《櫻井ジャーナル》

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2015.04.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカ/NATOの好戦派を後ろ盾とするウクライナの キエフ政権がドネツクやルガンスク(ドンバス/ナバロシエ)に対する広範囲にわたる攻撃を始めた

 1950年代の後半から60年代の初めにかけてアメリカの好戦派がソ連への先制核攻撃を目論んだことは本ブログで何度も書いてきたが、その時に起こったのがソ連によるキューバへの中距離ミサイル持ち込み。アメリカのICBMにソ連は中距離ミサイルで対抗するしかなかったのだが、そのためには近くにミサイル基地を建設する必要があったのだ。そのキューバとの関係を改善する意味をロシアとの核戦争という視点から考える必要もある。

 今月に入り、キエフ政権はこれまで以上に情報統制を強化する動きを見せ、オデッサではブログを書いていたふたりがSBU(治安当局)に拘束され、その後の行方はわからなくなっているようだが、それだけでなく インターネット上にあった1万以上のサイトが閉鎖 され、ブロックされたYouTubeのアカウントもあるようだ。 特定の新聞を販売店から回収する ということも行っている。キエフのアメリカ大使館はクーデターの司令部と言われているが、その 大使館に約2500名のデモ隊 が4月2日に押しかけたと言うが、この情報も無視されている。西側でウラジミル・プーチンを「悪魔化」する新たな連載記事を見かけたら、警戒を強める必要があるだろう。

 ウクライナ、ロシア、フランス、ドイツの首脳はウクライナでの戦闘を停止するため、今年2月11日にベラルーシのミンスクに集まって協議、15日から停戦することを決めたのだが、アメリカやネオ・ナチは反対している。戦争を継続したいということだ。

 そうしたネオ・ナチを率いるひとり、「右派セクター」の ドミトロ・ヤロシュは4月4日、ウクライナ軍参謀総長の顧問に就任

 クーデターを実行したネオ・ナチのスポンサーはイゴール・コロモイスキーのようなシオニストが含まれ、当初からイスラエルの影も見えたが、そのイスラエルと緊密な関係にあったグルジアの元大統領、ミヘイル・サーカシビリは現在、ウクライナ大統領の顧問。保健相として入閣しているアレキサンドル・クビタシビリはグルジアで労働社会保護相を務めた人物だ。

 言うまでもなく、サーカシビリは2008年8月、自国軍に命じて南オセチアを奇襲攻撃、ロシア軍の反撃で惨敗するという醜態を演じたことがある。このとき、サーカシビリは南オセチアの分離独立派に対話を訴えた約8時間後、深夜近くにミサイル攻撃を開始している。この攻撃の背後にはアメリカとイスラエルがいた。

 アメリカ政府は2002年に特殊部隊を含む約40名を派遣しているが、その前年からイスラエルの会社は武器を提供、軍事訓練を行っている。2007年にはイスラエルの軍事専門家がグルジアの特殊部隊を訓練、重火器や電子機器、戦車などを提供したと言われ、また2008年1月から4月にかけてアメリカの教官がグルジアに入って特殊部隊を訓練、侵攻作戦を始める数日前にも訓練のために教官がグルジア入りしたが、グルジア軍を訓練した傭兵会社とはMPRIとアメリカン・システムズ。こうした準備を経ての奇襲攻撃であり、作戦はアメリカ、あるいはイスラエルが立案したと推測する人もいる。

 イスラエルがグルジアの特殊部隊を訓練する前年、2006年に キール・リーバーとダリル・プレス はフォーリン・アフェアーズ誌(CFR/外交問題評議会が発行)にアメリカの好戦派がどのようにロシアを見ていたかを示す論文を書いている。アメリカはロシアと中国の長距離核兵器を第1撃で破壊できるというのだ。つまり、先制核攻撃を仕掛ければ圧勝でき、アメリカは真の覇者になれるというわけだ。この判断が南オセチアを攻撃させた一因になっているだろう。逆に言うと、南オセチアでの惨敗はアメリカの好戦派やイスラエルのとってショックだったはずだ。

 調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは ニューヨーカー誌の2007年3月5日号 で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアはシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を始めたと書いた。その手先になることが見通されていた「スンニ派系武装勢力」には現在、「FSA」、「アル・カイダ」、あるいは「IS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)」といったタグがつけられている。

 ウクライナではクーデターの直後からアカデミ(ブラックウォーターから名称変更)系列のグレイストーン傭兵会社が数百名の戦闘員を送り込み(例えば ココ ココ )、ポーランドからも傭兵が雇い入れられていると伝えられ、イスラエル、グルジア、ルーマニア、スウェーデン、ドイツなどからも戦闘員としてウクライナ入りし、グルジア出身者はブーク防空システムを操作する訓練を受けているとも言われている。

 こうした「民間」の戦闘員がウクライナで活動しているだけでなく、アメリカ政府は FBI、CIA 軍事顧問 を派遣したと言われ、1月21日にキエフ入りしたアメリカ欧州陸軍司令官のフレデリック・ベン・ホッジス中将を中心とする代表団は、国務省の計画に基づき、キエフ政権の親衛隊を訓練するためにアメリカ軍の部隊を派遣する意向を示していた。

 こうした軍事支援では東部や南部を軍事制圧ず、本格的な軍事支援が必要になってきたわけだ。今月20日からアメリカの第173空挺旅団の兵士290名がウクライナの正規軍兵士1200名と親衛隊の戦闘員1000名を訓練するというが、結局、アゾフのようなネオ・ナチや国外の傭兵に頼らざるをえないだろう。蛇足ながら付け加えると、アル・カイダはアメリカの好戦派が作り上げた傭兵派遣組織であり、ISは傭兵集団のひとつのタグにすぎない。グルジアを経由してチェチェンの戦闘員が入ってくる可能性もある。何度も書いていることだが、グルジアのパンキシ渓谷はチェチェンの反ロシア武装勢力が拠点だ。





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最終更新日  2015.04.11 19:47:28


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