きよの世界（アメリカ大学院留学編）

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2007年09月10日

今学期と来学期はTAをやる。

TA＝Teaching Assistantといって
授業の手伝いをする立場のこと。
よくあるのがDiscussion Sessionを教える仕事。
例えば教授が週３回講義をもって
さらに週一回のTAによるDiscussionがあったりする。
補習のようなものなのか。
生徒は宿題に関しての質問をしたり
講義でよくわからなかったところを教えてもらったりする。

物理学部ではあまりない。
他の学部はわからないけれど。
おそらく１年生のIntroの授業をTAが教えたりはするけれど
３、４年生の授業はほぼ必ずちゃんと教授が教える。
ちなみに自分の仕事はIntroの実験を教えること。
２時間のSectionで最初の１５分くらいで
その日のやる内容を説明して必要な物理のコンセプトを教える。
その後は生徒個人が実験に取り組み
わからないところなどを手伝ってあげる。
実験が終わったらその次の週にレポートを生徒が提出するから
それを読んで点数つけて生徒に返す。

一学期に実験が６回しかないことだ。
１週目は何もなく
２週目は最初の実験がある。
３週目は実験はなく生徒はクラスに来る必要がない。
かわりにレポートを提出する。

これが正式なOffice Hourとなる。
４週目は実験があり５週目はレポート。
これの繰り返しだ。
俺は実験を教えるくらいなら
レポートを添削するほうが楽だと思っている。
だからUMASSの物理学部のシステムはありがたい。
SBCCで勉強していたときは
毎週実験のクラスがあった。
そのかわりレポートらしいものはなくて
ただ実験のデータを提出するだけ。
毎週実験にくるのと
２週間に一回実験やってレポート提出するのとどっちが
いいだろうか。
生徒側からすれば前者ではないだろうかと思う。
正直レポートは２時間そこらで終わる作業ではない。
適当にやったらどうしようもないものになってしまうし。
ちゃんとWordでタイプしてデータ貼り付けて
グラフ作っていろいろ説明して。
それを１学期に６回てのはめんどくさいだろう。
4大ではこれが普通なのだろうか。

ちなみにTAの仕事はだいたい時給19ドルくらい。
月に1400ドルくらい入ってくる。
週20時間までという規定があるので。
実際には20時間やらないことが多いと思うけれど。
たとえば来週は2時間のSessionを３つ教えるだけ。
そうすると働く時間は実際には6時間プラス準備で、
多くても8時間くらいじゃないだろうか。
さらに楽な実験だと生徒は1時間近くで
全員帰ってしまう。
そしたらTAもさっさと帰れる。
これでも週20時間分の給料は保障される。
まあこの仕事はあくまでPh.D.をとるまでの
必要最低限生きていくための糧というところか。
実際問題、教授達も特別良い仕事は期待してないみたいだし。

学期の最後にTA Evaluationなるものがあるから恐ろしい。
生徒に評価されるというのはどんな気分なのだろうか。
初めての経験だからなかなか精神的に痛そうだ。

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