《櫻井ジャーナル》

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2014.12.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 来年、2015年はナチス時代のドイツが降伏してから30年目にあたる。本ブログでは何度か書いたことだが、事実上、ドイツ軍はソ連軍に敗れたわけで、ソ連の中心的な存在だったロシアとしては強い思い入れがあるはず。それを記念してロシアは来年、記念式典を開催するようで、その式典に朝鮮の金正恩第一書記を招待したという。ここ2年ほど、ロシアは朝鮮との関係を緊密化させようとしている。

 ドイツが攻め込む前、ソ連はそうした攻撃を予想していなかった可能性が高い。ヨシフ・スターリンが権力を握る過程、1936年から38年にかけて大規模な粛清が行われ、政敵や古参党員が排除されただけでなく、赤軍(ソ連軍)の幹部将校も根こそぎ粛清されて軍隊は機能不全の状況になっていたのだ。戦争を計画していたならできなこと。そうした中、ドイツ軍は1941年に東へ向かって進撃を開始した。バルバロッサ作戦だ。

 当初はドイツが優勢でソ連軍はスターリングラードまで後退、そこで1942年から43年の初めにかけて激しい攻防戦が展開された。フランクリン・ルーズベルト米大統領はソ連を支援する意思があったようだが、国としてはイギリスと同じように傍観した。

 アメリカ軍を中心とする部隊は1944年の初夏にノルマンディーへ上陸するが、これはドイツ軍が総崩れになり、ソ連軍が西に向かって進撃を開始したのを見てあわてて実施した作戦だった。ハリウッドはこの作戦を大々的に宣伝しているが、所詮はそうした程度のもの。

 イギリスのウィンストン・チャーチル首相のソ連に対するメンタリティーを示す出来事がある。1945年5月にドイツが連合国に降伏すると、チャーチル首相はソ連に軍事侵攻するための作戦を立案するようにJPS(合同作戦本部)へ命令したのだ。5月の後半には作戦ができあがり、7月初頭に数十万人の米英軍が再武装したドイツ軍約10万人を伴って奇襲攻撃することになっていた。実行されなかったのは参謀本部が計画を拒否したためだ。

 アメリカではドイツが降伏する前の月に反ファシスト派のフランクリン・ルーズベルト大統領が急死、反コミュニスト派がホワイトハウスで実権を握っていた。そのアメリカではソ連に対する先制核攻撃の準備が始まる。

 また、1944年に米英両国はゲリラ戦部隊のジェドバラを組織している。それまでドイツが占領していた地域で展開されていたレジスタンスの主力はコミュニストで、ドイツの敗戦が必至の情勢になったのを見てのことだろう。

 この部隊は戦後、CIAの秘密工作(テロ)部隊になる。イタリアのグラディオに代表される「NATOの秘密部隊」もジェドバラの流れだ。今年2月にアメリカ/NATOはネオ・ナチを使い、ウクライナでクーデターを成功させたが、そのクーデターにも「NATOの秘密部隊」が参加していると言われている。

 ところで、ロシアと朝鮮との関係だが、 2年前にロシア政府は朝鮮がロシアに負っている債務の90%(約100億ドル)を帳消しにし、10億ドルの投資をすると提案

 そうした中、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(PSE)のハッキングが引き起こされた。同社の製作した金正恩第一書記の暗殺をテーマにした「コメディ」、「ザ・インタビュー」の封切りが中止されたのだが、バラク・オバマ米大統領は根拠、証拠を示すことなくハッカー攻撃に朝鮮政府が関与していると断定、PSEの決定を批判した。

 例によって、アメリカは自分の言うことを信じろと強要するわけだが、このハッキングについては西側のメディアも怪しげな背景を伝えている。例えば、 デイリー・ビースト(ニューズウィーク誌系)によると 、少なくとも2名のアメリカ政府高官は映画のラフ・カットを、つまり編集の途中で見て、6月の終わりには映画を有効なプロパガンダだとして賞賛していたという。つまり、この映画の製作にアメリカ政府が関与しているということであり、第一書記の頭を吹き飛ばす場面は国務省の意向だったともされている。

 アメリカは朝鮮へ軍事侵攻する計画を練り上げてきた。例えば、1998年に改訂されたOPLAN(作戦計画)5027-98は当時の金正日体制を倒し、国家として朝鮮を消滅させて韓国が主導して新たな国を建設することになっていた。

 その翌年に検討され始めたCONPLAN(概念計画)5029(2005年にOPLANへ格上げされた)の目的は、アメリカ軍が朝鮮の核施設、核兵器、核物質を押収することにあると伝えられている。

 アメリカがイラクを先制攻撃した2003年に作成されたCONPLAN 8022-02は空爆を電子戦やサイバー攻撃と並行して行うという内容で、先制核攻撃を含んでいる。そのターゲットとして想定されているのは朝鮮やイランだ。

 言うまでもなく、集団的自衛権はこうしたアメリカの作戦と密接に関係している。つまり、アメリカの軍事侵略を支援することが目的である。





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最終更新日  2014.12.22 12:42:11


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