《櫻井ジャーナル》

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2018.04.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類

​東京琉球館で4月14日18時(午後6時)から「シリアを武力で制圧することに失敗した米国は冷戦を目指すのか」というテーマで話します。予約制とのことですので、興味のある方はあらかじめ下記まで連絡してください。​

東京琉球館

住所:東京都豊島区駒込2-17-8

電話:03-5974-1333

http://dotouch.cocolog-nifty.com/

 2011年3月に始まったシリアの戦乱が侵略戦争にほかならないことは本ブログで繰り返し説明してきました。1970年代の終盤、国家安全保障補佐官だったズビグネフ・ブレジンスキーはソ連軍をアフガニスタンへ誘い込み、ゲリラ戦で疲弊さえるための秘密工作を始めています。

 アメリカ軍の手先になる現地の部族はパキスタンの情報機関が手配したようですが、外部から送り込まれた戦闘員の中心はサウジアラビアが雇ったサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団でした。武器や兵器を供給、戦闘員を軍事訓練したのはCIAです。ロビン・クック元英外相が指摘したように、その訓練を受けた戦闘員のコンピュータ・ファイルがアル・カイダにほかなりません。アル・カイダとはデータベースを意味しているのです。

 その仕組みが2011年にリビアやシリアで使われました。侵略の黒幕はアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟、イギリスとフランスのサイクス-ピコ協定コンビ、オスマン帝国の復活を夢見るトルコ、天然ガスのパイプライン建設を拒否されたカタールなどでした。その後、トルコとカタールは離脱します。

 この侵略部隊は2015年9月30日にシリア政府の要請で軍事介入したロシア軍がほぼ壊滅させました。最後まで残っていた傭兵の支配地域東グータも政府軍にほぼ制圧されたようです。そこにはCIA系の武装集団がいたので、アメリカの特殊部隊も入り込んでいた可能性があるのですが、フランスの特殊部隊も活動していたとする情報があります。政府軍が迫る中、フランスの特殊部隊員は国連の車両を利用して東グータを離れ、レバノンへ向かったようです。

 この脱出を支援したのはジェフリー・フェルトマン国連事務次長だと言われています。2014年2月にウクライナの合法政権をアメリカのネオコンがネオ・ナチを使ったクーデターで倒していますが、そのクーデターでもフェルトマンの名前が聞かれました。

 国連事務次長になる前、フェルトマンは1991年から93年にかけてローレンス・イーグルバーガー国務副長官の下で東/中央ヨーロッパを担当、ユーゴスラビア解体に関与したと言われています。2004年から08年にかけては駐レバノン大使を、また09年からアメリカ国務省で近東担当次官補を務めています。レバノン駐在大使だった当時、イラン、シリア、ヒズボラを露骨に敵視していました。

 フェルトマンがレバノンにいた2007年に調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュはニューヨーカー誌で、​ アメリカ政府はサウジアラビアやイスラエルと共同でシリアやイランをターゲットにした秘密工作を開始している

 2011年にバーレーンで民主化を求める抗議行動があった際、治安部隊が暴力的に弾圧、約90名が死亡、数千人が負傷したと言われています。3月には1000名以上の湾岸諸国の部隊(事実上のサウジアラビア軍)がバーレーンへ入って鎮圧に協力していますが、その直前、3月3日にフェルトマンはバーレーンの首都マナマを訪問し、国王を励まし、アメリカ海軍の第5艦隊がバーレーン政府を支援する体制に入っていたようです。

 こういう人物が国連事務次長になり、シリア侵略戦争に加担しているフランスの特殊部隊を国連の力で救出したことになります。3月17日にセルゲイ・ラブロフ露外相はアメリカ、イギリス、フランスを含む国々の特殊部隊がシリア国内へ侵入していると語っていますが、シリア北部に20カ所で建設されたアメリカ軍の基地の一部をフランス部隊も使っているようで、そうした部隊とレバノンへ脱出した隊員も合流する可能性があります。

 そうしたことを念頭に、ウラジミル・プーチン露大統領は自国やロシアの友好国が国の存続を揺るがすような攻撃を受けたならば、ロシア軍は反撃すると3月1日に宣言しました。本格的な攻撃を仕掛けるときはロシアとの全面核戦争を覚悟しろということだと理解している人は少なくありません。

 それでも戦争をしたがっている勢力は存在しますが、冷戦に切り替えたようにも見えます。アメリカやイギリスをはじめとする西側諸国は根拠を示すことなく一方的にロシアを批判、外交官を追放していますが、強引に東西対立の構図を復活させようとしているのではないでしょうか。






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最終更新日  2018.04.02 03:15:06


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