《櫻井ジャーナル》

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2009.09.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 イランが「ウラン濃縮施設」を建設していたことで、「国際社会が同国に抱く疑念をさらに膨らませた」と日本では報道されている。イランが多くの核施設を建設していることは広く知られていることで、「国際社会」は大して驚いていないはずだ。イスラエルがイランを攻撃すると叫んでいたとき、全ての核施設を破壊することは不可能だと言われていたこと、それだけ核施設が多いことを日本の「優秀な記者」が知らないはずはないだろう。

 おそらく、「国際社会」が懸念しているのは、むしろイスラエルの核兵器である。70発とも400発とも言われる核弾頭を保有し、1973年の第四次中東戦争では劣勢を挽回するため、イスラエル政府は核ミサイルの発射準備を決めている。ターゲットはエジプトとシリアだったが、この計画をソ連が察知、アメリカに伝えた。

 ソ連に知らされるまでもなく、アメリカはイスラエルの計画を知っていただろうが、この通告までソ連が状況を把握しているとは思っていなかったかもしれない。ソ連の動きを懸念したのか、アメリカは核兵器の使用を断念させるため、イスラエルの反撃を支援した。

 つまり、イスラエルは世界有数の核兵器保有国というだけでなく、核攻撃も辞さない国だということだ。イスラエルがイランを攻撃し、全土を廃墟にしたいと考えているのは確かだろうが、現時点で「イランの脅威」は「国際社会」への恫喝として利用されている。

 イランを本当に攻撃した場合、世界経済は崩壊する。特に、EUや日本は破滅的なダメージを受けることになる。「国際社会」から、ガザ地区への軍事侵攻は戦争犯罪だと非難され、核兵器の問題でも情報を公開するように求められているイスラエルとしては、勝負所だ。

 1973年のケースではソ連の動きがイスラエルの核攻撃を止めたわけだが、もしイランが核兵器を保有した場合、イスラエルの攻撃に対し、イランから核兵器で報復される可能性がある。これでは自分たちの軍事力を使った圧力の効果が小さくなってしまう。イスラム諸国が報復兵器を持つことはイスラエルにとって恐怖なのかもしれない。

 最近、イスラエルの名前がラテン・アメリカで聞かれた。ホンジュラスのマニュエル・セラヤ大統領は、イスラエルの傭兵から命を狙われていると主張しているというのだ。確かに、ベネズエラでウーゴ・チャベス政権を倒すクーデターが2002年に計画された際、アメリカのネオコン(新保守)、つまり新イスラエル派が暗躍していた。ホンジュラスと同様、大統領を拉致して国外へ連れ出す計画だったと言われている。

 このクーデター計画は失敗したが、これで工作が終わったわけではないようだ。26日にアル・ジャジーラがチャベス暗殺計画について報じたのだ。1999年に実業家のマニュエル・ロサレスから2500万ドルでチャベスを殺してほしいと持ちかけられたと「ヒットマン」の ベラスケス・サムブラノ が話しているのだ。ちなみに、ロサレスは今年4月にペルーへ逃げている。






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最終更新日  2009.09.29 00:36:19


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