2005/02/03
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テーマ: 社交ダンス(8418)
カテゴリ: 下町人情物語
真夜中の大音響は、隣の2階の床が抜けた音だったんだそうです。お隣は、ご夫婦で学校の先生だったので、2階にも本がたくさん積んであって、その重みに耐え兼ねて床が抜けたと言う話です。

その事件があって、次の日曜日はどの家でも、2階の重い荷物を下に下ろす作業でおおわらわ。勿論うちもそうでした。本棚は全部一階に下ろし、私も本を運んで階段を何往復もしました。

節分の夜。この人情味あふれる下町の家々から、子供たちの声が響きます。

「ふくはーうち、おにはーそと」

お隣の学校の先生の家は控えめです。

「福はうち。ホホホ。鬼は?外。ホホホ」

変な照れ笑いが入るので、よけいおかしく感じられました。私の家では、父と私が大声を競っていました。母が、「恥ずかしいから今年はちょっと小さめに」なんていうので、ますます面白がって大声で叫びました。

「ふくはーあ!うちっ!!」

こんなに叫んだら、福だってびっくりして寄り付かないんじゃないかというような大声です。



「お、ギャラリーが来たよ。」

父と私はますます張り切って、声を上げました。絶好調です。

すると、母が出ていって、ペコペコ挨拶してます。何やってんだろうね。あれ?こっち指さしてるよ。

「どうしたの?」

私が叫ぶと、近所のおじさんが、下から叫びました。

「喧嘩してんのかと思って、見に来たんだよ。豆まいてんのか。ハハハ」

父と私は大笑いしました。母はかんかんに怒って、2階に上がってきました。

父と私の「豆まき大声競争」は、このあとも懲りることなく、ずっと続きました。中学2年まで住んでいたこの家は、今ではすっかりリフォームされて、バレー教室になっています。

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Last updated  2005/02/03 11:56:43 AM
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