《櫻井ジャーナル》

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2014.07.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカ政府もロシア政府も過去の失敗から学んでいる。

 アメリカはイラクを侵略する際、「大量破壊兵器」とは無関係な写真や偽造文書を流して偽情報を信じさせようとしたが、後に嘘を暴かれる一因になってしまった。そこで、シリアの「化学兵器」でもウクライナでも自分たちは「証拠」を出そうとしない。

 ロシアは大韓航空007便事件の際、軍事情報を隠してアメリカが展開したプロパガンダに反撃できなかった。そこで シリアでもウクライナでも情報を開示 しようとし、国際的で公正な調査を要求している。

 これでは情報戦でアメリカが負けてしまいそうだが、「西側」の支配層は強力な武器を持っている。言うまでもなくメディアだ。「西側」のメディアはアメリカ大統領の「お告げ」を最大限の音量で伝えるが、ロシア側が示す証拠、主張は無視、あるいは軽視する。それだけでなく、「お告げ」に徹するアメリカ政府に替わって怪しげな情報を流してもいる。日本のマスコミはロシアや反ファシスト軍が撃墜に関する調査を妨害しているかのように伝えている。「かのように」。そう言えば、そんな小説があった。

 シリアでは ダニー・デイエムなるイギリス人が偽情報を発信 、外国勢力の介入を求める発言を続けていたが、それをアメリカのCNNやイギリスのBBCといった有力メディアは垂れ流していた。自分たちで取材したとして報道すれば自分たちの責任になるが、証言という形をとることで責任を回避しようとしたように見える。政府は無関係を装える。ところが、 2012年3月に「シリア軍の攻撃」をダニーや仲間が演出する様子を移した映像が流出 、CNNやBBCの報道内容は嘘だということが明らかになってしまう。

 このほかにも「西側」のメディアは偽情報を流し続けていたため、現地を調査した東方カトリックの修道院長は「 もし、全ての人が真実を語るならば、シリアに平和をもたらすことができる。1年にわたる戦闘の後、西側メディアの押しつける偽情報が描く情景は地上の真実と全く違っている。

 ウクライナでも「西側」のメディアは戦意高揚のためにプロパガンダを続けている。アメリカ/NATOを後ろ盾とし、クーデターを経て登場したキエフ政権の主張を一方的に流してきたが、最近ではイギリスの デイリー・メール紙がブーク防空システムをロシアへ運ぶところだという写真を掲載 している。

 信頼度が不明の「ドライバー」が撮影したというものだが、すぐに場所が新聞の説明と違うという話が出てきた。 風景、看板などで場所からドネツク州のクラスノアルメイスクであり、キエフ軍が支配している地域だと指摘された のだ。

7月4日にAPはキエフ軍がドネツク州のスラビヤンスクからブーク防空システムを移動させている様子を撮影した写真を配信 、この地域に問題のミサイルが存在していたことは間違いない。撃墜の当日、3から4基のブーク防空システムをルガンスクから8キロメートルの地点にキエフ軍は配備していたとロシア国防省は写真付きで主張している。

 反ファシスト軍の交信と称する録音( 英語版 ロシア語版 )の場合、いくつかの無関係な会話をつなげたものだということする解析結果が明らかにされている。会話の中に出てくる地名は撃墜現場から100キロメートルほど離れた場所であり、 作成されたのは事故の前日だという指摘 もある。

 ところで、ブークが運び出されたスラビャンスクには十数万人が生活していた。その住民はキエフ軍の攻撃を避けて約4分の3が避難、その多くがロシアで難民生活を送り、残った住民はキエフ軍に監視されながら生活している。そのキエフ軍に案内されたのであろう、日本の新聞記者は街の様子を見て「復興進み、活気取り戻す」と表現している。






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最終更新日  2014.07.23 03:55:52


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