曲 目 1 I'm Every Woman (04:05) 2 Love Has Fallen on Me (04:52) 3 Roll Me Through the Rushes (04:42) 4 Sleep on It (04:21) 5 Life Is a Dance (04:20) 6 We Got the Love (03:27) 7 Some Love (05:50)
9 Message in the Middle of the Bottom (04:15) 10 I Was Made to Love Him (03:23)
個人的にChaka Khanは、Aretha Franklinの後を継ぐディーヴァであると思うし、未だChakaを超える後続の女性シンガーには未だに巡りあったことがない。彼女の魂を揺さぶるような豪快でエモーショナルな歌声を耳にするといつも鳥肌が立ってしまう。本作はRufusと二足のワラジを履きながらリリースした78年発表の初ソロ作品。まず初っ端の"I'm Every Woman"で度肝を抜かれ、スロウ"Roll Me Through The Rushes"でじっくり聴かせたかと思えば、ファンキー・ナンバー"Life Is A Dance"でどこまでも奔放なChakaに魅了される。アリフ・マーディンプロデュース!
チャカカーン、本名はヨベッタ・マリー・スティーヴンス、1953年3月23日、イリノイ州で生まれます。ブルースのメッカ、Windy City 、シカゴ育ちのチャカは、普通の女性R&Bシンガーとは音楽背景も違うようです。R&Bシンガーはゴスペル出身の人が多いのですが、チャカは「どちらかというと、オペラ蝶々夫人なんかを好んで聴いていたわ。それに、ブルースは悲しくつらい気持ちにさせられるから、あまり聴かないの」と語っています。子供の頃のフェイバリットは、ビリーホリディの「Layd in Satin」、チャカのおばあちゃんのフェイバリットだったそうで、彼女がJazzに精通した歌を好む背景のひとつなのでしょう。
当時、黒人は黒人色の、白人は白人色の強いサウンドというのが普通でしたが、ルーファスはそんな人種の壁を超えた、いわゆるクロスオーバーされたサウンド作りをします。1974年にはスティービーワンダーがルーファスのために作った「Tell me Something Good」をヒットチャートに送り、スティービーのツアーにも同行しました。この時代、女性Soulシンガーは、やや保守的なイメージが多かったのですが、チャカのように自分の全てを表現豊かに歌う、型破りなスタイルは、新しいオリジナルスタイルとして、脚光を浴びます。ティナ・ターナーと比べられることもありましたが、「私は誰とも争う気はないの、だって、自分だけのオリジナルスタイルで歌っているんですもの」と語っていたそうです。
この後、Rufusの活動とソロとしての活動の間で悩んだ末、1978年ソロアルバム「チャカ」をリリース、正式にソロ活動を始めます。もちろん、ソロ活動のオファーは多々あったわけですが、本人の音楽的にJazzの要素の強いものをやりたい、という気持ちがソロに踏み切る理由となったようです。チャカはソロ活動のキャリアの中で、プリンスプロディースの「I Feel For You」など、ダンスミュージックが大きな成功を収めることになるのですが、本人としては、もっとJazzテイストのものをやりたかったらしく、ヒットを求めるレコード会社との折り合いがつかず、いつもストレスを感じていました。
アルバムを紹介します。ルーファス時代では、「Rufus Featuring Chaka Khan」。ピンク色のジャケットで、チャカの唇のイラストがコミック風に描かれているものです。このアルバムの「Sweet Thing」という曲はよくSoulシンガーたちが好んで歌っています。最近では、Queen of Hip Hop メアリーJ.ブライジがカバーしてヒットさせました。そのルーファスのライヴアルバム「サボイでストンプ」。これを聴けばルーファスがどんなバンドだったのかよくわかります。
チャカのファーストソロアルバム「Chaka」、日本語タイトルは「恋するチャカ」。数年前にホイットニー・ヒューストンがリバイバルヒットさせた、"I'm Every Woman" が入っています。ある情報によると、特にクレジットはされてないのですが、このチャカカーンのオリジナルバージョンには、まだローティーンのホイットニーがコーラスとして参加しているとのことです。
そして、「What Cha' Gonna Do for Me」日本語タイトルは「恋のハプニング」。常々チャカがやりたいと思っていたジャズのテイストを持つ曲があり、特に「チュニジアの夜」のボーカルすごいです。その後プリンスやマーカスミラーなど大物プロデューサーによるアルバムが続きます。その流れからは「I Feel for You」と「C.K.」。アルバムタイトル曲「I feel for you」はプリンスのプロデュース。プリンス本人も自分のアルバムで歌ってます。そして、デイビッドフスタープロデュースによる「スルーザファイヤー」名曲です。アルバム「C.K.」の方はブレンダラッセルプロデュースのヒット曲「Soul talkin」、そしてルーファスのオリジナルメンバーやあのマイルスデイビス、もゲストで参加し、また子供の頃よく聴いていたビリーホリディの曲もカバーしています。チャカカーンは、よくブラックムービーのサントラ盤にも参加しています。映画「シュガーヒル」のサントラ盤。ここでは亡きマイルデイビスに捧げる、「マイルスブローイン」というクールなジャズ曲、そしてスパイクリーの映画クロッカーズのサントラからは「Love me Still 」。「Epiphany (エピフォニー)」というBest盤にも入っていますが、ピアノ曲のミディアムバラ-ド、とてもきれいな曲です。(抜粋)