《櫻井ジャーナル》

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2009.06.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 イランとグルジアに不安定の波が押し寄せている。イランでは「自由を求める勇気ある人々」がデモを繰り広げ、ホセイン・ムサビが大統領選挙で負けたことを認めないと主張している。その数は十数万人とも100万人とも伝えられているが、こうした動きを受けてマフムード・アフマディネジャドを支持する人々も集まり始め、緊張は高まっている。

 日本のマスコミの報道姿勢を見ていると、選挙に不正があったことを前提にしているようだが、ワシントンポスト紙によると、アメリカのNPOが3週間前に30州で実施した世論調査では、2対1の割合(注)で現職のアフマディネジャドがリードしていたという。つまり、選挙の結果と一致している。

 ホセイン・ムサビの支持基盤は「改革派」だとされている。西側のマスメディアが「改革派」、あるいは「民主勢力」と呼ぶ人々は、知識人や「中産階級」を指していることが多い。欧米的な考え方をする人々であり、かつての「改革路線」で良い思いをした人々だとも言えるだろう。それに対し、アフマディネジャド大統領の支持基盤は、学ぶこともままならず、「知識」を身につけることも難しいような「貧困階級」の人々である。「改革路線」で切り捨てられた人々だ。

 そうしたイランで、アメリカやイスラエルの秘密部隊が工作を続けている。おそらく、ホワイトハウスやペンタゴンの指揮下にはない。イランを不安定化し、あわよくば攻撃しようとしているのだが、これはアメリカの「旧保守」にとって好ましくない展開。今回のデモ自体が仕組まれたものかどうかは不明だが、こうした混乱を利用して自分たちにとって都合の良い状況を作ろうとすることは間違いないだろう。

 イランがこのように混乱しているとき、その北に位置しているグルジアでは「親アメリカ/イスラエル派」のミハイル・サーカシビリ大統領に抗議する活動が月曜日にあり、警察隊と衝突して負傷者が出ていると報道されている。

 グルジアのサーカシビリ政権は昨年8月に南オセチアを奇襲攻撃し、逆にロシア軍の反撃で惨敗している。この戦闘ではイスラエルの存在が指摘されている。同国はグルジア軍に武器/兵器を提供、軍事訓練を行い、奇襲作戦の立案をしたのではと疑う人もいる。

 さらに、アメリカの傭兵会社、MPRIとアメリカン・システムズは、元特殊部隊員で編成されたチームを昨年1月から4月にかけてグルジアに派遣して同国の特殊部隊を訓練し、さらに奇襲作戦の数日前にも教官がグルジアへ入ったと伝えられている。アメリカ政府も数年間に150名程度の教官をグルジアに派遣していた。

 この戦闘に関し、EU委員会は主な責任がサーカシビリ大統領にあると結論づけて非難している。ただ、アメリカやイスラエルの役割に関しては調べず、報告にも反映されていない。これは当然だろう。アメリカやイスラエルとEUが事を構えることは、少なくとも現段階では無理である。

 イランとグルジアの混乱にアメリカ(親イスラエル派)とイスラエルが関与していないと考えることは難しい。


アフマディネジャド:34%、ムサビ:14%





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最終更新日  2009.06.17 03:41:45


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