲオルグ・ショルティの指揮するウィーン・フィルハーモニー。
  その流麗で緻密な音。
  「私は一本の箒だって、音で描写することができる」と
  全盛時のリヒアルト・シュトラウスは豪語した。

  なかったかもしれない。
  こうもり傘だったかもしれないし、火掻き棒だったかもしれない。(p.343)

やがて、周囲は少しずつ明るくなりはじめ、岩盤に覆われた荒野となる。
次第に急勾配になる丘の斜面をよじ登ると、周囲を見渡せる頂上に辿り着く。
そして、水の流れる音がする方に向けて、斜面を下る。
切り立った崖に挟まれた道をひたすら進むと、川の姿を視界に収めた。

私は、その水を手で掬って匂いを嗅ぎ、口に含んだ。
そして、渡し場に行くためには、どちらに進んで行けばよいのか考える。
私は、免色の名前が「渉(わたる)」で、左利きだったことを思い出す。
そして、右か左か選べと言われたらいつも左をとるようにしていると言ったことを。



   ***

私が持っている『薔薇の騎士』のDVDは、
ザルツブルク音楽祭でのカラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー版
そして、このお話の中で登場したショルティの演奏のCD版は これ かと思われます。





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Last updated  2017.03.18 12:40:41コメント(0) | コメントを書く


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