《櫻井ジャーナル》

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2012.07.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 シリアのタラムセハで虐殺があったと報道されている。政府軍がヘリコプターで空爆した後、シリア政府の地上軍や親政府派の武装集団が住民を殺したという。

 すでにシリアでの戦闘は激しく凄惨なものになり、多くの犠牲者が出ている。当初から反政府軍は暴力的で、背後でNATOや湾岸産油国が暗躍していた。このことは本ブログで何度も書いてきた。

 シリアの体制転覆を目指す勢力に加わっているトルコは、昨年春から反シリア政府軍に軍事的な拠点を提供、同国にある米空軍インシルリク基地ではアメリカの情報機関員や特殊部隊員、イギリスとフランスの特殊部隊員がFSA(自由シリア軍)を訓練してきた。

 実は、この当時からアル・ジャジーラなどの報道は正しくないことを、少なくともフランス政府は知っていた。今年3月、シリア駐在のフランス大使だった エリック・シュバリエ がこの事実を明らかにしている。

 シュバリエによると、流血の弾圧は行われていないということをアラン・ジュペ外務大臣兼国防大臣(当時)に報告したのだが、これに外相は激怒し、残虐な弾圧が行われていると書き直せと脅したという。「暴力的な政府軍」というイメージを作り出せなくては軍事介入の口実にならないということだろう。その一方、反政府派は最初から武器を使っている。

 こうした反政府軍の実態は当初から一部で指摘されていたのだが、「西側」のメディアはそうした報告を無視、「平和的な民主化運動」を「残虐な政府軍」が弾圧しているというシナリオで報道し続けてきた。

 そうした メディアの流す偽情報 も最近は明らかになり、「西側」のメディアは赤っ恥をかくことになった。例えば、ホウラ地区で住民を虐殺したのは反シリア政府軍だと ローマ教皇庁のフィデス通信 ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙 も伝え、イギリスの チャンネル4のアレックス・トンプソン は、反政府軍が彼の取材チームを交戦地帯へと導き、政府軍から銃撃されるように仕向けたとしている。

 今年に入り、シリアの体制転覆をめざすNATOや湾岸産油国は「リビア方式」から「 コソボ方式 」に切り替えるという話が流れていた。つまり、NATO軍が空爆で政府軍を叩きつぶし、地上のアル・カイダ系武装集団や傭兵を使って止めを刺すというシナリオから、「死の部隊」を編成してラテン・アメリカやベトナム戦争中のフェニックス・プログラムのような皆殺し作戦を展開、追い詰めていくという作戦への変更だ。

 ユーゴスラビアを攻撃した際、コソボには軍事施設が作られ、そこでコソボ解放軍(KLA)は訓練を受けていた。その施設がシリアの反政府軍を訓練するために使われている可能性がある。そうした中、「西側」のメディアは赤っ恥を承知でプロパガンダを続けている。





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最終更新日  2012.07.15 12:50:04


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