Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年08月02日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-489
 定理一一 表象像はより多くの物に関係するに従ってそれだけ頻繁である。言いかえればそれだけ繁く現われる。そしてそれだけ多く精神を占有する。
 証明 なぜなら表象像あるいは感情がより多くの物に関係するに従ってそれを喚起し養いうる原因がそれだけ多くなり、この原因のすべてを精神は、仮定により、その感情と同時に観想する。したがってその感情はそれだけ頻繁である。言いかえればそれだけ繁く(しげく)現われる。そして(この部第五部の定理八 感情は共にはたらくより多くの原因から同時に喚起されるに従ってそれだけ大である。により)それだけ多く精神を占有する。Q・E・D・=これが証明すべきことであった。

 定理一二 物の表象像は、他の表象像とよりも、我々が明瞭判然と認識する物に関する表象像と、より容易に結合する。
 証明 我々が明瞭判然と認識する物は、物の共通の特質であるか、それとも、共通の特質から導き出されたものである(第二部定理四〇の備考二における理性の定義 我々が事物の特質について共通概念あるいは妥当な観念を有することから)。そしてこれを私は理性(ラティオ)あるいは第二種の認識と呼ぶであろう。
を見よ)。したがってそれはよりしばしば(上記前定理一一により)我々の中に喚起される。このゆえに、我々が物を表象する時、それと同時に今言ったような物を観想することの方が他の物を観想することよりもより容易に起こりうる。したがって、また(第二部定理一八 もし人間身体がかつて二つあるいは多数の物体から同時に刺激されたとしたら、精神はあとでその中の一つを表象する場合ただちに他のものをも想起するであろう。により)物の表象像は、他の表象像とよりも、今言ったような物の表象像と、より容易に結合することになる。Q・E・D・=これが証明すべきことであった。

 定理一三 表象像はより多くの他の表象像と結合するに従ってそれだけ繁く現われる。
 証明 なぜなら、表象像がより多くの他の表象像と結合するに従って、それを喚起する原因がそれだけ多くなるからである(第二部定理一八 もし人間身体がかつて二つあるいは多数の物体から同時に刺激されたとしたら、精神はあとでその中の一つを表象する場合ただちに他のものをも想起するであろう。により)。Q・E・D・=これが証明すべきことであった。




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最終更新日  2022年08月02日 06時02分27秒
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