《櫻井ジャーナル》

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2012.01.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 中東からアフリカにかけての地域で軍事的な緊張が高まり、殺戮も始まっている。アメリカがアフガニスタンに軍事侵攻して以来、この地域は戦乱の時代に入り、戦乱は燎原の火のように拡大している。「人道」や「民主化」を口実にして欧米、特にアメリカやイギリスが火をつけているのだ。

 米英両国が「人道」や「民主化」を真剣に考えているとは思えない。人権など認められていない湾岸の独裁国家やイスラエルと友好的な関係にあることを見ても、それは明らかだ。実際の目的は利権の維持拡大にあると言わざるをえない。

 自らも資源国であるリビア。この国に君臨してきたムアンマル・アル・カダフィ政権はサハラ以南のアフリカ諸国を欧米から自立させる動きを見せていた。アフリカ諸国が自立してしまったら、欧米は利権を失い、世界の支配システムは崩壊する。

リビアのカダフィ体制を倒すために英仏米軍はアル・カイダ系の武装集団と手を組んだ のだが、すでにターゲットをシリアとイランに移している。 リビアで兵士を募集しているアル・カイダ も部隊をシリアへ移動させるという話がある。

シリアへの軍事介入はイラン攻撃の第一幕 であり、アメリカからの自立を模索してイランへ接近しているイラク政府に対する威圧という意味もあるだろう。そうしたシリアへアラブ連盟の監視団が入ったのだが、「人権団体」や「反体制派」が宣伝するような政府による大量殺戮の証拠を見つけられていない。

 シリアの場合、 アメリカ国務省が反アサド派を支援

 トルコ政府の保護とアメリカ軍の訓練を受けてシリアを越境攻撃している「SFA(シリア自由軍)」(反乱兵と傭兵の混成軍と言われている)の司令官、リアド・アル・アサドは監視団を批判、 戦闘をエスカレート させると発言している。

自分たちに都合の良い情報を提供しない監視団にバシャール・アル・アサド体制の打倒を目指す勢力は不満を持ち、シリアから追い出そうとしている 。リビアではアル・カイダ系武装集団を支援する形になった国連はシリアでも「人権団体」や「反体制派」が提供する情報に基づく「推測」をしているのだが、その情報が誇張、あるいは嘘だという可能性を考慮していないのは「お笑い種」だ。

SFAなど「反乱軍」が武装蜂起したのは約10カ月前、「平和的抗議活動」と時期が重なる 。本ブログでは何度も書いていることだが、4月の終わりから5月の初め頃にSFAはトルコの米空軍インシルリク基地でアメリカ軍やNATO軍から訓練を受けているとも伝えられている。「平和的抗議活動」の活動家と反乱軍が一体の関係にあるとする報道もある。

 シリアやイランへの軍事介入を見通してなのか、 イスラエルの軍事演習にアメリカ軍は数千人規模の部隊を派遣 するとも言われているが、これをイラン攻撃の準備と理解する人もいる。

 そのイスラエルは周辺への軍事侵攻で破壊、略奪、殺戮を繰り返してきた。隠蔽工作も行われているが、隠しきれていない。もし、シリアでは欧米諸国が許せないような弾圧、殺戮が簡単に隠されたのならば、隠しきれない残虐行為を繰り返しているイスラエルを許すべきではない。シリアに対する圧力とは比較にならないような強い力で制裁する必要があるはずだが、そんな話は聞かない。残虐行為であろうと、核兵器の開発と保有であろうと、イスラエルの場合は問題にならず、イスラム諸国は兆候がなくても大問題になる。

 現在、アメリカでは大統領選挙が繰り広げられているが、共和党の候補はひとりを除き、好戦派である。軍事介入に反対しているロン・ポールをアメリカのメディアは支持率に関係なく無視、最近は中傷攻撃を始めている。先日、 CNNはポール候補を支持するアメリカ兵の発言を機械の不具合ということで途中で打ち切ってしまった 。アメリカは戦争に反対する意見が許されない国になっている。日本のマスコミはアメリカよりもひどい状況だ。東電福島第一原発の事故で醜態をさらしたことなど、気にしていない。





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最終更新日  2012.01.06 18:39:10


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